○深井
証人 現場の皆が一番要望しているのは、継続事業であ
つてほしいということであります。そうして、四月一日からただちに
仕事ができるように
なつてほしいということであります。それでまず
仕事の方は、先ほど言
つたように、どうしても集中的に
工事ができやすく経済であるときにやらなければならない
関係上、
東北では、四月——これは農閑期でありますから、そのときに
仕事をうんと進めないと困るので、前年度から必要な所要資材を用意しておけるようにし、あわせて、翌年度にまたがる——二箇年にまたがる
工事も継続できるようにできれば、特殊のものについては非常に効率的にや
つて行けると思います。橋梁とかあるいは建築とかいうもので一年でできないものはありまするが、今の単年度施行方針でありますと、その年度の契約しかできない現状にありますので、そういう二箇年にまたがる契約でもしてもいいというふうになることを皆念願しております。
それから認証
制度の点は、非常に簡素に
なつて、年一回ということには事業認証の方はなりましたけれども、資金認証並びに支払い計画というのが、年四回に現在でもわかれておりますので、こういう点もできればもつと簡素化して、年間一本にするとか、あるいはできれば建設大臣一本の実施計画の承認というもので代行し得るようにおとりはからい願えれば、
仕事は非常に経済的に行くのではないかと思
つております。さらに希望を率直に申し上げますれば、ほんとうは歴年度になれば
仕事をやるのには一番経済的に行くと思います。すなわち冬の間に
仕事はどうせできませんから、その間に計画を
立てて材料の準備をして、雪が溶ける四月から、気候のいいときにうんと馬力を上げて、農村の労力を吸収してやる。それが四月、五月で、六月になるともう田植えになりますから人が出ないし、七月、八月、九月というのがまた出水期になりまして——ところによ
つては、
最上川なんかは出水期に
仕事をや
つておりますが、そういうふうで、また十一月ごろになると寒くなりますので、そういうふうになれば一番いいと思
つています。そのほか事務簡素化の徹底をお願いし、また監査なども一元的に進み得れば非常にいいというふうに皆考えております。根本的に言えば、自然の気象相手の
仕事であります
関係上、画一的にすべてのことを
中央できめるのでなしに、現地の機関の方である
程度実態に即した運営ができるようになれば、もう少し実態に沿うのではないかと存じております。