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理事(
松浦清一君) それから
文部委員長から
申入れが口頭を以てございましたのですが、
東京水産大学の
校舎が
警察予備隊に非常に多数の部分が使用されることになりまして、今の
状態では十分に教育することができない、そういう
事情にあるので、
文部委員会との
連合審査をやりたいと、こう考えるのですが、
実情を簡単に御報告申上げますと、
東京水産大学は、明治三十五年以来深川の越中島にあつたのが、
昭和二十三年の九月に久里浜の旧
海軍通信学校の一部使用の許可を受けまして、そこに移転をしておつたのですが、二十五年の八月二十一日に
警察予備隊に
校舎を明け渡すようとの命令を受けまして、同月の二十三日に
指定建物及び
敷地の明け渡しを完了したのですが、そのことによりまして、
大学は総坪数の六一%を
失つて、残存の
施設内に千名の学生、三百二十一名の教職員、千五百八十五点の標本、十万冊の図書、五千八百三十五点の
機械器具を収容するの止むない
事情になりまして、そのため
研究、教育に非常に困難を生じている
実情にある。この重要な
大学としては、この
状態のままに放置することは非常に重大な
水産技術者の養成に支障を起しますので、他に
施設、
敷地を求めるとか、或いは
警察予備隊に立退いてもらうとか、いずれかの方法を講じなければならんという
実情に追つております。
文部委員会の諸君は現地を視察いたしまして、つぶさにその
実情を調べました結果、今申上げましたような
実情がよくわかつたので、ひたすらこれが
対策についての
研究をしておられる模様なんですけれども、
水産委員会としても極めて重大な関心を持つて、この問題を取扱つて行かなければならんと考えまするので、
文部委員会に対して
連合審査の
申入れをいたしたい、こう考えるのですが、如何でしようか、御
異議、ございませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕