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境野清雄君 今の問題で丁度通産次官が見えられておるようでありますから、通産次官にお伺いしたいと思うのであります。長い間病気だ
つたというあなたにうるさい
質問はしませんが、一応
簡單に
一つ御所見を述べて頂きたいと思います。大体先ほど
來大蔵大臣に聞いておりますと、全国の
中小企業関係業者からは、
政府出資十億円というのはもうかなり前から
要望されてお
つたというのにもかかわらず、今
大蔵大臣の
答弁では殆んどそれは聞いておらんということ、並びにそういうふうなものを出す意思はない、こういうような
お話であ
つたのでありまして、私
どもとしては、出す出さないは別にして、十億円出してもらいたいと
思つておりましたけれ
ども、担当大臣が出さんと言われたんじや、これは出ないものだと思いますが、そういうような場合で見ますと、御
承知の
通り昭和十一年に本
法案が出ましたときに、
政府と民間と半額
出資というようなことで、当時一千万円に対して五百万円出してお
つたことは御
承知の
通りでありますが、その後再度いろいろな問題もあり、昭和二十三年か、四年かの最度の切替えにおきまして、四百二十万円の半額、二百十万円というものが
政府出資とな
つておるような現状であるのでありまして、こういうような形であるのにもかかわらず、中央
商工組合中央金庫法の二十六条では、
理事長、
理事、
監事というものは
主務大臣がこれを任命するというような、甚だ虫のいい条件だけ
政府はと
つておるというようなふうに私は
考えるのでありまして、全国の相当多くの
協同組合から
出資をしておるという
建前から行きましても、全国の
協同組合の構成員の皆さんは相当商工組合の運行というものには或る程度組合を追かけておるというような事態にまで私はな
つておるんじやないか、今後ますますこれを拡大強化しまするなら、それだけ地方の
協同組合その他のものの負担か増しますので、こういう
方面からも
理事なり、
監事を或る程度は出し得るような措置を講じないと、これは一方的なものにな
つてしまいはしないか、ましてや過般のような問題が起りまして、当
委員会としても証人に皆さんを喚問して、当時慎重に
質疑応答をしたのでありまするが、そういうものと睨み合せましても、地方の代表者がちつともおらない間にああいう問題か起
つてしまうというようなことが今後もありますと、なかなかこれは大きな問題じやないかと思いますので、一応共管にな
つておりますので、
大蔵大臣の御所見は聞いたのでありますけれ
ども、通産省としてどういうお
考えを持
つておるか、その点についてお伺いしたいと思います。