○
小林(運)
委員 私は、非常に重大な問題を
議長並びに
関係の方にお聞きしたいと思うのです。それは、去る四月十八日に、私が本院に
登院し
ようといたしましたところ、門の前で
警察官から
登院をはばまれた
事件がありましたので、この関頭をひとつ
皆さんにお聞き
願つて御判断を願いたいと同時に、
議長の御
見解を承りたいと思います。
十八日の午後二時ごろと私は思いますが、私とわが党の
村瀬代議士と、私の車で
登院し
ようといたしました。ところが門の前で、警察の諸君が大勢立
つておりまして……(「どつ
ちの門だ」と呼ぶ者あり)
通用門であります。たくさんの
警官がわれわれの
登院をはばんだ。そこで私は車をおりまして、どうしてわれわれの
登院をはばむのだということを質問しましたところが、これは上司からの
命令で、ここは通さぬ、こういうことでありました。そこで、君たちは一体だれに言いつか
つてわれわれの
登院をはばむのかとい
つて聞きましたところが、これは上からの
命令だと言う。それじや上の人を連れて来いと言いましたところが、隊長でしたか、警部でしたかが参りましたから、だれに言いつか
つたかと聞きますと、これは
国会の方から言いつか
つたと言う。しかし、その話をするまでにずいぶん時間がかかりまして、とにかく私が行こうとしたところが、
警官が私のからだを押えて、
登院させないということであります。私も
実力をも
つて登院し
ようと思
つたけれ
ども、一人や
ニ人なら
実力はあるのだけれ
ども、とにかくピストルや棒を持
つておりますので、どうもいたし方がない。そこで私は、それじや
国会の
衛視を呼べというので、
衛視が参りましたので聞きましたところ、確かにこちらの方からそういう話があ
つたようだ、自分ではわからないという話でありました。それから、それなら
衛視長を呼べということで、
衛視長に来てもらいました。その間相当時を食いまして、三、四十分かかりました。その間に、私が
登院し
ようとして、絶対通さぬかと言
つたら、
命令だから絶対通さぬ、通るなら
正門から入れ、こういう
ような話。ところが、その
正門から入れと言うまでに三、四十分を要したのであります。この時間というものは、非常に私は貴重なものだと思う。ただわれわれがふだん
登院する場合に、あつちに行け、こつちに行けということは別問題としましても、もし万一
国会で本
会議等がありまして、重要な
法案の
採決でも行われるという
ような場合におきまして、この三、四十分という時間は非常に大きな時間です。結局
衛視長が参りまして話をしたところが、
国会議員であるから通過されてもいいということになりましたけれ
ども、しかしこの時間は非常に大きなものだと思
つています。それから
衛視長に、一体こういうことを
命令したのはだれだと言
つたら、私の方からいたしましたということで、この間の責任はだれが負うのだと言うと、この場合だけは私が負いますということを
衛視長が言
つておりましたので、私は一応その
衛視長に認めさせて、特に私一人だけでなくて、わが党の
村瀬代議士もおりましたので、
村瀬代議士も非常に驚きまして、この問題を難詰しました。
そこでわれわれは、こういう
事件を通じまして、
国会議員が
国会に
登院できないということはゆゆしき問題である。特に、幸い
衛視や
衛視長が来ましたので、この問題は解決したけれ
ども、それが来るまでは、われわれは上官の
命令によ
つて絶対にだれであろうと通さぬ、君がだれであるかわからぬと言う。われわれは
国会議員の
マークをつけておるのだが、
国会に来ている
警官が、
国会議員か普通の人間かわからぬ
ようじや困るから、この
マークを知
つておるかと言うと、知
つておると言う。知
つていても入れない、こういうことなんです。はなはだけしからぬと思いまして
いろいろ話をしましたが、
国会議員なんか何だというわけです。
国会へ来ている
警察官が、
国会議員が何だと言う。その言葉は、これまた重大です。
一体警官が、
国会議員をどう思
つておるのか、こういう教育を
警視総監がや
つておるのかどうか。これも私はあらためて
警視総監の
出席を求めて聞きたいと思
つておりますが、あらかじめ申し出てありませんので、き
ようはこういう
事件に対する
議長並びに
事務総長の御
見解を承りまして、あらためているく御質問申し上げたいと思
つております。