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政府委員(
平川守君) お手許に
農地改革の
進行状況をお配りしてございますが、この横書きの表に入
つたほうで御覧願いますと、現在までに
買収いたしました
既墾地は百七十七万
町歩、それに若干
国有地の
所管換等を入れまして、約百九十五万
町歩の
買収を了しておるわけであります。当初
目標といたしました約二百万
町歩という
目標については、大体これを達成いたしたわけであります。そのうちすでに各
耕作者に
売渡しを了した
面積が百九十二万
町歩でございます。
登記につきましては、売
渡登記百七十七万
町歩が完了しておるという
状況に相成
つております。
牧野につきましては、当初の
目標よりも突破いたしまして、三十六万
町歩の
買収を了しております。これに対しまして、
売渡しました
面積は二十八万
町歩でございます。なお
未墾地につきましては、現在まで
買収をいたしましたもの約五十九万
町歩、それに
国有林野等からの
所管換を含めますと、合計百二十五万
町歩に上
つておるのでありまして、そのうち約三十四万九千
町歩の
売渡しを了した次第であります。
次のほうの紙を御覧願いまして、今後の
買収見込でございますが、大体従来の
自作農創設特別措置法によりまして、
買収いたすべきもので
買収が洩れておるというものが約三万三千
町歩あると推定いたしております。これにつきましては、今後なお引続き
買収をいたして参る
予定でございます。
牧野につきましては、約三万
町歩買収をいたしたい。それから
未墾地につきましては、これは全体の
計画はまだはつきりいたしておりません、はつきりした
計画はございませんで、或る
程度適地と認められるものに
限つて買収を進めて参るわけでありますが。二十六年度といたしましては、約三万五千
町歩を
買収する
予定でございます。それから二の
強制譲渡発生見込と申しますのは、
ポツダム政令によりまして、現在の
所有者が一定の条件の下に至りました場合において
強制譲渡を命ずるごとに
なつておりますが、これがどの
程度発生いたすかということの予測でございまして、約三万
町歩くらい発生いたすのではなかろうかという
予定をいたしておるわけであります。その
程度のことを
予定いたしておるに過ぎません。それから
牧野につきましても、同様なものが一万
町歩くらいあるのではなかろうかというふうに考えております。それから
未墾地につきましては、まあ五千
町歩くらいを
予定しているという次第でございます。
それから
管理換の
見込でございますが、これは
農地の五千
町歩と申しますのは、
河川敷地の、廃川に
なつているようなもの、そういうようなもの等を
予定いたしております。
牧野のほうは、これは主として
国有林野の中から
牧野として適当なものを
所管換するという
予定でございます。そのほか
未墾地約二万四千
町歩、大体このくらいの
程度のものを
予定いたしているのでありまして、要するにいわゆる
農地改革と言われまするこの
既墾地の
買収及び
売渡しにつきましては、大体において
目標を達成いたしたというふうに考えているわけであります。なおこのお
終いのほうにありまする被
買収の
地主の数、
買受農家数というのは、これは若干この人数が重複いたしております。つまり
不在地主等については、あちらこちらの村で同じ人間が載
つて来るという
関係で、実人員がはつきりいたしませんので、そういう
関係で延べて集計いたしたものが約二百五十万人に上るわけであります。それから
買受農家のほうは四百二十万戸であります。大体簡単でございますが、御
説明申上げた次第であります。