運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1951-08-17 第11回国会 参議院 議院運営委員会 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年八月十七日(金曜日)    午後一時四十三分開会   —————————————   本日の会議に付した事件委員辞任及び補欠選任の件 ○講和全権委員任命につき国会の議  決を求めるの件 ○災害復旧に関する緊急質問の件 ○ベースアップ行政整理等労働政策に  関する緊急質問の件 ○平和運動等取締に関する緊急質問  の件 ○給与ベース改訂に関する緊急質問の  件 ○運輸審議会委員任命につき本院の  承認を求めるの件 ○商品取引所審議会委員任命につき  本院の承認を求めるの件 ○日本銀行政策委員会委員任命につ  き本院の同意を求めるの件 ○小委員長報告  (議長公邸に関する件)  (千代田区平河所在の本院分室に  関する件)  (新宿弁天所在の本院職員宿舎  に関する件)  (新宿諏訪所在の本院分室に関  する件)  (院内四階の喫茶室に関する件)  (本院の自動車に関する件)  (本院の電話に関する件)  (本院職員超過勤務手当に関する  件)  (速記に関する件)  (議員特別急行列車乗車に関する  件)  (予算委員室映画設備に関する  件)  (参議院及び裁判官弾劾裁判所関係  の昭和二十六年度歳出予算追加要求  に関する件)  (本院議員会館自治委員長要望事  項に関する件)  (庶務関係小委員と本院職員組合員  との意見交換に関する件) ○連合委員会開会の件   —————————————
  2. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは只今から会議を開きます。  先ず常任委員辞任及び補欠に関する件を議題に供します。
  3. 河野義克

    ○参事(河野義克君) 社会党から、予算委員山田節男君、永井純一郎君、岩崎正三郎君、決算委員上條愛妻がそれぞれ辞任せられまして、予算欠員伊藤修君、上條愛一君、小酒井義男君、決算委員永井純一郎君を補欠として推薦されております。又第一クラブから、決算委員千田正君が辞任せられて石川清一君を補欠として推薦せられております。
  4. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 只今報告滞り決しまして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないのと認めます。   —————————————
  6. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に講和全権委員任命につき国会の議決を求むる件の取扱に関する件を議題に供します。  只今理事会を開きまして、議長のほうから仰せになれば、この審議主体は当運営委員会でやるということで理事会意見は一致しました。その際に、若し外務委員等から合同審査要求があればそれを受けて合同審査をするということにきまりましてございますが、理事会決定通りいたしまして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。それではさよう決しました。   —————————————
  8. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に緊急質問に関する件をお諮りいたします。
  9. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 緊急質問の御要求が四件こちらに出ております。順次申上げます。その第一が社会党三輪貞治君から災害復旧に関する緊急質問要求大臣農林大臣建設大臣大蔵大臣所要時間は十五分というお申出でございます。第二番目は同じく社会党椿繁夫君からでございまして、案件ベースアップ行政整理等労働対策に関する緊急質問でございます。要求大臣総理大臣大蔵大臣労働大臣人事院総裁行政管理庁長官所要時間は十五分でございます。第三番目は共産党須藤五郎君からでございます。案件平和運動等取締に関する緊急質問でございます。要求大臣総理大臣法務総裁でございまして、所要時間は二十分間という御要求でございます。第四番目は労農党千葉信君からでございまして、案件給与ベース改訂に関する緊急質問でございます。要求人事院総裁を求められております。所要時間は三十分というお申出でございます。以上四件の緊急質問のお申出でございます。本件の御協議をお願いいたします。
  10. 中川幸平

    中川幸平君 この四件の緊急質問のうち、二件まで給与べースについての質問だと聞きましたが、そうではありませんか。
  11. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 念のため、只今仰せになりましたのは、緊急質問の第二番目に申しました社会党穂繁夫君の緊急質問と、第四番目に申しました千葉信君の緊急質問かと存じますので一題名をもう一遍申します。椿君のはベースアップ行政整理等労働対策に関する緊急質問でございます。それから千葉信君のは給与ベース改訂に関する緊急質問でございます。
  12. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 両君とも緊急質問をやることに対しまして、時間は前側もありましようから統一してやつて頂くようにしたらいいと思います。
  13. 鈴木直人

    鈴木直人君 緊急質問をやることについて賛成でありますが、併し今回の臨時国会の開かれた経緯から見ましても、講和問題に関する案件が全部終了した後に時間があればやる、そういうことにしたい。例えば講和全権委員任命承認等がありますが、そういうようなものが終りまして、そしてすべて終了した後にこれをやつてもらう、こういうようなやり方をしたほうがい六と思います。
  14. 鈴木清一

    鈴木清一君 今鈴木さんが言われましたが、御心配ないと思います。例えば全権委員承認の問題については、今も諮られたように一応当委員会を開きまして、そうすると委員会付託で直ちに結論が出るとは考えられない。従つて大体時間を想定すると、遅くなるのじやないか。そういたしますると、明日、本会議を開いてそれをやつておる間に、相当時間があるはずです。そうしたところを利用すれば、別にそうむずかしく考える必要はない。それと、いま一つは、鈴木さんの言われたのに講和問題云々と言われましたけれども、一番最初国会要求したことについては、講和問題と噛み合せていろいろの要請がある。その要請の中には、ベース問題、労働問題については明らかに触れておつたはずであります。従つて講和問題のみという限界を付けてしまうよりも、やはりそれも含めて考えられた場合には、十分時間を利用して緊急質問ができるのじやないかと思いまするので、小笠原君の提案賛成いたします。
  15. 鈴木直人

    鈴木直人君 明日は質問があるようですが、全体でどのくらいの時間になりますか。
  16. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 明日残つております質問は、お二人でございます。時間は十五分づつでございますから三十分、それに再質問として認められる時間がおのおの五分づつ、それを入れまして、合計いたしまして四十分、かようなことになつております。
  17. 大野幸一

    大野幸一君 それが済んだあと緊急質問をやつて、むしろそうして時間を待つていたほうがいいと思います。十五分くらいずつに切つて頂いて……。
  18. 赤木正雄

    赤木正雄君 今鈴木さんがおつしやいましたように、そこをうまく運営してやつて、その間にうまくやつてもらう、こういうふうにしたら如何です。
  19. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 大体は小委員会で御決定を願うことにいたしまして、今の議論はこの辺で打止めまして……。
  20. 鈴木恭一

    鈴木恭一君 それで、この時間ですが、どうですか。
  21. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 小委員会できめてもらいましよう。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  22. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは緊急質問承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さように決しました。
  24. 三輪貞治

    三輪貞治君 私の要求にかかわる緊急質問要求大臣に、地方自治庁長官を追加して頂きたいと思います。
  25. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 三輪さんの御要求は、農林建設大蔵となつております。
  26. 三輪貞治

    三輪貞治君 地方自治庁長官を追加して頂きたい。
  27. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 地方自治庁長官をこのあとにお入れになるのですか。
  28. 三輪貞治

    三輪貞治君 ええ、追加して下さい。   —————————————
  29. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に運輸審議会委員任命につき本院の承認を求めるの件、商品取引所審議会委員任命につき本院の承認を求めるの件、日本銀行政策委員会委員任命につき本院の同意を求めるの件、右三件を一括して議題に供します。先ず官房長官の御説明をお願いいたします。
  30. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 運輸審議会委員栢原語六君、富山清憲君の両君は、去る六月十二日に任期満了いたしましたのですが、国会閉会中のために、運輸省設置法第九条第二項の規定によりまして、六月十三日附で再任いたしましたので、両議院承認を求めるために本件を提出いたします。履歴書で御承知通り栢原君は、二十四年に亘り弁護士を開業して来たものであり、法規について極めて明るい人でありますので、昭和二十四年六月、任期二年を以て運輸審議会委員に任ぜられたものであります。又富山君は、大正十四年大学卒業鉄道省に入り、爾来新潟鉄道局長鉄道総局勤労局長職員局長を歴任し、昭和二十一年八月官を辞してからは、飯野産業株式会社常務取締役日本運輸倉庫株式会社監査役を経て、二十五年三月岡田信次君の後任として運輸審議会委員に任ぜられたものでありまして、その広い経験と高い識見よりして、今回両君とも政府において再任したものであります。何とぞ御審議の上御承認をお願いいたします。  次に商品取引所審議会委員寺田省一君は、去る六月二十六日依願退職いたしましたので、商品取引所法第百三十九条第三項及び第四項によりまして、その後任として本月四日附を以て南正樹君を同審議会委員任命いたしましたので、両院の承認を求めるため本件を提出いたした次第であります。南君はお手許履歴書で御承知のように、大正四年大学卒業後直ちに農商務省に入り、東京、大阪各営林局長の要職を歴任し、昭和九年退官してからは、産業組合中央金庫理事、満洲硫安工業株式会社常務理事、満洲林業株式会社理事長中央食糧営団理事日本罐詰統制株式会社社長を歴任して来たものでありまして、取引所について広い識見と抱負を有するものであります。何とぞ御審議の上、同審議会委員任命を速かに承認されんことをお願いいたします。  最後に、日本銀行政策委員会委員中山均君は、去る六月十六日任期が満了となりましたが、同君を再び同委員任命いたしたく、両議院同意を求めるために本件を提出いたしました。中山君は昭和二十四年六月、日本銀行法第十三条の四、第一項第四号に規定してありまする金融業に関しすぐれたる経験識見を有する者のうち、地方銀行に関し経験識見を有する者として、二年委員任命されたものであります。お手許履歴書で明らかなるごとく、明治四十一年大学卒業後、第百、浜松、西遠、遠州、浜松貯蓄銀行、静岡の各銀行の役員を歴任し、昭和二十一年には全国地方銀行協会会長に選任されたものでありまして、地方銀行についてのその豊富なる経験とすぐれた織見によりまして、最適任者と存じますので、今回政府において再任せんとするものであります。何とぞ御審議の上、御同意を与えられんことを望みます。
  31. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 殊に特段な御質問がなければ、恒例によつて会派に持ち帰つて打合せの上、明日の議運において審査するように進められたいと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  32. 森崎隆

    森崎隆君 今すぐ御説明を願うことはできないかと思いますが、商品取引所審議会委員に出られております南さんの問題について、私は何もどうこう言うわけじやないが、履歴の中に日本罐詰統制株式会社社長という履歴もありますし、昨年内閣委員会等で問題になりました公団等不正事件について、やはり罐詰関係でも相当いろいろの問題がありましたので、そういうことに直接責任をとられなければならないようなことがあるかないか。それにつきまして、明日の議運で結構でございますから、一応はつきりと責任を取る必要があるかないかを、次のときにお調べの上やつて頂きたいと思います。そういう意味責任をとるようなことがある場合には当然変更して頂きたいと思います。さようお調べを頂きたいと思います。
  33. 山田佐一

    委員長山田佐一君) ほかに別に御質疑はありませんか……。それでは皆さんが党へお帰りになりまして、明日までに態度を御決定の上、御審議をお願いいたすことにして、この案はそれで打切ります。   —————————————
  34. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に講和全権委員任命でありまするが、まだ只今のところ合同審査申入れも何も正式にありませんが、幸いに官房長官がお見えになつておりまするから、そういうことを聞いて見まするか、もう少し経つてあとで聞いて見まするか、どちらにいたしましようか。
  35. 鈴木清一

    鈴木清一君 結局何ですか。例えば議運主体としてということになりますれば、これを各委員会はまだ御存じないわけですね。そういたしますると、希望持つておられてたまたま出された外務委員会は別といたしまして、これ又希望を出しておられる人事委員会は別といたしまして、ほかからの意思表示を求める場合にはどういう経路で求めるのですか。これは各委員会のほうから出されるのを待つのか、それともこちらから……、待つのが常識だろうと思うのです。これはもう大体各派帰つての話になると思うのです。そういたしますると、そのことに対する時間というものも少しはなくてはならない。従つて私はいずれ合同になつて官房長官にお尋ねするのがいいじやないか。つまり議運としては相当尋ねてあるわけです。又はかから変つたかたが別な観点からお聞きなされると思うので、ここでは尋ねないと思います。それと、いま一つは、その意味において、私は、はたからなされる意味において、本日は議運をこれで閉じて頂くことを……、そして明日やつて頂く……。
  36. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 明日の昼だと遅くなりまするから……。
  37. 中川幸平

    中川幸平君 合同審査の申込がありましても、それをするか冠ぬかということは、これは各委員会の話もありまするから、三十分か一時間休憩して頂きまして、そうしてやつて頂きたい。    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  38. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは、これから休憩するか、せぬでも庶務関係の小委員長報告がありますから、それを聞いておつてもよろしいのですが。
  39. 鈴木直人

    鈴木直人君 ここでお聞きするのはどうかと思うのですが、外務委員長さんがおいでになるので、外務委員会の御要求はいつ頃申込まれる模様ですか。
  40. 大隈信幸

    大隈信幸君 もう十分ぐらいです。
  41. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 鈴木さんのお話もありますけれども、中川さんのおつしやるように、全権承認に関する案件提案説明はちよつと待つて頂いて、その他の議事を進められて、一応この会を休憩して、各会派にこれを伝えて、そうして或る時間を切つて議運を開くということにしておいて、その間、連合審査申入れがあるところはして頂いて、そのときに提案して頂くように願いたいと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  42. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 先ず取りあえず官房長官は御退席を願つておいてよろしうございますか。どうも官房長官有難うございました。ここで一応休憩いたしまするか。庶務関係小委員長の何か報告があるそうですが、報告を聞いておりますか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  43. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは小委員長にお願いいたします。   —————————————
  44. 高橋道男

    高橋道男君 今回又重ねて庶務関係小委員長仰せ付かりましたので、皆様方の御協力をお願い申して置く次第であります。発言のお許しを頂きましたが、およそ二十分ばかりかかるのでございますけれども、報告書報告いたしますか、或いはこの書類もできておりますから、これを速記録に載せて頂くことにして項目だけ申上げましようか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  45. 高橋道男

    高橋道男君 それでは簡単に申上げて、あとは記録にこの御報告書を御登載頂くことにして頂きます。  前国会が閉会されましてから、庶務小委員会としてその必要を感じましたので、前後六回に亘つて小委員会開会して、次の事項について協議申しました  先ず前の小委員会で取上げてこの本委員会報告いたしました議長公邸、それから平河町の本院分室に関する件、牛込弁天町の職員宿舎に関する件、それから新宿諏訪所在の本院分室に関する件、院内四階の喫茶室に関する件などにつきまして、事務局がこれに対処しておる経過を見、且つその解決方について相談をいたしたわけでございます。  只今職員宿舎事情も取調べまして、宿舎関係につきまして、予算関係、特に大蔵省のほうとも連絡をいたしまして、成るべく職員宿舎についても全部に即刻というわけには参りかねますが、成るべく早い方法を以て解決できるような方法を相談いたしておる次第でございます。  それから本院の自動車に関しまして、これは皆様に御関係のあることでございますので、一応の経過を申上げて置きたいと思います。  本件につきましては、先ず主として現在自動車運用状況ガソリン配給並びに消費状況などについて調査をいたしました。その結果、現在の運用状況については、現在議員専属車合計三十七車、予備車は七車、事務用車は六車でありまするが、全般的に需要に対して車輌の数が十分でないため配車が窮屈でありますけれども、稼動率は極めて良好であると判明いたしました。  ガソリン配給量は、原則として委員長乗用車は一カ月五十ガロン、コマンド車は一カ月六十五ガロンでございまするが、一般議員共通乗用車は別に基準量を定められておりません。なお国会会期末等特に必要な場合は若干の増配をすることがございます。配給はすべて運輸省東京陸運事務所を通じて行われており、又その消費も厳正に行われていることが判明いたしました。  事務用自動車の使用につきましては、専属車事務総長及び事務次長のみでありまして、その他は国会開会中その他事務上必要ある場合に限り、その都度要求により配車することになつております。  次に、このたび関係方面の好意により、外国製自動車日本側に払下げられることになり、本院に対しましては第一次及び第二次の二回に亘り合計三十車を払下げられることになりましたので、その割当等について協議いたしました結果を御報告申上げます。  外国車第一次及ぶ第二次払下げ分三十車の内訳は、キヤデラツク及びパツカード各一車、シボレー十三車、ポンチアク十五車でありまするが、これを次の通り割当てることにいたしました。即ち議長用としてキヤデラツク一車、副議長用としてパッヵード一車を割当て、常任委員長二十三名、特別委員長三名に対しては、ポンチアク十五車、シボレー十三車、計二十八車のうちから割当てる。現在の議長用車、副議長用車はそれぞれ予備車といたします。残余の外国車二軍、現在の常任委員長用車二十三車、現在の特別委員長用車三車、計二十八車から、そのうち電気自動車三車、トヨペット一軍、計四車を差引いた二十四車については、昭和二十六年七月二十四日現在の本院議員数二百五十から、議長一、副議長一、常任委員長二十三、特別委員長三国務大臣二、政務次官五、欠員議員二、無所属議員一、計三十八を差引いた残り二百十二を基準として計算した二十二車、これは議員十名について一車として、端数は繰上げております。この二十二車を議長、副議長常任委員長特別委員長国務大臣政務次官を除いた各会派別議員数に按分して抽せんによつて割当をする。但し所属議員数十名に満たない会派には一軍を割当てる、なお運転手については、交替抽せんは従来通り年一回、七月とするのでありますが、今回に限り外国車割当のときに行う。月額手当、年二回の臨時手当超過勤務手当等は従来の専属車通りとすることにし、又一車当り月別ガソリン割当量呈については、一応従来通り五十ガロンといたしますが、将来新車の気筒容積を勘案し、必要ある場合には適当に考慮することにいたしております。なお配車各派ごとにその責任において行うようにいたしたいと存じます。以上の方針で割当いたしました結果、各会派に対しましての割当数は、自由党七、社会党五、緑風会五、民主党二、第一クラブ一、労農党一、共産党一となつております。  次に本院の電話でございますが、控室において使用される電話相当支障を来たしていることが明らかでございますので、只今控室室一台の割合でその増設の計画をいたしておりまするが、これは補正予算で以て予算を獲得する必要がありまするので、現在は一応配線設備だけを使用している状態であります。  第三に、本院職員超過勤務手当に関しまして取調べました。これもかねてから予算等関係で、その支給が円滑でないというような問題もございましたので、その事実を調査いたしたのでございます。その結果、本院事務局においては、職員一人当り平均年間三百六十時間分を各部に配付し、各部長の責任におい七職員勤務時間に応じて支給しております。又自動車運転手に対しては、その勤務の性質上、四百五十時間分を支給し、又衛視については八部制の勤務によつて合理的に支給していることが明らかになりました。因みに他の各省においては百五十時間分を支給しているのが最高の様子ですから、本院はこれに比較して相当高額を支給しているのでありまして、懸念されたような点は認められませんでした。  次に委員会速記に関することでございますが、速記需要を現在の速記者の員数で賄い切れないため、小委員会には、原則として速記を付さないことになつているのでありますが、それでもなお往々にして速記者労働過重を招く結果となつておりますので、こういう事態が起ることを避けて、現在の速記能力を有効に活用することについて協議いたしました。その結果、委員会等におきましても、特に重要でない部分は、できるだけ速記を省くというような方法によつて、重点的に速記を使用するよう、各委員長要望いたしたい。これが適当な措置であるということに決定いたしました。  次に国会議員特別急行列車無料乗車に関する件につきまして、衆議院庶務関係小委員長協議の上、私に一任するということでございましたので、国鉄側と折衝いたしましたら、これは実現が相当困難であるということがわかりましたが、一応無料乗車ということにつきましては、これを遠慮することにいたしました。但し国会議員の特急における座席確保についてはいろいろ方法があろうと思いますから、国鉄当局においても研究して見たいということでございました。  次に予算委員室映画設備に関してでございますが、現在予算委員室にある映画設備は、戦時中ニュース映画映写のため応急的に設置されたものでありまして、現状においては火災予防その他の点から不適当であるのみならず、映写機が故障しておりますので、これが改善方について協議いたしました。その結果必要な経費補正予算に計上することにいたしております。  次に参議院及び裁判官弾劾裁判所関係昭和二十六年度補正予算要求につきまして、  先ず参議院に関する経費につきまして申上げますと、第一に第十回国会会期延長等に伴う必要経費として、1、議員に関する経費千三百七十一万八千五百円、2、常任委員会に関する経費百十六万六千円、3、事務局に関する経費九百九十二万円、4、法制局に関する経費五百三十万円、それから第三に営繕工事に必要な経費として七千六万七千円、合計一億十七万千五百円であります。  その内容について申上げますと、  第一の第十回国会会期延長等に伴う経費につきましては、  1 議員に関する経費内訳は、延長日数二十八日分の滞在雑費七百万円、同じく延長日数二十八日分及び国会議員歳費旅費及び手当等に関する法律の一部改正に伴う増額分を含む議会雑費百七十一万八千五百円、かねてより議員から要望のありました立法調査費議員一人当り年額二万円として五百万円であります。  2 常任委員会に関する経費内訳は、各常任委員会に必要な参考資料費筆耕料食糧費等であります。  3 事務局に関する経費内訳は、会期延長に伴う職員超過勤務手当百十八万四千円、先に庶務関係小委員会において決定いたしました予算委員室映写機購入費百五十万円、同じく庶務関係小委員会にて決定いたしました各派控室用電話新設及び維持費目四十万五千円、会期延長に伴う臨時職員給与その他五百八十三万一千円、  4 法制局に関する経費内訳は、先に申上げた議員に対する立法調査費と同様の目的を持つ立法調査研究費五百三十万円であります。  第二の営繕工事に必要な経費内訳は、前回国会の本委員会において決定されました議員宿舎新営に要する経費の不足分五千百四十万円、同じく前回国会において決定されました法制局庁舎その他の新常費の不足分二百六十一万円、本院の自動車の増加等に伴う自動車置場新営費四百八十五万九千円。閉会中の庶務関係小委員会において決定いたしました予算委員会の映写設備改善に関する経費、本院の電話交換室の改造に関する経費等合せて一千十九万八千円であります。  次に裁判官弾劾裁判所に関する経費は、先に申上げた議会雑費と同様、第十回国会会期延長等に伴う裁判長の職務雑費五万九千円であります。  以上が庶務関係小委員会において決定いたしました参議院及び裁判官弾劾裁判所関係昭和二十六年度補正予算要求額の大要でありますが、本委員会の御承認を得ますれば、これによつて関係当局と折衝するようになるわけでありまするが、先ほど申上げましたように、この要求については、特に各派議員の絶大なる御援助を賜わりたいのであります。  次に議員会館自治委員長要望事項でありますが、一、議事堂と議員会館の間に地下道を開設すること、それから、これは危険予防及び便利の点から前年来この計画はあるのでありまするが、予算関係で削除されておるのであります。二、浴場をガス風呂に改造する件、これは現在の浴場は石炭風呂であるために、煤煙或いは火災予防の点から問題がありまするので、衆議院の会館もその措置をとられておりまするので、同様にしてもらいたい。第三に、暖房装置の改善、これは現在の電気ヒーターを蒸気暖房に改められたい。次に会館の通路舗装の件、これは悪天候の場合を考慮いたしまして、会館の本屋と炊事場、配電室などの通路をコンクリートに舗装されたい。次に会館の構内の植樹の件、こういう項目について御要求があつたのでありまするが、第一の地下道と暖房の件は、これは新規要求になりまするので、昭和二十七年度に要求することといたし、あとの三件につきましては、本年度の補正予算が希望通り与えられますればそれの範囲内において実施するというような申合せをいたし、なお、その必要経費については事務局において調査して要求することにいたしております。  次に職員組合との関係でございますが、我々参議院といたしまして、事務局の運営は一切事務総長の支配下においてなされておるのでありまして、今日まで我々議員職員との間に意見を交換するような機会はなかつたのであります。無論我々といたしましても、事務の運営は事務局においてなされ、その限りにおきまして職員事務局との間で進められて行くのが妥当であると思つているのでありまするが、一度職員の諸君と直接に意見を交換する機会が持たれれば、或いは我々として気付かないような点もあり、又議員に対する職員からの要請もあるというようなことも考えまして、その機会を持つことに計画いたしております。この臨時国会がなければすでにその機会が得られたと思うのでありまするが、そういうような突然のことが起りましたので、今回の臨時国会直後にそういう機会を持ちまして、本院の運営並びに事務局の運営をより一層明朗にするように努力をいたしたいと考えております。  以上御報告いたします。
  46. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは只今庶務小委員長の御報告は了承いたしまして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  47. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。   —————————————
  48. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。
  49. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 先ほどの決定に基いてそれぞれの希望の連合審査申入れ委員会等の措置が取られるまで、暫時の間休憩し、およその申出の出揃つた最も短かい次の機会に議運を再開せられるように願います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  50. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それではそういうことにいたしまして、三時まで休憩いたします。    午後二時二十七分休憩    —————・—————    午後三時十七分開会
  51. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 只今から議院運営委員会を開催いたします。先刻議院運営委員会において他の委員会から合同審査の申出がありましたならばそのときに開くということを御承認を願つておいたのでありまするが、その後、人事委員会、法務委員会外務委員会の三委員会から合同審査の申出がありました。よつて合同審査委員会を開きますことに御異議ございませんか、    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  52. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。  議院運営委員会はこれで休憩いたします。    午後三時十八分休憩    〔休憩後開会に至らず〕  出席者は左の通り。    委員長     山田 佐一君    理事            木村 守江君            鈴木 恭一君           小笠原二三男君            鈴木 直人君            大隈 信幸君    委員            上原 正吉君            加藤 武徳君            川村 松助君            中川 幸平君            大野 幸一君            菊川 孝夫君            椿  繁夫君            三輪 貞治君            森崎  隆君            赤木 正雄君            片柳 眞吉君            小宮山常吉君            杉山 昌作君            高橋 道男君            油井賢太郎君            三浦 辰雄君            鈴木 清一君            兼岩 傳一君   —————————————    議長      佐藤 尚武君    副議長     三木 治朗君   —————————————   政府委員    内閣官房長官  岡崎 勝男君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君    参     事    (第二部長)  岸田  實君