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1951-11-08 第12回国会 参議院 大蔵委員会 第9号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年十一月八日(木曜日)    午前十時五十五分開会   —————————————  出席者は左の通り。    理事            大矢半次郎君            清澤 俊英君            伊藤 保平君    委員            岡崎 真一君            黒田 英雄君            平沼彌太郎君            岡田 宗司君            菊川 孝夫君            野溝  勝君            小林 政夫君            田村 文吉君            森 八三一君            木村禧八郎君   政府委員    大蔵政務次官  西川甚五郎君    大蔵省主税局長 平田敬一郎君   事務局側    常任委員会専門    員       木村常次郎君    常任委員会専門    員       小田 正義君   —————————————   本日の会議に付した事 ○本委員会運営に関する件   —————————————
  2. 大矢半次郎

    理事大矢半次郎君) これより第八回の大蔵委員会開会いたします。  所得税法臨時特例に関する法律案法人税法の一部を改正する法律案及び財産法の一部を改正する法律案議題に供します。
  3. 野溝勝

    野溝勝君 議事に先立つて進行発言を申上げます。昨日の私の大蔵大臣に対する質問中、たまたま委員長から、専売裁定の問題は明日議題になるから、その際にしてくれという意見が出たのであります。併しいやしくも審議権を尊重する委員会におきまして、発言を許しておいて、委員質問中に委員長がそれを遮ぎるようなことをするということは、これは実際審議権を拘束するものだと私は思います。私は強く抗議をするものじやないが、特に私も議会生活は相当やつておるつもりであります。委員長も私はやつたことがあるのです。大体委員会規則に則つてやるのでなくてはならんと思います。特にその点は委員長代理でありまする大矢氏におきましても、十分研究されておると思いますが、昨日の処置はこれは規則を余りにも私は無視しておりはせんかと思います。そこで私の発言は四十二条に基いて質疑を交しておるのでありまして、若し私の質疑に対しまして、さような明日に譲れというようなことを若しあなたが考えられておりますならば、その前にあなたのとつた処置というものを一応反省しなければならんと思う。昨日、あした大蔵大臣出席するから私に発言をということになつておりました。私もその用意をしておりました。ところが大蔵大臣は朝になつて来ないというから、今日はもう大蔵大臣質問は見込ないというわけであります。ところが三時頃突如大蔵大臣が来るから質問をしてはどうか。特にあなたの時間を相当とりましようということを私に委員長みずから言われ、そこで私は通告に従いまして質疑したのであります。ところが以上申したようなわけでございますが、若し仮にですよ。さようなことで今日のこの裁定の問題が議題に上るとしたならば、その際にやるならやるということを、予め理事会を開いて、それで理事会議事の順序なり、方針なりを打合わせして、それを委員会に諮つておかなければならんのです。さようなことをあえてしなくて、私のたまたま質疑が少し時間が延びたとは言え、あなた自身が本日やつて下さいと言つておきながら、かような委員会審議権を抑えるようなことをしたり、或いは誤解を起すようなことをしては、これは相成らんと思います。そこでこれは若し仮にですよ。あなたがどこに根拠をおいてさような発言をされたか、或いは制止をされたか知りませんが、私はさようなことは非常に誤解を起す元であり、これは単に一党一派という問題じやない。いやしくも議員審議権というものを軽く見るのであります。で、こういう点について、私はあなたからこの際今後の議事進行に当りましては、十分そういう点は注意するという発言がありますならば、私は何をか言わんやでございます。併しさもない限り、私といたしましては、この点に対して十分あなたと一応よく意見の交換をして結論を得て置かなければ、今後の議事進行の上におきまして、審議中におきましても、いろいろと問題を起す危険性もありますので、この点あらかじめ私はあなたの意見を聞いて置きたいと、かように思います。
  4. 大矢半次郎

    理事大矢半次郎君) お答えいたします。昨日の件は、実は議題所得税法ほか二つの税法改正案なのでありまして、そのことが議題なつていたのは御承知の通りであります。そうして大蔵大臣に対しまして、野溝委員からいろいろ御質疑がありましたが、最後に専売裁定のことについて御質問があつた。それが質疑応答が数回繰返されて、大分時間もとりましたが、私の考えたところによりますれば、この専売裁定の問題は別に当委員会に付託せられまして、そうしてほかの労働委員会等とも連合審査をすることになつておりまして、而も政府の提案の説明を聞いただけでまだ参考人意見も聴取していない。たまたま明日の午後その参考人意見を聞く、こういうことになつておりますからして、議事を進める上においては、この専売裁定の件は昨日の当時の議題なつていなかつたものですからして、明日に延ばして頂いたほうが都合がよかろう、こういう趣旨で以てそのことをあなたに申上げた次第でございまして、決して四十二条に抵触して議員審議権を無視するというようなつもりは毛頭なかつた次第であります。御了承願います。
  5. 野溝勝

    野溝勝君 そこで私はそういう誤解があつてはならんから、特に所得税法法律案議題でございますから、これにはやはり給与所得の関係も含まれておるわけです。だから給与所得と関連のある問題ですから、この際質疑を交しますということを私はちやんと議事録に謳つてあります。速記にも出ております。そこであなた自身がすでにそのときに許されたのであるから、許された以上は少し審議が長くなつても、私はむしろそれならば審議審議として、暫らく休憩なら休憩をちよつとしてもらつて、そうして私に非公式に話してもらうならまだしも私はわかる。併し審議を続行している際に、野溝君に対してこの問題については明日裁定委員の公述もあるし、その他も議題なつておりますからというから、結局これは大臣委員長とが、悪く解釈すれば通謀して私の発言を封鎖しようという、逆にとれば陰謀、謀略に出たんじやないか、私はそうはとりませんけれども、とればそうもとれるんです。ですからそういう点の誤解を起さんように、賢明なる委員長におきましては、十分今後の取計らいを御注意されんことを望むものであります。只今委員長の御説明で私は了承いたしました。
  6. 大矢半次郎

    理事大矢半次郎君) 大体御了承を得たと思いますが、私は決して大臣と通謀していたしたのではありません。私はそういうことは甚だ不得手なものでありまして、他の人のやることを学んでもできないようなたちのものでありますから、その点も併せて御了承を願います。
  7. 菊川孝夫

    菊川孝夫君 今の野溝君の発言に関連してでありますが、昨日の専売の問題に触れたということは、それは委員長としては一応理窟の上ではそういうふうに言われるかも知れませんが、本委員会に対しての大蔵大臣の御出席は殆んどないのであります。特に今度はこの際要望しておきたいのは、今日の一時から、ここ当分のうち専売裁定の問題を我々は審議しなければならんと思いますが、この点につきましては、私たちは特に政府の今の専売裁定の国会への出し方は公労法十六条の違反である、十六条の精神とは違つたところの出し方をしておる、こういう見解に立つておるのであります。従いましてこの点については特に大蔵大臣出席を求めて、そうして十分に私は論議をしなければならんと、かように考えておりますので、この専売裁定審議されるに当りましては、特に大蔵大臣出席を我々は要求したいのであります。委員長におかれましても、その出席方について委員会の総意を一つ大蔵大臣に強く伝えまして、そうして是非出席されるようにお取計らい願われんことを、特にこの際要望いたしておきます。
  8. 大矢半次郎

    理事大矢半次郎君) 承知いたしました。極力御趣旨に副うように努力いたします。
  9. 木村禧八郎

    木村禧八郎君 只今議事運営についての野溝氏及び菊川氏の御発言に関連して僕も要望しておきたいのです。これまで大蔵委員会運営について私も少からぬ不満を持つて来ておるのです。併し始終そういう問題を出したのでは不穏当だと思うので、自分も我慢してはいたんですけれども、これまでは大体大蔵大臣がこの委員会出席することは極めて少いのです。大体率直に申上げますと、参議院大蔵委員会というものは何だか政府与党委員会のごとき感が率直に言つてあるのです。どうもばかにしているというと妙かも知れませんが、殆んど無視はしていないでしようけれども、軽視しておる感がある。この所得税法案、これはもう本審査に入つておるのです。もうとつくに入つておる場合にも大蔵大臣出席していないし、他の法案なんかについても極めて少いのです。それから大蔵大臣の、例えば昨日などは大体午前中来るというので、今日はないということであつたのです。それで私も予算委員会のほうに行つてつたんですが、あとで呼びに来まして、それでどうしても今日やるというようなことがあつた、こういうのはもう少しきちんとしてくれませんと、理事会あたりを開いて、いつ大蔵大臣が来る、そういうふうに一度きまつた予定を変更してもらうと困るのです。それぞれ皆予定がありますから、一応やらないということにして置いて、ここでやつてしまつて、あと質疑したいと思つても、それはそのとき出席できなかつたから仕方がないというふうになつたんでは、我々は審議が十分尽せませんので、こういう点一つきちんとして頂きたいと思います。過去のことを繰返してもいたし方がありませんから言いませんが、たびたびあるのです。委員長がその法案は採決しないという約束をして置いたのに、我々いないうちに採決してしまつた、そういうことが多々あるのです。こういうことについては、約束したら約束したようにきちんともう少し運営をして頂きたい、この際私も要望して置きたいと思います。
  10. 大矢半次郎

    理事大矢半次郎君) 承知いたしました。大蔵大臣は今日も是非出席するようにと要求して置きましたが、只今臨時閣議出席中であるそうで、できるだけ都合の付き次第速かに出席するように更に要求して置きます。
  11. 木村禧八郎

    木村禧八郎君 休憩したらどうでしようか。    〔「異議なし」「休憩」と呼ぶ者あり〕
  12. 大矢半次郎

    理事大矢半次郎君) 一時休憩いたします。    午前十一時九分休憩    〔休憩開会に至らず〕