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金子委員 それは
言葉として努力したいとか言うておりますが、これは二年なり三年なりの結果を見れば、私は断じて私の方が勝つと思います。あなたの今言うことは詭弁です。必ずそれだけの結果が出ない、それだけの
予算措置はとれないと私は政治的に見ております。
従つてこの問題は、今御答弁のようなことに対しまして、そういうふうに、ここはたくさんの人の
法律をきめる元でありまするからして、そのときどきの場当り的な
一つの考え方で申されることを、私は非常に遺憾に思うのであります。私
どもはこの
法律を施行することによ
つて確かに低下すると思う。しかもこれの再
教育に対しては
相当至難だ、しかしながら
要望があるのだからやむを得ぬという御答弁の方が、率直でよろしいのでありまするけれ
ども、あえて私はそれ以上追究いたしませんが、とにもかくにもこの問題は率直に言えば、一般の輿論ができて来たところへつけ込んで、厚生省が投げたのである。問題は投げたのでなければ、この前の
法律改正のときに、あれだけ固執するはずがないのであります。でありまするからして、この問題はこれといたしまして、今後
法律の問題をそのときの場当りで答弁されることのないよう、私
どもは真剣に
專門のあなた方の言うことを信頼いたしまして、それに
実情を合すべく骨を折
つておるのでありまするから、(「
議員提出だ」と呼ぶ者あり)それはいかに
議員提出であろうが、
政府提出であろうが、それを
立法と
行政と区別して言うべきでない。
立法と
行政の面は
法律をつくるときにとも
どもに研究し合
つて、そうして一方
国民の
実情に沿うように、一方これを
行政的な
專門の
立場からい
つても、万金を期するように私
どもはつくりたい、こういうことを繰返して申し上げます。
なお最後に
登録の問題も先ほどから福田委員等非常に問題にしておるようでありますが、私はそれほどまでにや
つて、しかも旧
看護婦を、ただ一片の
履歴書と診断書なりを出さして、それと照し合せるためだけに、しかも千円の
登録料をと
つて、一月かか
つても出るか出ないかわからないという苦労までして、一体
国家そのものが事務をとらなければならぬ
理由がどこにあるか、それくらいのことなら、県に一部事務を委任してもできるはずだということを、私は政治的には考えておりまするけれ
ども、
質問時間が長くなりますから、討議することはやめまして、この問題については追
つて十分研究していただきたい。
国家が
登録すれば、どこに一体どれだけの結果が出て来るか、この
登録事務を地方と分担してや
つたとき、はたしてどれだけの結果が出て来るかということに対しても、もう少し
現行法にとらわれないで、こんなに大きな百八十度の飛躍でさえできるのですから、そういうふうな考え方だ
つたら、この問題も一応考える余地が十分あると思いますので、その点も今後の問題として残して考えていただきたい、こういうことを
要望いたします。以上をもちまして私の
質問を打切ります。