○宮城タマヨ君 実はこの間バスに乗りましたら丁度私が腰をかけている前にお巡りさんが大きな
ピストルを裸でしておりますから、私
自身でも気持が悪くて嫌な気持がしておりましたら、そこにお母さんが
小学校の一、二年ぐらいの男の子を煙れて乗りまして男の子はとてもその
ピストルに興味を持ちまして、お母さんあれに弾が籠
つているかどうかということを一生懸命聞いてお母さんはそんなことは言いなさんなと言いますけれ
ども、
子供は興味を持ちましてあれを撃
つたら直ぐ人が死ぬかとか誰を射つのかとそのことばつかりを聞いておりましたが、そうしたらお母さん最後に困つちや
つて黙
つていなさい、そんなことを言
つたら今にお前が撃たれてしまう(笑声、「笑いごとじやない、本実だ」と呼ぶ者あり)ということを言
つておりました。私は実際に教育上大変面白くないと思いました。実は私今年の一月に各デパートで一番何の玩具が売れたかとい
つたならば劔だ
つたそうでございす。私はそれを聞きましてからそれは由々しい問題だというので三越だけを皆調べて見たのですが本当にそうだ
つたのです。そうすると今年のお正月ですか、お正月頃になりましたら今度は鉄砲、
ピストルというようなものが玩具で出て行くということになりはしないか、これを憂えておるのでございます。実は
新聞にもよく出ておりますガスコイン夫人が動物議の
法律を作れ作れというのでこれは日ならずして婦人議員の
立場で何とかしなければならないと
思つておるのでありますが、このガスコイン夫人の話を聞いておりますと私
どもの感覚と違うことおびただしいほど違うので、例えば高島屋の屋上に象を飼
つております、その象に
子供たちがお魚を与えるために、そこにプールを作
つてそこにお魚を入れて、そのお魚を
子供たちがすく
つてデパートが儲けるのでございましよう、商売だと思いますけれ
どもそしてそれを象の餌にやられたそうでございすが、それをガスーイン夫人がたまたま御覧にな
つてそこにお魚の「うろこ」が一杯おちていた。お魚が苦しんでぴちぴちしているうちに「うろこ」が落ちる、こんな死に方を魚に与えていいか、それこそ魚の権利とでもいいましようか、こんな惨酷な殺し方をしてたとえ象の餌といえ
ども与えることはならんとい
つて大変動物愛護という精神でやかましく言われました。高島屋はそのプールも止めるし象も止めてしま
つたということなのでございます。それはガスコイン夫人に話を聞きますというと、こういうことをしていることが本当に日
本人が戦争が好きだという結論になるのじやないか(「そうだ」と呼ぶ者あり)、だから今後の人はもつとよく
考えて見てどうぞして
法律を作
つてくれというのが私
どもに大変強く要求をされておることなのでございす。そのくらいな感覚で見ましたら私はあんなに鉄砲を
子供が非常に興味を持つように丸出しにしておきまして、そうしてどこを引けば弾が出るかとかあのはがねはどうな
つているんだとかいろいろ研究していることを見まして、折角私
どもの家庭からは全部武器を、取上げられてしま
つている今日、やつぱりああいう世の中で電車の中でも道でもああいうものを
子供に見せるということはどうかと思います。而しそうでもしなければどうしても護身上困るという事例がございますれば私
ども国民に納得する事例があれば私
ども納得しますけれ
ども、その意味で私は
質問いたしたのでございます。何とかできることなら教育の
立場に立ちまして
一つ考えて頂きたいと思います。