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賀屋証人 お断りいたしておきますが、実は私の所管は
直轄工事その他について所管いたしておりませんので、府県の
災害だけですから、これを主体にお答え申し上げます。実は国庫が負担しております国庫負担の
関係の
災害復旧工事につきましては、これはわれわれの調査いたしました結果を見ましても、その中には不正なものはないと私は断定したいのであります。これは会計のごときものも、
災害関係は一般の県では会計が出納いたしておりますが、これは会計簿でや
つておりますが、それ以外に別途に分離して経理さしております。そしてその他
工事いたしておりますようなものにつきましては、すべて台帳——機械台帳、あるいは備品台帳、それから経理簿、こういうふうにや
つておりますが、国庫負担の
関係のものにつきましては、さらに
仕事が終了いたしますと調査をいたしまして、こまかく清算までやるわけであります。もし適正でない支出がありましたら、国庫負担の
関係の
費用から出しておりましても認めません。それで結局県や市町村などの実施したところが
責任を負わなければならぬようなことにな
つておりますので、非常に厳格にいたしております。この点におきましては、私の所管しております国庫負担の
関係の
災害復旧工事につきましては、不当なる支出はないと私は確信を持
つておるわけであります。でありますが、ただいまお尋ねがありますように、
災害復旧の
仕事は遅れがちでございます。それで陳情その他が多いわけであります。私は
仕事ができる
程度まで、緊急に復旧せねばいけないだけの
仕事は即時やらすべきである、これができないもんでありますので、陳情して
自分のところを先にや
つてもらおうということが介在して来て、そこに情実というものが起りやすい、これを懸念します。
それからもう一歩進んで
災害復旧につきまして考えますと、復旧の計画、これは一県について何千箇所といたしましても、まず本年度これだけの
予算がつくならば、これこれをやるという、県の不動の方針をお立てになる、この方針が必要じやないかと思います。これは県によ
つて方針をお立てにな
つておりますけれども、それをもう少しがつちりしたものにしてもらいたい。それから多少でも不正があると考えますれば、
予算を編成いたしますときに、びつこの
予算ではいけない。たとえば事業を実施しますと、事業には普通調査費が伴う、調査費のごとき必要な
経費は
予算でつけておくようにいたしませんと調査ができません。調査費がないと
工事費を使用して調査をしなくちやならぬというのが原因じやないか、それだから
予算編成も事業実施の円滑に行くような、びつこでない
予算をつくる。それから
接待費のお話もございましたが、
接待費のようなものにつきましては、これは適正な食糧費その他はいるのでございます。府県において
会議を開かれましても、お茶の
一つも出さなければならないということになれば、食糧費もいる。これも正当な
予算化した必要最小限度のもの
はつく
つておくということが必要じやないか、こういうように即断でございますので、適正じやないかもしれませんが、そういうようなことを
予算面において、実施の
方面につきましても円滑に行くような方向にこれを立て直して行かなければならないと、こういうように思
つております。