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内藤(友)
委員 いつか一度
大蔵大臣にお尋ね申し上げたいと
思つてお
つたのでありますが、今期の
国会で
大蔵大臣がお
見えになられましたのは、今初めてでありまして、(「
内藤君のいないとき出て来た」と呼ぶ者あり)そこで、実は私
どもこの夏でありましたか、
大蔵委員会から派遣されまして、
国政調査に
地方に出かけたのでありまするが、そのとき
各地の財界の
人たちと会いまして、訴えられましたのは、正当な系統にあろ
金融でない
金融かこのごろ非常に盛んである。私
どもは
四国へ
参つたのでありまするが、
四国では数字をも
つてそういう
方面のことを申し述べられたのであります。一応申し上げてみますると、
保全経済会というのが
四国ではずいぶん活躍しておられるのであります。その後の
委員会におきまして、
銀行局長からお聞きしますと、
保全経済会は、すでに十数億の金を集めておるということなのでありまして、しかもこの
保全経済会は、月三分の利息を出すと言
つておるのでありますが、とうていわれわれの常識上考えられない高利なのであります。そういうことから比較的
金融に明るくない階級の
たんす預金が、そこのところへ流れておる。こういうことがあるいは
銀行預金に影響し、
郵便貯金に影響し、あるいは
農業協同組合の
預金に影響するというふうなことがありまして、
各地でそういう訴えを受けたのであります。申し上げましたのは一つの例でありまするが、このほかにこのごろ月賦で物を売ろという組織のものもありますが、これは決して物が動かぬので、ただそういう名称のもとに金のみが動いておるのであります。これも全国のお調べは
銀行局にもあると思うのでありますが、相当多額なものにな
つておるらしいのであります。こういう不健全な
金融が――これは一面正常な
金融が詰ま
つて来ますと、こういうものが起きて来るのでありますが、一たびこういうものがつまずきが起きますと、ことに零細な
人たちに迷惑をこうむらせるということになりますので、まことにこれは現象としましては感心したことではないと思うのであります。私
どもはこういう
国政調査をいたしまして、
銀行局に何か対策をお考えなさるのかというお尋ねをしたのでありますが、御返事はいまだにはつきりしたものを承
つておりません。何とかこういう問題につきまして、またそう病が重くないときに手を打たないと、ひいてはこれがたいへんなことになろうかと思うのでありますが、
大蔵大臣がお
見えになりましたので、こういう正常でない
金融問題につきまして、どういう手をお打ちなさるお考えがあるか、そういうことをお尋ねいたしたいと思うのであります。