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1950-12-10 第10回国会 参議院 内閣委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十五年十二月十日(日曜日) 午前十一時十六分開会
—————————————
委員氏名
委員長
河井
彌八君
理事
大島 定吉君
理事
梅津
錦一
君
理事
尾山
三郎
君 郡
祐一
君 横尾 龍君 上條 愛一君
カニエ邦彦
君 吉田
法晴
君 楠見
義男
君 竹下 豐次君
中井
光次
君
林屋亀次郎
君 大山 郁夫君
—————————————
本日の
会議
に付した
事件
○
調査承認要求
の件 ○
議員派遣要求
の件 ○
羽田飛行場視察
の件 ○
特別調達庁事務運営状況視察
の件
—————————————
河井彌八
1
○
委員長
(
河井
彌八君) これより
内閣委員会
を開会いたします。 今日御
協議
を願いたい件は、
調査承認要求
の件、それから
議員派遣
の件、それから
羽田飛行場視察
の件、それからもう
一つ特別調達庁
より
申出
の
同庁事務運営
の
視察
に関する件、この四件であります。 第一の
調査承認要求
の件、これは
議長
の
承認
を要することとなると思いますが、今付託されておる
事項
は、
内閣委員会
においてはないのでありますが、やはり
議長
の
承認
を得まして、この前いたしましたと同様の
方法
によつて
調査
するものがあるだろうと思うのであります。で
従つて
その
事件
の名称と
調査
の目的、利益、
方法
、
期間
及び費用を明らかにして、
議長
にこれを提出しなければならんので、どんな
事項
を
調査
するか、又その前に
調査
するかしないかということをきめまして、するとすればどんな
事項
を
調査
するかということを伺いたいと思います。 今お
申出
なくても、
行政機構
の整備に関する
調査承認要求書
というものをこの
委員会
の決議を経まして、
議長
に提出して置いたらよかろうと思いますが、如何でありますか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
2
○
委員長
(
河井
彌八君) ではさように決します。
—————————————
河井彌八
3
○
委員長
(
河井
彌八君) 次に
議員派遣
の件、これにつきまして御
意見
ありますか。
杉田専門員
に
説明
させます。
杉田正三郎
4
○
専門員
(
杉田正三郎
君) 問題は、この際
休会
中に
議員
の御
調査
の必要があるかどうか。ありとすれば、どういう場所にどういう
事項
を
調査
するかということになるのでございましようが、今
調査
するとすればどういうところを
調査
するのがいいかということで、こちらの御審査の御
参考
に私どもの
手許
で一応お
手許
にお配りいたしましたようなものを、調べ上げたのでございまして、この(一)とあります
行政事務地方委譲関係
と申しまするのは、
行政制度審議会
の
答申案
と、それから
地方行政調査委員会議
の
勧告案
と、この二つの中で国の
行政事務
をどういう
範囲
に
地方
に委譲すればよろしいかという一応
答申
なり
勧告
の
結論
が出ておりまするので、それらを見、又他方におきましては、行政管理庁で一応考えておりまする
行政機構
の
改革案
の中で、
出先機関
の整理の構想を盛り入れまして、大体それらの主なるものを拾い上げますと、この(一)のものになるのでございまして、この(一)に載つておりまする
農林省
以下の
出先機関
というものは、将来
地方
に委譲するがよろしいというような大体
結論
になつておりまするので、こういうものを
視察
するのがこの際必要ではないかというふうに考えた次第であります。 それから(二)とありまする
継続調査関係
と申しまするのは、この
内閣委員会
で前から引続いて
調査
しておりまする問題、即ち
警察予備隊
、
海上保安庁
、
法務
府、
出入国管理庁
、
特別調達庁
、これらにつきましては、すでに御承知の
通り
でありまするが、この中で先ず
警察予備隊
については、一応本隊のほうはこの前
視察
したのでございまするが、
地方
の
管区
などの
状況
がどうか、或いは江田島で特別の訓練をしておる
状況
はどうかというようなことを見ればみるのであります。 二の
海上保安庁
では、特に事変で非常に特別に重要な
仕事
をしておりまする第七
海上保安
区の
本部
、即ち
門司
市にございますが、そういう
関係
を見ればどうか。 それから
法務
府の
関係
では
地方特審局
、これが現在の
機構
で、或いは現在の人員で果して十分な
仕事
ができるかどうかというような点。
出入国管理庁
では特に問題となり得るのは
針尾
の
收容所
、これがどういうふうに動いておるかというような点。
特別調達庁
につきましては、
地方
の
特別調達庁
の
事務状況
はどうかというような点を見れば見るのでございます。 なお御
参考
に
視察候補地
として挙げて置きましたのは、大体今までの慣例では
議院運営委員会
の
申合せ
で、大体二班が或いは三班ということになつておるようでございまするので、一応まあ二班なり三班とすればどういう組合せがよかろうかというように考えまして、大体五
方面
くらいの
候補地
を挙げたのでございまして、このうち適宜にその中で取捨しておきめ願えばよかろうかと思うのでございます。
河井彌八
5
○
委員長
(
河井
彌八君) 何か御
意見
がありますれば伺います。
中井光次
6
○
中井光次
君 この(二)の四の
針尾收容所
というのはどこですか。
杉田正三郎
7
○
専門員
(
杉田正三郎
君) これは
長崎
県にありまして、不正に入国した者を
強制手段
によつて出す場合に、一応この
收容所
にそれらの
不正入国者
を收容して置く設備であります。
河井彌八
8
○
委員長
(
河井
彌八君)
速記
をとめて下さい。 〔
速記中止
〕
河井彌八
9
○
委員長
(
河井
彌八君)
速記
を始めて。それでは第一におきめを願うことは、この
視察
をするやいなやという点であります。これは
視察
をするということで御異存ありませんな。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
10
○
委員長
(
河井
彌八君)
異議
ないと認めます。ではさようにいたします。然らば何班出すか、何人にするかということで、今
諸君
の御
意向
を伺いますと、三班とすること、一班には二人ずつということの御
意向
であります。さように決したいと思います。如何でございますか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
11
○
委員長
(
河井
彌八君) 御
異議
ないと認めます。 それから次に
視察
に行く
方面
でありますが、これも今の
諸君
の御
意向
を伺いますると、
九州方面
、
四国
、
中国方面
、
近畿
、
東海方面
ということにいたしまして、
九州方面
は主として福岡、
長崎
、山口、
四国
、
中国方面
は香川、愛媛、広島、
近畿
、
東海方面
は兵庫、京都、愛知、大体こんなふうにしようかと思うのでありますが、如何でございましようか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
カニエ邦彦
12
○
カニエ邦彦
君 その点は今
委員長
から申された
地域
に限定せられずに、或いはその途中必要あれば大阪もその
地域
内であれば、日程が許せば、そういうふうな
方法
も一応
考慮
に入れて置いて頂いて計らつて頂いたらどうかと思うのですが
河井彌八
13
○
委員長
(
河井
彌八君)
カニエ
君の御
意見
を参酌して、それを更に打
合会
ででもきめることにいたします。如何でございますか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
14
○
委員長
(
河井
彌八君) それではさようにいたします。 それからもう
一つ
大体
日数
がありますが、その
日数
をどうきめますか。
九州方面
……。
梅津錦一
15
○
梅津錦一
君
九州方面
を一週間じや行かれませんか。
楠見義男
16
○楠見
義男
君 その点は議運で大体の
標準
があるだろうと思いますから、その
標準
に
従つて
伸縮して頂けるようにして頂ければいいと思うのですが。
河井彌八
17
○
委員長
(
河井
彌八君)
派遣日数
は七日以内、但しそれが遠隔の場合は十日以内というような
議院運営
の
決定
があります。これに
従つて
行きますとどうですか、
九州方面
は十日以内、
四国
、
中国方面
はこれも十日でしようかね。海を渡つたりするから……。 それから
近畿
、
東海方面
は七日くらいにきめますか……。そうすると改めて申上げて置きます。
九州方面
、
四国
、
中国方面
、この両
方面
はいずれも十日といたします。それから
近畿
、
東海方面
は七日、こういうことにいたしましよう。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
18
○
委員長
(
河井
彌八君) 御
異議
ないと認めます。 それから次には
調査事項
につきましては、これはここに
農林省
、労働省、通産省、厚生省、
大蔵省
、これはつまり
地方委譲関係
についての五省の分、それからこれは前からの
継続調査関係
において
警察予備隊
の
地方管区
、
海上保安庁
の第七
海上保安管区本部
、これは
門司
市であります。それから
法務
府の
地方特審局
、
出入国管理庁
の
針尾收容所
、
特別調達庁
の
地方調達局
、こういうことに、まあ大体見当をつけておるのでありますが、この御
決定
は人選がきまりました上で、この
範囲
で
申合せ
によつてきめたいと思いますが、如何ですか。
楠見義男
19
○楠見
義男
君 この
範囲
内においてこういうことを主として
一般行政機構
について御
視察
をやられるということにして頂いて、今の
委員長
のおつしやつたようにして頂けばいいと思います。
河井彌八
20
○
委員長
(
河井
彌八君) 楠見君の仰せ御尤もだと思いますが……。
カニエ邦彦
21
○
カニエ邦彦
君 今の楠見君の御説、これも非常に御尤もなんで、私はそれで気付きましたが、ここに書いてある
大蔵省
のところの財務局、
財務部
、
管財支所
及び出張所というところは、やはり一番国民の関心の深い国税局の
地方局
の業務の状態ですね、これも一応やはり見る必要があるのじやないかと思うのでありますが、これも
一つ考慮
に入れて頂けばいいと思います。楠見君の御
意見
もそういうことだと思います。
河井彌八
22
○
委員長
(
河井
彌八君) 如何でしようか、
カニエ
君のお
申出
……。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
23
○
委員長
(
河井
彌八君) それではこの
範囲
内において今お
申出
のありました
事項
も加えて、御
協議
によつて
決定
いたしたいと思いますが、よろしいでしようか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
24
○
委員長
(
河井
彌八君) 御
異議
ないと認めます。そうすると次に御
視察
なさる御
希望
の
方面
を
一つ
お
申出
を願いたいと思います。尤も今全員の
諸君
がここにお揃いでありませんから、せめてここにいらつしやるおかただけでも御
希望
があるならば、その御
希望
の
方面
をお
申出
を願いたいと思います。
楠見義男
25
○楠見
義男
君 その点は
委員
のかたと
専門員
のかたとで後ほどお打合をして頂いたらいいのじやないかと思いますが…… 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
26
○
委員長
(
河井
彌八君) では楠見君の御
意見
の
通り
後ほど
専門員
との打
合会
でおきめを願うことにいたします。そうしますともう
一つ
残りました
派遣期間
でありますが、これは勿論
休会
中ではありますが、大体いつからいつまでということにしますか、
ちよ
つと
速記
をとめて。 〔
速記中止
〕
河井彌八
27
○
委員長
(
河井
彌八君)
速記
を始めて。
派遣期間
は今
委員諸君
の御
意見
も伺いましたから、今年の本月二十日から明年一月の二十日までの
期間
といたしまして、只今申した
日数
を充てるということにしようと思いますが……。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
28
○
委員長
(
河井
彌八君) 御
異議
ないと認めます。それでは
議員派遣
の件は大体おきめを願いましたから、これで進行いたします。
—————————————
河井彌八
29
○
委員長
(
河井
彌八君) それから第三の問題といたしまして申上げて置いたのでありますが、今度できまする
航空庁
ですか、この配慮によりまして
羽田飛行場
を
視察
することにしたいのであります。これにつきまして
司令部
の同意が要るそうであります。そこで一応
事務
的には
明月曜日
に
羽田
を
視察
するということで話を進めておつたのでありますが、或いは向うの
航空庁側
の
都合
からいいますと、十三百のほうが
都合
がよさそうなんであります。
ちよ
つと
速記
をとめて。 〔
速記中止
〕
河井彌八
30
○
委員長
(
河井
彌八君)
速記
を始めて下さい。
羽田飛行場視察
はすでに打合せが済んでおりまするので、十一日、明日これを実行することにいたします。所要の時間は十時に参議院を出発いたしまして、十二時には
視察
を終る。こういう予定であります。できるだけ
諸君
の御参加をお願いいたします。
—————————————
河井彌八
31
○
委員長
(
河井
彌八君) それから次に最後でありますが、
特別調達庁
からかねて申入れがありました
調達庁
の
事務
を運営しておる
実地状況
を
視察
するということでありますが、これは如何いたしましようか。
ちよ
つと
速記
をとめて。 〔
速記中止
〕
河井彌八
32
○
委員長
(
河井
彌八君)
速記
を始めて下さい。そうすると只今の件は、先ず
特別調達庁
の長官の
説明
でその
事務
の取扱いに関する
説明
を
委員会
において聴取いたしまして、その上のことで、これを実行するということにきめようと思いますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河井彌八
33
○
委員長
(
河井
彌八君) 御
異議
ないと認めます。 それではこれを以て今日の御相談は終了いたしましたから散会いたします。 午前十一時五十七分散会
出席者
は左の
通り
。
委員長
河井
彌八君
理事
梅津
錦一
君
尾山
三郎
君
委員
郡
祐一
君
カニエ邦彦
君 楠見
義男
君
中井
光次
君
林屋亀次郎
君
事務局側
常任委員会專門
員
杉田正三郎
君