○齋藤
説明員 厚生省から御
説明申し上げます。
世界保健機関にこの五月加盟したわけでございますが、この主要目的は
国際的に流行する伝染病を防止するということが一つの大きな主眼にな
つております。この点に関しましては、旧来の、ここで問題にな
つておりますパリの
公衆衛生国際事務局が、在来はペスト、コレラ、黄熱、この三つを主といたしまして、各国間に検疫情報の交換その他をいたしておりましたけれ
ども、その業務がWHOに引継がれまして、シンガポールに流行病情報局というものがございまして、これに密に
連絡いたして各海港における伝染病の発生状況、各海港に到達します船舶、航空機の検疫、伝染病の発生状況、その他
国内における伝染病の発生状況を報告しております。これが一つの業務でありまして、その他WHO自体といたしまして、大きな
研究機関を持
つておりまして、各国の專門家が集ま
つております。マラリアでありますとか、結核でありますとか、各国の專門家を網羅いたしました
委員会がございまして、
日本も現在関與いたしております。そのうちのトラコーマの
委員会に
日本からも出ております。最近は寄生虫病学の
委員会に
委員を推薦してくれという依頼がありまして、これをいたした次第であります。そのほか技術援助という仕事をWHOがいたしておりまして、それは主として未開発国に対しまして、資材を提供しましたり、技術專門家を派遣しましたり、あるいはそういう国から奨学金によりまして視察、留学、
研究せしめたり、このような業務が開始されております。大体以上であります。