○古
池信三君
只今大臣から詳しくお
考えについての御
答弁を承わ
つたのでありまするが、私聞いておりますところによると、
値段から言いましても、
外国の
製品よりも
日本の
製品のほうがずつと
値段も安いそうであります。それから
只今の
水冷式、
空冷式の
方式につきましても、これは主として
真空管の問題でありまするから、
国産品でも、現在は使
つておりませんが、将来
空冷式を使おうと思えばできんことではないと思います。又オートマチックの問題にしても、
十分国産品で研究してや
つて行ける問題ではないかと思うのであります。今丁度
民間放送が許されて、
各社が一齊に
設備を新設する場合でありまするから、よほどその辺のところをお
考えにな
つて置かないと、一旦
外国の
設備を
輸入しますというと、今後末長くそれらの
維持或いは修理の場合には、すべて
外国から部品を
輸入せねばならんということにもなろうかと思うのであります。これは少しこの場合の例としては或いは適切ではないかも知れませんけれども、
日本が今まで随分
方式の異
なつた
機械を取入れたために困つた問題がたくさんあります。一例を挙げれば、
発電機の問題にしましても、五十サイクル、六十サイクルその他のサイクルが非常に混在しておりまするために、
日本も随分大きな不利をこうむ
つておることは御
承知の
通りであります。又
電気通信の
関係におきましても、ドイツの
ジーメンス式、或いはアメリカの
ストレージヤー式、この両方の
方式が
日本に入
つて来ておりますために、いろいろ
維持運営の上において困り、
日本のためにも相当な不利を感じたこともたくさんあつたと思うのであります。今回
民間放送の開始に当りまして、でき得るものならば全部揃
つて国産品でや
つて、そうして
外国のものは必ずしも
輸入せんでもこれを研究することは十分できると思います。そうしてその長所を取入れて、
国産品の
技術面においてこれをますます進歩さして行くという
方法は、幾らでも途があるのではないかと
考えるのであります。どうぞそういうような意味から、特にこの
放送関係の
監督官庁でありまする
電波監理委員会その他の
専門家ともよく
一つ御
協議をされまして、この問題の
取扱については十分慎重な態度で臨まれんことを私としては切望に堪えないのであります。
只今の
お話では、今まで余りこの
電波監理委員会であるとか、或いは
電通省あたりと御
協議に
なつたことはないようにも伺えたのでありまするが、今後かような
専門の
関係方面と十分御
協議になるのでございましようか、どうでございましようか。