○今野
委員 なぜ私がそういうことをお聞きしたかと申しますと、いわゆる
引揚げ基本数なるものが発表の時期によ
つて非常に違
つておる。特に私、自分で数字をいじくる商売なものですから、非常に気にな
つたのは、
昭和二十一年の九月二十四日の発表によりますと、基本数が二百六万九千六十三名ということにな
つております。それからわずか十六日ばかり離れた、同年の十月十日付の発表によりますると、それが二百六十九万六百三十八名というふうにな
つております。これる比較してみますと、
ちようど六十二万数千の違いがありまして、しかもその数字が非常に、偶然ではありましようけれ
ども、九月の発表の数字の二の次のゼロを除いて、そして一つだけずつと桁を繰上げて、一番しまいに八という字をくつけると十月の発表になる。こういうような非常に奇妙な—これは偶然ではあるかもしれませんけれ
ども、非常に奇妙なことが出ている。わずか二週間かそこらの間に、
引揚げ基本数というものがそんなにかわるべきものじやないと私
ども信じている。確固たるものであると信じておるのでありますが、そういうものが六十数万もかわ
つている。こういうことから見ると、いろいろな数字の基礎になるものが、従来から非常に私
どもあいまいなように
考えてお
つたのですが、何かたよりないじやないか、こういうように
考えられるわけであります。なぜこの二週間そこそこの間に六十万ふえたか、その間の事情がおわかりでしたらお知らせ願いたいと思います。