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井上(良)
委員 先般九月末のパリテイ指数が二五〇という想定のもとに、本年の麦価を決定したのですが、その後
政府の方で
物価指数等を調査した結果、九月末のパリテイ指数はこの二五〇から相当下まわるという想定のもとに、二十六年度産米の買入れ
価格をきめるまでに、すでに供出といいますか、
政府は買上げる必要があるので、暫定的に内渡金をきめているはずです。それはたしか石六千円くらいの
程度で押えているようです。つまりパリテイが相当下るという前提に立
つて、二五〇の指数で行くならば、昨年
通りの計算と特別加算額五%で七千三十円、大体従来七割か八割のところで内払金をきめてお
つたのを、非常に低目に押えている。こういうことから
政府の方では、九月末のパリテイ指数が、およそ現在の指数から
考えてどのくらいになるか、もしこの七千三十円を非常に下まわる場合には、当然ここに
政府としては特別の措置を講じなければならぬ必要が起
つて来はしないか。と言いますのは、従来毎年麦の買入れをいたします場合に、本年の米価は何ぼになるかということを想定いたしまして、それで麦を買い入れて来ております。そうしてその想定
価格を大体産米の買入れ
価格として実行して来ておるわけであります。そう大きい変動なしにや
つて来ておるのであります。だから農民といたしますれば、本年もまた七千三十円で買うてもらえるだろう、こういう
一つの安心の上に立
つて供出がされるだろう。それでそのことが明らかにされませんと、たとえば供出後の自由販売であるとか、あるいはまた統制を緩和するとかいういろいろな報道がたびたび
政府筋からされますので、このことから供出というものに相当重夫な影響を来します。そういう
見地から、もし非常にパリテイ指数が下
つた場合の措置、あるいはいや下りはせぬという見通しに立
つておりますか、まだそういうことについて何ら具体的の検討を加えてないというのでありますか、検討を加えてないということはちよつと今のところ言えぬのじやないかという気がするのであります。というのは、暫定買入れ
価格を指示いたしておりますから、その暫定買入れ
価格を指示するについては、大体九月末のパリティがどのくらいになるかという想定に立
つて暫定
価格をきめられておる。
従つて九月末のパリティ指数について、買入れの当局者は一体何ぼとお
考えにな
つておりますか、それをひとつ伺いたい。それが今申しますように非常に下まわります場合は、その間に
政府はどういう処置をとろうとするか、下
つたら下
つたでしようがない、こういうことになりますか、それは下げずに、特別加算額が五%しか基本
価格に加算してありませんので、そこでその特別加算額をもう少しふやすようにするというか、それとも依然として、下
つたら下
つたままで計算して、逆に
消費者
価格をこの際引下げるということにいたしますか、その間をひとつお聞かせ願いたいのと、それからここでそういうことにな
つて、パリテイ指数が非常に下る、また
政府は実際上指数が下
つたまま、特別加算額によ
つて算定するというようなことで調節をとりました場合の
消費者
価格を、一体どう調整しようとするか、これらの問題は非常にやつかいな問題であろうと思いますので、一応その点についての買入れの、当局者である長官から御説明を願いたい。