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説明員(
落合林吉君) この
特定地域五十一の
候補地、これは県から申請して参つた
地域であります。このうちから十九
地区を選んだのでありますが、選定の際には
建設省は大体前に
審議会できめられました
特定地域の選定の基準と、それからもう
一つは
審議会でこれを決定しました
国土総合開発計画の運営方針の第一項に基きまして、第一項と申しますのは、国内
資源の高度
開発と合理的利用による経済自立基盤の育成、治山、治水の恒久対策樹立による経済安定の基礎確立という二項でございます。これと
特定地域指定の基準によりまして逐次選定作業を進めて参つたのであります。
そこで根本としましては
資源の
開発を主にする
地域と
災害の防除を主にする
地域と大体二つに分けまして、
総合開発計画でありますから、その他全般のものを網羅しますが、先ずニューディング・ファクターとして二つにわかれます。
都市周辺の
整備というのは
只今申上げました
国土総合開発計画運営方針に基きまして暫く時期を待つことにしまして、第一次としては
資源の
開発を主にする
地域、
災害の防除を主にする
地域というふうにその
重点を先ず置きます。それから二つに分類しまして、五十一
地域を分けたのであります。それで
資源地域というふうに分類しましたものはどういう
内容かと申しますと、
資源の賦存度が
全国平均よりも面積が多い所を一応
資源地域として分けるときにその部類に入れた。それから
災害防除を必要とする
地域というのは
全国の平均の
災害度合よりも強い所を一応
災害度を主とする
地域という工合に分ける。そうして緊要度のきついほどこの分類しました
地域としましてはA、B、C、と分けますとA、Bに位する、つまり上位に位すると一応仮定します。そうして
資源地域と
災害地域に分けます。
それから今度は
資源地域につきましては、
只今も
安定本部のほうから御
説明申上げましたように、
国土開発審議会のほうで
資源の緊要度というようなものをかねてお作りに
なつたものがございます。その緊要度と申しますのは先ずエネルギー源、これは水力、石炭、これの
開発を樹立する。食糧
資源それから農産、水産、畜産、木材、それから地下
資源特に鉄、銅、鉛、亜鉛硫化砿、硫黄というようなものを重視するというような定めがございますので、これに基きましてこのような
内容があるかどうかということをこれは一応不完全ではありましたがカウンター・バランスの表を作りまして、これらを全部時価に換算しまして緊要度をそれに與えまして、そうしてその絶対量が多い順に一応これは
ランクが高いという工合に、作業の途中ではそういう工合にいたします。
それから今のは量でありますが、もう
一つ質の面から
検討しますと、特に水力につきましたは一キロワットの設備水力で年間の
発生するキロワットアワーが多いほどよい、それから一キロワットの
建設費が安いほどよいというようなことで、これを四階級に分けるというようなことにいたしました。石炭につきましてはこのカロリー別ともう
一つは
原料炭に使えるか使えないかというようなことでこれも四階級に分けたのであります。
農業につきましてはその
地域の耕地の利用率、一町歩当りの
土地改良の
建設費、それから今度は生産率というようなものをこれも四階級に分けました。それから水産についても漁船の在籍数とか、その
地方の一年当りの漁獲高というようなことから、
資料のある限りのものでこれも四階級に分けたのであります。畜産、木材、地下
資源についても同様の工合に一応四階級に分けました。そしてそれらのいろいろな指数を綜合しまして、これをA、B、Cというようなことに分けまして、更にこのA、B、CをA1、A2、B1、B2というふうな工合にしましてそして順次選定する枠を精密に圧縮して参りまして、そして選ばれたものが
資源地域としては有望な
地域であるという工合に判定いたします。
災害につきましてもそこの住民一人当りの
災害の度合、それから面積一平方キロ当りの
災害の度合、その
地域の
災害を防除すると仮にどういう影響を及ぼすかというようなこと、これもやはり
只今の
資源と同じように科学的に考えられることを十分に考えました上で、A1、A2、B1、B2というようなことにいたしました。
それを今度は総合いたしまして
資源と
災害、それからその他の要素というようなものを総合しまして、その上にこれは
計画の
熟度というようなものを入れまして、
ポテンシャルはあるのですが、まだ例えば
水力電気が起るという
可能性は非常にありますが、まだ実は
ダムの点地も十分に
調査していないし、ほかの個所に比較しますと、その流量の
調査も十分にしてないということは、これは
計画の
熟度が落ちるものということで、これは減点するというような判定をいたします。でありますから
只今経済安定本部のほうから御
説明申上げましたと同じように私ども作業をやりました者としましては、一応の
ランクは持
つております。併しこれらのものがあるということだけの判定でありまして、
特定地域を
指定します
委員と申しますと、これから今度は
計画を立案する義務を法律的に負わされることになりまして、本格的な
計画はこれから立案されるものでありますし、それに対しましては、主要
事業については十分
経済効果の分析等もいたしてもらうはずでございますから、それが全部出揃つた上でこれは
事業を行う上に人員を
地域的に付ける必要があるか、或いは
地域的には付けないが、
事業内容で
ランクを付けて扱つたほうがいいかは今後の問題と存じまして、不十分な
資料で初めから
ランクを付け公表するということより、
計画ができ上
つてからのほうが適切ではないかと考えまして、現在のところは一応全部
ランクを付けずにや
つておるわけであります。
赤木正雄君 今まで
お話に
なつたことはやはり要点を我々はつかむことはできません。大きな網をお張りに
なつておるばかりでその網に魚がどこにかか
つて来るか一向にわからない。今まで言われたことに、私は仮に阿仁田沢
特定地域、これに対して
資源がどう
なつておるか、或いは治水問題、そういうものがあるはずですから、各こういう
地域について今そこで御答弁なすつたその
内容に基いて、各
地域について今すぐとは言いませんからして私は
書類でその全部が欲しいのです。そうしませんと
内容がすつかりわかりませんのみならず、なお残つた百何ぼか百九十何ぼになるか知りませんが、その
地域についてはやはり国会として
検討しなけれげならん。そうして出る以上は十九以外の各
地域についても全部知りたい、当然
委員会として知
つて置くべきだと思います。この
内容を各
地域について全然言われておりませんから、單に
地域だけありますけれども、今言われた各項目について或いは水害がどうだとか、或いは石炭がどうとか、或いは発電がどうとか、そういうことを詳細に私は知りたい。それからそれができない以上は、あなたがたのほうに或いは恐らくこれの中に一、二という順はあると思いますが、はつきりなされませんが、我々は我々としてその一、二の
順序を
検討しない以上は、我が国の財政として十九の個所を一度に
仕事ができない。これははつきりしておりますからどうしても国会として
検討してみたい。併しながら
災害についてもさつき言われましたが、仮に吉野川のような大きな川の
災害、或いは小さい川でもその
災害が多くて、今度の
災害でも
九州方面、山口方面、そういう所の
河川で
災害が大きいというようなものはこういう
特定地域に入るんですか入らないんですか。どうですか。