○
岡田(五)
委員 私
提案者の一人に
なつておりまして、実は
提案者の
關谷委員から
お答えをいただきましたのでございますが、この
機会に
政府委員にひとつお尋ねをいたしておきたいのでございます。と申しますのは、私から申し上げるまでもなく、
日本は
四つの島でありまして、この
島々に
重要物資を運搬するということは、
日本の経済上根本的に必要なことではないかと思います。この
四つの
島々への重要な
貨物の運搬は、
木船によ
つて大体行われておるということをわれわれは知
つておるのであります。聞くところによれば、年間約五千万トンの
重要貨物が、この陸上の
トラックとも比較すべき
海上の
トラックである
木船によ
つて運ばれておる。しかもこの
木船は荒波高い
海上を木の葉のごとく、不完全な、貧弱な装備のもとに、運搬されておるのであります。しかも
日本は世界に有名なほど、毎年々々
災害に襲われておるのであります。かような
日本の国土の本質、かようなこの
木船の
使命、現在の状態というようなことを
考えあわせますと、私は
木船の
災害に対する根本的ないわゆる
国家的な
補助政策というものが確立されるべきではないか、かように
考えるのであります。今回幸いにいたしまして、有史以来まれに見る
ルース台風による
木船の
被害は、
国家の
補助に基きまして、急速なる
復旧ができることは、私
たち国民の一人といたしまして、非常に喜びにたえないところであります。私は先ほど申し上げましたような、かような
木船の
使命というような点からかんがみまして、
政府が
木船の
災害復旧、
災害補償ということにつきまして、どういう
方法を
考えておられるか、どういうあり方で行きたいかというようなお
考えがあれば、この
機会にひとつお漏らし願いたい、かように存ずる次第であります。