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若林委員 ごの
請願は、一括してこういうように出しておりますけれども、数にいたしますと二百以上になるわけであります。
請願者は、岡山県の町村議会のほとんど全員が連記いたしております。その
要旨を申し上げます。
教育の復興とその民主化は、新
日本建設の基盤であり、六・三・三・四の新学制が
実施されてから五年目になります。しかして真に平和な文化国家たる新
日本を、われわれは心から希望して新学制を支持し、わけても六・三制の
義務教育が、終戦後の大きな
負担であるにもかかわらず、われわれは教育優先の立場を堅持し努力して来たのであります。六・三制の発足によ
つて、その
校舎の充実がまずあげられ、その結果三の
中学校の
校舎は曲りなりにも現在の
状態にまで整備されましたが、六の
小学校舎の問題は未解決であります。
小学校の
校舎整備は、終戦までは資材、労力の
不足と戦争遂行のため、全然放置されて、終戦後すでに六年、その間中
学校校舎問題が焦眉の急務とされたため、
小学校は心ならずも看過のやむなき
状態で今日に至
つているのであります。
しかして
小学校舎六百を有する岡山県の市町村のうち、その大半は腐朽のため新改築を必要とする
現状でありますが、その新改築に要する経費については、市町村において全額
負担することは、現時諸般の情勢からしてきわめて困難でありますので、現在の六・三制
国庫補助制度を、六に対しても相当額の
国庫補助と、これに伴う起債拡大方を認められますよう、ここにお願いする次第であります。
すでに老朽、腐朽
校舎についての危険性は、われわれその
学校に足を踏み入れましてもわかるわけで、よくもこれで子供をここに通わせているというような、うす暗いところでもあり、危険きわまりないものであります。一朝風でも吹けば、おそらく犠牲者が出るのじやないかというようなものを、目撃いたしておるのでありまして、これは教育上非常に重大な問題だと考えるのであります。六・三制の
建築が、三に重点を置いたために、六がかくまでも顧みられずにおつたということは、国家としてゆゆしき問題だと考えますので、この点特に御留意あ
つて御採択をお願いいたしたいと思うのであります。
紹介議員がおりませんので、私から特にお願いをする次第であります。