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小笠原二三男君
加藤君の
只今の御提案は時間的に申しますと、原則上からいえば今日御決定になる問題ではないのであります。條約に関する特別
委員会の
委員の互選の結果がどこの会派に所属するかということによ
つて他の三つの、それの順位の中の一部が割愛されるのか。そのままこれは
事情止むなしとして
認めて行くのか。今後幾多の論議が筋の上から言えばあるわけであります。ところが会派の懇談の結果予想せらるるものは、ここにわざわざ
加藤君は具体的に申上げませんけれども、大方どこでも賛成をしてお
つた一応の結論があるわけなんであ
つて、そこのところにこの
委員会の
委員長が落ちつくであろうと、こういう前提の下に立
つてこの提案をしておるのだろうと思います。ただその提案をそういう
理由だからとして提案することは筋の上から言うてはいかんわけなので、そこで社、緑、民とならず、社、緑、自の順序を以てというふうに切り離した提案をしておるものと考えます。又第一クラブのほうではこれは同一会期において二つの
委員会を同一会派が兼ねてはいけないという原則の上からするならば、やはりこれは予想の上に立
つた問題でありまするが、或る会派が或るものを取れば、これは当然第一クラブに来るものであ
つて、自由党は両院法規を取
つておるからそうなるものであるという前提に立
つて御議論を進めておられるわけなんであります。従
つて自由党さんの御意見も、第一クラブのほうの御意見も或る前提を承認せられた上に立
つて議論を進めて来ておられるのであり、私たちもその前提を反対し、或いは賛成しながらも前提そのものになることであろうという点を
認めつつこの論議をしておるわけなのですから、この点については兼岩君も御了解を
願つて置きたいと思います。ただ立
つた序ですから申上げまするが、社会党としましては、この自由党さんの御提案というものは、いわゆる外交
関係の
委員会を格外とする限りにおいては、第二党である自由党がこれを取るべく主張する権利が新らたに生れるのであるが、論議をそこまで引戻してのことではいかんという差控えがあ
つて、そこから少くとも両院法規を含めて五つの特別的な
委員会が出たこの際に第一党、大会派が両院法規
委員会だけを持
つておるということではこれは忍びない、こういう議論と今までのいきさつの上で或る点を
認めて円満解決を願いたいので、その点を
認めて頂いて自由党のこの希望を容れて欲しいという意見だろうと思うので、その点においては私たち社会党としても傾聽に値するものがあると思います。又併しながら第一クラブのほうが原則論においてこの論議をすることは、前々から我々原則も立て、話合いの上解決をするという筋合で論を進めているものから申しますと、これ又御尤もな意見であると思います。従
つて社会党としては今日まで第一の筋を立てた御議論と自由党の第一党としてのいろいろ関連する党内
事情等の問題等、両者お聞きしまして両者の間に何か妥結点を得るようにしたいということで努力をしたわけでありますが、その努力が理事会においては実を結ばなか
つたわけであります。従
つて私は二度もうこの
委員長の問題では採決をしましたから、もう成るべく三度の採決を以てしてでもこれは本日は一般
質問も終
つたので、明日から特別
委員会が発足できるような手順を踏みたいという議運の一人の立場に立
つて議事を進めなくちやいかんと考えるわけであります。従
つて結論から両者の意見から申しますならば、私は残念ながらこの際は党の立場から申しますると、自由党の申し分も申し分であるが、賛成しかねる。第一クラブの原則が立つようにして欲しいという意見を持
つております。けれどもこれは両者の間の円満な解決を見ないときの採決を前提とした場合の私の意見でありまするので、さように議事を進行せられるようにお願いいたします。