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新谷寅三郎君 今
水橋君から
質問がありましたが、
岡崎さんに、これは
我我のほうの
委員会も役所と同じようにセクシヨナリズムになることは避けなければならんと
思つております。併しこの一年を
電信、
電話事業に取組んで見たのですが、
結論は要するに
資金が非常に足りないというところに帰着したのです。先般もこれは非公式でありましたが、或いは余計なことだ
つたかも知れませんが、我々各派の代表がCCSのジェネラル・バツクに会いまして
事情を話してその点を
要望したのです。丁度ドツジさんの来られる前でした。それから
池田大蔵大臣にも同じようなことで
会つたのです。
予算編成のすぐ前でしたか、それはなかなかむつかしい話で、
考えるとは
言つておりましたが、結局実現はせられなか
つたんです。
電話の
関係につきましては詳しく申上げませんが、一例を申上げますと、今日銀座の
電話でも二十数万円、
大阪方面の
繁華街では二十七、八万円まで要るという話です。こういう
状態を我々として放
つて置くわけに行かんと思います。今日
表面に出ておりますのは、
電話の
申込がその年の
架設予定数の六倍とか七倍くらいにな
つておりますけれ
ども、実際に欲しが
つている数を遠慮なしに取
つてみると二十倍にな
つている。仮に
国鉄なんかで二十人に一人しか乗れないということだと、これはどういう社会問題になるか、これは大変なことになると思う。多少例は違いますから同じような社会問題が起るとは思いませんけれ
ども、一言で申上げますと、我々の
結論は今や
つておる
日本の
経済復興の
政策がびつこだ、均衡を得ていないということに帰するのじやないかと思うのです。成るほど
政府財政資金はいろいろ
観点から
考えられて公事に
必要度に応じてやられるのですけれ
ども、それ以外に
民間資金もある。
民間資金が必ず国の
政策の線に副
つてすべてが投資されておるかというと必ずしもそうでない。
電信電話事業と比べましてもつと不急不要の
事業にももつと投資されておる例がたくさんあります。
財政資金がないならば、
民間資金を注入したらどうか、こういうことにもなるのであります。我々今
財政資金でなければならんとか、
民間資金でなければならないという議論をここでしたくないのですけれ
ども、とにかく
建設資金が足りないために
電話がすつかり行詰
つている、
都市においてもそうですし、
地方に参わましてもやはり中心になる
都市との
市外通話なんか二時間も三時間もかかる例がたくさんあるのであります。これは全体的に基礎的な
設備からやわ換えるということを
考え直して行かないと、もう需要に到底追つかないということになるのです。これをやるのにやはり数百億の金が要ると思うのです。これを
安本等にも話をしているのですが、とにかく
日本の
電話事業が
経済復興にマツチするような
程度にまで持
つて行けるようにするにはどうしたらいいかということを我々は真劍にや
つておるわけです。その点で私はこれは
官房長官にこういうことを申上げるのは筋違いかと思いますけれ
ども、
内閣全体としまして、もう少し
電話建設というものを立て変えて、重点的に
政策の
表面に現れるように
一つや
つて頂くように御配慮願いたい。我々は
電通委員の
責任としてもこのままの
状態をいつまでも放
つておくわけにはゆかないと思う。場合によ
つては我々のほうで
法律も用意しなければならぬかということを先般から寄り寄り相談しておるような
状態ですから、この点は
水橋君の言われたのとは角度は違いますが、
実情がそういうところまで来ておりますので、
電通大臣は十分に
努力をしておられますし、その間の
事情も聞いております。現在までのところ止むを得ない
事情があ
つたということをよく了承するのですけれ
ども、今度の
補正予算等の
編成に当
つて思い切
つた建設に対する
措置をと
つて頂かないと、
電話だけがあらゆる
日本の
経済復興から取残されてしまうという結果がもう眼の前に現れて来るだろうと思います。この点は特に
官房長官として
関係の閣僚のかたに十分その意を伝えて頂き、御
努力を
お願いしたいと思います。
それからついででございますから、もう
一つお伺いしたいのは、先般来
こ委員会で
電通の
従業員に対しまして、特に
給與の問題について
調査をいたしました。ああいう特殊の
現業でありますから、
一般公務員並みの
給與表で今や
つておりますのを改めて、特別の
給與衰に直したらどうか。
警察とか或いは
税務官吏、特に比較されますのは
国鉄職員なんですが、
国鉄のほうはああいうように
公共企業体になりましたので、形の上では問題になりませんけれ
ども、内容的にはやはり同じような特殊な
現業であります。それを
電信、
電話、
郵便等の
現業員がやはり
一般公務員並みの
給與表で処理されておるために、あつちこつちで非常に困
つた事態が今起りつつあるのであります。
人事院方面にもその点は再三
要望しておりまして、
人事院も大体それに近い
考えを持
つて、今度のペース・アップのときには必ず直すように
考えようというところまで来ておるわけなのです。これは別に
お答えは要りませんけれ
ども、
電気通信、
郵政方面というこういう特殊な
現業に対しましては、その
現業の実際に合うような特殊の
給與対策、なかんづく特殊の
俸給表を早く
制定されるように希望する次第であります。
それから
最後に、こういうことはまだ
会期の
延長もきまりませんので、お伺いするのは如何かと思うのですが、
電波監理委員の選任の問題です。これは先般
岡崎さんがここに見えたときに、私から
ちよつと総括的な
質問をいたしまして御
意見を伺
つておりますが、確かにこれは五月一ぱいで
任期が切れるかたが毎年一人ずつおられる今度の場合は
任期の切れるかたが、外国に出ておられるそうですし、それについてとやかく私言うのでありませんけれ
ども、今後の
任期満了に伴い
更改期に
当りまして、先般申上げましたような
意味でもう少し
電波監理委員会の
構成をよくする
意味で適当の
措置をおとりになるお
考えがあるかどうか、その点をお聞きしたいと思います。具体的に言いますと、非常に個人的な問題になりますからそれは避けたいのですが、やはり
一つもよくな
つてないと思う。
監理委員会全体がよくな
つていない。これはいろいろな
関係があ
つてむずかしい問題と思います。私はただ個人的な問題ではなしに、
電波監理委員会の
構成をもつと
電波監理委員会として十二分に働らいて頂けるような
構成にして頂きたいということから、個人的な問題を離れてこういう機会のあるごとに
一つずつよくするように
努力して行きたいと
思つておりますので、こういう御質疑をするわけです。その点についてお
考えを伺
つておきたいと思います