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1951-07-30 第10回国会 参議院 電気通信委員会 閉会後第1号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十六年七月三十日(月曜日) 午前十時五十二分開会 ————————————— 本日の
会議
に付した事件 ○
電波行政
に関する
調査
の件 (
電波監理委員会
の
所管事項
に関す る件) —————————————
寺尾豊
1
○
委員長
(
寺尾豊
君) これより
会議
を開きます。
電波行政
に関する
調査
を
議題
に供します。先ず
委員長
より
所管事項
の
説明
がございます。
網島毅
2
○
説明員
(
網島毅
君) 今日
富安委員長ちよ
つと御病気でして、この数日間お休みなものですから私代りまして参上いたしました。私から代りまして
電波監理委員会
の
所管事項
につきまして御
説明
申上げます。先般の第十回
国会
におきまして、今年の春までの
電波行政
の問題につきまして御報告申上げましたが、今回はそれ以後の問題につきまして二、三御報告申上げたいと存じます。 先ず最初に御報告申上げたいことは、
電波関係
の
国際会議
の問題でございます。第一の問題は
国際無線通信諮問委員会
というものでございますが、この
国際無線通信諮問委員会
と申しますものは、
国際条約
によりまして
国際電気通信連合
に附置されている
委員会
でございまするが、これがどういうことをやるかと申しますと、御
承知
のように
電波関係
はいろいろ
技術
的な
電波
の
伝播
の問題であるとか、或いは
受信機
の
性質
の問題であるとかいろいろ
技術
的な問題がございます。そういう
技術
的な基本的な問題を
審議
いたしまして、その
審議
の結果を
国際電気通信連合
に報告いたしまして
条約
であるとか或いは又
国際無線規則
の中にそれを織込むという基礎的な
仕事
をするところの
委員会
でございます。この第六回の総会は
予定通りスイス
の
ジユネーヴ
におきまして去る六月五日から本月の六日まで約一カ月間行われたのであります。この前の
無線通信諮問委員会
、これは一九四八年にストックホルムで開催されたのでございまするが、この
会議
には私
ども
の方からは出席できなか
つたの
でございまするが、今回の場合には
日本
から四名の
代表
が派遣されまして、そのうち
電波監理委員会
から二名、
電気通信省
から二名、
合計
四名の
技術
の
専門家
が出席いたしまして、当面の
電波
の
伝播
の問題、それから
テレビジヨン
の問題がやはり
議題
にな
つて
おります。それから
送信電波
のいろいろな質の問題であるとか、先ほど申しました
受信機
の規格の問題、そういう問題につきまして討議されたのでございます。
会議
の
模様
につきましてはまだ
代表
が帰
つて
参りませんので詳しいことは申上げられないのでございますが、この
会議
におきまして採択された基準及び勧告は、今後のいろいろな
無線通信
の
国際規則
の中に取入れられることと相成ると思うのでございまして、私
ども
は
我が国
から派遣された
代表
が、その全力を尽して
国際
間の
無線通信
のため、及び
我が国
の
無線通信
のために
努力
して参
つた
と信じておるのでございます。 次に本年の八月の十六日から約三カ月に亘りまして、
ジユネーヴ
におきまして
臨時無線通信主管庁会議
というものが開催されることにな
つて
おりまして、すでに
主催者
であるところの
国際電気通信連合
から
我が国
にも
招聘状
が参
つて
おるのでございます。この
会議
は一九四七年
アトランチック・シティ会議
以来のいろいろな
国際義
、或いは
準備
的な
委員会
におきまして
協議
されましたところの
世界各国
の
波長
の
割当
問題につきまして、最終的な
結論
を出す
会合
でございまして、この
会合
の結果によりまして今後の
世界各国
の
電波
の
割当
、どこの国が
幾つ電波
を使い得るか、或いは又その
電波
は何キロサイクルであるかという具体的な
電波
の
割当
がきまるのでございまして、これは
各国
にとりまして極めて
利害関係
の深い
会議
でございます。勿論
我が国
におきましても、この
会議
の結果によりまして、今後
我が国
が利用できるところの
電波
の数というものがきまりまして、
電波監理委員会
を
中心
といたしまして、
電気通信省
その
他国警
であるとか海上保安庁であるとか、或いは又
放送協会
その他
諸般
の
電波
を利用している面の
担当者
が随時
会合
いたしまして、万遺漏のないように
準備
を進めて
参つたの
でございます。このようにこの
会議
は重要な意味を持
つて
おるのでございまして、この
会議
に派遣する
代表
につきましては、各種の
無電業務
の問題につきまして十分精通した者を必要とすると存ずるので、ございまして、
我が国
の
代表
につきましては、
電波監理委員会
を
中心
といたしまして
関係省
その他外務省、
大蔵省等
と
連絡
をとりまして、現在のところ五名の
代表
が出席できるということにな
つて
おるのでござまして、
目下人選
につきましては手続中でございまして、恐らく明日かその次の
閣議
で決定するのではないかと存じておるのでございます。 次に
有線放送業務
の
運用
の
規正
に関する
法律
の
施行状況
について御報告申上げます。去る第十
国会
におきまして、この
有線放送
に関する
法律
が公布
施行
せられまして、四月十日現在
有線放送業務
を行な
つて
お
つた
ものは七月八日までにその
届出
をしなければならないことに相成
つて
おるのでございまするが、その
届出状況
は
届出
を必要とする
施設
の
推定概数
約五千九百件に対しまして、約五一%の三千二十六だけが
届出
が済んだのでございます。その内訳は
共同聴取
が五百二、
告知放送
が七十八、
街頭放送
は二千四百四十六でございましてその成績は必ずしも良好であるとは私
ども
考え
ておりません。勿論私
ども
といたしまして最善の
努力
はしたのでございまするが、何分にもこれは後ほど申上げまするが、この
有線放送
のいろいろな
調査
或いは
届出
、周知、
宣伝等
に必要な
経費
が僅少でございまして十分私
ども
の意図するところを行い得なか
つた
ということと、それからその
対象
とするところの
街頭放送
は非常に区々まちまちでございまして、大きなものから
街頭
に
ラウド・スピーカー一つ二つ
を出してや
つて
おるという小さなものまで千差万別で、ございましてなかなか実態をつかめなか
つた
。又
施設者側
におきましてもその
施設
の重要なこと、殊に新しく
法律
によ
つて
規正
される
対象
と
なつ
たというようなことに対する認識が十分行き届かなか
つた
というような点にあるのではないかと
考え
ておるのでございまして、私
ども
といたしまして今後一段の
努力
を払いたいと
考え
ておる次第でございます。 次に第三といたしまして
非常無線通信協議会
の
設立
につきまして御報告申上げます。これは
電波法
第五十二条及び第七十四条に規定されておりますところの
非常無線通信
、即ち地震であるとか或いは大風、洪水、火災、
暴動等
の
非常事態
が起
つた
とき及びその発生する虞れのある場合におきまして、
治安維持
或いは人命の救助、災害の救援及び交通、
通信
の
確保等
のために行いますところの
無線通信
を円滑に疏通させようという極めて重要な目的を持
つて
おるのでございまして、過般
電波監理委員会
といたしまして
関係
諸官庁及び
民間
諸団体とも
十分協議
をいたしました結果、先ず
申合せ
によりましてお手許に差上げたような
規約
を作りまして、この
規約
に基きまして
非常無線通信協議会
というものを作りまして非常の際におけるところの
無線通信連絡
の遺憾のないように平常よりあらかじめお互いに
協議
して行こう、そうしていざという場合には
無線通信
の持ちますところのその特性を発揮して
十分国民
の
要望
に副いたいということを期しておる次第でございます。 次に
一般民間放送
の
進捗状況
について申上げます。先般の
国会
におきまして、
予備免許
を与えられましたところの
民間放送局
はそれぞれ十六局であるということを御報告申上げましたが、これらの
民間放送局
はそれぞれ
設立
の
準備
を進めておる
模様
でございまして、その
進捗状況
は各局それぞれの事情によ
つて差異
がございますが、大部分の局は今年の末までには
運用
を開始したいという希望を持
つて
準備
を進めております。一、二の局におきましてはすでに相当の
準備
が進んでおりまして、大阪の新
日本放送
のごときはすでに
試験電波
も発射いたしまして、目下当
委員会
の
検査
を受けておるというような
状況
でございまして、来月中には
電波
が出し得るのではないかというように
考え
ておるのでございまして、なお先に
免許
の拒否を留保いたしましたところの四局及びその後新たに長野、
静岡等
の
土地
から
民間放送
の申請があるのでございますが、これらにつきましては目下慎重に
検査
中でございます。 次に
国際放送
の問題について申上げます。
国際放送
につきましては、先般
衆議院及参議院両院
におきましてこれが
再開促進
に関しまして
決議
が行われまして、
政府
に対して必要な
措置
をとるよう
要望
がございましたが、
電波監理委員会
といたしましても、この
国会
の要請に鑑みまして又講和を目前に控えました現在新しい
世界情勢
に即応した
国際放送
を
実施
するために、
関係各省
その他の
関係方面
との間に
国際放送
の基本的な
性格
、
実施
の
方法等
につきまして種々
協議
を重ねておるのでございまして、これが再開可能の日のできるだけ早からんことを希望しまして
準備
を進めておる次第でございます。 次に
テレビジヨン放送
について申上げます。
電波監理委員会
といたしましては、
テレビジヨン放送
というものが企業的にも
技術
的にも従来の
放送事業
と
多分
にその
性質
を異にする点がございますので、現在のごとく実験の
段階
にある
テレビジヨン
を実用化するためにはなお一層の
調査研究
を行う必要があるのでございますが、今年の春の
国会
におきまして
衆議院
におきまして、
テレビジヨン
を促進するための
措置
を速かにとるようにという
決議
もございました。当
委員会
といたしましてもこれらの
国会
の
要望等
を勘案いたしまして、できるだけ速かに
我が国
に
テレビジヨン
を
実施
したいという
考え
の下に
準備
を進めておるのでございます。
最後
に本年の四月二十三日に渡米いたしました
監理委員会
の
委員
の一行は、極めて充実した日程によりまして
調査研究
を終りまして去る七月十九日帰国いたしました。ここに
電波監理委員会
は発足以来一年間の
経験
と最近の
アメリカ
その他等におきまして
調査研究
いたしました
知識
とをもちまして、新たな構想の下にその任務を果すべく第二のスタートに着いた次第でございます。即ち私
ども
は
電波監理委員会設置法
、
電波法
及び
放送法等
の
関係
諸
法律
の趣旨とするところをよく体しますと共に、
委員会
の運営の
合理化
、
能率化
につきましてもできる限りの
改善
を加えまして、折角の御期待に副うよう万全の
努力
を、払う所存でございます。 なお世間には、
電波監理委員会
が
委員会
と称しながら三千人余りの
職員
を擁しておることにつきまして、ややもすれば疑問を持たれる
向き
もないではございませんが、
電波
及び
放送行政
が高度の専門的な
知識技能
を有する
職員
を中央及び地方に必要とするのでございまして、且つ
職員
の約四分の三というものは全国に割
つて
ありまして、
無線局
の
検査
或いは
電波
の監視、
無線従業者
の
国家試験
の
執行
というような多数の現業的な
性格
を持
つた
事務
に従事しておるのでございまして、これらのことは当
電気通信委員会
の
皆様方
にはよく御
承知
のととろでございます。而も二十六年度におきましては、
予算緊縮
の建前から五百二十人に及ぶ減員を見ておるのでございまして、
所堂事務
の
遂行
上いろいろ苦慮して参
つて
おるのでございまするが、
条約
の履行及び
法律
の
施行
のためには現在の定員は絶対に必要であると私
ども
は
考え
ておるのでございます。又
国内
の
無線利用
の
普及発達
に即応いたしまして、この
電波監理
の現業的な
事務
に従事する
職員
は今後更に増員を必要とするのではないかというふうに私
ども
は
考え
ておる次第でございます。 更に
予算
の点につきましても、
有線放送業務
の
運用
の
規正
に関する
法律
の
執行
に要する
経費
が甚だしく貧弱でございまするほか、最近の
閣議
の決定による節約の
問題等
もございまして大いに苦慮しておるところでございまして、
電波法
、
放送法等
の
施行
につきまして重大な
法律
上の責務を負
つて
おりますところの私
ども
といたしましては、
業務遂行
に必要な
予算
は是非
確保
しなければならんものと存じております。又来たる二十七年度の
予算編成
に対しましては、先ほど申上げました
国際放送再開
に備えましての
経費
、
テレビジヨン放送
に関する
諸般
の
経費
、
不法電波
の
探査等電波監理
の強化のための
経費等
の
確保
をしたいと
考え
ていろいろ
努力
をいたしておるのでございまするが、以上申上げました人員及び
予算等
の点に関しましては、今後とも
皆様方
の十分なる御理解と御支援とを仰がなければならないと存じておる次第でございまして、この点くれぐれもよろしくお願いする次第でございます。 簡単ではございましたがこれを以ちまして
電波監理委員会所堂事務
についての報告を終りたいと思います。
寺尾豊
3
○
委員長
(
寺尾豊
君) 御通知を申上げたいと思いますが、本日は
電波監理委員会
の
所管事項
についてのみ
審議
をいたすということにな
つて
おけますから、御
質疑等
がありましたならば続いてお願いをいたします。
鈴木恭一
4
○
鈴木恭一
君
只今網鳥
副
委員長
から御
説明
がございまして、現在の
電波監理委員会
がなされておること、又なさんとしておられまする事柄についてよく了承したのでありますが、その
お話
のことについて二三お聞きいたしたいと思います。 今度の
臨時無線主管庁会議
ですか、これは
波長
の
割当
ということが主たる問題になるわけですが、二三年前の
メキシコ会議
のときからこの問題はずつと
論議
されておるように聞いておるのですけれ
ども
、これはこの
会議
に
行つて
初めて
各国
はその
割当
に対しての
論議
が行われるわけですか。
網島毅
5
○
説明員
(
網島毅
君) 御
質問
に対しして御報告申上げます。御
承知
のように一九四七年にアトランチツクシテイにおきまして戦後初めての
条約会議
が行われまして、今後の
世界各国
の
電波監理
の
基本方針
が定められたのございまするが、この戦後の
国際条約
の新しい点、従来の
条約
との全く違う点はどこかと申しますと、最近の
世界名国
の非常に多い
波長
の要求、及び最近頻繁に起
つて
おりますところの混信問題に鑑みまして、今後
世界各国
が使うところの
波長
というものは
国際
間の
協議
によ
つて
きめて行こうというふうに
方針
が変
つた
ことでございます。御
承知
のように従来はいわゆる使用する
業務別
の
波長
の幅をきめまして、その幅の中におきまして
世界各国
は
各国
の主権に基いて自由に
電波
を利用できたという
行き方
をと
つたの
でございまするが、今後はそういう自由がなくなりまして、
国際会議
で
各国
の
一つ一つ
の
波長
をきめて行こうという
行き方
に
変つたの
でございます。 ところで従来
世界各国
が
使つて
お
つた
ところの
波長
を新らしい方式に直すためには、先ず従来の
各国
の
使つて
お
つた波長
が合理的なものであるかどうか、理由のあるものであるかどうか、
国際
的に混信を起さないかどうかというようなことを調べる必要があるのでございまして、それらのものを十分
調査
いたしまして新らしく今後の
世界各国
の
波長
の
割当案
というものを
作成
する
準備
といたしまして、先ず我々が
通称PFB
と言
つて
いる
国際波長割当準備委員会
というものが
ジユネーヴ
に作られたのでございます。この
会議
には
GHQ
の
技術顧問
といたしまして、現在の
電波監理委員会
の
監理長官
であるところの長谷氏がそれに出席いたしまして、それの
準備
的な
業務
にずつと従事して
参つたの
であります。それからこの
国際
間の
短波放送
に関しましては、これは他の
通信業務
と非常に
性質
を異にしておりまして、
多分
に政治的な色彩を持
つて
いるのでございます。勿論御
承知
のように現在
世界各国
は
国際放送
を通じましてその国の
宣伝
をや
つて
おります。
宣伝
というと言葉が悪いかも知れませんけれ
ども
、要するに自分の国の国情その他
主義主張
を相手に認識させるという
放送
をや
つて
おるのでございまして、この
波長
を余計獲得できるかどうかということは、直接その国の外交的或いは政治的な分野に
多分
に影響を持
つた
めに、これだけは特にPTBから切離しまして別な
会議
でこれを
協議
することに相成
つて
お
つたの
であります。その
準備
的な
会合
を一九四七年のアトランチツク・シティの
条約会議
の際に行いましたが、その
申合せ
によりまして第一回の
短波放送
の
会議
を
メキシコ
で以て十九四八年に行な
つたの
であります。ところで
メキシコ
におきましては、一応の
結論
は出たのでございまするが、御
承知
のように
波長
の
割当
というものは、これは
太陽
の
活動状態
におきまして、或いは又春とか夏とか冬というような季節によりまして
波長
の
割当
が違
つて
参るのでございまして、
メキシコ
の
会議
におきましては、
太陽
の
活動
が中くらいで而も夏という
一つ
のケースについてのみ
結論
を出したのであります
太陽
の
活動
の
状況
を
大体大中小
に分けまして、それを更に季節的に春秋と夏と冬と三つに分けまして
合計九つ
の
割当
の案が必要なのでありますが、そのうちの
一つ
だけを
メキシコ会議
でや
つた
という次第でございます。勿論これが基百礎になりまして昨年
イタリー
のフローレンス、後にラツパロに移りましたが、その
イタリー
の
会議
におきまして残りの八つの周波数の
作成案
というものを作る
準備
にかか
つたの
でございますが、これは不幸にして途中において
朝鮮事変
が起
つた
ために、
アメリカ
の
中止動議
が可決せられまして途中において中絶して完成を見ておらないという
状況
でございます。 なおこの外に
波長
によりましてあまり遠くへ飛ばない、即ち極く地域的に
近距離
の
土地
、
通信
だけに使われる
波長
がございます。これは大体
放送
、いわゆる中波の
放送
から
短波
に至る中間の
波長
でございますが、こういうあまり遠くに飛ばない
波長
につきましては、いわゆる
地域会議
という地域的な
国際会議
によりましてその案を
作成
することにな
つて
おるのでありまして、これは先ほど申上げた
PFB
と並行いたしまして、
極東方面
の
各国
の間におきまして一応の
割当案
の草案というものができ上
つて
おります。以上申上げましたようにいろいろの
国際会議
で
準備
されて
参つたの
でございましたが、これらはいずれも
準備
的な
会合
でございまして、その
会合
の結果によりまして直ちに
効力
が発生するというわけのものではないのであります。ただ先ほど申上げました
国際放送会議
はこれは
主管庁会議
でございまして、若し昨年の
イタリー
の
会議
が
成功裡
に終了しておりますれば、直ちに
主管庁会議
の結果によりまして
効力
が発生し得たのでございますが、先ほ
ども
申上げましたようにそれにつきましても未だ最終的な
結論
を得ていないというような
状況
でございす。従いまして従来の
PFB
の
会議
或いは又
地域会議
において
作成
された案及び
メキシコ会議
及び
イタリー
の
会議
で以て一応
論議
された
短波放送
のいろいろな問題が、改めて八月の
主管庁会議
に出されるのでありまして、そこで以ていろいろ
論議
されましてそこで決定されたものが今後
世界各国
の
波長
を支配するということに相成ります。
鈴木恭一
6
○
鈴木恭一
君 よくわかりましたが、そうすると今度の
会議
で
波長
は大体きまる御
予定
でございますか。従来の
予備議
はいろいろ中絶したり、
こ世界
の大きな
二つ
の勢力に常に左右されてお
つて
てなかなかきまらないということも聞いておりますが、どんなお
見通し
でございますか。
網島毅
7
○
説明員
(
網島毅
君) これは全く
国際情勢
に支配されるのでございまして、
予想
を申上げることは非常に至難なことでございますが、私個人といたしまして現在
考え
ておると申しますか、
予想
しておりまするのは、恐らく今度の
会議
も非常に難航だろうと思うのであります。一応会期は三カ月ということにな
つて
おりますがこれは相当延びる
可能性
が
多分
にあります。それから
国際短波放送
に関しましては先ほど申上げたいきさつもございまして、今度の
会議
におきまして
結論
が出るかどうかは全く予断がつきません。むしろ
結論
が出にくいのじやないかという感じを私は持
つて
おります。 ところが地域的にこのきめられたところの割合に
近距離
に使い得るところの
波長
につきましては、これは第三
地域会議
におきまして一応の
結論
が出ております。こういうような地域的な問題及び
PFB
で
作成
しまして従来
各国
が不満ながらそれぞれ認めたようないわゆる
国際通信
の
波長
の
割当
の問題、或いは
国内通信
の
短波
の
波長
の
割当
の問題、そういう問題につきましては或る
程度
の
協定
ができるのではないかと
考え
ております。従いまして
結論
として申上げますと、全般的に全部の
波長
について
結論
が出るということは
考え
にくいのでありますが、そのうちの或る
程度
のものにつきましては、これは
国際
間の
協定
というものができまして、そうして
協定
のできたものにつきまして、今後それによ
つて
や
つて
行くというようなことに落ち着くのではないかという
見通し
でございます。
鈴木恭一
8
○
鈴木恭一
君 いま
一つ
、これは全然別な問題でございますが、
委員
の方が外国から帰えられて今や一年たち、
電波放送実施
のために非常に御
努力
にな
つて
いるという
お話
でございますが、最近
行政機構
の改組というようなことも
新聞
で見られるのでございますが、現在来年度の
予算
を編成されます前に、
政府
の方ではそれに対して何らか具体的にお
考え
にな
つて
おりますか、その点を
一つ
。
網島毅
9
○
説明員
(
網島毅
君) 今
政府
の方で何か具体的に
考え
ておるかという御
質問
でございましたが、
新聞
にも出ておりますように、
政府
といたしましても
内閣方面
におきましてはいろいろ
考え
ておられるようでございますが、その内容その他については私
ども
は存じておりません。
電波管理行政
を担当しております
政府機関
即ち私
ども
といたしましては、過去一年間の
経験
に鑑みましていろいろな問題がございました。この
委員会行政
というものは六人、
政府
の
行政機関
に比べて少くともできるだけその
行政
に
民意
を反映させるという点において
効果
があ
つたの
ではないかと
考え
ているのでございます。具体的に申上げますれば、
規則
を制定いたしましても一応作りました案を
公聴会
にかけましてその結果によりまして改めて
委員会
においていろいろ
論議
をいたしましてそうして相当多くの修正をして
最後
の
規則
を作り上げる。或いは又
免許
の問題につきましても、むずかしい問題は
公聴会
にかけてそうして
民意
を聞いて
結論
を出すというやり方をや
つて
参つたの
でありますが、これは
行政
の
民主化
という点からいいまして確かに
効果
があ
つた
と
考え
ております。勿論まだ慣れないものですからいろいろ不手際な点もございましたが、これらにつきましては今後一層
改善
を計りましてますますこの
制度
の完璧を期したいというふうに
考え
ているのでございまして、今私
ども
といたしましては、この
制度
が今後も残るという
予想
の下に
予算
その他の処置を今とりつつあるわけでございます。勿論
大蔵省
或いはその他の
行政機構
を担当しておる
向き
から、
委員会行政
についてこういうふうな
方針
で
予算
を作るというようなことをまだ聞いておりません。従いまして只今申上げましたように、従来と同じような
委員会行政
というものは残るという
予想
の下に今
予算
の
作成
その他の
準備
に当
つて
おる次第でございます。
鈴木恭一
10
○
鈴木恭一
君 現在来年度の
予算
はもう
準備
にかか
つて
おられるのではないのですか。
網島毅
11
○
説明員
(
網島毅
君)
準備
にかか
つて
おります。
鈴木恭一
12
○
鈴木恭一
君
大蔵省
と折衝されておるのですか。
網島毅
13
○
説明員
(
網島毅
君)
大蔵省
から来年度の
予算編成
に対する大綱と申しますかその
方針
が参
つて
おりまして、それに基いて今こちらが
予算
を
作成
するという
段階
で、ございまして、まだ
作成
したものについて
大蔵省
と
協議
をするというところまで
行つて
おりません。
鈴木恭一
14
○
鈴木恭一
君 いま
一つ
ちよ
つと簡単でございますが、
国際放送
或いは
テレビジヨン
の問題についてだんだん具体的に
研究
もされ
予算
の問題にもな
つて
いるようでありますが、
国際放送
は来年度早々
実施
するような
段階
において
GHQ
その他の
方面
との交渉の経過をいま少し詳しく
お話
願いたい。 なお
テレビジヨン
が
調査研究
を要する問題であるとして今
準備
を進めておるという
お話
でございますが、来年度の
予算
にはどういうふうな形でこの
テレビジヨン
問題がとり上げられて参りますか、その辺も
差支
なか
つた
らば御
説明
を願いたい。
網島毅
15
○
説明員
(
網島毅
君) 先ず
国際放送
の問題について申上げます。これは先般の
国会
においても御報告申上げたかと存じまするが、現在の
段階
におきまして先ず
司令部
との了解を求めなければならないのでございまして、この問題につきまして昨年来いろいろ折衝して参
つて
おります。
司令部
におきましても私
ども
の
仕事
を担当しておりまするところの
民間通信局
におきましては非常に好意的にこの問題を
考え
ておられまして、いろいろ部内の各
方面
との折衝をや
つて
頂いております。ところで何分にもこの問題は
アメリカ
側におきましても
関係
する部局が非常に多いのでございまして、まだ完全に意見の一致を見るというところまでは至
つて
おらないようでございます。 ところで一方我々
国内
におきましても、やはりこれは
電波監理委員会
のみの問題ではございませんで外務省、
大蔵省
その他いろいろ
関係方面
がございまするので、先ず
国内
体制を一本にいたしまして強力な
一つ
の
方針
の下に今後
予算
であるとか或いは又
アメリカ
その他との折衝を始める方がより有効的ではないかということで、過般外務省及び内閣官房
方面
とも
連絡
をとりまして、海外
放送
に関する
一つ
の強力な
委員会
といいますか或いは
協議
会と申しますか、そういうようなものを
作成
してや
つて
ゆくというふうなことはどうかということで今いろいろ相談をしておるというところでございます。 それから
テレビジヨン
の問題につきましては、最近
アメリカ
から帰
つて
参りました
委員
の方々の
アメリカ
における
調査
結果を以ちまして、先般私
ども
委員会
におきまし七今後の
方針
の問題につきましていろいろ
論議
したのでございます。御
承知
のように
アメリカ
におきましてはすでに天然色
テレビジヨン
が実用化の域に入
つて
おります。
アメリカ
通信
連邦
委員会
におきましてはCBS方式の天然色
テレビジヨン
を採用するという決定をいたしまして、目下この天然色
テレビジヨン
が普及される途上にあるのでございます。従いまして今後
テレビジヨン
を
実施
する
我が国
といたしましてこの際天然色
テレビジヨン
というものを目標にしてそれを
我が国
に普及させるということで行
つた
らどうかという意見がございます。この意見の根拠となりまするのは、天然色
テレビジヨン
が出て参りますと終局の
テレビジヨン
方式というものは天然色になることは明らかである。ところで今若し白黒の方式を採用いたしますとその白黒方式によ
つて
将来の天然色
テレビジヨン
というものの普及に支障を来しはしないかどうか、或いは又将来天然色の
テレビジヨン
をや
つた
ときに今の白黒の
テレビジヨン
・セットを買
つた
国民が更に一層の負担をかけられるということになるのではないかというようなことがその根拠でございます。これらの問題をも俎上に乗せましていろいろ
論議
したのでございまするが、
電波監理委員会
といたしましては、将来天然色テレびジヨンが圧倒的になるといたしましてもそれは相当先のことであるということが
一つ
と。それから又一応
アメリカ
においてCBS方式の天然色
テレビジヨン
が
実施
されることにはなりましたが、これは天然色
テレビジヨン
方式として唯一のものではないのでございまして、更にRCA方式とか或いは又英国等におきましてもいろいろ天然色
テレビジヨン
の
技術
が今進歩の途上にあります。従いまして今CBS方式を目標にして
日本
が計画を立てるということはこれは行過ぎであるということが第二の問題。それから第三といたしまして、将来天然色
テレビジヨン
ということを考慮しつつ、そのときに国民大衆にあまり負担をかけない方式で以て現在白黒を始めるということは、必ずしも不可能ではないということが第三の点でございまするが、これらの点をも考慮いたしまして、先ず
日本
といたしましては白黒方式で以て
テレビジヨン
を始める、而もその方式は将来天然色
テレビジヨン
に移行するということを頭に置いてその方式をきめて行くということの大綱をきめた次第でございます。現在この
方針
によりまして然らば如何なる
技術
的な基準をと
つて
行くかという問題につきまして、それぞれ部内において或いは又部外の諸団体とも
連絡
をとりまして、その具体的な案を
作成
しようという
段階
にな
つて
おるのでございます。
水橋藤作
16
○水橋藤作君 簡単で結構ですからお答え願いたいのですが、この
電波
割当
の
国際会議
は特殊な国のみの
会議
であるか、或いは全部の国がお集まりにな
つて
電波
の
割当
をおきめになるのか、どういう機構のものかはつきりしないのですが。
網島毅
17
○
説明員
(
網島毅
君) 今正確には数字は覚えておりませんが、
国際
電気
通信
条約
に加入しておるところの国は約七十数カ国だと思
つて
おります。この七十数カ国の国の中には勿論現在の四大国と称せられるもの及び私
ども
が普通
考え
られるような国々は全部加入しております。殊にソ連及びソ連の衛星国約十カ国も加入しておるので、ございまして、いわゆる本当の意味の
世界各国
を包含した
国際会議
と申しても
差支
ないものと存ずるのであります。アトランチツク・シティの
条約会議
は勿論、
メキシコ
の
会議
におきましてもそれから
イタリー
の
会議
におきましてもその他
PFB
の
会議
におきましても、これらの国の大多数の国は
代表
を送
つて
参
つて
おります。但しこの
会議
の途中におきまして意見の不一致からソ連及びソ連の衛星国と称せられる国々の
代表
が、脱会したという場合もございます。併し最初の
会議
にはそれらの国々も出て参
つて
おるのでございます。
水橋藤作
18
○水橋藤作君 今の
世界情勢
からして
電波
の
割当
は非常に
各国
とも大きな問題になると思うのでお伺いしたのですが、この場合ですね、規定といたしましては、
会議
の途中で退席したとい
つた
場合は、パーセンテージが或いは何分の一ならばその
会議
はきまるとかい
つた
ような特殊な何かあるのですか。又数によ
つて
決定する
会議
の形式になるのですか、どういうのですか。
網島毅
19
○
説明員
(
網島毅
君) この
国際電気通信連合
に加入している国はそれぞれ投票権を持
つて
おりまして、
一つ
の議案が決定される前には、出席した国の
代表
の投票の数によ
つて
、その多数決によ
つて
きめるということに相成るのであります。従いまして最初から出席しない国及び
会議
の途中において退席した国は棄権というふうにみなされるわけであります。
水橋藤作
20
○水橋藤作君 そこで
我が国
の
代表
五名が出席されまして、
各国
と何といいますか一対一の対等の立場で、講和を前にしてまだ講和
条約
が締結されなくともこうした場合には、
各国
と一対一の対等の立場で権利を主張できるか。
網島毅
21
○
説明員
(
網島毅
君) お答え申上げます。この
国際
電気
通信
条約
は
我が国
が終戦後
世界各国
と結んだ二番目の
条約
でございます。御
承知
のように第一番目の
条約
は郵便
条約
でございます。その次の
条約
でございまして、この
条約
に
日本
が加入できるかどうかということにつきまして
世界各国
の間で非常に大きな
論議
を捲き起したのでございまするが、
アメリカ
の非常に熱心な
努力
と好意によりまして大多数の国が賛成するという結果になりまして、
我が国
は正式のメンバーの一員であります。従
つて
講和
条約
前ではございまするが
我が国
はこれに対しましては投票権も持
つて
おるのでございまして、昨年の
イタリー
の
主管庁会議
におきましては、
我が国
から出席しました首席
代表
の野村法経部長が投票権を行使しております。今度の
会議
におきましても勿論投票権を行使できるわけでありまして、この意味におきまして
我が国
は全くほかの国と対等であるというふうに
考え
て頂いて
差支
ないと思います。
新谷寅三郎
22
○新谷寅三郎君 先ほど網島さんの
お話
の中に、
電波監理委員会
が発足してから大体一年近く新たな構想でいろいろ検討を進めておるとおつしやいましたが、我々も若干そういう点は感じておりますが、
監理委員会
では
電波関係
の三つの
法律
に関連しまして、特にこれから開かれる臨時
国会
なり或いは通常
国会
なりに、
法律
の改正案でもお出しになるつもりで
準備
をしておられるのじやないかと思います。今のところまだ具体的にこういう点をこう改正するということまでは言えないでしようが、その主な点を項目的で結構ですからお
考え
にな
つて
いる点を極く簡単に御披露願いたいと思います。
網島毅
23
○
説明員
(
網島毅
君) 実は
アメリカ
に参りました
委員
が帰
つて
参りましたのは去る十九日でございまして、その後この
国際会議
のいろいろな問題その他山積してお
つた
ために、
アメリカ
における
調査研究
の結果に対する報告もまだ行われていない、これはまあ明日やることにな
つて
おります。そういうような
状況
でございましてまだ具体的にどこをどうするというところまでは参
つて
おりません。併し今日まで
委員会
の席上その他懇談的に話合
つた
ところでは、この総局と申しますか
事務
局の機構の問題が
一つ
ございます。それから
委員
の定員の問題及びその職務の分担と申しますかそういう職務の問題、そういうような問題につきましても話題に上
つて
おりまするが、まだ
委員会
として十分これを掘下げて
研究
しどうしようという
結論
を出すところまでは至
つて
おりません。八月中には是非こういう問題につきまして
結論
を出したいというふうに
考え
ておる次第であります。
新谷寅三郎
24
○新谷寅三郎君 その
程度
なら止むを得ませんが、ここでこれはどうしても問題になる事柄ですから今から希望を申上げておくのですが、講和
条約
ができてそうして本当の独立国になりました場合に、言論機関に対する監督の問題、これが非常に大きく取上げられるだろうと思うのであります。現在御
承知
のように
新聞
紙
関係
では、総
司令部
から出した指令によ
つて
すべて監督されております。占領
行政
が終れば
国内
法を以て何らか処置しなければならんということになると思うのでありますが、その場合において非常に大きな言論報道機関である
放送事業
というものに対して、現在の
放送
法のような
程度
でよいのか、更に
考え
るべき点がないかということが非常に大きな問題だろうと思うのであります。この点は
新聞
紙等に対する
法律
というものと歩調をそろえて、
放送
法の内容につきましても十分に慎重に検討しなければならんことだと
考え
るのであります。これは通常
国会
の問題になるかと思います。この点十分にお
考え
願いたい。 それからもう
一つ
お尋ねしたいのは、先ほど鈴木
委員
からも御
質問
もあり又網島さんから御答弁があ
つた
テレビジヨン
の問題、先ず第一に白黒の方式で先ず暫定的にやるということに大体きま
つた
ということでございますが、これは非常に国民全般に影響のある大きな問題であります。従
つて
電波監理委員会
がこれを職責上一応の
結論
を持たれるというのは当然でありますけれ
ども
、白黒で行くか或いは天然色で行くかという分れ道にな
つて
おりますので、これは
国会
における両院の意見を十分に尊重せねばならないと思うのであります。殊に一般の企業会社がやるというわけではなしに、これは恐らく網島さんも言われたように非常に大きな
研究
費その他国費の支出を必要とするのでありますから、先ず基本の方式を決定する場合に、両院の
委員会
において十分に
審議
をした上で
最後
的な解決をつけられるのが順当であろうと
考え
るのであります。これは余り一方的にお進みにならないで慎重にや
つて
頂きたいということをお
考え
願いたいのであります。仮に併しこの白黒の方式でおやりになるという
結論
が出たとしました場合に、一体この
日本
の
テレビジヨン
をどうして実用化するか、これは非常に経済的な問題とも
関係
がありますので、今すぐ
日本
の経済状態からいたしまして実用化することが可能かどうかは非常に疑問でありましようけれ
ども
、併し少くとも何かのめどをつけてもらわないと、これは現在から余り大きな進展を示さないだろうと思うのであります。その意味で
考え
られますことは、来年度例えば
電波監理委員会
或いは通産省
方面
において多少の
予算
をおとりになりましてそうして
研究
を進めると同時に、一言で端的に申上げると実験
放送
局のようなものをお作りになる、そうして
試験電波
を出す、そうして国民にもいわばアマチユアに受像器を持たして自由に試験的な
電波
を聞かせるというようなことによ
つて
、だんだんと
テレビジヨン
というものも自然に普及することになると思います。そういうことで解決をしなければならん幾多の
技術
的な問題も、自然にそこに
一つ
のめどがあればそれをめどとして解決する曙光が見えて来るのじやないかと思うのであります。今どういう
予算
を出しておられますか存じませんが、若し今お
考え
のように白黒の方式で行く、そうして来年度は若干の
研究
費その他の
経費
を
テレビジヨン
に関して特に要求をするということであれば、その中に実験
放送
局に関する
予算
をおとりにな
つて
おりますかどうか、それをお
差支
なければお伺いしたいのであります。この点については私
ども
も或る
程度
めどがつきました場合には、相当今
テレビジヨン
に対する国民の
要望
も強ま
つて
おりますから、この機会におきましてもできるだけ協力をしなけりやならんということを私個人は
考え
ておるのであります。
網島毅
25
○
説明員
(
網島毅
君) お答え申上げます。先ほど白黒の方式につきまして
委員会
として一応こういう
結論
に到達しておるということを申上げたのですが、その際にも申上げましたように、その
結論
というものは将来天然色
テレビジヨン
ができましたときに、一般国民にそう大した負担をかけないで天然色に移行できる、そういう方式が
考え
られるという想定、
予定
の下に白黒の
テレビジヨン
の方式を標準方式と申しますかそれをきめようという
結論
を得たということを申上げたのでありまして、そういう方式を今後いろいろ徴した結果なかなかうまいわけには行かんというようなことになりましたら、改めて又根本的に天然色
テレビジヨン
の問題もとり上げ
考え
直さなけりやいかんかというふうに思うのであります。 なお又只今
お話
のように、
国会
におきましてこの問題が御討議されましてそうしていろいろ有益な
結論
をお出しにな
つて
頂きますれば、私
ども
といたしましても非常に幸いでありまして、是非そういうふうにお願いしたいと存じますと共に、それに必要な資料その他につきましてはできるだけ御協力申上げたいと
考え
るのであります。と申しまするのは、この
テレビジヨン
の問題もこれはなかなかなまやさしいことでは
実施
が不可能だと私
ども
は
考え
ております。それは
技術
の面から申しましても或いは経済的な面から申しましても、非常に困難な問題を
多分
に含んでおります。併しながら
日本
においては、
日本
の文化を高めるという面から申しましても是非これは
実施
しなければならないと私
ども
も
考え
ておりますので、是非
国会
方面
におきましても十分な御援助をお願いしたいと思うのであります。 それから来年度の
テレビジヨン
の
予算
という問題につきましては、まだ具体的にどういう項目で
経費
を要求するかということはきま
つて
おりません。
一つ
の
方針
として
テレビジヨン
に関するいろいろな
調査
費と申しますかそういうもの、或いはこの
民間
に対する援助費と申しますかそういうようなものも取りたいということで今進めておるような次第であります。 ところでこの試験
放送
の問題が
お話
にございましたが、現在極く小規模でございまするがNHKにおいてすでに
実施
しております。それから又大阪
方面
で
民間
その他におきまして、
テレビジヨン
の試験
放送
を是非大阪のNHK院の
放送
局にやらせて欲しいという
要望
もございます。従いましてこの試験
放送
を今後もNHKに担当させるか、或いは又別な機関がこれを担当して行くかというようなことの利害得失という問題も
研究
しなければならないかと思
つて
おりまするが、いずれにしても先ず
テレビジヨン
を実用化する前にいろいろ
試験電波
、
調査
用の
電波
を出すということは是非必要でございまするからして、その点に関しましても私
ども
として十分今の御意見を体しまして
研究
して行きたいと思
つて
おります。
尾崎行輝
26
○尾崎行輝君
ちよ
つと簡単でよろしうございまするが、ここに当面の問題について
説明
するという
所管事項
の御
説明
がございました。この中に航空に関することが
一つ
も載
つて
おりませんが、御
承知
のごとくもうじき航空が開ける、それについての何か我々にお知らせ願うようなことはないのでございますか。
網島毅
27
○
説明員
(
網島毅
君) 航空の問題につきましては、この
我が国
の
国内
航空という私
ども
国民にと
つて
非常に喜ばしいニュースがございまして、それの
実施
につきまして
無線通信
という面から私
ども
も航空庁と
連絡
をとりましていろいろ
準備
を進め、又協力申上げている次第であります。 先ず第一は各飛行場の間の
連絡
通信
の問題でございます。
アメリカ
におきましては
民間
航空の会社が集まりまして
一つ
の
民間
航空用の無線会社を作りまして、それが各飛行場の
民間
航空用の無線
連絡
を担当しております。そういう同じような方式を
日本
に採用するのがいいかどうかという問題、或いは又従来戦前
日本
でや
つて
おりましたように、
民間
航空につきましても、この地上の
通信
施設
或いは又この無線標識のような保安
施設
というものは、これはやはり
政府
がみずからやるのがいいかどうかというような問題がございまして、これらの問題につきまして航空庁、私
ども
、及び
司令部
方面
と再三
協議
をいたしました結果、
日本
におきましては、
アメリカ
のように多数の
民間
航空会社が集ま
つて
一つ
の無線会社を作るということは
考え
られない。それから
民間
航空会社自体も各無線設備にまで費用を投するというようなことは、経済的になかなか困難であろうというような点、及び従来の
日本
におきまして
政府
が担当してお
つた
という過去の
経験
、いきさつ等に鑑みまして今後の
民間
航空はやはり
民間
航空につきまして地上の無線
連絡
設備及び保安
施設
は
政府
が担当した方がいいという
結論
の下に、
司令部
その他と
連絡
いたしました結果その了解を得まして現在その方向で進めております。 なお航空機との間の無線
連絡
の問題が第二の問題としてございます。この問題につきましては航空機を一体どこが持つのかということが問題にな
つて
参ります。
日本
の航空会社が使用する場合には
差支
ないのでありますが、若しも
アメリカ
の航空会社、
アメリカ
の法人、
アメリカ
の個人がそれを所有しておりまする場合に航空機の
無線局
の
施設
者が一体だれがその
施設
者になるかということが問題になるのでありまして、御
承知
のように
電波法
においては外国人には
我が国
の
無線局
は許可しない
方針
にな
つて
おります。この点に関しましては昨年来再三航空庁にその趣旨を
説明
いたしまして、若し外国法人或いは外国の個人が持
つて
おるところの飛行機に
我が国
の
無線局
の
免許
を必要とする場合には、何らか
法律
的な処置が必要であるということを再三御注意申上げておるのでありますが、未だ航空庁からそれに対する回答はございません。この点私
ども
として非常に心配しておるのでございまして、至急航空当局の注意を喚起して何とか解決しなければならないのじやないかと
考え
ておる次第であります。
尾崎行輝
28
○尾崎行輝君 非常に結構な
お話
で満足をいたしました。今後ともできるだけ航空と無線との
関係
について我々の意を体して頂きたいと思います。
水橋藤作
29
○水橋藤作君 簡単で結構ですが
ちよ
つとお伺いしたいのですが、この
非常無線通信協議会
ですがこれは今日までなか
つた
ことはおかしいので、これからの治安等に先ほど
説明
の通り非常無線の活用は只今相当必要性を感ずるのでありまするが、
協議
会の構成は全国的に相当大幅な数多くの
協議
会ができると思うのですが、その際に構成
委員
はどういう方法で認定されるか。或いは試験等もあるだろうし訓練もあるだろうししますので、特殊な人によ
つて
構成されるのか或いは各官庁及び
民間
或いは監理局間のその職の
代表
者が集ま
つて
構成メンバーになれるのか、その点
ちよ
つとお伺いしたいと思います。
網島毅
30
○
説明員
(
網島毅
君) 只今こういう機関が今までないのがむしろおかしか
つた
とおつしやいましたが実は全然なか
つた
わけではありません。と申しますのは
電波監理委員会
ができる前まだ
電波監理
行政
が
電気通信省
に属しておりましたときに、電気
通信
大臣を長といたしましてこれに臨時の機関がございまして、それが従来担当して参
つて
おりました惰性でそれがや
つて
来てお
つたの
であります。今後いろいろな問題が解決された機会にそれをはつきりと
電波監理委員会
の
性格
に合うように直したということでございます。 なおこの
協議
会の構成メンバーその他
運用
問題につきまして詳細な点は、幸い
電波監理
長官が出席しておりますので長官から
説明
させて頂きます。
鈴木恭一
31
○
鈴木恭一
君
ちよ
つと関連しまして、非常に無縁
協議
会をお作りにな
つて
非常時に対する非常
連絡
をやることは非常に結構だと思います。是非それをやらなくちやならんと思
つて
おりますが、過去の
経験
に徴しましてそういうような機構はできましても、実際やる際にな
つて
来ると
電気通信省
の機関だけでや
つた
り、これだけのメンバーが極めて何といいますかその非常時に対応して活發に動くということは非常に困難だと思います。従
つて
これを拝見しますと第四章に訓練というところで常時訓練をするようなことにな
つて
おりますが、私はこれが一番重要な問題だと思うのです。平素の
連絡
というものはこれはまあ紙に書きただ頭の中で
考え
ておるというのですが、事が起
つた
場合にこれが実際活用できないということであ
つて
は一体意味がないのであります。絶えず訓練をするということは極めて心要なのであります。従
つて
一週に一遍とか或いは月に二遍とかこの訓練をどういうふうにおやりにな
つて
行くかそれを是非
一つ
お伺いしたいと思います。ついでに併せて御答弁願います。
網島毅
32
○
説明員
(
網島毅
君) その点も極めて簡単でありますからお答えいたさせます。
長谷慎一
33
○
説明員
(長谷慎一君) 只今の御
質問
に対してお答え申上げます。先ず最初にこの
協議
会の機構でございますが、中央に中央
協議
会というものを置きまして、全国的に各官庁、或いは無線を現に利用し、或いは非常災害の救助、或いは
治安維持
、そういうものの
仕事
に関連のある機関との間で全国的に
考え
なければならん点を
協議
するための
協議
機関を置きまして、この中央の
協議
機関の必ずしも下部機構というわけじやございませんが、密接な
連絡
をとるために地方にそれぞれの
協議
会、それは大体例で申上げますと、電通省の電気
通信
局或いは
電波監理
局の置かれておるようなところがいろいろの
連絡
上都合がいいのだろうと
考え
てそういうところに地方
協議
会を置く、各県の大体県庁所在地或いは北海道におきましては支庁の所在地に置く、こうい
つた
具体的な計画を立てて行こう、こういうことにな
つて
目下全国的にこの
準備
を進めております。この
準備
の内容は只今鈴木先生から御指摘のありました訓練ということを私
ども
最も重視しておりまして、これは訓練と申しましても余りにも理想に走りますというと
実施
ができない、一カ年に一度とか二度や
つたの
では実際の訓練に役立ちませんので、相当頻繁に而も無理なく各
関係
者が総合力を発揮できるような形にしなければなりませんので、そういう点から従来はややともしますというと監督官庁が
施設
者に無理なことを強いて、従
つて
いざという場合に円滑に行われなか
つた
というようなこともなきにしもあらずということを考慮いたしまして、どこまでも
無線局
を持
つて
おり、
通信
をやられる方が自発的にこれなら自分たちとしてやれる、この範囲ならいざというときの用意にも十分だと思うというところで案を作
つて
頂く、そういう線に副いまして、
電波監理委員会
或いは、地方の監理局といたしましてはそういう観点から各
通信
の
関係
者、或いは先ほど申上げました非常災害の救助
関係
をやられる
方面
との
連絡
の衝に当りまして、御趣旨の線に副
つて
行きたいと
考え
ておる次第でございます。
水橋藤作
34
○水橋藤作君 私も内容はよくわかりましたが、構成
委員
の具体的に申上げまするならば給与とか、手当というものが必要だと思うんですね、それをどういうふうな方法によ
つて
やられるか。ここに構成
委員
の各官庁のあれを書いてありますが、この中から専門的の人が一人ずつ固定的に出ておやりになるのか、又
委員
を新たに任命して有給な
委員
を構成メンバーとしておやりになるのか、どういう形式になるのか、お伺いしたいのであります。
長谷慎一
35
○
説明員
(長谷慎一君) 只今の御
質問
にお答え申上げます。これは
規約
にもございますように、非常無線ということに必然的に関心を持たれる方々で、早く申しますと寄合
つて
力を併せて行こう、こういう
考え
方でございますので、構成
委員
は別に有給とかそういうことは別に
考え
ておらないのでございまして、例えて申上げますというと、電通省として非常の場合には、若しも公衆
通信
の
通信
系が何らかのことのために杜絶した場合に、例えば鉄道、或いは国警の持
つて
おる
通信
系で通ずる方法を
考え
る或いは鉄道の
通信
系がとま
つた
場合に、その重要な
通信
を公衆
通信
或いは国警の
施設
を以て通ずる方法を
考え
る。こういう内容でございまするので、各官庁或いは
関係
者の中の
専門家
が集まりましてお互いにいわゆる相互の間の協力の仕方を相談しよう、具体的に作り上げて行こう、こういうことでございます。
水橋藤作
36
○水橋藤作君 そうしますと、仮に海上保安庁なり気象台なり、或いは国有鉄道なり建設省なりから誰か一人ずつ出てもら
つて
会議
を開くと、こういうことになるわけですか。
長谷慎一
37
○
説明員
(長谷慎一君) さようでございます。
水橋藤作
38
○水橋藤作君 そうしますと訓練その他をする場合にそのときによ
つて
人が変る場合があるのであ
つて
、そうしますというとその訓練の
効果
が上らないので、仮に厚生省なら厚生省の
職員
の中で、誰がこの
協議
会の構成
委員
であるというような恰好で
委員会
ができるなら納得できるのですが、各官庁から一人ずつ
代表
を送り、およそ二十人ばかりになるでしようがそれによ
つて
それで
会議
を開くと、で訓練をするということで、この次の
会議
にはまるつきり知らないのが又集まるというようなことでは、私は目的は達し得られないのじやないか、で中央としての
協議
会との
連絡
その他もやはり密に行かないのじやないかというふうに
考え
るのであります。その点を。
長谷慎一
39
○
説明員
(長谷慎一君) 御
質問
の御趣旨の点よくわかりました。この構成は、大体国鉄なら
通信
関係
の担当のかたで、電通省であるならば
施設
局長、
業務
局長が
委員
であ
つて
、それからそれぞれの部長さん或いは課長さんが幹事に、なるというような工合によ
つて
仕事
の職責の上から大体構成メンバーが御相談の上でできておる。地方におきましても大体同じような線で、ございまして、先ほど申上げました
非常無線通信
が
非常事態
が起
つた
ときに、どういう工合に入
つて
行くかという計画の設定、並びに訓練の
実施
要綱等がきまりましたならば、それぞれの
無線局
にそれがそれぞれの系統から通達がございまして、それによ
つて
総合的な訓練の
実施
或いはいざというときの
準備
をや
つて
行くという
考え
方にな
つて
おります。
水橋藤作
40
○水橋藤作君 そうしますとこういうふうに解釈してよろしうございましようか。各官庁の担当官が寄
つて
、年参に一回なり二回なり或いは何か突発事項があ
つた
ときに、その
代表
者が寄
つて
会議
を開くのが
協議
会の
性格
だというふうに解釈してよろしいのですか。私はこれは全国的に相当重要な問題ですから、各官庁から一人ずつ専門的の
委員
を選んで、そうしてたえず
連絡
を密にされて或いはまあ先ほど申しましたように有給で相当これを活發に而も有効に訓練されるには、相当これに対しての
予算
も必要とするのじやないかというようなことから御
質問
したので了解いたしました。有難うございました。
寺尾豊
41
○
委員長
(
寺尾豊
君) 本日はこの
程度
とし、明日は公報には十時とな
つて
おりますが午後一時から開会をいたしたいと思います。御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
寺尾豊
42
○
委員長
(
寺尾豊
君) それでは本日はこれにて散会いたします。 午後零時十五分散会 出席者は左の通り。
委員長
寺尾 豊君 理事 村尾 重雄君 新谷寅三郎君
委員
大島 定吉君 鈴木 恭一君 平林 太一君 尾崎 行輝君 水橋 藤作君
説明員
電波
管理
委員会
副
委員長
網島 毅君
電波監理
長官 長谷 慎一君