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委員長(
鬼丸義齊君) ではそういうことにいたします。
次は前回の
委員会において皆様の御決議に従いまして、本日午前十時からGHQの法務局を訪問をいたしまして、
局長の
カーペンター氏及び
局長補佐のヘーゲル氏にお目にかかりまして、この
戰争犯罪人に対しまする小
委員会結成並びに
調査をいたすことについての御
意見を伺いましたるところ、極めて好意的に了承頂きまして、それに引続きまして
調査上必要であると思いまする
事項である
戦犯者に対しまする
氏名、それから
罪名、住所並びにこれに関係いたしまする書類を見たいと思うが、その
手続はできないであろうかということの
申出をいたしましたところ、
カーペンター局長は
申出にかかる
事項はできないということはないと思う。併し今直ちにということは困る。で最も早い機会にできると思うこととしては
罪名並びに
氏名だけで、
あとは
暫らく時をかしてもらわなければならんであろうし、又その
方法等についてもいろいろ困難が伴う
事情等もあるから、これは
暫らく後に廻してくれ、こういうことでありました。それから次の第二項としまして、私のほうから了解を得ましたことは、
平和條約第十一條によ
つて日本が
国際裁判による
有罪判決を了承して、この刑の
執行をなさんとするについては、條約発効後においてそれに対する刑の
執行を
如何にするかというようなことについて、今よりその
予備知識を持ちたいと思うから、
巣鴨並びに
豊多摩の両所に
亘つて小委員が
一つ視察をしたいと思うから、その
手続をお許し願えんが、又そのことはできるであろうか、できんであろうかということも
伺つて見ましたところ、自分はすぐそのまま、
係りでないのであるけれども、中出にかかる
事項は大変いいことだと思うから、その
係りの者と打合せをして、そうして二十九日の午後三時までに
カーペンター局長のほうで以て協議をしてこちらのほうに返答してもらう、こういうことになりました。それで多分
視察員の数はどういうふうであろうかということでありますが、私のほうの
申出としては小
委員十名に
なつておるのであるが、できるならば
全員視察をしたいと思つているがということの
申出をいたしましたところが、それも考えましよう、こういうことでありました。いずれ二十九日に日にちはいつ
視察ということの返事があるわけでありますが、これはいつ頃にしたらいいか、やはりこちらのほうの
希望も多少考慮に入れる必要があると思うのでありますが、
皆さんの御都合はどんなものでしようか。
ちよつと
速記をとめて。
〔
速記中止〕