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松浦定義君
ちよつと長官に伺いますが、勿論関連して申上げるのです。私ここで岡村先生に
ちよつと御相談申上げたのだが、恐らくこの
委員会で申上げるまでもないだろう、大体肚がきま
つておるのだという御
意見もあつたのですが、どうかと思
つておりましたが、今長官に聞いておりますと、非常に面倒なような話を申されましたので、私も責任がありますから一言お尋ねしたいと思いますが、これはすでに長官には申上げなくても十分御承知のことだと思いますので、簡單に要点を申上げようと思うのです。それで当時、これは今年の一月からこの問題が起りまして、三月一日附で統制撤廃に
なつた、而も雑穀に関しましては
価格を設定する当時からこの問題がありまして、すでに二十五年度の
価格をきめるときには、恐らく雑穀に対しては主要
食糧としての価値は今すでになくなる時期に直面しているのだという
意味合いから、品種別に
価格をきめる場合には、消費者が遠慮するようなものに、ついては上げられない、こういうようなことがいろいろありまして、いろいろな
意見があつたと思います。そうしてその場合に若しこれが途中で統制を撤廃されるような場合には、自由に売つた場合には、これは差額は返すのだということははつきり長官も弁明されておつたと思うのであります。ところが三月一日にこれが統制撤廃になりまして、
生産者のほうでは一〇〇%供出しなければならんということで、一月からそういう意向がありながらも半強制的な供出をしたわけで、これが統制撤廃になりましたときに、当時としてすでに手持としては殆んどなかつたわけです。特に又、これが相当
生産者にしましてはいろいろの重大な問題から供出を渋つたようなわけはありましたけれども、道庁がその間に入りまして、そのときには話を附言いたしまして、若しそういう場合には、その際には返
つて來るんだということで、道庁としましても責任上その供出の推進に当
つておりまして一〇〇%の完了をした、その結果、
只今のような現状でなかなかそれが返されないというので今日まで長い間問題にな
つておりますが、経過的に結論を申しますると、
農林大臣は、すでに再三こうした問題に当りましたときには返さなければならんのだということを確認しておるわけです。まあ最も大きな問題といたしましては、九月に北海道へ参りましたときに、
生産者の代表者の団体の交渉の結果、これは返すんだということをはつきりこれは録音しておるわけです。これは録音にしてありまして北海道の全部の農民が聞いて確認をしておりますし、更に山添次官は、これは当然すでに雑穀に対する清算事務だという
意味から、これは返すべきだというお話をしておりますし、先ほどから岡村先生がおつしやいましたように、衆議院の
農林委員会で高倉代議士の
質問に対しましては、追加払と同時に
差益金に対しては支払うのだというようなことを言明しております。さような
意味から、事務的にもいろいろむずかしい問題だということは当然わか
つておりますが、こうした問題は私は農林省、特に
食糧庁が中心にな
つて解決をして頂くというのでなければいけないと、こういうふうに考えておりますし、この問題は先ほど申されましたように、消費者
価格を設定をする場合、或いは
米麦の追加払いを
決定する場合に、その
資金に提供されたということは私も聞いております。
從つてそういうような面につきまして、やはりそれだけの問題があります
関係から、いずれの形においてもこれは農林省とし、或いは
食糧庁としましても責任を持
つてこれを解決して頂かなければならん問題だと思う。農林省が大蔵省のほうへ当然交渉されていろいろな面についての要求をされるべきではなかろうかというふうに私は考えております。それからこれはまあいずれ問題になると思いますので申上げておきまするが、本年の米の供出につきましても、これはすでに今から問題がありまして、供出が完了すると同時に、それがなくなるまで恐らく
政府は自由
販売を待つようなことはないだろうというようなことから、中間において自由
販売がされるような場合には当然これと同じような問題が起
つてくる。そういうことにつきまして、過日の十一月十一日に官房長官が放送
討論会でお話があつたということを私は承知いたしておりまするが、そういう場合には
生産者に返すのだということをはつきり言
つておられる。現在におきましては、極く僅かな雑穀類だけでありますから、これで問題はありませんが、若しこれが麦に始まり或いは又米に適用されるということになりますと、若し今日まで辿
つて來た経過から見ますと、私は
農林大臣初め次官も部長も責任問題だと、こういうふうに考えるのです。そういう
意味から考えまして、当然この大きな問題がすでに目の前にある今日におきましては、この問題は私は一日も早く解決さるべき問題ではなかろうかと、こういうふうに考えておるわけであります。額につきましても現在経理課のほうから出しております精算金から見ますと、大体に全国で
利益を得たものにつきましては一億六千五百万円です。北海道の分がその中で一億四千万円でありますが、その中で先ほど申しましたようにとうきび、或いは燕麦、らい麦というようなもので相当欠損をしておる。それでそれは欠損をしておる
部分につきましては、
一般食糧会計から補填されておりますが、ときたまこういうものに対してそれを引くということは、
ちよつと疑義があるというように考えておりますが、これは当てにならん話でありますから申上げませんが、とにかく
利益を得たものにつきましては、かような数字が出ておるわけであります。かような
意味合いから、例えばこの
利益の中から所要の
経費を引くといたしましても、今岡村さんが申上げましたように、まあ八千万か九千万ぐらいのものは完全に純
利益として農民に返さるべき性格のものが残る、こういうふうに承知しておるわけでありますので、この際
一つ、以上申上げましたような諸点から、
政府といたしましても相当これは今後米の問題に関連いたしまして大きな
重要性を持つ問題だと思いまするから、岡崎官房長官もそうしたことをはつきり申されておることから考えまして、更に又
大臣或いは次官等もこの問題は解決しなければならんというふうに承知されておりますので、当面の責任者でありまする長官におきましても、
只今言明されておりますように、むずかしいのだというようなことをここではつきりお残しなさらないで、これはやはり当然解決すべきものだという
意味合いから、一日も早く善処するような
一つ好意的な御
回答を重ねてお願いしたい、かように考える次第であります。