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参考人(
寺山源助君) いろいろお骨折りを頂きましたので、私
たちが
仲裁のあの
決定を
不満ではありますけれ
ども、あの線で一日も早く
解決をして頂きたいということを念願をいたし、先だ
つての
参議院におきまする各位の非常なる御熱心な御
努力にも大きな
期待を持ちまして、あの線で進みたいと
考えてお
つたのでありまするが、あのままで進んで参りますると、
労働省並びに
国鉄関係からも
お話がございましたように、非常に前途に私
たちは不安を覚えて参りました。と申しまするのは、
協約を結ぶということも見込がない、
従つてこれには
議会におきまするいろいろな御
審議を願う上におきましても、
協約を結ばないということは非常に力がないということは先だ
つても申上げました
通りでありますが、更に四月以降であるということであの
裁定の額も我々は
組合員の諸君に
納得をしてもら
つて呑んだわけであります。ところが
先ほども御
報告がありましたように、二十一日に
大蔵省で
予算内示の中で、このままで行くと千五百円ベース・アツプされて、更に十月からである。それならば
半月分の歳末に
手当を出そうというような私
たちの予想にもしておりませんでした
予算が
内示されましたので、この問題に対しては大変なことにな
つたという
考えで、どうしても我々は法を守るその枠内において我々の問題を
平和裡に
解決して頂くためには、
不満であ
つて呑んだのであるけれ
ども、あの
仲裁の
決定を速かにして頂かなければならないということで、更に四月以降からの窮迫しておりまする我々の台所を見つめては、いつ
手許に入るかわからないということでは
組合員も
納得いたしませんので、四月以降のベース・アツプを
仲裁委員会においてもお取計らいを願うということでこれを
双方が
受諾をいたしましたので、
要求をいたすと同時にこの
双方が法を
守つて平和裡にこの
闘争をいわゆる終結をさしたいということで
協約を結んでもらいたいということを再
調停いたしました。その再
調停いたしました結果、
調停委員会に慎重に御
審議を頂きまして、
先ほど御
報告いたしました
経過に
従つて仲裁委員会に持込んだのでありまするが私
たちは成るべくなら再
調停はしたくないと思いましたが、我々の
要求しております事柄を
平和裡に行うということにおいてはこの
段階ではもう打つべき手というものも
限界に達したという最終的な拘束を持つ必要のある制度の中において、お取計らいを願わなければならないと、まあかように
考えまして改めて再
調停を出すと同時に、これに対する御
審議を
お願いしたわけであります。で、私
たちといたしましては
公務員並びにその間における
専売調停案も出ました、
人事院の
決定も
専売の
調停委員会の
決定も私
たちよりも相当上廻る額が
決定をいたしましたが、この法の中における
国家の機関の
決定に従うということで下廻る
国鉄の
調停案の額であ
つても、これを呑んで、そうして我々のはつきりした
労働者の
態度というものを示すのが妥当であるということで
我慢をいたしまして、下廻
つた調停の額ではありますけれ
ども、上廻
つた人たちに追い付かなければならないという行動を起さずにじつと
我慢して
調停委員会の結果を待
つてお
つたわけであります。ところがもう我々がじつと待
つておるのには、このまま待
つてお
つた場合には
組合員に申訳ない、我々の失態になるだろう、もう最大の
限界に達したのだという
理由で再
調停をいたしましてはつきりと
権威ある国のすべての行動によ
つて私
たちの
生活の問題を
解決をして頂きたい、そう
考えまして
政府へ
実施をする
方法を強く求める、こういうことで日にちを延ばしたのでは間に合わないことになるという
考え方も強く取入れられまして再
調停を
お願いしたわけであります。その間におきましても
生活が逼迫しておりまするので当然我々の
要求であります、又
受諾をいたしました
調停委員会のあの
調停案が施行されるものであるということを私
たちは信じて疑いません。その観点に立ちまして、今税金或いは物価高のそれぞれの角度から私
たちの
生活が苦しみ抜いておりまするので、前払いということは私
たちとしては非常に言いにくいことでありまするけれ
ども、何とか急場の我々の懐を補わなければ日常の
生活から参りまするところの職場への破綻が危惧されますので、
国鉄当局と
団体交渉を以ちまして全く焼石に水のような金でありまするが、止むを得ず
内払いというような面を一回ほど
お願いいたしました。
先ほど局長は七月に千円ということでありますが、これは別な
性格でありますのでここでは論じませんが、別な
性格であるということも御
参考に申上げておきます。そういたしておりまする私
たちといたしましては一日も早く
議会でまじめに働いておりまする
労働者の本当の姿をしつかり
とつかんで御
審議を
願つて、
平和裡に私
たちの賃金問題を
解決して行こうというこの
気持をどうか
議会に対しまして大きな
期待を持
つてじつとしておりまする我々の今の姿を十分御
諒察を
願つて御
審議を願いたい、かように今
考えておるわけであります。
仲裁委員会に
お願いをいたしておりまする現在私
たちが一日も早く
仲裁委員会の
裁定の結果を打出して頂いて、その線に
従つて、如何なる
不満な
裁定であろうとも私
たちはその線に従わなければならないであろうということを用意しております。
従つて我々の信頼しております
参議院におきましては、この我々の
気持を十分に御
諒察を願うと同時に、打出されました
仲裁委員会の
裁定に対して十分
一つ御
審議の上我々の
期待に背かないように
お願いをしたい。若し我々の大きな
期待というものが外れたときには、牛のような、あの眠
つている象のようなと言われております
国鉄の
職員も、現在の
生活の
状態から参りまして、その苦しみの中から
納得の行かない線が出たときに、私
たちといたしましては、その真中に立
つて如何ようにこれをなだめ、
如何ように
納得してよろしいかその手段を我々は持合しておりませんために、我々
国鉄の
従業員だけが満足に食えるようにということをあえて申上げるのではございませんが、働いておりますところの
組合員が
納得のできますような線、而も
合法闘争の枠内において、我々の問題を一切
解決して行こうとしてじつと、いろいろな
不満と憤りもたくさんございまするが、それらも併せて十分に、
我慢をいたしまして働いておりますところの
国鉄の
職員が
納得の行きますような線を出して頂いて、我々が今御
期待申上げておりまする
参議院の立派な
態度を
労働者に示して頂きたいと、かように
考えております。どうかその
意味合いで
仲裁委の
裁定を待ち、
国会の
決定を待ち、その
国会で如何なる
決議がもたらされようとも、そのときには我々はもはや何をか言わんやと
考えておりまするが、その点も十分にお含み置きを
願つて、何とかして
平和裡に
組合の問題が
解決できるように念願しております
国鉄本部の
闘争委員の
気持もお含み置きを
願つて是非慎重なる御
審議を願いたい、かように
考えております。詳細の点は御
質問でもございましたならば申上げることにいたしまして、簡単ではございますが、御答弁申上げたわけであります。