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志田委員 どうも今の
お話では、私はあなたに国をまかせることはできますが、帝石をまかせるここはできないような気がする。大体あなた、そうじやありませんか。相当な收益があるというような裏づけが何もない話だ。私はこういうようなむちやな四割配当というようなことをするのを、
政府はなぜとめないのだろうかということがふしぎな気がする。とめていいじやありませんか。特に大蔵省が二六%の株を持
つておる。その他帝石法はなく
なつたといえ
ども、補助金の点からい
つても、炭鉱費の点からい
つても、いろいろな点で帝石は
資源庁長官や、あるいは大蔵省や、あるいは安本等の支持育成がなければや
つて行けないものであるということが明らかにな
つておる。そういう会社がのんべんだらりと四割配当をして、しかも労働組合に対しては、損しておるから賃上げはできない。賞與はそのままだ。重役の賞與だけ五割増しにする。こういうようなことを平気でやるような会社に
政府の助成金をやることはできない。
政府の保護助成するようなことを国民は許せない。あなた
たちは
簡單なことを言
つて、相当な收益を上げているのだからとか、あるいは收益がなくても利益率によ
つて考えてやる、あるいは損をしていれば、損をしているだけの助成をしてやるんだということを言
つておりますけれ
ども、ほんとうにこれに助成することが国のためになるんだという信念に基いてや
つておるのじやないのではないか。私は非常に義憤を感ずる。しかも
政府が監督しなければならぬ立場において、いろいろな問題が行われておる。帝石は伏魔殿のようにな
つておるにかかわらず、これに対して何ら行政官庁で監督の責めに任じていないということは、私はきわめて遺憾にたえない。このままにしておきますならば、とうてい皆さんはそうしたことで今後行政の任務についていただくわけに行かないような気がする。そこで私は大蔵省
主計局次長さんからも、雲をつかむような話でありまして、これ以上聞いてもいたし方ありませんが、安本の
産業局次長さんは——もうおられませんから聞かれない。けれ
どもこれは当
委員会で別の
機会、あるいはその他でやりたいと思います。一体帝石というのはどこにありますか知
つておりますか。皆さん、鉱区はどこに存在しておるか知
つておりますか。東北にある。われわれの祖先が長い間住んでや
つて来た東北にある。その東北
地方というのは
産業の最も遅れておるところである。地下
資源と農業が多少いいということが唯一の秋田、山形におきましては、私は山形県選出の代議士でありますから、その辺はよく知
つております。
産業的に最も立ち遅れておる山形県あるいは秋田県のうちのただ
一つの石油
資源が、このまま衰微するような
状態に行くというようなことに
なつたならば、
資源庁長官一つの腹を切るということでは間に合わない。千や二千の
資源庁長官、
産業局次長が腹を切
つても問題にならない。こういうような重大な問題に立
つておるのですが、
政府はこれらに何ら処置をしないということは私はふしぎでならない。このままで過すつもりですか。
資源庁長官は、特に勧告をしたけれ
ども、勧告が聞かれなければしかたがないというようなことを言
つておる。こんなばかなことが許されますか。行政官廳としては許されても、
国会としては許さない。こういうような不合理なことをや
つてお
つて、部内監査も十分や
つていない。何かを聞けば調査する、調査するというだけで終
つておるあとで
お話する、あとで御報告するということで終
つておる。この事実が明らかに
なつたときにこれはどうするつもりですか。ほんとうに誠意をも
つてこの問題を解決するお
考えがあるかどうか、特に私は
資源庁長官にお尋ね申し上げたい。