○
上林山
委員 緊急の重要な要件だと思いますので了承いたしますが、午後から適当な時間に出席願
つて続行したいと思います。
そこでわずか残されたる時間内において
質問を続けたいと思います。ただいま農林
大臣及び
水産庁長官から
——ことに長官は現地を見聞してのなまなましい報告を兼ねての
対策を強調せられまして、私
ども意を強くするのでありますが、ただいまの漁船の問題は、主としてこれは補助の対象にな
つていない。この点をひとつよくお
考えにな
つて、これを立法化してこれが対象になるような
方法を一面講ずる。ただいま
政府が用意しつつある
ところの法案にこの問題を取入れる。さらに一方においては緊急な
方法として、新しい金融の
わくを講じてもらう。この点を特に私は強調したいと思います。
さらに第二点としては、
水産庁長官も
答弁された
通り、漁港の修築というものが、今までのような
考えだけではもう行かない。單なる
復旧ではなくして、もう少し
改良を加えた漁港、こうしたようなものをつくらないと、それこそまた波が来ると單なる
復旧ではすぐこわれるのだ、こういう点を技術的にももう少しつつ込んで研究されて、
財政当局が
財政一般の
立場からこれを拒否しましても、少くとも技術的な点から
考え、あるいはかえ
つて国費を
濫費しないことになるという点から
考えられまして、私は
財政当局に強く御折衝を願いたいと思う。
大蔵大臣がいないのでこの点も調子が悪いのでありますが、幸い事務当局である
河野主計局長がここに出席している。
大蔵大臣はある
程度は了解できたと思うのでありますが、事務当局において、ことに
主計局長である
河野局長は、この点をもう少し技術的にもひとつアウトラインだけでも研究する、こうしたような気持で進んでいただきたい。まして安本長官もここに出席しているのであるが、この点は安本長官としては漁港の問題については
相当関心を持
つておられる人だと私は信じている。だからそういう点から行きまして、この漁港の修築は單なる
復旧にとどま
つてはならぬという熱意をひとつこの際強調して、農林
大臣及び
水産庁長官に対する
質疑を終りたいと思います。
農林
大臣は
国会開会中で現地を見ていないので、実感が伴わないかもわかりませんが、幸い
建設大臣ほか各省の政務次官が大挙して実地にこれを見られておりますから、ひとつ真劍にこの問題と取組んでもらいたいということを私は
要望いたしまして、時間の
関係があるということでありますから、農林
大臣は後刻また承ることにいたしたいと思います。
続いて問題の性質上
建設大臣に、主として実地を見てもら
つたのであるから、また
所管の事務も多いのであるから、特に私は
要望を兼ねて強く
質問をしたいと
考えてお
つたのでありますが、午後から
建設大臣に対しては総まとめに
質問をすることにして、文部
大臣に私は
質問と
要望を申し上げてみたいのであります。
まず文部省が教育に非常に熱心である。しかしながら中央においては
財政当局にいじめられがちである。かつまた
地方においては、今日教育
委員会が教育の行政をと
つてお
つて、県
知事は従的
関係にある。
所管が別であるともいえる。こういうような状態に置かれておりますので、とかく教育事業に対する
ところの一般的な問題、特にこの
災害復旧のごとき問題に対しては、具体的な
意味において、私は結果において熱意が足らぬ、こういうことになるように従来から経験を持
つております。そこで今度の
台風による
被害の総額はおわかりだと思いますが、今までの
災害の数倍である。そうしたような大きな
災害を学校が受けておりますが、全壊したもの、あるいは半壊したもの、大破したも、こういうように
相当の
被害を持
つておりますが、これに対しては文部
大臣は一段と積極的に努力をして、そうして学校を奪われておる児童あるいは学校に收容しておる
ところの
被害者、罹災者、あるいは
財政貧困なる
ところの
市町村、こうしたような点もよくお
考えにな
つて、それこそ一段も二段も御奮闘願いたいということをまず
要望申し上げます。
そこで私はまず
災害に対する
要望を申上げますが、これに対する
ところの明確な
答弁を求めたいと思います。まず私は学校
災害に対する国庫補助の対象の範囲をば広げる必要があると思う。今までの補助の対象は全壊と半壊と大破、これだけが補助の対象にな
つておりますが、今度のような大きな
災害を受けて、
市町村の
財政が貧困なるときにおいては、そういうようなやり方では十分ではないと思う。そこで補助の対象に入
つていない
ところの中破、小破、校地の流失あるいは実験室のごとき設備、こうしたような問題についても、私は補助の範囲を広げる必要があると思う。むしろこういうような方面の
被害が、数字によ
つてはかえ
つて全壊などよりも多い場合も、今日の
災害の性格として現われております。こういう点からこれに対してどういう
考えを持
つておるか、あるいはまた
政府部内において、いかなる活動を文部
大臣としてはされておるか、この点をまず伺
つておきたい。補助の対象を広げる必要が絶対にあると私は思うが、これに対しての御
答弁を伺いたいのであります。