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説明員(林真治君) 私から補足的に申上げます。
只今次長から御
説明がありましたように、総括的には水産に関する問題、即ち漁港に関する問題といたしましては、農林省の外局であります
水産庁が所管をしておるわけであります。從いまして先に御承認を得ましたいわゆる
整理計価というようなものは、これは私のほうで、私のほうと言うと語弊がありますが、
水産庁で原案の確立を見たわけであります。それから先ほど申上げました
予算編成の問題につきましては、これは閣議の申合せによりまして、御
承知のように公共事業全般につきましては経済安定本部が編成いたしまして折衝をしておるわけであります。各省はこれに対する資料の提供は
内容的にや
つておるわけでありまして、現在の制度から行きますと、直接に
予算の編成には参画はしていない。公共事業一本といたしまして経済安定本部がや
つておるわけであります。これに対しまして北海道開発に関する公共事業費というものは
予算編成の面から申しますと、経済安定本部でなくて開発庁にあるわけであります。事業の認証に当りましては、その他の北海道以外の地域におきましては各省が経済安定本部の認証を得て実施に移しておる。そこで
予算の組替えが行われるという、こういうことに相成
つております。北海道に関しましては、開発庁の
予算上から申しまして、先ほどのように北海道開発に関する公共事業費というので別枠にな
つております。総理府所管にな
つております。これは勿論
内容は各省と協議してや
つておるわけでありますが、
從つて開発庁から安本の認証を得ましたものを、実施に当
つては、直轄事業は開発庁に、その他補助事業については各省に
予算の組替えが行われるわけであります。そこで北海道に関しまする現在の漁港修築事業は、これは御
承知のように北海道営でや
つております。即ち補助事業として扱
つておりますので、農林省、
水産庁に
予算の組替えがありまして、私どものほうから
補助金も交付し、実施に移しておるわけであります。それから先ほどお話のございました内地と北海道との
予算上における今後の問題というふうな点につきましては、先ほどのお話のようにそういう
予算の編成に相成
つておりまする
関係上、表面的に申しますると、お互いに掣肘を受けるということは現在のところない、こういうことになろうと思います。実質的に申しますと、それは
法律上問題にな
つておりましても、いろいろな問題があると思いますが、少くとも内地と北海道の漁港の問題について直ちにこれが必ず及んで來るという問題ではないと
考えておるのであります。又、丁度編成期でございますので、事業計画としてまあ我々はいろいろ進めておるわけでありまして、ここでこの
法律案が成立いたしまするならば、それに
從つて現在編成の途上にありまする
予算についても経済安定本部、或いは大蔵省としても大体の了承を得ておりますので、
予算の金額の面についても考慮を払われるべきであろう、こういうふうに
考えております。