○
政府委員(
平井寛一郎君)
渇水期の
電力需給状況及びこれが
対策について先ず御
説明を申上げたいと存じます。
我が国の
電気は、御
承知のように
水力を主といたしておりまする
関係上、
渇水期になりますると
例年その
水力の水の
減つた部分、いわゆる
渇水によ
つて水の
減つた部分をば
火力によ
つて補給することによ
つて、冬場の
需用に応ずるという線で従来参
つておるのであります。従いまして
豊水期になりますれば、これに
火力発電所を併用いたしますことによ
つておおむね
供給は賄える
状態であるのでありまするが、最近の
例年の
需用の
増加が非常に急激でありまして、
終戰の直後においては一時
電力の
需用は
終戰の年の九月のごときは三分の一にまで載
つて、全国無
火力という時代すら一時あ
つたのでありまするが、間もなくぐんぐんと伸びて参りまして、そうして
昭和二十四年度、二十五年度と引続いて
電力需用は戰前戰後を通じての
最高記録を印しながら伸びて
行つたのであります。ところがそういうふうな
関係上、すでに
終戰後
暫らくいたしますると、その当時は
火力発電所が非常に戰争中の酷使及び
爆撃等のために性能が、落ちておりまして、戰前の四分の一ぐらいのものしかない時代もあ
つたのでありまするが、その
火力発電所の
復旧整備が追い付かない
程度に
需用が伸びたために、戰後間もなく冬場になりますると
電力の
緊急制限というものが非常に全国的な問題になりながら、
例年推移をしたのでありますが、幸いにして丁度
昭和二十四年の冬及び昨年の
昭和二十五年の
渇水期におきましては、これは年度から申しますると
昭和二十三年度の
渇水期及び二十四年度の
渇水期と申すべきだと思いますが、この時期におきましては
全国未曾有の
豊水であ
つたのであります。これがいわゆる
暖冬異変という言葉で以て流布されたと覚えておるのでありまするが、殆んど数十年来にない非常な
異変、
異変と申しまするか、非常に
変つた水の出方をいたしまして、
渇水期であるにかかわらず気温が暖かいので川の水が非常に多く出ました。そうして
豊水時と余り変らないぐらいの
出水であ
つたのであります。こういう現象が幸いに二冬続いてくれましたので、ここ
暫らくは毎年冬になれば問題にな
つた電力危機というものが忘れられた形において推移いたしたのでありますが、その間
火力発電所の復旧には鋭意
努力をいたしまして、今年の冬を迎えるについてはおおむね
計画として百七、八十万
キロワツト程度の
火力の出力が出るように
計画をして、そうして又
水力も見返
資金等によ
つて若干ずつでも新設をしながら進んで来たのであります。ところが二十五年度になりましてからの
需用増加は、後半において非常な激しい
増加傾向を辿
つて来たのであります。二十五年度の上半期における対前年同期の比較は六、七%
程度の
平均増加に
なつてお
つたのでありますが、
下半期になりまして、これは
下半期も丁度十、十一、十二のいわゆる第三
四半期の
平均で一四%、十二月のごときは、それも下ぶくれでございまして、十二月のごときは二割以上の激しい
増加を示すというふうな
激増振りを示して来たのであります。これはいろいろ事変その他の影響と、
日本の
産業界の活動の非常に伸びた現象がそこに現われておると思うのでありますが、こういうふうにして十二月においては対前年十二月に比べまして、丁度
昭和二十四年の十二月の
最大が五百二十万
キロワツト足らずであ
つたのでありますが、二十五年の十二月には六百四十万
キロワツトという記録を印しまして、実に百二十万
キロワツトという
日本としては例のない大きな
需用増加を示すに
至つたのであります。普通申しますると、この十二月と申しますと、もうすでに
相当渇水期に入るのであります。特に後半においてぐんぐんと
渇水状態に入るはずであ
つたのでありまするが、二十五年度も引続いて、この十二月の半ばぐらいまでの間はおおむね平年よりは水が多か
つたのでありまして、通して見まして
平均一割ぐらいの
豊水の
状態、十二月も前半は二割以上の
状態というような推移を辿
つたものでありまするから、これだけの大きな
需用も平然として
供給し得たのであります。ただこの裏には従来は十分でなか
つた火力発電所が
相当の整備をいたしておりましたので、
石炭も非常にたくさん焚きましたことと併せて、この激しい十二月に襲
つて来た大きな
需用にどうにか応じ得て、年の暮まで
迫つて行つたのであります。ところがそれでは一月—三月の本格的な
渇水期において、そういうふうな
豊水状態が第三年目も続くかどうか。これはなかなか予断を許さないのでありまして、むしろこれはやはり減るものと考えなくちやならない、これが常識なのであります。で
関係者といたしましては
関係官庁との連絡において、この減るであろう一——三月の
状態に備えて、秋頃以来いろいろとこの
急増分を切抜ける
方途を画策したのでありまして、例えば
水力発電所のごときも
渇水期に入
つたならば、普通ならば何%かの
発電所は代る代るとめて修繕をしたり、いろいろしなければ
供給を続けられないのでありまするが、
渇水期に入
つたならば、それが全部
動員できるような
態勢を整えて作業をや
つたのであります。そして今は
水力全部、水のある限りこれを
動員して、一滴もこぼさないような
態勢に動かされておるのでありまして、この
調整池は河の水を膨らまして使うような設備をしておりまするが、これらも春以来鋭意その
調整池の砂を取
つて、性能を殖やしまして
相当出力がこれによ
つて殖えるような
方途を講じたのであります。又そのほかに、
自家用の
火力発電所も
電気事業の
送電系統に繋が
つておるものに焚いてもらうことによ
つて、その
電気の使える部分については
日発、
配電それぞれの手を打
つて最善の
努力をして、これらの
動員に骨を
折つたのでありまして、現在ではこれらが合せて約二十万
キロワツトぐらいは動いておると思うのであります。それらは大きいのは二、三万というのがありまするが、国鉄だとかその他にもあるのでありまするが、その大多数は一万
キロワツト以下、二千キロ、三千キロ、五千キロというふうなものが多いのでありまして、それらをかき集めまして
相当の
自家用火力の
供給を得るような
態勢をと
つて、それらが動いているわけであります。そしてそうした
態勢を整えながら十二月を越したのでありまするが、十二月の後半頃からだんだんと川の水は減
つて来たのであります。おおむね見通しといたしましてはそれだけの
動員をしても、この冬、川の水が八カ年
平均程度の
出水にまで下るならば
相当の
電力はどうしても不足するのであります。そこでこれを切抜ける
方途としてはもう
水力も
火力もそういう
供給力の増強において、ひねり出すものを全部
動員して、現にその
努力の結果としましては、
火力は七、八万
キロワツト程度を目途としていることを申上げましたが、それが一月においては二百万
キロワツトになんなんとするところまで出ております。そうして
石炭の
消費量もそういうことでありまするから、当初の
予想の月割りの
消費量よりは遥かに上廻
つておりまして、一月中でも八十数万トン焚いておるのであります。又二月に入りましても、毎日
平均して三万トンから三万一千トン
程度毎日焚いておるのでありまして、
石炭価額にしまして、日に一億円以上を毎日焚いておると申上げる
程度に、非常に
火力も大きく動いて今日まで来ておるのであります。そういうふうにしまして、
供給力のあらゆる
動員をして、なお足りない分につきましては、どうもやはり昨年の秋以来いろいろ
関係者の
協議をいたしまして一番に困ることは、
ピーク時間と申しますか、点灯時間における電灯と
工場動力、その他の重なる時間が
供給力が
相当足りなくなるのであります。これを我々は
ピークと申しますが、その
ピーク時間の
電気の使用をお互いの話合いによ
つて遠慮をして頂く
方途を講じたのであります。例えばいろいろの工場にお願いをしまして、夕方の操業を成るべく点灯時には減らして頂いて、それを深夜その他の余裕のある時間に使
つて頂くというふうなことを、それぞれの
事業家、業者の間に折衝いたしまして、かなりの成果をこれによ
つて挙げておるわけであります。ところが
ピークのカツトだけではどうしてもいけないのであります。もう
一つ、御
承知のように日曜日になりますと、ほかの週日に比べておおむね一割五分
程度需用が少いのであります。これも頭をならすことによ
つてやはり
最大な無理が助けられるのでありまして、これも一月に入りましていろいろと
努力しました結果、最近ではこの
方法としましてはいろいろと
需要家にお願いしまして、お休みになる日を変えて頂くのであります。そういうふうにして今日では毎日の
最大需用と、日曜日の間の開きが殆んどないというところに近付いて、せいぜい四、五%
程度にまでこれを切下げるところにまで
行つたと思うのであります。そういうふうな
方法をと
つても一月の上、中旬は、まだ川の水がおおむね八カ年
平均程度より少し上廻る
状態にあ
つたので、凌いで来たのでありますが、下旬になりまして平年より下廻
つた出水量に
なつて来たのであります。一、二日前は
大変雪が降りましたが、ここ一カ月間というものは殆んど雨がなく、川の水は直線的に減る一方で、一月の下旬には一割
程度の
渇水にな
つたのであります。もうそうなりますと、あらゆるそうした
方法を講じても、もう
供給の安定を期し得ないところに
至つたのであります。サイクルはぐんぐん下
つて行きまして、一月下旬から二月の初めにかけましての
状態は、これは普通ならば五十サイクル、六十サイクルの規定周波数でとまるべきものがぐんぐん下
つて行きまして、四サイクル、五サイクルと下廻るような危険な
状態に入
つたのであります。こうなりますと
火力発電所の能力も、モーターも十分働かなくて性能が下るのであります。それからモーターの性能が下るために、非常に生産に御迷惑をかけることになる。こうなると生産に非常に支障がある。又そういう
状態がもう
一つ進みますと、例えば
渇水期になりますとちよつとお天気が曇りますと、関東でも関西でも十万キロぐらいのロードはすぐ殖える、暗いからすぐ灯火をつける。そういう影響でばたばた緊急停電をしなければならんというような事態になるのでありまして、一月の下旬から二月の初めにかけまして、時折そうした緊急停電をすらせざるを得ない事態に
なつてしま
つたのであります。今後の見通しも付かず、そこでこの
状態を以て進みましては、もう
需用家と業者の話合いの形で切抜ける
方途は出尽してしま
つて、そこで止むを得ず
委員会といたしましては、これに対して何とか
供給の混乱を防ぐ
方途を別途に講ぜざるを得なくな
つたのであります。二月の初めに各
電力会社の需給面の
責任者たちが東京に集まりまして、何とかもう少し切抜ける
方法はないかといろいろ検討したのであります。その結果を我々も聞いたのでありますが、どうにも法的措置を併用せざるを得ないという結論に遂に達しまして、それ以上の苦しい部分を法的に切抜けるという手を打つことにいたしたのであります。この十二日から御
承知のように
委員会規則を以て
実施することにしたのであります。これによ
つて家庭その他の不急不要の
需用をばいろいろと御遠慮頂く
方法を講じまして、又電灯は晝間は原則として使わないように、又家庭電熱等も若干の例外を設けてはありますが、家庭電熱等も夕方の一番
ピークの時間にはお使いにならないようにというふうにきめました。又一般の工場に対しましても休電制を設けて、一週間に一度ずつ休むという建前を取
つて頂きました。又特別大口の
需用家のほうに対しましては、割当量の二割五分だけはお使いにならないということをきめたのであります。大口の
需用家のかたは生産面において非常に影響することと思いますので、我々も非常に慎重を期したのであります。御
承知のように今年の冬は
電力の割当の際には、特に水が従来より多いだろうというので、多か
つた記録があ
つたのでありまして、少し無理をして割当をしたので、
渇水期にひどくなる場合には、これは或る
程度御遠慮願うというような建前を考えながら措置をしたのでありますので、二割五分を一応遠慮して頂くというふうな
方法をと
つたのであります。こういうふうな
方法をとることによりまして、このどうにもならない需給の苦しい段階の
暫らくを切抜けるということに今
努力をしておる次第でございまして、丁度十二日から
実施をしたのでありまするが、その直前と直後においてこの二三日の様子を見ますると、私どもが一応期待いたしました成果の先ず三分の二近く、六割
程度は成果が挙
つておるのではないかと見られるような
状態でございます。昨日、今日と大雪のために通信網その他が十分でないので、細かい数字等はまだつかんでおらないのでありますが、おおむねそうじやないかと思われる
程度の成果を挙げております。まだまだもう少しこの
実績が所期のところまで行くことを念願しておるのでありまするが、それでも一時四乃至五サイクルも下りました
電気の
状態が、最近では三サイクルから三・五サイクル
程度の低下でどうにか食いとめておるような
状態でございます。ただ昨日の場合は非常な大雪のために人出が悪い、工場のほうもお休みになるというふうな事情で、特に雪の被害の多か
つた関係の地方等では
需用が非常に減
つておりますので、周瀞数は偶然にも五十サイクルをぴんと持
つておるというようなかつこうには
なつておるのでありますが、これは恐らく間もなく復旧するだろうと思うのであります。川の水が少しでもよくなれば、又そういうふうな規整の効果がだんだんと十分の効果を挙げて来るようになりますれば、それぞれの情勢に応じて制限は緩和することを併せ考えておるわけでありまして、これでうんと水が出れば場合によ
つては一応これは今月一ぱいという措置にしてはございますが、早く打切りたいと思
つております。是非水の出ることを毎日念願しながら、この実効果の
程度を見守
つておるというのが現状でございます。この冬の
電力の需給の実情及び当面の措置といたしてましては、
只今申上げましたような次第でございます。
それから電源の開発の
関係は、どういうふうに
なつておるかという点について御
説明を申上げたいと思います。先ほども申上げましたように、
終戰後一時非常に減りました
需用が又急激なテンポで伸びて参
つておりまするので、それに応ずるために勿論
火力の復旧には最善を尽してやりまして、今日では先ほど申上げました
程度にまでな
つたんでありまするが、何と申しましても
石炭だけに依存する
方途では、
電力の
供給は
日本の実情からしては不適当なので、どうしても
水力発電所を開発するというところに基本方針を置いて、これに
火力を併用する建前を堅持せざるを得ないのでございます。特定の
石炭産地は若干事情が違うのでありますが、そういうふうな線で、今後も
電力事情が苦しくなることを
予想いたしまして、
昭和二十四年には政府のほうでも電源開発の五カ年
計画というものを立てられたのでございます。これを中心としまして今後の需給の…、その当時でも非常に逼迫してお
つたのでございますが、
電力の不足をできるだけ早く平常
状態に取り戻そうという意図を持
つたのでありますが、何分にも国の資金事情というものが非常に窮屈でありましたので、
昭和二十四年度にはそのうち漸くその一部の
計画だけを実行し得るだけの資金しか得られなか
つたのでございまして、その資力としましては見返資金を使
つたわけであります。この見返資金に依存する前の段階では、やはり復金の融資その他の
方途によ
つて応急のいろいろな復旧工事、その他を賄
つて来たのでありますが、漸く
計画を本当に立てて実行に移したのは、その見返資金をもらえることにな
つた昭和二十四年度が初めなんであります。ところが、その当時見返資金は百億円しか
電気事業には枠がもらえなか
つたのであります。それもいろいろと調査その他に手間取りまして、二十四年の十二月に
なつて漸くこの放出を許可せられたというような次第であ
つたのであります。これがために一応立てました
計画は規模を縮小したのみならず、その滑り出しも
相当影響を受けたのでありまするが、その後の
関係者の非常な
努力によりまして、今日ではおおむねこれらの工事は順調に進んでおりまして、その当時の発電
計画の数字を申上げますると、
水力が二十六ヵ地点で三十五万七千
キロワツト、
火力が七カ地点で二十二万一千
キロワツトであります。これを中心として二十四年は鋭意工事を進めて今日に至
つておるわけであります。更に
昭和二十五年度といたしましては、この当時は
電力局が
電気関係の所管をしてお
つたわけでありますが、年度初めにおいて年間三百億円
程度の開発
計画を立てて、その線に向
つていろいろと
努力をしたのでありますが、何分にも見返資金の見通しが非常に窮屈であ
つたことのために、どうしても三百億という目標は達成せられなくて、結局目標年度の著工を、先ほど申上げました地点で——、このほかに送電線工事もありますが、年度の工事の継続分は、継続工事が中心と
なつて、それに僅かばかりの新規著工を加えた
程度の工事しかできなくて、大体資金で百五十億円
程度のものに
計画を縮小せざるを得なくな
つたのであります。のみならず、これは実際には
電気事業の再
編成関係の仕事がスムースに行かなか
つた等の事情もございまして、現実にはその資金の放出は非常に遅れました。そうして昨年の暮、漸く又その百五十億の枠に対して現実には百億円
程度の見返資金が許可にな
つたというふうな結果にな
つたのであります。こういうふうで昨年度は、新規の大きな工事は
発電所としては殆んどや
つていないという
状態であります。で、これらの一部は今年度においても現に完成をしておるのでありますが、その大部分はこの
昭和二十六年の年末前後に完成するものが多いのであります。その出力は、
水力が二十一万五千
キロワツト、
火力が十三万五千
キロワツトでございます。
で、それでは今後の電源開発に対する方針は、どういうふうにしておるかという点でございますが、今まで申止げましたように、今日までの電源開発というものは、主として資金確保の困難性からその規模も十分と言いがたか
つたのであります。その資金にしまして年間今のように百億円
程度というものを、二回続けて出してもら
つた程度です。これではどうしても、そのほかの自己資金がせいぜい百億
程度しか得られなくて、二百億円ぐらいの枠しかできないのでありますが、今年度はこれを是非もつと膨らましてもらわないと……、更にもつと大きな規模にしてもらわなければならないと、我々は念願し、その線でいろいろと
努力をしておる次第でございます。昨年の秋安本を中心としまして、自立経済審議会というものが活動いたされまして、そうしてその上に立
つて、
昭和二十八年度までに
日本が最小限度自立して賄える
程度の経済活動をするために必要な産業
計画というものを立てられて、それに応ずる活動
計画というものが立てられております。これは発
電力の
増加におきまして、
供給力の
増加としましては、年三、六%前後くらいの
平均にしかならないのでありますが、その
程度賄うといたしましても、資金はどうしても年々五百億乃至は
計画の次第によ
つては七百億円
程度の金が要るのであります。今年度は是非先ず当面の手としましては、見返資金をできるだけ多く出して頂くように骨折
つて、そうしてなお
電気事業者自身も幸いに再
編成にもなりまするから、その機に更に一段と経営の内容を刷新をしまして、いわゆる経営の合理化を図り、又資産再評価等にも関連いたしまして、料金政策等も適正にして、そうして事業の信用を拡大し、それによ
つて増資或いは社債の発行その他のいわゆる自己資金調律能力というものを拡大し、又それでも足らない部分に対しましては、やはりいろいろの、何と申しますか長期金融機関というふうなものも考えて頂くとか、いろいろな
方法をと
つて今後の
電気関係の開発資金を十分にとらなければならないと考えておるのであります。最近再
編成に関連しまして、各事業者も熱心に将来の発電
計画を論議しておりまして、二十六年度の建設
計画も一応できて、それらが今整備されつつあるように聞いております。私どもはこれを見まして、その上に立
つてこの資金
対策というものの面においてできるだけの
努力を払わなければならないと考えておる次第であります。