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国務大臣(周東英雄君)
食糧についての御
心配、誠に同感であります。この点は私
どもも非常に
心配いたしておりますが、併し二十五
年度においてもかなり
心配されておりましたものが、最近は三月一ぱいには今までの月別輸入数量を遥かに上廻
つて、約四十五万トン
日本に入
つて来るという
見通しも立ち、船積もできたようであります。恐らく来
年度に至りましても、
日本に対する輸入量というものは、いろいろ
関係方面との折衝によ
つて確保できると
考えております。三百二十万トンを今目標にいたしております。又供米の問題にお触れになりましたが、幸いに供米も今までに例なく、昨年以前は随分
日本政府だけの力で及ばず、供米を促進するために
関係方面の協力を求めなければできなか
つたような状態でありまするにかかわらず、今年はすでに二千八百三十万円でしたか、はつきりした数量は忘れましたが、それの計画が九九%強完了いたしております。こういう
関係で、今後今年の春麦、二十六年産米がどうなるかということが問題でありますが、輸入の面については今までも計画いたしておりまするし、その際御
心配の
補給金がどうなるかという問題でありますが、この点は
大蔵大臣もたびたび申しておりまするように、よくよく高くな
つておるような場合においては研究もしなければならんと思うが、併しまだ手が残
つておる。というのは、例えば小麦の協定へ参加するという問題が残
つておる。これは是非とも私
どもも参加して行きたいと思います。これは参加されれば、大体トン当り十ドル前後安くなりまするし、この点に見込みを付けておる。その手を打つことも必要でありましよう。そうなれば、
価格も安くなるのみならず、約束された数量は必ず買わなければならんが、又売らなければならんということにな
つておりますから、そういう面の手を打
つてなお且つ足らんということになれば、その点は
財政のほうで
補給金も
考えて行かなければならんが、まだ今すぐにどのくらい増加しなければならんかというところの見込みも立ちませんし、そういう事態をよく
考えて行くということであります。常に必要な輸入
食糧が高くなり過ぎて行くということだけで困らんようにすることだけは
考えております。昨日総理も申しましたように、協定の問題は今まで非常にむずかしいように
思つておりましたが、これは
日本側で或る條件を承認すれば、別に入れてやらんということにはな
つておらんようでありますから、この点はよく研究をして、入りたいというふうに私
どもは
考えております。