運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1951-12-13 第13回国会 衆議院 議院運営委員会 第3号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年十二月十三日(木曜日)     午前十一時五十七分開議  出席委員    委員長 石田 博英君    理事 福永 健司君       岡延右エ門君    岡西 明貞君       小澤佐重喜君    川本 末治君       菅家 喜六君    倉石 忠雄君       島田 末信君    田中  元君       田渕 光一君    中川 俊思君       柳澤 義男君   山口喜久一郎君       川崎 秀二君    小林 運美君       土井 直作君    松井 政吉君       竹村奈良一君    田中織之進君       中村 寅太君  出席政府委員         内閣官房長官  岡崎 勝男君  委員外出席者         議     長 林  讓治君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 浦口 鉄男君         事 務 総 長 大池  真君 十二月十二日  委員林百郎君辞任につき、その補欠として竹村  奈良一君が議長指名委員に選任された。 同日  小澤佐重喜委員長辞任につき、石田博英君が  議長指名委員長補欠選任された。 同月十三日  委員今村忠助君、小川平二君、小澤佐重喜君、  佐々木秀世君、塚原俊郎君及び寺本齋君辞任に  つき、その補欠として飯塚定輔君、中川俊思  君、橋本登美三郎君、高塩三郎君、山本猛夫君  及び鹿野彦吉君議長指名委員に選任され  た。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  国家公務員法等の一部を改正する法律案起草の  件  公益事業委員会委員任命につき同意を求めるの  件  庶務小委員の増員の件  委員割当に関する件  決議案取扱いに関する件  緊急質問取扱いに関する件  開会式の日取の件  本日の本会議議事に関する件     ―――――――――――――
  2. 石田博英

    石田委員長 それではこれから議院運営委員会を開会いたします。  一言あいさつを申し上げます。昨日の本会議におきまして、はからずも不肖私が本委員会委員長に選任されました。ごらんの通りの年少未熟な者でございまして、不敏、皆様の御指導を願わなければならない点が多々あると存ずるのであります。歴代の委員長は、初代淺沼委員長を初めといたしまして、山口、大村、小澤と、それぞれ新国会の新しい運営に幾多の業績を残されたのであります。そのお仕事を継承して、各位の御指導御鞭撻によつて何とかやつて参りたいと存じます。どうかこの上ともよろしくお願いを申し上げます。(拍手)
  3. 小澤佐重喜

    小澤委員 この際一言あいさつを申し上げます。皆さん承知通り、昨日私は委員長辞任いたしました。顧みますれば約一年有半にわたりまして、この無能な私のために非常な皆さんの御協力を得まして感謝にたえません。幸いに大過なく終りましたことを重ねて感謝申し上げます。このお礼に何かと考えておりまするが、後任の石田君は皆さんもすでに御承知通り皆さんから非常な信望があり、また信頼があり、新進気鋭であり、こういう全知全能に近い名委員長を御推薦申し上げたことは、せめてもの皆さんに対する御恩返しと、深く考えておる次第であります。何とぞよろしくお願いいたします。     ―――――――――――――
  4. 石田博英

    石田委員長 それでは公益事業委員会委員に、伊藤忠兵衞君を任命するにつき同意を求めるの件を議題にいたします。これは昨日、本日までに各派の御態度を御決定願うことになつてつたのでありますが、各派よりそれぞれ御意向伺いたいと思います。
  5. 小林運美

    小林(運)委員 異議ありません。
  6. 松井政吉

    松井(政)委員 ちよつとお伺いしたいのでございますけれども、これは再選でございますね。今までは任期が一年でございましたが、今度再選されると五年になると思います。かなり長期にわたつて公益事業委員会委員を勤めることになると思います。一年間の在任中において、とかく批判等も起つております公益事業委員会において、伊藤さんの功績と申しますか、特に公益事業委員会に対してのいろいろな事柄がおわかりになりましたら、御説明を願いたいと思います。実は官房長官でもお呼び願つて公益事業委員会運営伊藤委員活動等をお伺いしたいと思いましたけれども、私の方で官房長官出席を申し入れておりませんから、どなたからでも御連絡を願つて、御答弁いただければけつこうであります。
  7. 石田博英

    石田委員長 それは官房長官お呼びになろうというお申出でありますか。
  8. 松井政吉

    松井(政)委員 そうではありません。官房長官にかわつて、どなたからでもけつこうです。
  9. 石田博英

    石田委員長 適当な人がないのではないかと思うのですが……。
  10. 土井直作

    土井委員 それではあとの問題を先にして、至急呼んでもらいましようか。
  11. 田中織之進

    田中(織)委員 私の方も、賛否態度を申し上げる前に、官房長官を呼ぶことを希望いたします。
  12. 石田博英

    石田委員長 それではただいま松井君からのお申出については、適当な説明者がございませんので、至急手続をして、官房長官出席を求めることにいたしまして、その問題はあとにまわします。     ―――――――――――――
  13. 石田博英

    石田委員長 次に国家公務員法等の一部を改正する法律案取扱いの件を議題に供します。これは昨日御説明を申し上げた件でありますが、もう一度事務総長から御説明を願います。
  14. 大池真

    大池事務総長 これは昨日私から御説明申し上げまして、当委員会で一応御了承を願いましたが、十二月一ぱいまで一般職であります国会職員議員祕書を、一月一日から昔の通り特別職の方に切りかえをお願いするということで、法文の整理をいたしただけでございます。ただ附則の第二項を追加するようにとの関係方面意向によりまして、附則の二項というものがついたのであります。これは国会職員給与の条件とか給与額とかは規程でもつてきめることに相なつておりまして、もとより国会の議決を経た予算範囲を越えて、かつて規程をつくるということはあり得ないわけではありますが、注意規定としてそういうものを入れておいてもらいたいという意味合いで、「この法律による改正規定により支給する国会職員給与の総額は、予算範囲を越えないものとする。」という注意的な規定附則に一条入れてくれ、そうすればすぐにオーケーができるからというので、第二項だけがつけ加えられたわけであります。私どもの方といたしましては、予算を越えて俸給支給はできませんので、ただ注意的の規定だけと認めまして、これを入れることもやむを得なかろうと考えた次第でありますが、昨日社会党第二十三控室の田中織之進委員より、原則論として予算範囲を越えてはいかぬという規定を入れることについては反対だという御意見があつて決定保留になつていたのであります。
  15. 土井直作

    土井委員 事務総長に一応お伺いしたいのですが、大体給与予算関係がはつきりした点できめられているわけですね。従つてそういうものを入れないでも、事実上の運営の上においては支障がないのではないかと思うのですが、その点についてはどうです。
  16. 大池真

    大池事務総長 それはこの条文がなくとも、予算範囲を越えての支出自体ができませんのですから、こういう条文はいらないものと思つて、初めはこういうものを除いてお願いをいたした次第でありますが、今まで国会職員及び祕書一般職でありますために、一般職としては当然に予算を越えてはいかぬという予算総則に基いた原則が適用されているわけであります。ところがこれが特別職になりますれば、特別職職員給与に関する法律というのがありまして、それぞれ具体的に規定されておりまして、国会職員の場合には、国会職員法に基く給与規程の定めるところによるということに相なります関係から、もちろんむちやなことはあり得ないのですけれども、注意的に予算を越えるものは許さぬぞということを入れておいてくれということで――これはESとの関係がありまして、GSとの関係は、こういうものはいらないのですが、特に急ぐならこうやつておいてくれということで、入れたわけであります。従つて私の方としては、給与規程をどういうぐあいにするかということになるのでございますが、いずれ特別職になりますれば、国会職員法改正について皆さんの御審議を願わなければならぬと考えております。その給与規程については、従来通りにいたすよりほか方法がございませんので、先日ベース・アツプされました給与通りに、別表というものは一般職の例によつて定めるということにお願いをいたすことに考えております。この別表改正運営委員会の両院の合同審査会を必要といたしますが、先例によりこれを省略することに各院別々に了承を得ますから、さよう御了承願いたいと思つております。
  17. 土井直作

    土井委員 最近特別職以外でも、そういう附則条文をつける面が相当にふえて来ているのですね。要するに給与は別に定めるというような事柄だから、結局予算を超過してもきめられるようなおそれが全然ないとは言われない場合がある。そういう面から附則をつけるということは一応うなずけるのですが、そうでない方面においても、最近その種の規定をつけようという意図がGHQの方にあるように思うのです。それはどういうところから出ておるのか、大体聞き知つている程度でもけつこうですが、説明をしてもらいたい。
  18. 大池真

    大池事務総長 それは全然存じておりません。
  19. 土井直作

    土井委員 知らなければやむを得ませんけれども、それで問題は、たとえば衆議院なり、あるいは参議院なり、それぞれ国会職員につきまして、事情々々に従つて使用人数その他の関係が違うわけです。それから臨時雇いその他の関係というものもそれぞれ違つて来るわけです。こういうものについても、増減関係なんかは衆議院と参議院と非常な違いがあるわけですが、これをつけることによつて、そういう操作の面における支障というものは全然ないかどうかという点ですや予算範囲内ということではあるけれども、今言うように、臨時職員などについての増減関係は、衆参それぞれ違うでしよう。そういう点について支障が生じないかどうかという点です。
  20. 大池真

    大池事務総長 ただいま土井さんのお話でございますが、二項はまつたく私どもから考えれば、あつてもなくても同じなんでございまして、給与予算がないのに、今おつしやる臨時であろうと何であろうと、使うわけに参りませんので、事情に基いて他に流用費目があれば、あらかじめ大蔵省と相談して流用の認可を受けた後でなければ、その採任はできないわけであります。事実上予算を越えての給与支出ということは不可能でございます。従つてこれはまつたく注意的に、ただ規程をもつてきめるといつたものだから、予算を越えるような規程をむやみにつくつてはいかぬというような意味しかないのでありまして、この条文があるために支障があるかないかというようなことは、毛頭起り得ないと考えております。
  21. 竹村奈良一

    竹村委員 私は第二条についてちよつと伺つておきたいのでありますが、国会議員は別として、国会職員休職の場合の給与は、一般官庁職員休職の場合と開きがあるように思うのですが、その点はどうですか。
  22. 大池真

    大池事務総長 休職をどういう場合にするとか、休職中はどうするというようなことは、一月一日から一般職から特別職に編入されました後に、現在持つておりまする国会職員法そのままではだめでございますので、それをどうするかということを研究して、今大体成案は得ておりますが、とうていこの暮れには間に合いませんので、一月以降にお願いをして、国会職員法改正法律案を出していただく。その際に、一般公務員等と違う面があれば、当然それを取入れていただく、また同様に取扱つていいものならば同様にしていただく、こういうように考えておるわけであります。そういう具体的な問題は国会職員法で確定をされるわけであります。この法律案は、十二月一ぱい国会職員一般職でなくなりますから、そのあと特別職にしていただく。特別職なつた場合にどういうぐあいに給与を払うかといえば、今まで一般職俸給で、何級何号ということで行つておりますから、その通りに支払うということだけでございます。
  23. 石田博英

    石田委員長 ほかに御質問ありませんか。
  24. 田渕光一

    田渕委員 予算を越えて出すことがいけないという規定が現われて来たのですが、国会の方の会計法に基く支出負担行為責任者事務総長ですか。
  25. 大池真

    大池事務総長 今までは支出官というようなものが別にできておりまして、現在までは事務総長支出の認証官ということになつております。従いまして認証した意味におきまして、責任は当然事務総長のところに来るわけであります。
  26. 石田博英

    石田委員長 御質疑がないようですが、いかがですか。
  27. 田中織之進

    田中(織)委員 もちろん国会職員特別職にするということには、前回私の方は賛成しておりまして、その趣旨には賛成でありますけれども附則の第二項を設けるということは、これは単なる特別職のみならず一般職を通じて、最近予算準則で厳重な規定を設けることになつていることは、実質的にまだ生活給を確保できておらない特別職一般職を問わない公務員について、予算のゆとりがある場合に実質的にそれを補つて行くという道を封ずることに相なりますので、一般職特別職の区別なく、この原則に対しては私らは反対立場をとつて来ておるのであります。ことに明年度予算編成にからんで、ともすれば賃金ストツプというようなことが懸念される段階にありますから、予算上の厳重な縛り方については、われわれ賛成いたしかねるのであります。本案に対しては、特別職にするということには賛成でありますけれども、この附則の第二項については反対いたします。
  28. 土井直作

    土井委員 わが党といたしましては、先ほど事務総長に御質問申し上げましたところが、この附則が実際上の問題としてはなくても何ら支障がないということを聞いておりますので、従つてなくてもいいようなものは、特別に向うからそういうサゼスチヨンがあつたからということで特につけなければならないということでもないのではないか。もとより特別職であろうと、一般職であろうと、給与関係は当然予算内において操作されるべきものであつて規程ができても予算が伴わなければ、から念仏に終るわけですから、実質的には何の価値もないわけです。従つて予算を越えての支給ということはあり得べき事柄ではなし、また予算内においてのいろいろな操作という面は、これは当然行われて行かなければならぬ問題だと思います。従つて必要のないようなことを特別につけなければならないということは、われわれとしてもどうも賛成しがたい。ことに向うからそういう枝葉末節のような、あつてもなくてもいいようなものをサゼスチヨンされておるから、それに応じなければならぬという必要もこの際ないのではないか。そういう意味合いから行きましても、私は附則第二項をつけるということについては反対しておきます。
  29. 竹村奈良一

    竹村委員 私の方も、先ほどから田中君並びに土井君からいろいろ言われておりますような理由から、反対いたしたいと思います。
  30. 小林運美

    小林(運)委員 ちよつと懇談を願いたいと思います。
  31. 石田博英

    石田委員長 それでは懇談にいたします。     〔速記中止
  32. 石田博英

    石田委員長 懇談を閉じます。この法律案につきましては、いろいろ御反対の向きもあるようでありますが、本委員会といたしましてはこれを可決いたしまして、本会議におきましてそれぞれ御態度を表明くださるということで御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  33. 石田博英

    石田委員長 御異議がないようですから、さよう決定いたします。
  34. 倉石忠雄

    倉石委員 討論はいいでしよう。
  35. 田中織之進

    田中(織)委員 どうせ委員長が報告されるでしようから、審議の過程においてそういう意見があつたということを入れてくれればよいと思います。
  36. 石田博英

    石田委員長 それでは委員長報告の中に入れていただくことにいたしまして、討論はなしにいたします。
  37. 石田博英

    石田委員長 次に決議案取扱い議題に供します。ただいま出ております決議案について、事務総長から説明していただきます。
  38. 大池真

    大池事務総長 ただいま決議案が四件出ておりますので、配付をいたさせますが、成田知巳君外七名から、平和憲法擁護、再軍備反対に関する決議案赤松勇君外七名から、労働政策民主化に関する決議案、それから八百板正君外五名から、農民の土地確保に関する決議案坂本泰良君外六名から、中小企業等の年末金融に関する決議案、この四件が御提案になつております。その内容については、ただいまお手元配付いたしましたから、それによつて承知を願いたいと思います。
  39. 石田博英

    石田委員長 それでは御意見がありましたら、お述べを願います。
  40. 田中織之進

    田中(織)委員 この四決議案ともに、いずれも私の方から提出いたしましたもので、その内容についてはお手元にある通りであります。特に平和憲法擁護、再軍備反対に関する決議案は、最近ダレス特使の四度目の来朝によりまして、いわゆる日米安全保障条約行政協定具体化問題等に関連いたしまして、内外の新聞、通信等で伝え聞くところによりますると、再軍備に関するアメリカ側の意を体して関係方面、特に日本政府との間に具体的な折衝も行われるやにわれわれは問いおるのであります。この点は、いわゆる民主国家として再発足いたしましたときの日本国憲法第九条の規定ともきわめて密接な関連を持つ案件でございまするので、この際国民の再軍備による戦争への介入ということに対する不安をなくする意味において、国会としての意思決定をしていただきたいというのが、この決議案趣旨であります。
  41. 石田博英

    石田委員長 ただいま各委員方々に御配付願つたばかりでありますので、提案の御趣旨について簡単に御説明を願いまして、あとは一応皆さん党へお持ち帰りを願つて……。
  42. 土井直作

    土井委員 ちよつと議事進行ですが、提案の御趣旨は、題目と理由を見ればわかりますから、特別に名論卓説を拝聴しなくてもよろしいと私は思うのです。ただ、今われわれの手元配付されたばかりでありまして、従来決議案取扱いにつきましては、できるならば各会派が協同一致の態勢がとれるならというような趣旨どもありますので、一応本日これを党へ持ち帰りまして、この問題をどう取扱うかということについて態度決定したいと思います。従つて一風党に諮る期間御猶予を願いたいと思います。
  43. 石田博英

    石田委員長 ただいま土井君からお話ですが、せつかく御提案ですから、簡単でも御説明を願おうと思つたのですが、その必要がないというお話でありますから、それではこの決議案は本日は保留にしておきまして、それぞれ各派において御研究の上適当な機会議題にいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  44. 田中織之進

    田中(織)委員 私の方としても、各派の同調を得てぜひとも決議案の成立を期したいと思つております。特に案文その他の点について、各派意向によつてもし変更等をいたすというようなことが起りますれば、十分御意見伺いたいと思いますので、ただいま土井君からの提案並びに委員長のおとりはからいについては私の方も賛成であります。  なお、四番目に出ております中小企業等の年末金融に関する決議案は、最近の金融事情からきわめて緊要な問題でございますので、この点につきましては、各派ですみやかに御研究を進めていただきまして、ぜひとも今年末早い機会に成立することを特に希望しておきたいと思うのでございます。
  45. 土井直作

    土井委員 ただいま田中君から、中小企業等の年末金融に関する決議案を早くということですが、これは実際上の問題として、年末押し迫つておる問題であり、国会意思を早く決定するということはぜひ必要だと思います。従つてこれだけは次回の本会議までに決定していただきたいと思います。他の問題は期限つきではございませんが、そういう形で問題の取扱いをしていただく方がよいと思います。その点御提案を申し上げます。
  46. 石田博英

    石田委員長 そうすると中小企業等の年末金融に関する決議案だけは、その取扱い及び態度について次回の運営委員会決定することにいたします。     ―――――――――――――
  47. 石田博英

    石田委員長 今官房長官がお見えになりましたので、先ほどの公益事業委員会委員に、伊藤忠兵衛君を任命するにつき同意を求めるの件を再び議題といたしまして、官房長官に対する質疑を許します。
  48. 松井政吉

    松井(政)委員 公益事業委員会委員伊藤さんを選任する問題に関連して、官房長官にお伺いをいたします。伊藤さんは一年の任期が満期になつたのですが、再選されれば今度は五年ということになろうと思うのでありまして、さらに長期にわたる委員をわれわれは院議で決定するのでありますから、関連してお聞きをいたしたいのであります。公益事業委員会がこの一年間の間にいろいろな問題について国民から批判をされ、あるいはいろいろの方面からいろいろなことが出て来たことは御承知通りでございますが、この際、公益事業委員会が一年間活動なされた大まかなことでも、御説明を願えれば御説明をいただきたいと思います。
  49. 岡崎勝男

    岡崎政府委員 御承知通り公益事業委員会は、まず九分割の問題に専念したわけであります。公益事業委員会令によりましてこの実施を行いまして、非常に困難な仕事でありましたが、着々実績をあげて来て、現在の通りなつたわけであります。次には電力料金値上げの問題、あるいはガス料金値上げというような問題を研究いたしまして、これにはむろん賛否両論いろいろありまして歯内にもいろいろ意見がありましたが、とにかく妥当な線で解決したと信じております。これは伊藤委員責任だけではありませんで、公益事業委員全般責任でありますから、特にこのうちで伊藤委員がどうしたこうしたということは申しませんが、伊藤委員は、過去の経験から見ましても、また昔から公益的のことに熱心な関係もありましようが、この委員会に対しても非常に熱心に努力されまして、むしろ私財を使つてまでいろいろの調査もやつておられたようであります。たとえば、今年の八月二十七日までを調べてみますと、委員会の開催は五十八回でありますが、伊藤委員はそのうちで四十八回出席しております。そうして欠席した十回はどういう理由か調べてみますと、これは各地の公聴会その他に出席しなければならぬようなことがありまして、委員長出席されるはずであるのを、委員長が病気で休んでおられたときに、かわつて出席されたのと、それから電力会社実情調査のために出張されために欠席されたというようなわけで、自分の都合で欠席されたというようなことは一回もないように聞いております。そういうような熱心な仕事ぶりでありますので、先般特に八月二十七日アメリカに出張いたしまして、米国の電気事業及びガス事業等を詳細に研究して、最近厖大な資料を持つて帰朝されたのでありまして、ただいまその資料整理中でありますが、これは委員会ないしは日本電力事業等に対して非常に貴重な資料になることと思つております。われわれもその大要を聞いておりますが、非常に有益な資料を多数持ち帰つて来られておりまして、ただいま再び委員会事業に専念せられておるような次第であります。
  50. 松井政吉

    松井(政)委員 この際関連してもう一つお伺いいたしますが、公益事業委員会構成しておる委員方々の職業的な立場、社会的な立場等を含めて御紹介願えればけつこうだと思います。
  51. 石田博英

    石田委員長 ちよつと松井君に申し上げますが、これは全部国会の承認を要するので、過去において履歴書等も添付して出ておると思いますから、今事務局にある書類を持つて来ることにいたします。
  52. 松井政吉

    松井(政)委員 私がこれをお伺いしたいのは、その委員会構成メンバー履歴書、それからその人の社会的な、ことに職業等についての全員の記録がないのです。従つて全体の委員構成を見て、今度の改選にあたつて再選をしないで、別の方面から委員になつてもらう方々等を選ぶ考え方というものも起つて来るわけです。そういう立場からお伺いをしておるわけです。
  53. 石田博英

    石田委員長 わかりました。私どもとしては、昨日これを議題にいたしておりましたので、ただいままでにそういう御研究があつたものと思つておりましたが、必要な書類をただいま持つて参ります。
  54. 松井政吉

    松井(政)委員 むろん伊藤さんの方は研究いたしております。そこでもう一点は、九分割、それから電気料金の値上げガス料金値上げ等、国民の生活と全産業に影響を及ぼすような大きな問題を、全部公益事業委員会取扱つて来たわけでありますが、考えようによつては非常に大きな仕事をやつて来て、それに伊藤委員が尽力したとも考えられますが、これに反対する国民立場からすれば、伊藤委員がもしこれに賛成して、その立場で活動されたということになると、やはりお気に召さないという考え方が出るわけです。この点について、さらに伊藤委員の九分割に対する考え方、それから料金値上げ等に対する活動状況がおわかりになりましたら、この際御紹介を願いたいと思います。
  55. 土井直作

    土井委員 構成メンバーがわかれば、先に知らせていただきたい。
  56. 大池真

    大池事務総長 それではメンバーだけを申し上げますが、河上弘一君、これは二年の任期でございます。松永安左エ門君、委員長の松本蒸治君、宮原清君、それから伊藤君、この五人でございます。
  57. 土井直作

    土井委員 それでは履歴をちよつとお願いいたします。
  58. 大池真

    大池事務総長 履歴書は来てないそうでございます。
  59. 土井直作

    土井委員 河上君はどういう人ですか。
  60. 石田博英

    石田委員長 輸出銀行総裁です。
  61. 土井直作

    土井委員 松永君は……。
  62. 石田博英

    石田委員長 元東邦電力社長です。松本蒸治君は法学博士です。
  63. 土井直作

    土井委員 宮原君は……。
  64. 岡崎勝男

    岡崎政府委員 神島化学の社長で、需要者代表です。
  65. 土井直作

    土井委員 みんなブルジヨアの方から出ているのですね。金持ち階級ばかりですね。
  66. 石田博英

    石田委員長 御意見でなく、御質問を願います。現在の構成員に対する氏名、職業等についてはよろしゆうございますか。
  67. 松井政吉

    松井(政)委員 大体わかりました。
  68. 石田博英

    石田委員長 それでは先ほどの松井君の質問に対して、官房長官からお答えしていただきます。
  69. 岡崎勝男

    岡崎政府委員 これは委員会として態度を決するのでありまして、委員の個人々々が自分は賛成だとか、反対だとかいうことは言わないことになつております。委員会の一致した意見として行動しておられますから、その中において伊藤忠兵衞氏がどういうふうな個人的な意見を持つておるかということは、これはわれわれも承知しておらないのであります。委員会としての行動として御判断を願いたいと思います。
  70. 松井政吉

    松井(政)委員 私の質問はよろしゆうございます。
  71. 土井直作

    土井委員 ちよつとぼくは質問したいのですが、大体政府がこれを推薦して、国会がこれを承認することになるのですが、このメンバーから見ると、ほとんどブルジヨア階級ばかりが出ておるのです。従つてガス、電気のような国民一般に経済的に非常な影響をもたらす問題についても、これらの連中は苦痛を少しも感じない連中だと思うのです。従つて政府の選任の方針というものは、もう少し直接的に国民大衆とつながりを持つ者を推薦する必要があるのではないかと思いますが、それに対する所見はいかがですか。
  72. 岡崎勝男

    岡崎政府委員 これはガス、電気等の公益事業に深い関連と関心を持つておる学識経験者から選ぶことにいたしております。従つて選任当時も、たしか委員会等で質問がありましたときにお答えしたいと思いますが、これはブルジヨアだとか、ブルジヨアでないとかいう基準は全然持つておらずに、学識経験のすぐれた、そうして国民的関心を持つ人を選んだのであります。そこで選任の内容のごく概括的な基準は、あるいはガスに精通しておるとか、電力事業に精通しておる人とか、あるいはこれらの事業をもり立てるための金融方面に精通しておる人とか、それから一般の事業で電気、ガス等を特に必要といたします事業界として、重要産業はどれであり、どれにどれくらいいるかというようなことのよくわかる人、それから九分割その他法律的ないろいろむずかしい問題がありますので、一般的に常識に富んだ、経験のある、そうして法律的な知識の深い方というような関係で、各方面のすぐれた学識経験者を選んだわけであります。その当時も申し上げました通りたとえば組合側にそういう知識がある人があれば、将来それを任命することも可能であるということは言つたのですが、たまたまこういう人々がありましたので、ブルジヨアであるとか、ないとかいうような基準で選んだことは毛頭ないのであります。
  73. 土井直作

    土井委員 もとよりブルジヨアというようなことを基準にして選んだということは、かりにそういうことがあつたとしても、官房長官の品からそうですとは言えないと思うので、当然の御答弁だと思うのでありますが、ただ問題は、事業の再配分であるとか、あるいは事業経営についての育成とか、あるいは向上とか、いろいろな面を勘案するところの委員会であれば、これらの人々は業界におけるエキスパートでありますから、一応うなずけるのでありますが、事いやしくも国民生活と直接関係のある、ことに消費生活の直接面の電気とかガスの料金の問題を取扱うわけで、この間の公益事業委員会において決定された電気、ガスの料金値上げの問題などは、国民はこれに対して非常に反対をしておる実情である。しかもこの構成メンバーの中に……。
  74. 石田博英

    石田委員長 御意見あとお願い申し上げたいと思います。
  75. 土井直作

    土井委員 要するに質問の前提として言つておるのだから、委員長としては委員の発言をあまり制約しないように願います。新委員長は寛容な態度をとつていただきたいと思います。
  76. 石田博英

    石田委員長 なるべく簡単にお願いをいたします。
  77. 土井直作

    土井委員 そこでこの構成員の中には、もとより学識経験者を多く取入れなければならぬというけれども、この学識経験者の中には、いわゆる実際面におけるところの経験者――学識の面においてはどうかわからぬけれども、実際的な面においての経験者というものは多分にあり得ると思う。そういうエキスパートをこの中に入れるべきじやないか。ことに一面から考えますれば、それらの者がやはり消費的な面においても国民的な立場を代表し得ると思うのですが、そういう人も一名くらい加えるべきじやないか。ところがほとんどそれが加わつていないということは、公益事業委員会というものが国民生活と直接関係があればあるほど、その構成について、われわれとし非常に疑義を持たざるを得ない。これに対して、私は伊藤氏の可否ということについては議論しませんが、幸いにして任期が満了しておるのですから、政府が後任者を推薦するにあたつては、もつと違つた、私が主張しますような角度の人を選ぶ意思がないかどうかということをお伺いいたしたい。
  78. 岡崎勝男

    岡崎政府委員 土井君の御議論だと、何か事業をしている人は国民生活に何ら関係のない人だというふうにとられますが、この人たちは、非常に熱心に一般国民生活を考えて研究しているのです。ことに料金の値上げ等については、国民生活という関係において公聴会を開催して、各層の意見を公平に聞いた結果、ああいう結論を出したのであります。国民の一般生活に対して関心を持たない人が委員の中におるなどということは、とんでもない話だと私は考えております。
  79. 土井直作

    土井委員 それは答弁じやない。ぼくの言うのは後段の問題です。なお念のために申し上げておきますが、私が何か一般国民の生活に関心を持たないというふうなことを言つたというふうに官房長官は言つておりますが、私の言つているのは、そういう意味じやなく、もちろんこれらのメンバーも国民の一人でありますから、国民生活に関心を持たない人がいようはずがないけれども、より深く、より熱心に、しかも実際上の消費生活において国民とつながりを持つておるような人が、われわれの観点から言えば比較的にこの中におらない。そこでこの際だから、これをかえる意思がないかということを聞いておるのです。
  80. 石田博英

    石田委員長 御質問の要点は、ただいま伊藤忠兵衛君の名前が出ておりますが、伊藤忠兵衛君にかわつて土井君御説明趣旨のような人を出して来る意思があるかないかということのようであります。
  81. 岡崎勝男

    岡崎政府委員 伊藤忠兵衛君は、土井君の御説明趣旨のような人でありますから、かえる意思はないのであります。
  82. 田中織之進

    田中(織)委員 公益事業委員会が、例の電力九分割の申し子としてできて、それからあとの業績の問題について、今土井君、松井君から指摘されたように、必ずしも芳ばしい成績を残しておるとは思わないのです。そうした関連から、先般政府部内からも公益事業委員会の廃止の問題が起つたようでありますが、関係方面からの意向によつて、これがそのまま存続することになつたように――われわれ新聞で知り得たのみでありますけれども、そういうふうに報道せられたことは事実だと思うのです。その意味で、公益事業委員会は政府としては今後もどうしても存続して行くのか。存続して行くとすれば、この際委員の選任等についても、土井君等から指摘されたような新しい角度でもつて考えてもらわなければならぬと思うのであります。公益事業委員会の今までの運営の経過から見まして、政府部内に反対論が起つたことは事実だと思うのでありますが、その点について政府側の御意見を伺つておきたい。
  83. 岡崎勝男

    岡崎政府委員 公益事業委員会運営の成績に基いて廃止するとか、しないとかいう議論は全然起つておりません。ただ本年の五月五日のリツジウエイ大将の声明に基きまして、ポツダム政令等に基いてできた種々の機関その他の問題を政府は検討することにいたしております。この公益事業委員会その他の問題につきましても、これだけじやありませんが、要するにポツダム政令その他に基いてできたそういうものについては検討を加えつつあります。まだ本問題については結論を出しておりません。
  84. 田中織之進

    田中(織)委員 そこでポツダム政令の全般についての、いわゆる講和後の法律への切りかえの問題については、政府は別に諮問委員会等を設けて研究を進めておるようでありますが、そういう関係から見ましても、この委員任期の問題は、ことに伊藤委員が今度再選せられることになれば、五年になるとかいう話でありますが、そういうことについては、法律にかえるについて今後どういうふうになつて行くのか。研究する過程においても、任期の問題について政府は当然短縮する等の処置をとるべきだと思うのでありますが、その点については考えていないのですか。
  85. 岡崎勝男

    岡崎政府委員 ただいま研究中であります。
  86. 石田博英

    石田委員長 他に御質疑はありませんか。――それでは御苦労さまでございました。  ちよつと懇談にいたします。     〔速記中止
  87. 石田博英

    石田委員長 懇談を閉じます。それでは各党の御態度をお伺いいたします。
  88. 小林運美

    小林(運)委員 私どもとしては一先ほど異議ないように申し上げましたが、いろいろ伺つてみて、一応態度は留保しておきます。
  89. 松井政吉

    松井(政)委員 本日公益事業委員会委員選任の問題を本会議議題として上程することには反対をいたしません。しかしわが党は、伊藤忠兵衛君の委員任命には反対をいたします。  どういう理由反対するかということを、この委員会で明らかにしておきたいと思うのでありますが、公益事業委員会ができてから行つたのは、ただいま官房長官説明されたように、九分割と、電気料金値上げと、ガス料金値上げ取扱つております。この問題は御承知のように、産業全体、国民生活全体に重大な影響を及ぼしまして、多くの国民がこの公益事業委員会取扱い方について反対立場をとつて来ております。従つて国民大衆の輿論は、公益事業委員会そのものと、公益事業委員会のやる事柄について、必ずしも賛成をいたしておりません。従つてそういう立場から、公益事業委員会の性格そのものにまず反対をいたします。  第二点は、構成の問題でありますが、ただいまお伺いいたしましたように、公益事業委員会国民生活に密接な関係を持つものと、産業全体に影響のあるものを取扱う委員会でありながら、構成は必ずしも消費国民を代表している方々によつて構成されておるとは考えられません。従つてそういう構成で、ほんとうに名前のごとき公益事業の活動というものは、われわれは不可能だと考えておりますので、構成の点について不満であります。  第三点は、任期が、今度再任されれば五年に相なるのでありますが、さらに伊藤さんのような立場の人が五年間委員を続けるという任期の問題について不満であります。また委員会の推薦の基準等についても、われわれは不満であります。  こういう立場から、伊藤忠兵衛さんを公益事業委員会委員に選任することに反対をいたしておきます。
  90. 竹村奈良一

    竹村委員 私の方は、元来公益事業委員会が設置されるときに、それは国民の公益面を守り得るような委員会になり得ないというような点で、まずこの設置について積極的に反対して来たのであります。ところがその後公益事業委員会が発足いたしまして、進められて来た問題を見ますと、先ほど官房長官から承るところによつても、その取扱つた問題は、たとえば電気料金の値上げ、あるいはガス料金値上げ等にしても、公聴会を開かれて、国民大多数がこれに反対しておるということが明らかになつておるにもかかわらず、この委員会において値上げを可決されておるということは、結果におきましては公益事業委員会というものが公益を守るためではなしに、その反対に、自分たちの利益擁護に委員会を利用しておる。しかもそれは大きな独占資本を擁護するような立場に立つておる。しかも伊藤委員は、先ほどの御説明を聞きますと、最も熱心にそのことに尽力されたということで、つまり国民の公益を阻害するように尽力されたと私どもは考えますがゆえに、この任命に対しては反対いたします。
  91. 田中織之進

    田中(織)委員 私の方といたしましても、公益事業委員会がポツダム政令によつてつくられたものであるという点が、本質的にわれわれの賛成できない存在であります。ことに電力料金の値上げ、あるいはガス料金値上げ、その他電気事業の再編成の問題等、当然国民の代表である国民審議を経なければならぬ問題を、こうした占領下の特殊な事情において、権力に基いて制定したものによつてこれを実施するとい三とについては、われわれはどうしても納得するわけには行かないのであります。ことに今年の夏の渇水期の電力制限に関する公益事業委員会から出しました規則の問題等につきましては、これは公益事業委員会に関する政令の中においても、当然公聴会等を開かなければならぬ規定になつておつたにもかかわらず、そうしたことについては何ら処置をとらずに、いきなり出して、各産業界にも非常に重大な影響を及ぼしたミスを犯しておるのであります。さらに電気料金、ガス料金等の値上げの問題につきましては、電気会社、ガス会社等、ただそういう経営者の採算関係からの要求を非常に重要視いたしまして、一般の物価政策並びに国民生活という点については、全然考慮を払わなかつたとは私は申し上げませんけれども、そういう一般消費大衆の実情を無視したところの運営をやつて来ておるのでありまして、その意味におきまして、この委員会は全部出直すべきである。それにもかかわらず、今回伊藤氏がたまたま任期が満了になつ機会にそうした方向をとらずに、しかも五年というような長期にわたる委員に選任するということにつきましては、伊藤氏に対する個人的な価値判断の問題は別問題といたしましても、われわれは政府のこの任命につきましては同意いたしかねますので、反対いたします。
  92. 浦口鉄男

    ○浦口鉄男君 私ども態度決定保留しておきます。
  93. 石田博英

    石田委員長 それではこれも賛成が多数のようでありますから、先ほどと同様の取扱いで、本委員会では可決されたことといたして、本会議に上程いたすことにいたします。
  94. 石田博英

    石田委員長 次に緊急質問取扱いに関する件を議題に供します。
  95. 土井直作

    土井委員 ただいま手元へまわつて参りました緊急質問の表を見ますと、すでに十七出ております。これは与党とか野党とかいうことを離れて、緊急質問取扱いというものを、もう一度考える必要があるのではないかと思うのです。これはきわめてフランクに聞いていただきたいと思うのです。われわれの方のものもあります、が、実際上の問題として、緊急質問取扱い方というものは、前もつて委員会決定されておるわけなんです。ところが緊急質問が、何か各党で競うて出されるようなきらいがないわけではないと思うのです。やはり真に緊急性があるという認識が十分できるならばいいけれども、そうでなくて、何か緊急質問という形で出して、本会議の議場で質問するということだけに目標を置かれていて、その内容をきわめるという点については、むしろ委員会よりも劣る場合がしばしばあるのではないかと思うのです。もとより緊急質問を出されることはいいけれども、この問題が、しばしば運営委員会で、お互いの党の政策的な面などのバランスなどを考えながら、これを取捨選択されて行くというきらいがないわけではないのであります。そういうことは運営委員会全体の面からいつて、あまり感心したことではないと思うのであります。そこで、原則的に緊急質問として取扱うべき性格についてはきまつておりますので、それを再確認するか、あるいは緊急質問を全部すらりと許して、片つぱしから時間的なあいまあいまにやらせるというふうにするならば、そういう方法でも私はさしつかえないと思うけれども、それでなければ、緊急質問という形をもつと各党で考える必要がありはせぬかと思うわけです。それについて考えなければならぬ点は、衆議院は不幸にして自由党が絶対多数でありますので、この緊急質問というものは、えてして与党の思うままに運営されて行くのでありますが、参議院の場合には、緊急質問というものはそれぞれの勢力関係で、与党が圧倒的にこれを押えるわけに行かない。従つて衆議院で委員会まわしになつておる緊急質問が、参議院では続々やられる。そうすると、いかにも衆議院の議員の権利がいたずらに多数によつて剥奪されるということになり、参議院のことをあまり言うわけには行きませんけれども、大したことでないことが緊急質問としてどんどんやられるということになつて、両院における均衡が非常にとれないわけです。両院は性格が違うのだし、構成も違うのだから、何も一致しなければならぬという必要もないけれども、やはり緊急質問の性格というものが両院とも同じような形でつくられて行つてしかるべきじやないかと思うのです。ところか衆議院だけはたまたま与党が多数であるという関係上、これらが全部オミツトされてしまう。そうして参議院だけやるということでは、いかにも衆議院の権威というものが失われて行くことになるのであつて、この点については、緊急質問取扱い方というものを両院でまず考えてもらうということと、本質的にはこの問題をどう取扱うかということをきめてもらわないと、このためにここでいたずらに時間ばかり空費して、実質的には全部委員会まわしになつてしまうというおそれがあるので、この点は各党でもう一ぺん十分に審議して、きようこれを上程するというようなことは事実上不可能かどうかわかりませんけれども、私の考え方としては、もつと真剣に考えてもらう必要がありはせぬかと思うので、御提案申し上げます。
  96. 倉石忠雄

    倉石委員 まつたくその通りです。私どもの方は、ただいまの土井君の御発言にまつたく同感なんでありまして、前々から運営委員会においては緊急質問は非常に重要な問題であつて、これこれの条件を備えたものをやるということに各党が御賛成になつて原則を承認されておるのでありまして、たまたまどうかした拍子に、一部がその原則の例外的に認められておつただけでありまして、土井さんの御意見はまつたくわれわれも同感であります。参議院がたくさんおやりになつて、衆議院がやらないから衆議院の権威にかかわるというふうな意味のことも申されましたけれども、われわれ参議院のことを批評することは御遠慮いたしますが、新聞を通じて拝見いたしました緊急質問、しかもその緊急質問をやつておいでになる参議院の議場のありさまを拝見したときに、われわれから見ると、どちらかというと緊急性のないことをおやりになつてつて、ああいう結果を招来して、かえつて参議院のためにはなはだ惜しむと私どもは内心考えておるのであります。従つて緊急質問の性格については、かつて運営委員会の申合せの原則通りにやりたいという土井さんの御希望に対しては同感でありまして、土井さんの言われる通り、こういうふうに紙に印刷するだけでもむだじやないかと思うのでありまして、そういう意味で各党がもう一ぺん反省しようということですから、提案者において全部これを撤回されて、考え直しておやりになつたらいかがですか。
  97. 松井政吉

    松井(政)委員 倉石君の撤回をしろということについては、私は賛成できません。というのは、重要な緊急質問をそのために今撤回しなければならないという理由のないことと、たとえば今本会議緊急質問をやらぬでいい程度のものでも、緊急質問として各党が政府の所信をただしてみなければならないという問題が刻々起つておるわけなんです。その起つて来る問題を、国会としてどういうぐあいに扱つて、各議員の考え方と政府の考え方とをマツチさせて国会運営をやるかということになると、国会が開かれるとともに各委員会が開かれて、たとえば今十三通常国会が開かれておるのですから、予算委員会等を開いて、昭和二十七年度予算の編成方針について進んで政府の説明を求めて審議をやるとか、あるいはまた第七次造船の問題、年末金融問題等、それぞれ関係委員会を開いて政府の考え方を聞き、あるいは議員の考え方、あるいは国民大衆が心配しておるような問題を審議するということが行われればよいけれども、それが行われないので、やはり休会を控えて一応政府の考え方を聞いておかなければならないという立場が、これらの緊急質問となつて出ておるわけであります。国会運営全体から考えれば、出て来た緊急質問をただ撤回すればよろしいということだけでは済まないと思うのです。これはやはり国民に影響のある問題であり、政府の考え方をただしたいという問題は国会においてたださなければなりませんから、常任委員会等においては、開会当初からこういう当面問題になつておる事柄については審議をすべきなんであります。そういう点に至つては、言い過ぎかもしれませんけれども、常任委員長なら常任委員長の一種のサボタージユであります。それもやはり政府の考え方と、政府の方針と、さらに常任委員長等がその所管においてどういう問題が今問題になつておるか、どういう問題を国民が一番心配しておるかということを考えながらやつて行かないところに、こういうふうに政府の考え方をただすために緊急質問となつて現われて来るのであります。こういう点を改めなくして、出て来た緊急質問を撤回すればよいという考え方には、われわれ反対であります。
  98. 田中織之進

    田中(織)委員 土井君の述べられた意見は、原則論としては私も反対ではありませんが、その原則論の上に立つて、たまたま本日緊急質問が十七出ておる。その中に私の方からも多数出ておるのでありますが、これらの緊急質問を一つくとつて見る場合に、従来本委員会取扱つて来た緊急質問の具体的な条件を備えていないとは私は断定できないと思います。私の方の提出したもののみならず、ここに出ている他の会派のものも、それぞれ緊急質問としての条件を具備しておるものと思うのです。特に松井君から指摘されましたように、年末自然休会に入る前に、当然予算が提出されるとか、あるいは政府の方で予算に関連して当然本国会審議を求めなければならぬような案件が事前に提出されておりますならば、それに関連して実質的な審議の過程において明らかにされる問題もこの中には多々あります。しかしそうしたことは、政府の予算編成の方針すらまだ明確にされておらない段階において、国会立場において当然国民の前に明らかにしなければならない責任上から提出されておる問題だと私は考えるのであります。ことに本日われわれは新委員長を迎え、またただいま与党側から発言された倉石さんは、自由党の国会対策委員長の重責にあられる方でありまして、現在絶対多数を持たれておる与党といたしまして、国民の期待に沿う意味におきましても、与党、野党の別を問わず、国会審議の過程において、国民の知らんとするところ、また政府の態度を問わんとするところを明らかにすることは、私は絶対に必要なことだと思うのであります。その意味で、私の党は小会派でありながら多数の質問者を出しておるわけでありますが、その点につきましては、もしこの問題を取上げていただくということになりますれば、あえて私の方からこの問題についての質問をやらなければならぬということを固執するものではありません。少くとも各種の法案、特に重要な骨格的な予算がまだどういう形で編成されるということすら明らかにされておらない段階において、いずれもそれに根を持つところのこれらの問題について、国民が知りたがつているという緊急質問は、緊急質問の具体的条件を備えておると私は考えます。たまたまこうした案件をたくさん出して来たということについては、年末議会としての特殊な条件もあるのでありまして、そういう観点でひとつこの問題を取上げていただきたいと思います。
  99. 石田博英

    石田委員長 原則論については、もう本委員会はすでに何回も態度を明らかにしておるので、原則論についてのお話はこの程度にして、本委員会として決定している既定方針を特にかえる必要もないと思います。現実に提出されております緊急質問をどうするかということに議題を狭めて行きたいと思います。
  100. 倉石忠雄

    倉石委員 ごもつともな御意見でありますが、提案者の方に加わつておられる代表である土井さんの言つておられるように、また今田中君のお話にもあるように、もう一ぺん考えてみるというお話でありますから、次回の運営委員会において御相談することにして、きようは保留していただいたらどうでしよう。
  101. 土井直作

    土井委員 実際上の問題として、田中君が言うように、いずれも見方によつては緊急性があるし、見方によつて委員今回付でもいいというふうに、お互いの見方によつて議案のウエートが違つて来るわけです。そこで実際の面では、こういう緊急質問を出すことによつて、事実上これができるかという問題になると、従来の例から見ると、できないということが多いのです。多いにかかわらずみなが出すということは、各党でこういう緊急質問を先んじて提出しておくというような、競うというような形のものがあつたのでは、緊急性というものの価値がなくなつて来るのではないかと思うのです。そこで、緊急ならざるものは一つもないけれども、実際にやれないというような結果が起つて来るということをおそれるので、できるだけ緊急質問は、与党も単に緊急質問を封ずるというやり方でなくて、真に緊急であるものについては許すという方向で問題を処理していただきたいと思います。
  102. 石田博英

    石田委員長 わかりました。きようは、実は会期の初めでありますので、特別委員の割振りであるとか、議院運営委員のこととか、他に御相談しなければならぬことがたくさんございます。ただいま土井君から御発言もありましたが、決議案取扱い原則については何回も明らかにしておりますので、これを一々ここで議題にして行くのも、きようは時間も迫つておりますから、ただいま土井君の御発言、あるいは倉石君の御発言、田中君の御発言等によつてなお御検討を願いまして、次回の運営委員会において決定するということにお願いしたいと思います。
  103. 松井政吉

    松井(政)委員 反対です。
  104. 田中織之進

    田中(織)委員 次回の運営委員会できめて、年内にやるのですか。
  105. 石田博英

    石田委員長 年内に処理をする。
  106. 松井政吉

    松井(政)委員 私は条件があります。次回の運営委員会というお説がありますが、かりに今予定されておる法律案がきようの本会議、さらに今後持たれる本会議一回くらいで衆議院の方か終るということになれば、いずれにせよ休会になるということが目睫に迫つておる。そうすると普通の国会のときの次回と違つて、きようのこれをきめる次回というものは趣を異にしておるのです。そうすると、せつかく出したものが本会議において政府の所信をただすこともできなければ、委員会等で所信をただすこともできないで休会になつてしまう。だからこの点は、普通の場合なら次回でということもありますが、今回に限つて次回ということは従来と違うのだからそのためにやはりこれを取捨選択して、きようだめなら次回の本会議でやるか、あるいは委員会に付託して、運営委員会の申合せとして、当該委員長の方に運営委員長から、何委員会を開いてこの問題について相談をしろというような処理をきようやるべきだと思います。
  107. 石田博英

    石田委員長 ただいま松井君からそういうお話がございましたが、ただいま申し上げました通り、きようは開会の初頭でありますので、御相談しなければならぬことがたくさんあるのですが、一つ一つの問題について、本会議でやらすか、委員会にまわしてやらすかということをきようきめますか。私が申し上げるのは、土井君の方からもう一ぺん考え直したらどうかというお話もありましたので、あしたまでの間にお考えをいただいた上で、あしたきめた方がよくはないかと思つて申し上げたのです。
  108. 田中織之進

    田中(織)委員 休会前に処理するということならけつこうです。
  109. 松井政吉

    松井(政)委員 私はそれにも条件がある。あしたまでということを委員長みずからおつしやつたのは、あした運営委員会を開き、本会議を開くという予定の上に立つておつしやつておるのかどうかということをお聞きしたい。
  110. 石田博英

    石田委員長 運営委員会は、こういうふうにたくさん出ております問題についてお話合いを願おうということであれば、あした開会してもさしつかえもございません。本会議は、あしたの方が都合がよいか、あさつての方が都合がよいか、他の案件との振合いを見て、あとで御相談を申し上げようと思つておるのです。
  111. 松井政吉

    松井(政)委員 それならけつこうです。
  112. 石田博英

    石田委員長 それではそういうことにいたします。緊急質問については、先ほどから土井君の御発言もありましたので、明日までの間において各派においてもう一度御検討の上、次回の運営委員会において御決定を願うことにいたします。     ―――――――――――――
  113. 石田博英

    石田委員長 次に特別委員会委員申出の件を議題に供します。事務総長から御説明を願います。
  114. 大池真

    大池事務総長 昨日公職選挙法と、海外同胞と、行政監察の三特別委員会が設置されまして、委員の員数は従来と同じでございますが、議長指名することになつておりますので、一応従来通りの方を申出を願いますか、新たに申出を願いますか、各派でお申出を願いたいと思います。  そこで人数の割振りが少し違つたところがございます。選挙法の方の二十五名は、自由党が十六名、これはただいまも十六名で同じでございます。民主党が四名で、これも現在と同じであります。それから社会党が二名、これは従来は三名でございましたが、社会党の二十三控室ができましたために、二名になります。それから共産党が一名、社会党の二十三控室が一名、農協が一名、こういうことになつております。  それから海外同胞引揚の方は三十名でありまして、自由党が十九名、民主党が四名、社会党が二名、共産党が二名、社会党二十三控室が一名、農協が一名、第三倶楽部が一名であります。  行政監察の方も三十名でありまして、自由党が十九名、民主党が四、社会党が二名、共産党が二名、社会党二十三控室が一名、農協が一名、第三倶楽部が一名、こういうことに相なつております。
  115. 土井直作

    土井委員 私の方はあとでお知らせします。
  116. 大池真

    大池事務総長 これはきようでなくてもよいのです。議長指名で、議場でやりませんから、あとでお出しくださつてけつこうです。
  117. 竹村奈良一

    竹村委員 私の方は新しく出しますから……。
  118. 浦口鉄男

    ○浦口鉄男君 私の方もあとから出します。
  119. 石田博英

    石田委員長 それでは各派でお出し願います。     ―――――――――――――
  120. 石田博英

    石田委員長 次に常任委員会委員の入れかえの問題について御相談を願います。
  121. 大池真

    大池事務総長 常任委員会委員の割振りで、入れかえをお願いしなければならぬところがございますので、お願い申し上げます。先日の運営委員会で申し上げましたのは、召集日現在ということになつておりましたが、召集日現在からちよつと違いましたのは、社会党が三十名、社会党の二十三控室が十五名でありましたのが、ただいまでは社会党が二十九、社会党二十三控室が十六と、一名の差ができております。これは内部の比率においては何らかわりがございません。従つて現在の状況で入れかえをお願いいたしたいと思う点は、人事委員会で社会党が二名となるべきところ一名しかございませんで、社会党の二十三控室が一名のところ二名ございますので、この一名を社会党の方へお譲りを願いたいというのが一つでございます。それから労働委員会が同様でございまして、社会党が二名のところが一名でございまして、社会党二十三控室の方が一名のところ二名でありますから、これも一名お出しを願いたいと思います。それ以外に、社会党二十三控室の方からの申出で、内閣委員会で一名もらうところが、現実の状況ではゼロになつておりますのと、通商産業委員会が一名のところゼロになつており、電気通信委員会で一名のところがゼロになつておりますので、これを一名ずつ入れてもらいたい、こういう御希望で、それにかわりまして郵政委員会と経済安定委員会と決算委員会から一名ずつ出すことにしたいという申出がございますので、この点をもし御了承願えますれば、そういうぐあいにお願いしたいと思います。  それと同様に、共産党の方から、農林委員会の一名のところが現実に二名ありますから、その一名を法務委員会の方へまわしたいという点と、予算委員会が三名もらえるのが二名でありますので、それを三名にし、通商産業委員会が一名のところ二名ございますので、その一名を予算の方へまわしたいという申出がありますので、もし御決定を願えれば、さように運んでいただきたいと思います。  なお、もしただいまの申出通り決定をいただきますと、これは通常会における割当に基きました構成でございますので、将来ある議案がある委員会に付託になつたからといつて、一方の委員を減らして他に持つて行くということになりますと、割当が狂いますので、議案の付託関係等で委員の変更を自由自在にやらせないということがこの前の委員会できまつておりますから、そういうことに御了承を願いまして、ただいま申し上げた通り構成にしていただきたいと思います。
  122. 石田博英

    石田委員長 ちよつと通話を中止していただきます。     〔速記中止
  123. 石田博英

    石田委員長 それでは速記を始めてください。  委員の入れかえの点については、自由党、民主党には問題はないのですが、その他の真派の方でいろいろ御希望のある点は、あと事務総長と御相談願うということで、これを決定いたします。     ―――――――――――――
  124. 石田博英

    石田委員長 議院運営委員等の申出は済んでおりますか。
  125. 大池真

    大池事務総長 議院運営委員の方は、小会派の方からの御申出を願いたいと思います。議院運営委員庶務小委員と、院内の警察及び秩序に関する小委員に、小会派の方でそれぞれ一名ずつございますので、これを申し出ていただきたいと思います。
  126. 田中織之進

    田中(織)委員 庶務小委員をもう一人ふやしてもらえないでしようか。私の方は今度小会派ということになつておるので、庶務小委員を一人ふやしていただいたらと思うのです。あとの議院運営委員と院内警察の方は、私の方と他の小会派と話し合つてきめます。から……。
  127. 石田博英

    石田委員長 皆さんに御異存がなければ、一つ入れてもいいと思うのですが……。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  128. 石田博英

    石田委員長 それではそういうことにいたします。
  129. 田中織之進

    田中(織)委員 それともう一つは、予算委員会の理事に、小会派代表一名を入れていただけませんか。
  130. 倉石忠雄

    倉石委員 それは去年の五月幾日かの申合せで、五十名の委員会は七名、二十五名の委員会は五名というふうになつておるから、ちよつとぐあいが悪いわけですね。
  131. 田中織之進

    田中(織)委員 予算委員会の特殊性から見て、小会派の代表として理事を出させていただきたいと思うのです。
  132. 倉石忠雄

    倉石委員 そうなるとみんな希望されるので、それはあとにしましよう。
  133. 川崎秀二

    ○川崎(秀)委員 それはわれわれも痛切に感じますが、今でなくてもけつこうです。
  134. 竹村奈良一

    竹村委員 今田中君から予算委員会の理事について御意見が出ておりますが、二十五名の委員会は、私の方でも理事をやつていないのですけれども、実質的にはオブザーヴアーを入れる形になつておりますから、ぜひ入れてもらいたいと思います。
  135. 石田博英

    石田委員長 各委員会の理事の問題は、それぞれ常任委員長の御意見も伺わなければなりません。きよう本会議を終了したあと、初めての常任委員長会議を開くわけですが、各派間の御態度も御研究を願いたいと思います。理事の問題については、そういう御意見が出たということだけお含みおきを願つておきます。     ―――――――――――――
  136. 石田博英

    石田委員長 次に開会式の件を議題に供します。
  137. 大池真

    大池事務総長 先日参議院の方から、開会式を暮れのうちにするようにという申出がありまして、当委員会では、開会式をあげてすぐ実質上の長い休会に入るのもおかしいから、現実の形として、開会式があつて、それから施政方針に入るという形がよろしいから、来春の方がよいということで、ここでおきめを願いまして、参議院に申し込んだところ、参議院の議長からこちらの議長へ、その点を運営委員会に諮つたけれども、緑風会等からどうしても暮れのうちにあげてもらいたいという希望があるので、暮れのうちの適当な日に開会式をあげてくれないかということの申出があつたのであります。衆議院議長としては、当委員会で一応各派皆さんの御意見によつて来春ということにきまつたのでありますが、せつかくの参議院からの申出でありますので、一応当委員会にお諮りを申し上げて、さらに御返事を申し上げようということに相なつておるのであります。その点について、どういうぐあいにいたしたものでございましようか。
  138. 石田博英

    石田委員長 ただいまの件、いかがでありますか。
  139. 倉石忠雄

    倉石委員 しかしここへ来ては、急にやるということには行かないでしよう。
  140. 石田博英

    石田委員長 ちよつと懇談にいたします。     〔速記中止
  141. 石田博英

    石田委員長 懇談を閉じます。  それでは開会式の件は、既定方針でよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  142. 石田博英

    石田委員長 それではただいま事務総長から御報告のありました開会式の件に関する参議院の申入れに対しては、本委員会としては既定方針で進むということに決定しまして、その旨参議院にお伝え願うことにいたします。     ―――――――――――――
  143. 石田博英

    石田委員長 次に本日の議事議題に供します。
  144. 大池真

    大池事務総長 本日の議事は、日程第一の公益事業委員会委員任命につき同意の件をまずお諮り申し上げまして、次に緊急上程をお願いいたしたいのが、内閣委員会の財閥同族支配力排除法を廃止する法律案並びに新聞出版用紙の割当に関する法律を廃止する法律案、この一案が上つておりますので、これをお願いして参議院に送付をいたしたいと思います。これは共産党だけが反対でございます。
  145. 竹村奈良一

    竹村委員 私の方では深澤君が反対討論をいたします。
  146. 田中織之進

    田中(織)委員 私どもの方は、内閣委員会には委員を出しておりませんので、党に帰つてみなければ態度がわかりません。
  147. 大池真

    大池事務総長 新聞用紙等の割当を廃止する法律案は全会一致でございます。  それから国家公務員法等の一部を改正する法律案、つまり国会職員特別職にいたす法律案でありますが、これは当委員会で起案をいたしたことになりますので、議院運営委員長提出ということで、委員会の審査省略ということで参ります。この三件の緊急上程をお願いいたします。
  148. 石田博英

    石田委員長 それでは本日の議事の順序については、ただいま事務総長の御説明通りでよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  149. 石田博英

    石田委員長 それではさように決定をいたします。討論は十分程度ということに御了承を願います。  なお、本日の本会議の開会は二時でよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  150. 石田博英

    石田委員長 では、さよう御了承を願います。     ―――――――――――――
  151. 石田博英

    石田委員長 なお、この際委員長よりお願いいたすことがあります。今まで議案は、議題なつたときに配付される習慣がありましたが、これはなるべく事前に配付していただくようにお願いしておきます。もう一つは、当日委員会に諮らなければならない案件で、私ども手元整理をしたものも、事前に御配付を願うようにいたしたいと思います。その案件を御勘案の上、できるだけ能率的に進むよう御発言等もひとつ御準備をお願い申し上げます。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  152. 石田博英

    石田委員長 それでは本日の運営委員会はこれにて散会いたします。     午後一時四十分散会