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大池事務総長 お手元にガリ版で詳しい
数字を差上げてありますが、
補正予算の
要求をいたさなければならないことに相な
つておりますから、大体御
説明を申し上げて御
審議を願いたいと思
つております。
一番
最初に、
国会として一億八千三百余万円が載
つておりますが、それが
二つの項にわかれまして、
衆議院の方と、しまいの方にございます
衆議院営繕事務費の方と、この
二つの
合計がこれになるわけであります。そのうち
衆議院の項の一億八千三百十五万二千円、これだけを
追加要求をいたし、さらに百七十六万七千円だけの
減少額がございますので、差引いたしましたものが一億八千百三十八万五千円になるわけであります。この大体の
数字の
内容を申し上げますれば、第十回
国会の二十八日間と、それから第十一回
国会の会期三日間、この
現実に要しました
数字のものを盛りましたのと、それに
今期第十二回
国会の四十日の分と、今度
政府等で
考えております
ベース改訂によりまする分、これの
一般官庁並の
増加率、こういうものを全部寄せたものがこれになるわけであります。
その詳しい
内容的なものを目から御
説明申し上げますれば、
議員歳費の三千九百十九万二千円、これは今
政府で
考えております一万六十二円の
ベース・アツプに基きまする一応の率がございますので、これに相応するものによ
つて一応
予算的措置を講じておきませんと、今後
議会で御
決定になりましたときに、
議員並びに
議長以下の分について、改めた新しい
歳費の
決定ができませんので、御
要求をしたい、こういうわけであります。それによりますと、
議長の方は、ただいまは六万円にな
つておりますが、これが八万円ぐらいになる
予定にな
つております。それから副
議長は、現在四万八千円でありますが、それが
ベース・アツプの
標準率から見ますると、少くとも六万四千円ぐらいになります。それから
議員は、ただいま四万三千円にな
つておりますが、これが五万七千円ということになろうかと思
つております。それだけの率のものをこれにかけましたものが、
議員歳費の三千九百万円余になるわけであります。
それから
職員の基本給、この方は、ただいま申し上げましたペース・
アツプ、
平均は約二割三分強になると思いますが、
一般官庁並の
標準率をかけたもの、これが二千百十八万一千二百円、こういうものになります。その中には、今度の十二回
国会に
臨時衛視といたしまして十五名を採用いたすことと相な
つておりますので、その分が入
つております。それだけを合せまして、こういうものにな
つております。その下に百二十一万七千円、これだけが減にな
つておりますが、これは今回の
人員整理の分に充てるために、これだけの減をいたしておるわけであります。これは今度の
政府その他の
方針で、
人員整理の分については、その人数の一箇月分を落すということに相な
つておりますので、その一箇月分のものを見ておるわけであります。この
人員整理に当る分が、大体本院においては四十三名を
予定しておるのであります。このほか、
あとの
営繕の方に二名ありますので、合せて四十五名になるのでありますが、これは御承知の
通り、
渉外事務等の将来なくなる分を見越すことと、それから欠員は補充をしないという
方針でずつと進んで参りまして、そういう分を当てたり、あるいは今後
希望者が出て来るという
ようなことがあれば、これを見込むという
意味で、四十三名というものの
標準を立てている次第でありますが、特別に
議会運営には
支障のない
ようにいたしたいと
考えているわけであります。
それから
超過勤務手当、これはすでに済みました十一回の分と、今回の十二回の分を見込みまして、それに
ベース・アツプによりまする分を加えたわけであります。
それから諸
手当、これは
合計三千九百万余円になります。そのうち
議員手当は四百六十六万円を盛
つておりますが、これは
通信費が将来
値上げをされる
ような見通しがありまするので、
通信費がかりに
政府の
予定している
ように上るといたしますれば、今まで
議員に対して月三千円というものを見ているわけでありますが、すでに
新聞等にいろいろ出ているものによりますれば、これを二千円上げて五千円にしなければ、
最初の三千円をこしらえた理論が立ちませんので、これを二千円上げて、五千円としたものをここに見積
つてあるわけであります。
それから
議員秘書手当、これはやはりべース・
アツプによりまして、今の
政府の
一般の
秘書官並に上げたい、こういう
考えを持
つておるわけであります。これは本年の十月からにさかのぼる
ように聞いておりますので、それからのものを
予算しております。これはただいま月額一万二千円にな
つておりますのが、一万三千五百円ということに
改訂をされる、こういう
予定をも
つて上げておるわけであります。これは
一般の
秘書官並の
平均給であります。
それから
退官退職手当、これはただいま申し上げました四十三名並びに
あとから出ます二名の
合計四十五名分に対しては、一応一人
平均八万三千円というものを各省とも上げることにな
つておりますので、それが
現実に行われるときにはどうなるかわかりませんが、その
平均單価八万三千円というものを四十三倍したものが載
つておるわけであります。
それから、
あとの
雑手当のところは大した問題はございません。年末
手当が、従来は〇・五、すなわち半月にな
つておりましたが、最近の様子では〇・八ということに
予定をされております
関係上、もしそうなりました場合に、こちらが出し得る
ように〇・八にいたしたのであります。つまり〇・三だけの増を、年末
手当の方に出したのであります。
旅費のところは、十一回と十二回の
応召費、それから十回の分と、十一回、十二回の
滯在雑費、こういうものを載つけてあるわけであります。これは日数をかけて、それだけのものを上げてあるわけであります。マイナスの方におきまして三十七万四千八百円、これは六月の十二日に
閣議決定がございまして、
既定経費のうちから
一定の率の
節減を
要求されておるのであります。これは
職員の
旅費並びに
物品費の方がそういう例にな
つておりますので、これに基いて
節減額を盛
つておるわけであります。
物品費は、
議会等の今までの
現実のもの、並びに今後今まで
通り行われるものであります。
次の
役務費、これは十回と十一回、十二回の
既定経費のうちの
不足分を、
現実にここに載せてあるわけであります。
それから次の
食糧費、これは十二回の分を載つけたものが二十六万七千四百円でありまして、先ほど申し上げた
閣議決定の
節約分というものがすでにありますので、それを差引いたものに相なります。
あとのところは特に御
説明申し上げるところはありません。
営繕事務費の方は、ただいま申し上げました
ように
ベース・アツプの分を載つけまして、それに対して
人員整理の二名の分をここに見積
つてあるわけであります。
それからついでに、
訴追委員会の方を御
説明申し上げておきます。これは、ただいま申し上げましたものとまつたく同じ
趣旨で
数字を
整理いたしたのでありまして
追加要求額の三十五万六千円というものは、十回と十一回と十二回の
議会雑費、それから
職員の
ベース改訂によるものであります。
減少は、ただいま申し上げました
閣議決定に基く
減少の分と、並びに
整理人員一名ということの
標準を立てまして、その
減少額を見積つたものであります。
あとは特に申し上げる
ようなことはございません。中身は同じでございますので、御
質問があればお答え申し上げます。一応
数字上の
整理をいたすことと、
ベース・アツプ等によるプラスと、並びにすでに過ぎました分と、
今期議会の四十日分というものを見込んだものであります。もし四十日が将来延びるという場合のことは、ここに載
つておりません。これは未確定のものを
数字に上げるわけに参りませんので、もしそういう必要が起りますれば、
政府の方の
予備金の支出、もしくはそれで足りない場合には、次回の
予算のときに
要求をいたしたい、こう
考えております。