運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1951-10-26 第12回国会 衆議院 電気通信委員会 第5号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十六年十月二十六日(金曜日) 午前十一時五十分
開議
出席委員
委員長
關内 正一君
理事
庄司
一郎
君
理事
高塩
三郎
君
理事
辻 寛一君
理事
長谷川四郎
君
理事
松井 政吉君 岡西 明貞君
高橋
權六君
中村
清君
中村
幸八君
中村
純一
君
橋本登美三郎
君 福永 一臣君
淵上房太郎
君
山口
好一
君 畠山 重勇君
石川金次郎
君
田島
ひで
君
出席国務大臣
電気通信大臣
佐藤 榮作君
出席政府委員
電気通信事務官
(
経理局長
)
肥爪
亀三君
委員外
の
出席者
電気通信事務次
官 靱 勉君
電気通信事務官
(
業務局長
) 田辺 正君
電気通信事務官
(
施設局長
)
吉田
五郎君 専 門 員
吉田
弘苗
君 専 門 員
中村
寅市君
—————————————
十月二十六日
委員犬養健
君、
井上信貴
君、
小峯柳
多君、
樋貝
詮三君及び
森下孝
君辞任につき、その補欠とし て
高橋權六君
、
中村純一
君、
淵上房太郎
君、中
村幸
八君及び
山口好一
君が議長の指名で
委員
に 選任された。
—————————————
十月二十五日 仙台、
山形間市外電話ケーブル架設
の
請願
(志
田義信
君
紹介
)(第二四六号)
山口菱野地区等
を
電話普通区域
に編入の
請願
( 早
稻田柳右エ門
君
紹介
)(第二四七号) の審査を本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の会議に付した
事件
電信電話料金法
の一部を
改正
する
法律案
(内閣 提出第六号)
電気通信事業
に関する件
—————————————
關内正一
1
○
關内委員長
これより
電気通信委員会
を開会いたします。 昨日の
委員会
におきまして、
電信電話料金法
の一部を
改正
する
法律案
に対する
質疑
は終了しておりますので、本日はただちにこれに対する
討論
に入ります。
討論
の
通告
があります。これを許します。
橋本登美三郎
君。
橋本登美三郎
2
○
橋本
(登)
委員
ただいま議題とな
つて
おります
電信電話料金法
の一部を
改正
する
法律案
に対し、
自由党
を代表して
賛成
するものであります。 本
法案
について、二十三日以来連日
質疑
を続けて参りましたが、本
法案
は、いくつかの重要なる意義を持
つて
いるものと信ずるのであります。その第一は、
従業員
の
ベース・アツプ
並びに
資材
の高騰によ
つて予算不足
を補うための
財源
として、
料金
の
改訂
が行われておるのであります。 第二は、今回の
料金改訂
を
機会
として、
料金体系
に対して
合理化
が行われたことであります。すなわち従来、
市内電話料金
と
市外電話料金
とは、不当に
市外電話料金
が高率であ
つたの
でありますが、今回の
改訂
によ
つて
、
市内電話
の
値上率
を五一%強とし、
市外電話値
上率を一六・六%として平均を
とつ
たことであります。しかしこの
改正
によ
つて
もなお多少
市外電話料金
が高率であると信ずるのでありまするが、これが是正を将来において考慮されるとともに、
特別至急通話料
の
制度
は、最近の
機会
において廃止されるよう善処されたいのであります。この
制度
は、商人の弱点につけ入
つて
、その驚くべき高額になることを知りつつも、一刻を争う
商売人的感覚
から
使用
させられる結果にな
つて
おりまして、ある
意味
においては誘惑される
性質
のものであり、結局において
産業活動
を阻害し、
物価
高へしわ寄せをする
必然性
を持
つて
いるものであります。
市外電話料収入
二百八十億円のうち、四〇%の百十二億円を占めるという
厖大
な数字にな
つて
いることは、これを証明してあまりあるものであります。できればわれわれといたしましては、本
年度一ぱい
をも
つて
この
制度
が廃止せられるように善処せられんことを、
当局
に希望するものであります。 第三は、本
料金
の
改訂
は、将来
当局
において実施すべく、
目下構想
中の
電信電話事業
の
公共企業体
へ移行した場合、その
基本的財源
として考慮されている点であります。その具体的な現われといたしましては、
補正予算
の
支出面
で見られるごとくに、従来
電信電話
の
保守改善費
は、八〇%をも
つて
不満足な
現状
でがまんしなければならなか
つたの
でありますが、今回の
補正予算
において一〇〇%の
保守改善費
を計上することにな
つて
おります。かつまた
減価償却費
を、再
評価資金
の五分八厘を計上して、平
年度
において約百四億円という巨額な
償却費
を当てることができたということであります。この
金額
は、本
年度
の
建設費
百数十億円に
匹敵ずる厖大
な
減価償却費
でありまして、この
厖大
な
償却費
は、今日ただいまの
現状
におきましては、
戦争
中から一文の
償却費
も計上されておらなか
つたの
でありまするから、今日において、これが歴年的に老朽あるいは低下しておる
電信電話
の
施設
に対して、急速に改修をしなければならぬという
実情
からして、やむを得ないものがありますけれども、少くとも平
年度予算
として、これだけを
恒久財源
の中から稔出するということは、必ずしも妥当でないのではないか。少くともその一部を
特別減価償却費
として区別し、
一般減価償却費
は平均されたものを計上して、
特別減価償却
の終了したあかつきは、この分だけでも、ただちに
料金引上げ
の
財源
に充てる、こういうような明確な心構えがあ
つて
しかるべきものと思うのであります。しかし
当局
においてはその点については十分なるお心組みもあると考えられまするので、この点についても、特に
速記録
に残して了解をする次第であります。 なお、二、三の点につきまして見解を述べたいのでありますが、
電信
の
収入
による
収支バランス
がとれていないために、
電話収入
よりこれをカバーておる。こういう
現状
に対して、一部には
電信事業
と切離して考慮して、
独立採算
によるところの
電信
の
値上げ
によるか、またはこれを
一般会計
から繰入れることを考慮してはどうか、こういう
意見
があるようでありますけれども、
電信電話事業
は一体としての
事業体
であり、かつ
電信電話事業
の厳格なる
意味
での
一般性
及び
公共性
から考えまして、
政府資金
の投資あるいはまた
免税等
の保護が講ぜられておるのでありますから、この具体化された
企業体
としての
事業経営
に対しては、何らの矛盾がないものとわれわれは信ずるものであります。将来において
公共企業体
に
なつ
た場合におきましても、
施設
の
共通性
という点から考えまして、これが一体化の運営が当然のものであると信ずるのであります。 第二点は、
人件費
の増額が四十二億円という
金額
に達しており、かつまた
物価騰貴
、
保守改善費
などが合せて五十三億円を計上されておるのであります。
資材
の
値上り
によ
つて
こういうような
補正予算
が組まれるのでありまするが、今回の
値上げ
は、ある
意味
においては画期的な
値上げ
でありまして、結局は
国民
の、
使用者
の血の出るような金がこれに使われるわけであります。
従つて
その使途については、厳重なる監督をするとともに、監察の機構についても特別の考慮を払
つて
もらいたいと考えるのであります。終戦後の人心の不安定も
原因
いたしまして、当
省関係
におきましても三、四の
不正事件
のあつたことは、まことに遺憾にたえないものがあります。
料金改訂
につきましても、これらの悪影響があつたものとわれわれは考えるのであります。 以上、大綱にわた
つて
論議の点を明らかにいたしましたが、
参考人
の公述にもありまするごとく、
独占企業
であるために、
利用者
にと
つて
は選択の自由がない。
従つて
実質的には
使用
を強制せられておる結果にな
つて
おるのでありますからして、
当局
は常に反省して、
サービス
を強力に推進するとともに、
商業主義
の長所を常に取入れ、
利用者
は大切なお客さんであることを忘れないでいただきたいのであります。今回の画期的な
料金改訂
が成功するのも失敗するのも、この
経営方針
のいかんにあると思うものであります。特に
従業員
の
待遇改善
については、単に名目上の
賃金
の
向上
だけではなくて、
庄司委員等
から発言があつたごとくに、
住宅
、衛生、
保養施設
についても格段の
措置
を講じて、明朗にして親切なる
電通従業員
として、
利用者
より歓迎される日の一日も早からんことを切望するものであります。 最後に、再び繰返すのではありませんが、特に前段に申し上げた
意見
については、十二分に
当局
において検討を加えられ、特に
善処方
を要望いたしまして、本
法律案
に対し、
自由党
を代表し、
賛成
の意を表するものであります。
關内正一
3
○
關内委員長
石川金次郎
君。
石川金次郎
4
○
石川委員
社会党
は
本案
に
反対
することに決定いたしました。私はこれに従いまして、
本案反対
の
意見
を申し上げます。 まず第一に、現在の
電信電話
の
収支
の状況をお伺いいたしますと、その
企業
の
健全化
のためには
料金改訂
の必要のあることは、これを認めるものであります。しかしその
引上げ
の率は真にやむを得ざる
限度
にとどめなければならぬことは、
事業
の
性質
上当然であります。内に、
大臣
の言われる、いわゆる
企業努力
は、
自他とも
に認められる完全に近い
程度
にまでこれをなされ、その上に
料金改訂
はなされなければならないのであります。
政府
は、
本案
はやむを得ざる
限度
の
料金改訂案
であると
言つて
はおられますが、われわれはこの
政府
の
意見
に承服し得ないものであります。内に
企業努力
の余地はなお多く残されておることを発見しておるのであります。これは
参考人
の
意見
に聞きましても明らかであります。また
本案
には
均衡
、公平のとれておらないという
一つ
の欠点を持
つて
おります。その一例は、
民主党
の
長谷川委員
によ
つて
強く
指摘
せられました
特急料金
の
制度
にこれを見るのであります。私
たち
は、この
改正案
が妥当の
限度
にあらざること、しかして
料金
の
公平均衡
をとられておらないという点において、
反対
の
理由
の
一つ
とするのであります。 次には
料金
の
値上げ
はかりに必要であるといたしましても、
改正
の時期が妥当でないのであります。
政府事業
、
政府
の
独占事業
は、
料金
の
改訂
にあた
つて
は、一国の
経済
に及ぼす影響が重大であることを考察して、できるだけ
国民
の
生活
の不安を避け、そのために時期を選ぶことに配慮しなければならぬのであります。
インフレ
の
抑制——物価
の
値上り
、これを極力避けなければなりません。
政府
、また一
国経済政策
の目的ここにありと信じます。しかるに今
本案
のような高率な
料金
に
改訂
いたしますことは、別に案として提出せられておりまする
鉄道運賃
の
値上げ
と相ま
つて
、
一般物価
の
値上り
の
原因
をなし、
インフレ
の危険を招来しないとは限りません。われわれはこれを恐れまするがゆえに、適当の時期を見はかろうて、
必要限度
の
改正
をなすべきであると考えるのであります、しからば必要の時期とはどこか、適当な時期はどこにあるかと申しますならば、
電通事業
の
企業形態
が転換いたしまするとき、そのときに
経済
の
客観的情勢
とにらみ合せ、堅実な
企業計画
を樹立し、しかしてそのときにやむを得ざる
料金改訂
の
方法
に出ることが妥当であると信ずるのであります。今日ただちにこれを実施いたしまするにおいては、
大臣
がせつかく言われましたいわゆる
減税
も、
中小企業者等
にとりましては、
通信費
のために、
交通費
のために
減税
にまさる負担となるのであります。しかして
政府
は
一般国民生活
に大きな暗影、不安を与えるのであります。しからば当面必要であるところの
経費
、これをどうするかというのでありますが、別にこれが融通の
方法
は講じ得ると確信しておるのであります。この点につきましては、
補正予算
に対して、
社会党
は態度を明らかにするであろうことを信じております。 第三に、
輿論
は
本件
の
高率値上げ
に
反対
しております。もちろん
値上げ
いたしますことについて、
需要者
が常に
反対
することは通例でありますが、
本件改正
にあた
つて
は、
反対理由
の中に、政治の信託を受けておるものが、その声を聞かなければならぬところの幾多のものを持
つて
おるのであります。昨日
参考人
の
意見
を吟味してみますと、まず第一に
大臣
のおつしやる
企業努力
はなされておるかどうか、これをなされて後にという声が大きか
つたの
であります。適正の
料金
であるかどうか、いわゆる
原価計算
は適正になされておるかどうかに対する不安を持
つて
お
つたの
であります。またこれを
消費者側
の
意見
を聞いてみまするのに、その各人の
生活
の不安を招来すること、これは
物価
の
値上り
の
原因
をなす、そこに不安を持
つて
おるのであります。必要なる
経費
の
不足
、これは別に道を講じ得るものでありまして、
政府
の力をも
つて
いたしましては、これを講じ得ないことはないのであります。われわれはこの場合
輿論
に聴従いたすものであり、聴従いたしますことは、これは
電気通信事業
の破綻を来すものではなくて、かえ
つて
聴従してこそ、聴従してしかして
政策
を立てることこそが、
電気事業
の声価、信用をかち得るものであることを確信しております。
大臣
初め
政府委員諸君
の皆さんの熱心にして懇切な
説明答弁
に対しましては、敬意を表します。われわれは、ただ単に
反対
の快味を味うために
反対
しているものではありません。
大臣
初め
政府委員
の
各位
の
説明
を聞きまして、その
意見
に合致せしめようとわれわれも
努力
をいたしました。しかしながら私
たち
はそれに合致せしめるよりも、さらに
反対
することにおいて、より
輿論
を代表することであり、より
社会価値
を高めるものであることを信じて、これに
反対
するものであります。しかしてこの
意見
は私は
国民
を代表するものであると信ずるのであります。 以上簡単ながら
反対
の
意見
を開陳したしました。
關内正一
5
○
關内委員長
長谷川四郎
君。
長谷川四郎
6
○
長谷川委員
大臣
のまことに御親切なる
答弁
、また
説明資料等
を見ますと、非常に納得するのでございますけれども、
民主党
といたしまして、これに
反対
せざるを得ない
理由
を申し上げます。 ただいま
石川委員
から申し上げたのに重複いたします点はこれを省略をいたします。ただ一点、
政府
が昨年来
日本経済
の
実情
を無視いたしまして、
自由放任経済
を実施いたしまして、
従つて
これによ
つて物価騰貴
を招来し、その責任を
大衆課税
に求めるというようなことに対して、私
たち民主党
はこれに
反対
するものでございます。 以上申し上げまして
反対
の
理由
といたします。
關内正一
7
○
關内委員長
田島ひで
君。
田島ひで
8
○
田島
(ひ)
委員
わが国の
電話事業
が現在ますます不
均衡
にな
つて
いますことは、すでにわが党がたびたび
指摘
したところでございます。その
原因
は、
根本
的には、言うまでもなく、
吉田政府
の
国連協力
の名による
戦争
への
政策
のためであります。
占領軍用
の
回線増設
は、昨年六月の
朝鮮戦争
始ま
つて
から、
日本
の
国民大衆
の必要な
回線
の極度の
犠牲
においてなされて来ております。このことは明らかであります。特に最近のいろいろ
物価
の
値上り
、
国民生活
の
窮乏化
、これらに対する
国民大衆
の
不平不満
を弾圧するための
警察用
には、これまた優先的に
通信事業
が
使用
されております。大体現在の
日本
の
国家財政
の
支出
の面から見まするならば、
公共事業
としての
電話事業
に十分な費用を
支出
するくらいは、決して困難ではございません。すべてが
少数
の
戦争屋
のために、
国民経済
を
犠牲
にする
財政方針
から
根本
は出ておるのであります。大体
電話
にいたしましても、
施設
が老朽化して、かからない
電話
、
一般国民
が新設を申し込んでも、
金融業
とか大商店とかいう方面には優先的に向けられまするが、
一般大衆
にはほとんど通じない。その上
サービス
の低下は、
従業員
の
不足
、
労働強化
が大きな
原因
と相な
つて
おります。電通省みずからその白書で認めておるところでございます。
政府
は
朝鮮戦争
に協力して以来の
物価
の
値上り
による
物件費
の増加のために、この
値上げ
が必要だ、こう
言つて
おります。さらにそのためには
給與ベース
の
改訂
による
人件費
のためにも必要だということにな
つて
おりますが、諸
物価
の急騰は、
政府
の考えるような千五百円くらいの
ベース・アツプ
では、今度のこの
料金
の
値上げ
、さらに続いて
郵便料金
あるいは
鉄道運賃
その他の一切の
物価
の
値上り
と相ま
つて
、かえ
つて
従業員
の
生活
は一層苦しくなるばかりでございます。さらにこの
値上げ
は、一方では
従業員
の首切り、一層の
労働強化
が予定されております。
政府
は
国連協力
や再軍備という、
電通事業
にと
つて
不可欠な要素を抜きにして、ただ
電気料金
が
一般物価
より安いから、真の
独立採算制
にそぐわないからというので、
経営合理化
の一策としてこの
値上げ
をしておるのであります。だからわれわれは
日本
の
精神文化
の神経であり、平和な
日本再建
には不可欠な
電通事業
の
独立採算制
には、初めから強く
反対
して来たゆえんであります。このことはたびたびわれわれが繰り返しますように、
少数戦争屋
の
利益
を代表して、まつたく
国民大衆
の
利益
とは対立する
吉田政府
にと
つて
は解決し得ないことでありましよう。わが党は、第一に
料金値上げ
には絶対
反対
、第二に
日本
人の
通信事業
を
戦争
のために使うようなこと、こうした
態勢
にもまた絶対
反対
、第三には
平和産業
、
住宅
に
電話
をうんと安く増設して、
サービス
の
向上
をはかることが何よりも必要である、そのためには
従業員
をもつとふやして、
従業員
にごまかしたような
ベース・アツプ
ではなく、十分安定して食べられるような
賃金
を與えること、これが
根本
であります。その
根本
的な問題を解決するためには、現在の
戦争
への
協力態勢
をやめる以外にはありません。このような姑息な
料金
の
値上げ
によ
つて一般大衆
に
犠牲
を転嫁することによ
つて
は解決はいたさないのであります。だから、このような
値上げ
に対しては、
日本共産党
を代表いたしまして、私は絶対に
反対
をいたすものでございます。
關内正一
9
○
關内委員長
これにて
討論通告者
全部の
討論
は終りました。よ
つて本案
に対する
討論
は終局いたしました。 引続き
電信
、
電話料金法
の一部を
改正
する
法律案
の採決を行います。
本案
を原案通り可決するに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
關内正一
10
○
關内委員長
起立
多数。よ
つて本案
は原案の通り可決すべきものと決しました。 なおこの際、
本案
に対する
委員会報告書
の件についてお諮りいたします。これは先例によりまして、
委員長
に御一任を願いたいと思いますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
關内正一
11
○
關内委員長
御
異議
なしと認めます。よ
つて
さように決しました。
—————————————
庄司一郎
12
○
庄司委員
この際時間もございませんから、ほんの二、三分の時間を割愛いただきまして、
電気通信事業
に関する件についてお聞きとりを願いたいことがございます。
右お許し
を願いたいと思います。
關内正一
13
○
關内委員長
ただいま
庄司一郎
君より
電気事業
に関する件について発言したいとの申出がありますが、これを許すに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
關内正一
14
○
關内委員長
御
異議
なしと認め、これを許すことに決しました。
庄司一郎
君。
庄司一郎
15
○
庄司委員
ごく簡単に
電通大臣
並びにその他の
政府委員
の方のうち、直接私の
質問
に該当する担当の方よりきわめて簡単に
お答え
を願
つて
おきたいことがございます。それは先般本員は
東北
六県の
電通関係
の
事業
の視察のために歩いて参りました。その際
青森
市において
新聞記者団
に取囲まれまして、かような重大問題があるが、
電通委員
として
十分調査研究
を行い、その対策をと
つて
ほしいというような
意味
の言葉を前提として、かような事実の話がございました。それは本年の四月十六日ごろ、
青森函館
間の
海底電線施設ケーブル関係
のものが、
青森地方
に本社を置く
東北産業会社
という
会社
によ
つて海底ケーブル
が相当大量に窃取された。その
被害高
が約三千万円
程度
であると伝えられておる。かような三千万円
程度
以上
復旧費
を要した大なる
損害
をこうむつた問題であるが、その後
電通当局
はこの
被害
を受けた問題に関してどういう
措置
をと
つて
おるのであるか。あるいは
青森地方検察庁等
においても、相当捜査の手を延ばしておるようであるが、その後の
経過
が一向わからぬ。とにもかくにも
被害総額
が約三千万円の
復旧費
を要した大問題であり、むろん
電通大臣等
の許可、認可あるいはオーケーにもならないものを、
東北
産業株式
会社
なるものが故意、悪意の上に出発したものであるか、あるいは誤
つて
切取したものであるかわかりませんが、
国家
に対して非常な
損害
を与えておる。また
予備線
ではあるけれども、
電気通信事業
に
損害
を与えたことがおびただしいのである。かような問題について
電通委員
たるものはよく
調査
をして善処されたいものである旨の、
新聞記者団
よりのお話があ
つたの
であります。その後本員もでき得るだけ
調査
の歩を進めておるのでございますが、
本件
に関して一応
経過
並びに現在の
状態
の御
報告
をちようだいしておきたい。これは一人本員のみならず、本
委員会
としても聞き捨てならない大きな問題であると思いますので、過般の
公務出張
の折にかような事新しいことを耳にいたしましたことを、
委員各位
に御
報告
申し上げると同時に、
政府
の所見を承
つて
おきたいと思うのであります。
靱勉
16
○
靱説明員
お答え
を申し上げます。
青森
・
函館
間ではありませんで、
青森湾
を横断する
海底電信
、
電話共用線
であります。本年の一月中旬ころこれが
障害
になりましたので、ただちに
所管管理所
から、
海底線
の問題は本省で直接
取扱
つて
おりますので
報告
があつたわけであります。御
承知
のように、
海底線
の修理は特殊の船をも
つて
いたさなければできない。当時
千代田丸
がただちにそこへ行くことができなかつたものでございますから、三月下旬ごろようやくそこに到着できた。そこで調べましたところ、
障害
ではなくて、相当部分切断されてとられておるということが発見されましたので、ただちに
水上警察
あるいは
海上保安庁等
と
連絡
いたしまして、この捜索に努めたわけでございますが、たまたまその
ケーブル
は御
指摘
の
会社
が
引上げ
まして、同地の
財務部
の承認を得まして、他に売却するような形にな
つて
いて、
青森
駅に
引上げ
たものが積まれてあ
つたの
で、ただちにそれを押えまして、
海底線
といたしましてはすでに売却された部分を除きまして、
引上げ
たものもとりもどしたので、新たに接続いたして、現在はもちろん完全な
状態
にな
つて
おる次第であります。この問題の処理といたしまして、実は
青森湾
にかなり旧軍部の
海底線
がございまして、これの整理をや
つて
おつた。そこで善意に解釈いたしますれば、これも誤
つて電気通信省
の線を
引上げ
たということになるわけでありますが、これにつきましては、もちろん両者の間に言い分がございます。そこで
電気通信省
としては、ただいま
盗難
という形で
検察庁
と
連絡
をと
つて
おる次第でありますが、ただいま
庄司委員
の御
指摘
の三千万円といいますのは、結局船を回航し、
不足
した分を新たに再取得するというようなすべての
経費
を含めて考えますと、三千万円ということでございまして、この
会社
がすでに売却したもりは七万円
程度
のものと
承知
いたしております。
電気通信省
としても実質的にその間
通信
ができなかつた、あるいは
海底線
を
青森
まで回航するというようないろいろな
経費
がかか
つて
おりますので、これの
損害賠償
を請求しなければならぬという建前にあるわけであります。と同時に、御
承知
のように、陸上におきましてもかなりの金へん景気と申しますか、
電気通信線路
の
盗難
というものが非常に多いのでございまして、
警察当局
とも
連絡
をとりまして、これの防止は相当私ども真剣にや
つて
おる次第でありますが、どうも一片の
盗難
として
取扱
われるおそれがあるのであります。御
承知
のように古い
電信法
によりまして、
通信
を妨害するということは、その事実を知
つて
やられた場合には、在来非常に大きな問題として
取扱
われておるのであります。これらの点も
検察当局
においてよく
調査
されまして、その結果そういうような
原因
、動機というものにつきまして、徹底的な
調査
をお願いしておるような次第で、今なお、現在のところにおいては、
検察当局
の最終的な決定を待
つて
おる、こういう
状態
であります。 なお詳細の点の御
質問
がありましたならば直接
訴訟関係
を
取扱
つて
おります
審議室長
から御
答弁
申し上げることといたします。
庄司一郎
17
○
庄司委員
大体の要点はただいま承りました。なお
電気通信省
として直接間接にえらい
損害
を受けた問題でありますので、一層その後の対策に万遺憾なきを期してもらいたいと同時に、適当な
機会
にもつと詳細にお話を承りたいと思います。
田島ひで
18
○
田島
(ひ)
委員
関連して……。ただいま緊急提案の問題が出ておりますが、これは非常に重大な問題だと思います。
政府
側の御
説明
では納得できない点が相当ございます。というのは、最近方々の新聞に
電通関係
の
不正事件
が相当出ております。これとの関係があるかないかは別でございまするが、これは単なる
盗難
事件
ではなかろう、しかもそういう問題との関係もないとはいえない。だからそういう点についても
政府
にいろいろお聞きしたい点もございまするし、もつと
調査
すべき点も相当あると思いますから、この問題はあわせて次の
委員会
なり何なりに、もう少し徹底的にお伺いいたしたいということと、それから何らかの
方法
でこれを
調査
して、徹底的にその
原因
を明らかにするような
方法
をおとりになることを希望いたします。
關内正一
19
○
關内委員長
本日はこの
程度
にとどめまして次会は公報をも
つて
お知らせすることにし、本日はこれにて散会いたします。 午後零時二十三分散会 ————◇—————