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梨木委員 実は私の方から、今副蔵長並びに
委員長から
報告があ
つたような
申入れをしたのであります。ところで、もちろんこれは
当該委員会でも重大な問題としてこれを取上げなければならぬと思いますが、しかし事柄は、非常に
国会の
委員会の運営上に関しての重大な問題だと私たちは考えておるのであります。特に今
委員各位のお
手元に差上げましたように、
東大事件に関する談話
発表ということで、
衆議院法務
委員長佐瀬昌三氏の名前で
発表している。しかもこれは
委員会において、当時輿論の重大な関心を呼んでお
つた東大事件について参考人の
意見を聴取しておる最中であります。ところがこの内容を見ますと、その
調査した結果として五つの項目を指摘いたしまして、その結果といたしまして、文部次官通牒を再検討すべきことを特に勧告するという、
委員会としての
意思表示と見られるものを、談話として
発表しておるのであります。そこで私たちは、非常に重大でありましたので、
委員長にも会
つて、この事案を確かめましたところが、従来こういう慣行にな
つておるというようなことを言われました。こうなるとますます事は重大でありまして、いろいろ調べましたところが、従来
委員長名をも
つていろいろな談話を
発表されておりますが、こういう重大な内容について、しかも
委員会の
調査の結果であるかのごときものを
発表された
前例はないのであります。しかも御
承知の
通り、各都下の有力な新聞に、全部これが
委員会の申合せ、あるいは
調査の結果であるかのごとく報道されておるのであります。しかもこれを
発表されたのは、わが党の
委員がいまだ参考人の
意見を聴取しておる当日の六時ごろです。六日六時をろに、まだ参考人の
意見を聞いておるとき、すでに新聞に出ておるのであります。ところがこの点について、議事の進行中、
委員長にその事案を確かめましたところが、そういうことは関知しないと答えておる。こういう事実が発見されておるのであります。こうなると、ま
つたく
委員会の審議というものは、何のためにや
つておるのか、
委員会というものはロボット化されて、あらかじめ計画されたことを遂行するためにや
つておるようにみ見えるのでありまして、ま
つたく
委員会の権威と、
委員の
審議権というものが無視されておるように思います。これは各
委員会の運営上に関する重大問題でありますから、こういう慣行というものがもしあると認められるならば、ぜひなくさなければならぬ、適切な
処置を講じなければならぬと思いますので、ぜひこの
委員会で取上げて、この問題についての適当な処理と、今後の運営の問題について基準をきめておいていただきたいと思います。