○岡村文四郎君 私はこういうふうな取扱いでは駄目だと思うのです。今の状態では復興金庫と同じにな
つてしまう。それから中小企業庁が金を貸し出したりすれば同じになる。こういうことを心配する。というのは、北海道はしよつぱなに大体これの半分と思う四千七百万円の金を融資した。その人が今度又四千三百万円筆頭に書いてある。だからこの金がないのに枠がどんどん殖えて……、余れば別ですよ。そうでないのに、非常に他の県もお困りにな
つている。北海道も困
つている。そのときに
一つのものに対して九千万円も貸さなくてもいい。私はこの金は貸して欲しいと思うが、こういう際はやるべきではない。金がもう少し順調になれば、そういうものに貸しても結構ですけれ
ども……。金庫が二割も損失を補償してやらなければならん。そこで金庫自体から見れば事業主体が堅実であるという保証がついてさえおれば、貸付主体を先ず考えなければならん。そうすると、一夜作りに
作つたような団体を相手にして、一体金を貸したらどうだろうか、私は今も金庫へ行
つて、今朝別のことで話をして参りました。そういうことでなしに、やつぱり金を貸す以上は償還というものを考えねばならん。そこをよく考えてもらわんと非常に今度の金の貸し方には不満を持
つておる、遺憾な点がありますから、お聞きしようといたしたわけなんですが、現在申込を受けて今や
つておる姿、私はこれはいかんと思う、と申しますことは、日時を切
つて何月何日までに申込をせよ、そのまま
一つに縮めておいて、そうして一遍にずつとする、そうせんと、到着順序の形では、到着順序の内容を調べて見ると、内容にミスがあつたり、偉い人がいろいろなことを言つたりして到着順序にならないように思われる、表面ではやはり到着の順序にな
つているが内容はそうな
つてなく、非常に不自然なんです。そうでなしに全部日にちを切
つてそのときに処理する、こうなればいいと思う。これは窓口ではなくて、
農林省のほうでそういうことをちやんとお示しにならんとできんと思うのですが、そういう形にならなければいかんと思う。今後若しおやりになれば、又一年同じことになる。この
決定報告を見ますると、非常に県によ
つてまちまちなんです。いろいろな部面について見れば見るほど非常にミスがあつたり、穴があつたりしていかんと思う。これは大事な金ですから、念にも念を入れて吟味して払
つてもらわなければならんのですから、そのつもりでやらなければいかんと思うのですが、金庫は一体どうなんですか、この償還ができると思
つておるのですか。一例を挙げましようか、一例は雄武の小水力など償還ができると思
つて、ああいう一夜作りのものに貸しておるのかどうか。これは私のそばなんですが、非常に政治力でやられたことは事実らしい。だから課長は知らんかどうかわからんか、中央金庫と
農林省に圧力をかけて、そうしてやつたという話であります。それはどうかわかりませんが、そう思われる。だからあの八千百何ぼですか、まだ金が行
つておらんのか工事が始まらんでおるが、三百五十や三百の組合を一夜作りで作
つて、三百万円くらいの出資をしたものに対して償還できると思
つて貸しているのかどうか。とにかく八千百何ぼですから、一億以上の工事でなければ八割にならんと思う。そうすると、五百キロワット時以下の小水力にな
つているにもかかわらず、そんな高い、工事費がどこに要るか。非常に架設の距離が長いということを聞きました。ところが現在物が高くなりましても、恐らく六里ぐらいで見ればいいと思う、六里の高圧電流線を引張つた架設でも一千万円あればちやんとできる。だからそういうことをどこまでやるか、一応貸付をする肝心な窓口におる融資部長はどう考えておられるか、それをお開きしたい。