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佐々木良作君 これはもう押問答になるのでこの辺で時間も来ましたし、やめたいと思いますが、今の
お話は
安本長官としては、まあそれくらいのことしか言えないと思いますが、実際問題として、
経済調査庁のや
つておる
仕事は、経済違反摘発を中心とした前の
仕事と全然変
つてや
つておる、而も今のや
つておる
仕事は非常に……、先ほど申しましたように独特のやり方で以て、実績を挙げておると私は思う。むしろこいつを実際に五割くらいに切るということは、この機能を停止するつもりじやなかろうか。むしろこれはどうも余りほじくり過ぎるものであるから、いたい所に触れられ過ぎるものであるから、そういう
意味で、これは邪魔なものであるからこの
仕事をやめさせてしまえという所に重点があるような気がいたします。これは否定されるであろうと思いますが、そういう気がいたします。私はそうであるならば
一つこれは男らしくやめてしまつたほうがいいと思う。それならば、そうしないと一応の権限とか、一応の
仕事の任務があるとしておいて、五割首切り、それから先それはどうなるかわからんという
恰好でおいておくならば、蛇の半殺しみたいな
状態に私はなると思う。そういう
意味で、私は特に
調査庁に対して五割の減員ということは、どうしても理窟が合わないと思います。若しそういうふうな
行政監査の一本化のために、やられるということであるならば、先ほど言いました、この
行政管理庁の監察部から始ま
つて、会計検査院まで全部引つくるめたやつの平均五割なら五割を首切るなら話がわかる。そうでなくて、この部面の
仕事をしている、而も
統制的な
仕事でないところの、今の
調査庁だけを半分に
切つて行くということは、どうしても理窟が合わない。私は、どうしても現在の
政府の性格からして、こういう穴ほじりみたいな
仕事はやめたほうがいいということであるならば、早く引導を渡されることをむしろ
希望する。そうでないと却
つて私は不安化の元になると思います。私の本来の主張は、こういうふうになればなるほど、自由主義、自由主義なんといつた
つて実際自由主義経済でなくて、例えば物価の抑制を
考えたり、或いは電力の割当がうまく
行つているかいないかということを見たり、ロスがどうな
つておるかということを見たり、そういう
仕事のための、特別な
仕事を私は
経済調査庁はしておると思いますから、そのためにはむしろ増員こそ必要であ
つて、この機能を停止すべきでないという
考えでありますけれ
ども、今の
内閣の性格から、そういう穴ほじりみたいな
仕事はやめたほうがいいということであるならば、生殺しのような五割でなくて、十割、一〇〇%切られることを、むしろ
内閣のために私は申上げたいと思う。私の
考え方は逆でありますけれ
ども、要するに今のような中途半端な行き方は、特にこれまで
一般の大衆と接触をして
仕事をしておつただけに、私はマイナスが殖えることを一番心配するわけであります。それから同時に、先ほどの説明によりますと、半分の削減という中に、
統制撤廃という問題も含まれておるらしく聞こえるのでありますが、それならばなお更のこと、
主食統制の
撤廃の場合に、現実に食糧庁のやつは五〇%、五割から二割五分ぐらいに修正にな
つておるわけです。これを
片方だけこういうふうに修正して、
片方は修正しないということであるならば、なお更これは片手落も甚だしい、そういう
意味で両々相待
つて私はどうしても理窟が通らんと思う。まあ時間がありませんので、この辺で
質問は終了いたしますが、何よりも私は申上げておきたいことは、
人員の
整理は飽くまでも
仕事と合せてやられるべし、特に
安本関係におきましては、大体余りいろいろなのを集めて、そうして本来自分の本国を別な
官庁に持
つているのが多いために、
従つて何か出先
機関みたいな
状態があり、一番安定を掌らなければならない
機関が一番不安定な
状態の下に経済安定をやろうというところに一番元がある。一番おかしくな
つておる元があると思う。
一つ、
安本長官はその辺の
事情を十分に御
承知だと思いますから、この問題と
関連して、
仕事と
関連する
人員配当を十分お
考え願いたいと思います。特に
調査庁の問題は、私は先ほどから繰返しておりますように、特別な虐待、特別な、
仕事と離れた虐待の感情的な印象を受けてならない。それが特にこれが数年前まで経済摘発というような
仕事と
関連しておつたがために、特に私は社会不安にプラスするようなマイナス面が出ることを最も恐れるのであります。どうかそういう点を十分考慮せられんことを
希望いたしまして
質問を終りたいと思います。