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梨木委員 風早君の
懲罰動議の問題でありますが、どういうことを問題にされておるのかよくわからないのであります。おそらく、過般わが党の横田甚太郎君が、吉田首相に対する
質疑の途中において
発言を中止された問題に関連して、何か
動議が出されておるのではないかと思うのであります。しかしこれは私は現場にお
つて実情をつぶさに知
つておるのでありますが、横田“君は、與えられた持時間内において吉田総理に対して
質問したのでありまして、それに対して吉田総理が答えない、他の閣僚がかわ
つて答えようとした。そこでそれは困るというようなやりとりがあつた。その途中で、まだ時間があるのに、
委員長が横田君の
発言を中止したのであります。そこでわが党の
風早君が、その措置に対して
委員長に警告を発し抗議をするために
委員長席に行
つて、その問題に関しての
発言をしたのであります。こういうことは
委員会においてはしばしばあることでありまして、これを一々取上げて
懲罰に付するということは、従来の慣例にも反します。しかも実際は、
委員長の
委員会の運営そのものが、従来の慣例に反した異例な
処置をとり、
委員の
質問権を無視し、あるいは蹟噛するような
処置をとつたことに原因がある。こういうことを一々
懲罰に付するということは、
国会の
質問あるいは
国会の
審議を円滑にする上に、まことに遺憾なことであります。
従つてその点につきましては、提案者におきましても、今後の
委員会の運営の上からも、こういう問題くらいで
懲罰に付するということについては
愼重な考慮を願いたいと思うのであります。しかもこの点につきましては、途中この問題に関連しまして、
自由党の庄司
委員さんから
議事進行の
発言がありまして、
委員長に善処方を求めているのであります。ところが
委員長の方から何らの意思表示がないうちに、突如
懲罰動議が出ているのであります。この点に関連しまして庄司さんが私の方の党へ参られまして、この点について正式の申入れがあ
つて、何か
委員長の方から申出がありましたでしようかということでありました。ところが、前にすでにあなたの方から
懲罰動議が出ておるじやないかと言いましたところが、庄司さんは非常に意外な顔をされておりました。そして、それじやもう一ぺん党に帰
つて調べてみますということだ
つたのです。ところがお調べにな
つて、やはり
懲罰動議が出ておる、それではやむを得ない、こういうような経過をたど
つておるのであります。この点は私どもの方でも、提案者の方も、
風早君に何かそのときの
処置について遺憾の点があるならば、双方話し合
つて、こちらも善処方についてはやぶさかでないのでありますが、そういう
手続を経ないで、突如これが出ておるということでありますから、この事案につきまして
懲罰に付するということについては、
愼重再検討を
希望するわけであります。