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1951-02-08 第10回国会 参議院 建設委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十六年二月八日(木曜日) 午後一時四十七分
開会
—————————————
委員氏名
委員長
小林
英三
君
理事
岩崎正三郎
君
理事
赤木
正雄
君
理事
小川
久義
君 石川 榮一君
島津
忠彦
君 平井 太郎君 深水 六郎君 江田 三郎君
小林
亦治君
田中
一君
徳川
宗敬
君 久松 定武君 田方 進君 東 隆君
—————————————
本日の会議に付した
事件
○
調査承認要求
に関する件 ○小
委員選任
の件 ○
公共事業全般
に関する件
—————————————
小林英三
1
○
委員長
(
小林英三
君) それでは
只今
より
委員会
を
開会
いたします。 お諮りをいたします。
建設省
その他の
建設事業
に関する
調査
につきましては、第八
国会
以来この
調査
を継続してお
つたの
でありますが、第十
国会
の
最初
に一応未了の報告を出してございましたので、この際、この
建設省
その他の
建設事業
に関する
調査
をするということに対して御
承認
を願いたいと思います。御
承認
を願うことに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
赤木正雄
2
○
赤木正雄
君 ここに今お
手許
に頂きましたのは、
事件
の
名称
といたしまして、
建設省
その他の
建設事業
に関する
調査
とありますが、私はその他の
建設事業
に関する
調査
について少し疑問があります。例えて申しますと、
建設省所管
の
事業
である、併しそれが
建設事業
になるかどうか、例えて言うならば、
農林省関係
の
事業
、それは
建設省所管
の
事業
には関連するが、果して
建設事業
になるかどうか、非常に疑問になる。併し
農林省
の
所管事業
に度するものも、やはり我々は
調査
する必要があると思う。例えて申しますと、耕地の問題或いは林業の問題、それは
建設
にあろうとなかろうと、
建設省
の
治水
その他あらゆる
方面
に関連するものならば、当然この
委員会
で
調査
せんと困るというようなものがたくさんある。それをこの
調査事項
から除いて行くと、非常に変なものになりはせんか。それに対するお
考え
はどうでしようか。
小林英三
3
○
委員長
(
小林英三
君) 今の
赤木委員
の御
意見
でございますが、
建設省
その他の
建設事業
に関する
調査
ということになりますというと、
建設省
は勿論のこと、その他の省に跨
つて
お
つて
も、
建設関係
の
事業
に関する
調査
という
意味
に
考え
ております。
赤木正雄
4
○
赤木正雄
君 それが
建設事業
というのは非常に
意味
があいまいですね、私の
考え
では……。
小林英三
5
○
委員員
(
小林英三
君) 何かいいお
考え
がありますか。
赤木正雄
6
○
赤木正雄
君 私は
建設省
その他の
建設省所管
に関する
事業
。そうすれば
建設省
の
所管事業
に関するものは、やはり他の省でもいい。例えて申しますと、国土の
総合開発
とか、こういうものにやはり
建設省
の
関係
がある、併しそれは必ずしも
建設事業
でないかも知れない。そういう非常に
範囲
が広くなりますが、併しこの
委員会
として必要であると思う。
専門員
はどう思
つて
おりますか。
田中一
7
○
田中一
君 結局今の
赤木委員
の御
意見
も、
はつきり建設委員会
が
調査
する
事項
であるから、
従つて
又
建設委員会
が
調査
するという
事項
に制約されると思う。誤解される
文字
は、誤解されない
文字
に変えて、我々のやる
調査
は
建設委員会
の
所管
の
事業
に限らなければならんと思いますから、農林とか或いは他の
方面
の
建設事業
には及ばない、こういう見方をする
意味
かと思う。
従つて
その誤解されるような字句は直してそのままでも差支えないと思います。
小林英三
8
○
委員長
(
小林英三
君)
ちよ
つと
専門員
のかたの
意見
を聞きたいと思います。
速記
をとめて。 〔
速記中止
〕
小林英三
9
○
委員長
(
小林英三
君)
速記
を始めて。
只今
の
建設省
その他の
建設事業
に関する
調査承認
の件につきましては、これを
調査
することに御
承認
願うことに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小林英三
10
○
委員長
(
小林英三
君) 御
異議
がないようでございますから、さよう決定いたします。
—————————————
小林英三
11
○
委員長
(
小林英三
君) その次に、この間の打
合会
におきまして御
了承願
つて
おりまする第二次の
調査
を起したいと思うのであります。それはやはり
建設省
その他の
建設事業
に関する
調査
というのであります。この問題につきましては、
只今赤木委員
からいろいろ御
意見
もございましたから、よく皆さんの御
意見
によ
つて題目
を決定いたしたいと
考え
ております。一応読みましよう。
武井篤
12
○
専門員
(
武井篤
君) 朗読いたします。
建設省
その他の
建設事業
に関す る
調査
(第二次)
承認要求書案
一、
事件
の
名称
「
建設省
その他の
建設事業
に 関する
調査
」(第二次) 一、
調査
の
目的
建設省
その他の
建設事業
及び
計画
に関する
実情
及びその総 合性並びに
工事
の
合理性
につ いて
調査
検討
する。 一、利益
建設事業
、特に
災害復旧
、総
合開発
、並びに
住宅問題等
に つき実相を
総合的立場
に於い て把握し、その
対策
を樹立す るとともに
関係法令
の改廃の
検討
に資する。 一、
方法
広く
関係官民
から
計画
、実 施、
成果等
につき
意見
を聽取 すると共に
実地視察
、
資料
の
収集等
により
調査
を行う。 一、期間 第十
国会開会
中 右本
委員会
の決議を経て、
参議院規
則第三十四條第二項により
要求
す る。
小林英三
13
○
委員長
(
小林英三
君) 如何でございましよう。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小林英三
14
○
委員長
(
小林英三
君) それではやはりこの同じような
目的
を以ちまして、この第二次の
調査
をいたすことに御
承認
を願うことに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小林英三
15
○
委員長
(
小林英三
君) 御
異議
がないようでございますから、さよう決定いたします。
—————————————
小林英三
16
○
委員長
(
小林英三
君) 次に、これも先般の打
合会
におきまして、建築に関する小
委員会
を設けたいという御
意向
でございました。本
委員会
に右のような
目的
のための小
委員会
を設けることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小林英三
17
○
委員長
(
小林英三
君) 御
異議
がないようでございますから設けることに決定をいたします。 小
委員
は何名くらいを置くことにいたしましようか。又その
選任方法等
については如何いたしましようか。御
意見
をお述べ願います。
岩崎正三郎
18
○
岩崎正三郎
君
委員長
のほうに案があ
つた
らお示しを願いたい。
小川久義
19
○
小川久義
君 五人乃至六人で、
委員長
において指名して頂きたいと思います。
田中一
20
○
田中一
君 一応各党一人、或いはその他
希望者
というような形できめたらどうかと思います。
小林英三
21
○
委員長
(
小林英三
君) 今
小川委員
から数は五、六名、その任命については
委員長
に一任するという
動議
が出ましたが、御
異議
ございませんか。 「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小林英三
22
○
委員長
(
小林英三
君) それでは
委員長
において決定するまで暫時お待ち願います。
只今
の
小川
君の
動議
によりまして、私に一任を願
つて
おります小
委員
の指名をいたします。
小川久義
君、
島津忠彦
君、
田中一
君、
徳川宗敬
君、
東隆
君、以上五名を御指名申上げます。
—————————————
小林英三
23
○
委員長
(
小林英三
君) 次は、先般の打
合会
におきましてやりましたスケジュールに基きまして、今日は
公共事業費全般
につきまして、先ず
安本
の
建設交通局長
が見えておりますから、
安本
のかたからその問題につきまして御
説明
を願いたいと思います。
小沢久太郎
24
○
政府委員
(
小沢久太郎
君) それでは二十六
年度
の
公共事業
の
予算
の
編成方針
の概要について御
説明
申上げたいと思います。その前に二十六
年度
の
公共事業
の
予算編成
の
取扱
、
予算措置
の
取扱
というものが三十五
年度
と変りましたから、それを御報告申上げて置きます。
公共事業費
の
範囲
でございますけれ
ども
、二十五
年度
におきまして、
河川
、
砂防
、
農業
、
山林
、
水産道路
、
港湾
、
航路標識
、
都市住宅
、上下水道、そういうもののほかに、
文教
、
官庁営繕
、
行刑厚生施設
というようなものを
安本
で
査定
をいたしまして、
安本
に
予算
をつけまして、二回の
認証
で
各省
に移し
替え
をしたのであ
つたの
でございますけれ
ども
、二十六
年度
から、そのうち、
文教
、
官庁営繕
、
行刑厚生施設
というものは、
大蔵省
で
査定
をいたしまして、これを
各省
の
所管
に計上するというふうに
変つたの
でございます。それからそのほかの、例えば先ほど申上げました
河川
、
砂防等
につきましては、
安本
でこれを
査定
いたしまして
大蔵省
と
協議
の上で、これを決定する、こういうことでございます。それから
予算
の
つけ方
でございますけれ
ども
、
北海道
開発、
北海道
に関する分を除きまして、これを
安本
の
所管
に計上いたしまして、一回の
認証
で
各省
に移し
替え
をする、こういうことでございます。それから
北海道
の分につきましては、
北海道開発庁
の
予算
に計上いたしまして、
北海道
で
安本
と
協議
の上で
認証
する、それを
各省
に移し
替え
をする、こういうことであります。それから
認証
でございますけれ
ども
、昨
年度
までは二回の
認証
をしておりました。本
年度
は一回の
認証
をするということであります。それから二十六
年度
から
公共事業
の
取扱
が変
つた
ということでございます。それで
公共事業
の総分けでございますけれ
ども
、それは先ほど申上げました
経済安定本部
につけるものと、それから
大蔵省
で
査定
するものと合せまして、千八千億ということが一応きま
つたの
でございます。それでその千八十億のうち、
経済安定本部
で
査定
いたしましたもの、それから
大蔵省
で
査定
いたしましたものを分けまして、
安本
で
査定
いたしましたものが九百七十六億九千五百万円でございますそれから
大蔵省
に移りましたもの、結局、
文教
、
営繕
その他のものが百三億五百万円でございます。それから
内地
と
北海道
の区別、つまり
経済安定本部
につけます
予算
と、
北海道開発庁
につけます
予算
は、
内地
の分が九百六億五千二百万
ちよ
つとでございます。
北海道
の分が七十六億四千二百万円なにがしでありまして、そういうことにな
つて
おります。それでこの
内地分
につきます九百六億の
予算
をどういうふうに
配分
するかということでございますけれ
ども
、これは
一般
と
災害
に分けるということでございます。それで
災害
をどうとるかということが、これは問題になるのでございますけれ
ども
、一応二十五
年度
末におきまして、
残事業
が千八百億でございます。それに対しまして
国費
といたしまして千二百二十億ということにな
つて
おるのであります。我々といたしましては、そのうち
緊急分
のものを二カ年平に完成するというふうに
査定
いたしまして、二カ年平に対して三百二十億を計止するということにな
つて
おります。それから当年災でございますけれ
ども
、これは当年に発生いたします
災害
のうち、
緊急分
のものの大体二二%だというような
査定
の下に、八十億ということを計算しておる、結局
災害
といたしましては四百億計上しておる、こういうことでございます。 それから
一般
の
公共事業費
の分け方でございますけれ
ども
、
一般
の
公共事業費
をグループに分けますと、大体
四つ
になると思うのでございます。それは
河川
、
砂防
、山森、それから造林というようなもの、いわゆる
治山
、
治水
というふうなもの、それから
農業
、或いは
水産
、或いは林道というようなもの、つまりその
施設
によりまして
生産増強
をもたらすというようなもの、それから
道路
、
港湾
、
航路標識
のような
交通運輸
の整備ということ、それから
都市計画
、水道、
住宅
のような
生活環境
の改善というようなもの、その
四つ
に分かれると思うのでありますけれ
ども
、そのうち
治山
、
治水
、
災害
の現状に鑑みまして、
治山
、
治水
を最も重点的に
考え
るということでございます。それから
内地
と
北海道
のことでございますけれ
ども
、
北海道
を開発するというようなことから
内地
よりも若干速度を早めるということでございます。それから見返
資金
の問題でございますけれ
ども
、
昭和
二十五年には見返
資金
が百十億ございまして、二十六
年度
には見返
資金
がレリーズされるということは未だ
承認
されません。その見返
資金
の手を付けましたもの、そのうち重要なものをこの
一般公共事業費
の中で、国で繰入れたいということでございます。 大体
公共事業
の
予算編成
の大綱を御
説明
申上げました。御
質問
によりましていろいろ御
説明
申上げたいと思います。
赤木正雄
25
○
赤木正雄
君 これはむしろ
安本長官
にお尋ねすることのように思いますが、
公共事業費
なり、
一般
の
予算
を作る場合に、現在は
公共事業費
は
安本
のほうで
お作り
にな
つて
いますが、もともとこういうふうな
予算
というものは、やはりアメリカの
国会
の議決のように議員が作るべきものだ、そうしてこれを
予算
に計上するのが本体のように思うのですが、これに対して
安本当局
はどういうふうにお
考え
にな
つて
おりますか。
小沢久太郎
26
○
政府委員
(
小沢久太郎
君)
予算
の
編成権
といいますか、
編成
するのは
政府部
内にある、そういうふうに私
ども
……。
赤木正雄
27
○
赤木正雄
君 無論今は
政府
にありますから、こういうふうな制度で、
政府
で
予算
を
お作り
にな
つたの
はわかりますが、この
国会
の
性格
からいたしまして、又
民主政治
の
性格
からいたしまして、これでいいか悪いか、それについて御
検討
にな
つたの
でありましようか。
小沢久太郎
28
○
政府委員
(
小沢久太郎
君)
只今
の御
質問
は
予算編成
をどこでするかという、根本問題をどうするかという御
質問
でございますが、実はそういうむずかしい問題になりますと我々一
局長
では御返答できませんです。大臣に……。
赤木正雄
29
○
赤木正雄
君 でありますから、今度その問題について、いずれ
長官
もお出ましのときがあろうと思いますから、
国会
のあり方として、現在のような
予算編成
がいいか悪いか、若しも悪ければこれをだんだん改める
意向
があるかないか、それを適当の時期に
長官
から伺いたいと思います。 次に、この表で後ほど詳しい御
説明
があろうと思いますが、或いは全部の御
説明
を承わ
つた
後に要望しても差支えないと思いますが、私は
昭和
二十六
年度
要求額
、この
要求額
をおきめになる前に、一体どれほどの金を
各省
が
安本
に
要求
していたのか、それを知りたいと思います。でありますから御迷惑でありましようが、この
項目
に準じて
各省
から
要求
していた金を
一つ
お示し願いたいと思います。それは今でなくてもこの次の機会までにお願いします。
小沢久太郎
30
○
政府委員
(
小沢久太郎
君) 全体で約三千八百億と記憶しておりますが、細かい実はデータを持
つて
おりませんので、後ほど
一つ
……。
赤木正雄
31
○
赤木正雄
君 この
内容
を詳しく
安本
として御
説明
願えるでしようか。私それについて一応御
説明願つて
から
質問
したいと思
つて
おります。
小林英三
32
○
委員長
(
小林英三
君)
赤木委員
にお伺いいたしますが、よほど詳しくですかどの
程度
……。
赤木正雄
33
○
赤木正雄
君 各
項目
について、これは例えて申しますと
河川事業費
、これはよくわかりますが、
海岸堤防修築費
、
河川総合開発事業費
、
河川事業調査費
、
附蔕事務費
、これはどういうふうなことをしておられるのか、はつきりしませんから、そういうことを知りたいのです。
石田政夫
34
○
説明員
(
石田政夫
君) 御
説明
を始めます前に、先ほど
ちよ
つと
局長
が御
説明
しました
数字
の訂正をいたしたいと思います。
北海道開発庁所管分
でございます。七十六億四千二百万と申しましたのは七十億四千二百万の間違いであります。 これはお
手許
にお配りいたしました
あと
のほうに
総理府所管
、各
官庁所管分
としてあります。このお
手許
にお配りいたしました表につきまして、実は
予算
の技術的の
方面
から申しますと、
最初
に書いております
公共事業費
は九百六億これは
経済安定本部所管
でございます。それからその
あと
のずつとうしろのほうに
北海道開発庁所管
と、こう分けております。一応概括的に申上げますと、現在
経済安定本部
において
取扱
いまする
所管別
に申しますると、
開発庁
の詳細な
各種別
の
内容
につきましては、一応
開発庁
におきましてこれを規定される。併し
予算
の
編成
の当時は、事実上
建設交通局
におきまして、いろいろ
両者調整
をやりまして大きく枠をきめて参
つた
、こういう
実情
でございます。 それで先ずこの
予算書
に書かれました
公共事業費
の面のほうで申しますると、これは
内地
の
公共事業費
の一応
費目別
の
合計額
でございます。先ず
直轄河川改修費
、これが
国費
で申しますると九十一億二千二百七十二万九千円とな
つて
おります。この
直轄河川
の
改修
につきましては、従来の
計画
につきまして、一応
方針
といたしまして、今後いわゆる継続費的な感覚で、
予算
の
査定
の場合に強く各
河川ごと
に
検討
いたしまして、それが
予算
の合理的な
配分
の際に、一応従来の
原局要望
の
予算
の
範囲
内におきまして訂正いたしまして、合理的な
数字
の
調整
を
図つて参つたの
でございます。これを
河川別
の大要で申しますと、現在の
直轄河川
、
中小河川
或いは
北海道
の
国費河川
、或いは
地方費河川
とそれぞれ規定されておりまするものにつきまして、過去の二十五
年度
におきまして一応
予算
的に強く出ましたものと、それからその後
新規
にどれだけ着手すべきかという問題を詳細に
検討
いたしました結果、若干
新規
を認めております。原則といたしましては、継続の重要な
河川
は引続いて認めて
実施
するということを強くと
つて
おるのでございます。この詳細な
河川ごと
の
内容
は、
只今
検討
いたしております。これは
予算
を
最初
に築き上げた際に
検討
いたし、これを或る想定されました
計画
によりまして、
予算
の
範囲
内におきましてこれを
予算
的に想定をいたし、現実に
河川別
にこれを当てはめて行こうということに相成
つて
おります。
只今
実は
年度ごと
の
資料
を持
つて
参りませんでしたが、これは
河川局
と相談をいたしながら、
認証
の面で折衝いたして参るということに相成るのでございます。それで
直轄河川
につきましては、従来の
河川法
の規定によりまして、一応
全額国庫
で支出いたして、
地方費
から改めて三分の一を
地方費負担分
として国の歳入のほうに徴収するということに相成
つて
おります。 次に、
中小河川
におきまして、これも既定の分並びに
新規分
を若干追加いたしまして、
予算
に計上いたして参りましたが、
補助率
が二分の一、
地方費
と
国費
と同額を合せましてこの
事業
の正鵠を図るということに相成ろうと思います。 次に
直轄河川総合開発事業費
、これにつきましては、従来
河水統制事業
と称されておりましたところでございまして、或いは琵琶湖とかその他こつちにございます。 それから
名称
で
ちよ
つと私訂正いたしまするが、
河川改修費補助
、これが従来の
中小河川
の各
改修
でございます。
海岸堤防修築費補助
、これにつきましては、御
承知
の
阪神地方
におきます
防潮対策
の
海岸堤防
と、それから同時に全国的に眺めましていわゆる
海岸堤防
の
修築
を含めまして、一応若干の額を計上いたして参りました。これにつきましても、
要求額
は相当多か
つたの
でございまするが、一応合理的な
数字
の
検討
の結果、或る
程度
、暫く現在の
国費
の
範囲
内では足りないだろうという
結論
に到達したわけでございます。その次の
河川総合開発事業費補助
、これは従来の
河水統制費
の
補助事業
の
名称
を変えまして、
河川総合開発事業費補助
と相成
つて
おる。今日は御
承知
の單独の
電気事業
と非
公共事業
と密接の
関係
がございまして、従来の
公共事業
に対する従来の
補助率
四分の一を、一応
工事種目ごと
に
電気單独事業
と
河川総合日開発公共事業
と一応アロケーシヨンを
実施
いたしまして、そういたしまして
公共事業費該当
の
事業
につきましては四分の一を二分の一に引上げるということで、
河川総合開発事業費
を
検討
し、これに対し或る想定された数カ年の
計画
的な
年度
を切りまして、
国費
を算定いたして参
つたの
であります。これが
河川総合開発事業費
でございます。それから
河川事業調査費補助
、これもそれぞれ従来ともございました
調査費
を、なお二十六
年度
に、
各種
の
見地
から
総合調査
を更に嚴密に
検討
いたしまして、
十分計画性
のある科学的な
一つ
の
予算査定
の参考にしようというわけで、これに附けて参
つた
わけでございます。 それから次に
砂防事業
につきまして申上げますと、
砂防事業
が前
年度
に比べまして、総額で申しまして前
年度
十八億に対しまして三十二億に飛躍的に増加いたしております。これは先ほど
局長
から申しましたいわゆる
治山治水
の大眼目を強くここの中に織込んだわけでございまして、このうち
直轄砂防
と、それから
補助砂防
と大体二つに分れまするが、
直轄砂防
並びに
補助砂防
とも、前
年度
に比べまして相当他の
費目
に類を見ざるほどの倍率をかけまして、飛躍的に増加いたしております。なおこの
砂防
につきまして、特に
補助砂防等
につきまして、
個所
が非常に多いということ、並びに
予算
が前
年度
よりは飛躍的に増加いたしますると、勢いこれに対しまして
工事
の最も合理的な
実施
につきまして今後私
ども河川局
と絶えず連絡をとりながら、この飛躍的な
予算
の増加に
伴つて
の
工事内容
の
施行
に十分
効果
あらしめるように、これを以ちまして
治山治水
の
一つ
の大きな
目的
に副いたいというふうに
考え
て強く増額いたして参
つた
次第でございます。 次に
山林事業費
で申しますと、これがこの表にございまするように
直轄治山
、或いは
公有林野
、
山林事業云々
とございますが、これも実は
砂防
と同じように
治山治水
の
見地
からいたしまして、殊に
治山
の
見地
からいたしまして、前
年度
に比べて
相当額
の増額を図
つて
おります。でこれにつきましては、実は
原局
の林野庁の要請の
資料
を
安本
におきまして更に詳細に
検討
いたし、
一定
の科学的なそして合理的な
計画性
を持せました
個所別
の一応
事業施行量
を算定いたしまして、この
配分
を
実施
いたして参
つたの
でございます。 その次に、
土地改良事業費
につきまして申上げますと、
土地改良事業
、
開拓事業
その他を通じまして、いわゆるこの
農業
の例の、一割増産の線に沿いまして、何らか前
年度
に比べまして相当増収を期し得る方策を
考え
てお
つたの
でございまするが、一応限られた
公共事業費
の
国費
、殊に先ほど
局長
から申上げました
災害費
に対しまして四百億を計上すると、
従つて改良工事
といたしましては、大体
公共事業
全体の約半分を
ちよ
つと上廻る
程度
にしか過ぎないと、こうい
つた
見地
から各
費目
を通じまして、
改良工事原局
は
要求
の
数字
よりは相当下廻りました
査定
の
結論
と相成
つたの
でございまするが、この
土地改良事業費
につきましても
内容
を詳細に
検討
いたしました結果、
一定
の
経済効果
を算定いたしまして、殊に
団体事業
とかその他につきまして、特殊の
団体事業
で、
收益
が一応
投下資本量
に対しまして非常に少い
といつた分
につきましては、一応
経済効果
の
見地
から、この
個所
を相当落しまして、
收益
の比較的高いやつという分を狙いまして、いろいろ
数字
的な、合理的な計算を
実施
いたしたのでございます。このうち
国営灌漑排水事業費
、それから
土地改良事業費補助
、いろいろ
費目
は立
つて
おりまするが、実は二十五
年度
と比較いたしまして、特に
農業政策
上の面から申しまして私
ども
考え
られますることは、国が一応
国費
の
対象
といたします場合に、
国営
或は
府県営
と比べまして、
団体官等
の、
事業個所
が一応限定されて低い、少い
個所
におきましては、
国費
の
対象
として特にこれは坂上げる際に、よほどの
計画性
と、これに対する
事業
の実際の
効果
という
見地
から睨み合せ、国が一応指導できる、国のいわゆる目の届くという
見地
からいたしますと、やはり
国営
乃至は
県営
のほうに重点を、今までより相当増加せざるを得ないんじやないかという
結論
に到達いたしまして、若干
国営
或は
土地改良事業補助等
にいたしましても、
県営方面
を大体重く
考え
て
実施
をいたして参
つたの
でございます。 次に、
開拓事業費
につきまして御
説明
いたしますると、御
承知
の終戦直後のあの
開拓計画
、厖大な
開拓計画
の後始末、殊に
入植者関係等
を見合いにおきまして、
貧入植者
の
いろいろ生活
上の問題、
貧入植者
の救済の
見地
からいたしまして、
既墾地
の
建設事業
につきましては、これは先ず重点的に見るということにいたしまして、この前
年度
に比べまして、若干の、
開墾建設事業
に或る
程度
の
事業別
の
重要性
を持たせまして、この
計画
を
実施
いたして参
つたの
でございます。 次に
水産施設費
につきまして、漁港
修築
、作業船整備等、これを前
年度
に比べますと、
相当額
殖えております。これは
一つ
は零細
水産
業者の救済の
見地
並びにこの
水産
業
関係
で、今後のこれは
土地改良事業
と同じように、いわゆる食糧増産の
見地
から、成る
程度
の、前
年度
より
相当額
の飛躍を示さざるを得ないだろうということと、最近マツカーサー・ラインの増加に伴いまして、一応漁港
方面
につきまして、
個所別
に
検討
いたしまするとどうしても
相当額
の
予算
を計上せざるを得ないだろうという
一つ
の
計画
に基きまして、この
予算
を計上してございます。特に後に申しまする法案等と一緒に、作業船の整備につきましてこれは本
年度
は特にこの
費目
を、柱を一本立てまして、ここに計上いたして参
つたの
でございます。 次に
道路
事業
でございまするが、
道路
事業
につきましては、二十五
年度
見返
資金
より約三十七億でございましたか、
相当額
計上されて参
つたの
でございまするが、二十六
年度
見返
資金
は
公共事業
が一応零となりまして、
個所別
に
検討
いたしました結果、これの見返
資金
の継続
事業
の残
工事
分につきましては、必要な或る
程度
の金額を計上し、同時に直轄国道その他につきまして、いわゆる
道路
改修
のうち、補修重点という
考え
を一応とりましたが、補修を一応可能な
範囲
実施
を終えまして、いわゆる改良のほうに移りたいという希望を以ちまして、
個所別
に詳細な
検討
を遂げました結果、見返りのいわゆる残
工事
に対しまする大小を含めまして、一応この金額を
査定
計上いたして参
つたの
でございます。 それから
港湾
につきまして、これは特に終戰後、殊に最近におきまして、いろいろ外国貿易の要請地蔕等もございまして、重要
港湾
等に特に重点を置きまして
予算
を計上し、かたわら地方
港湾
等におきましても、今後のいわゆる輸送能力その他
個所別
に
検討
いたしますると、おのずから終戰後今日に至りまする時間の経過と共に、輸送上の特に重要地点と認められまする
港湾
、殊に地方
港湾
といえ
ども
相当利用性を持
つて
おる点を考慮いたしまして、前
年度
よりは、若干でございまするが殖やして計上いたして参
つたの
でございます。 それから次に
都市計画
事業
でございまするが、
都市計画
事業
につきましては、終戰後、
昭和
二十三年でございましたが、一応
都市計画
の
対象
といたしまして、
ちよ
つと訂正いたします。
昭和
二十四年八月に都市別に詳細なる
検討
をいたしまして、十月四日の閣議によりまして、応総
事業
費二百一億を全体
計画
でいたしまして
計画
いたして参りましたわけであります。ところがこれに対しまして、従来の
予算
の
関係
では、十分な合理的な各
費目
を通じましての
配分
をいたしまするとき、余りに全体の額が少い。そのために
昭和
二十五
年度
までに、この当初の
計画
につきまして
残事業
量が
相当額
残
つて
おるのでございます。その
残事業
量、
昭和
二十六
年度
以降の五カ年
計画
の総
事業
費を二百一億円といたしまして、これに対しまして、大体、
ちよ
つと訂正いたしますが、
昭和
二十六
年度
以降の要請の二百一億円に対しまして、一応
計画
を再
検討
いたしました結果、二十六
年度
以降の残百六十七億、これに対しまして一応四分の一を計上いたしたのでございます。 なお
都市計画
事業
につきまして、例の特別火災復興
事業
につきまして二十年からの飯田市、二十四年からの能代市、三十五年の上松、鷹巣、熱海が継続
事業
を続けておりまするが、この
事業
規模等を
考え
まして、能代市を除きました他の都市は一応二十六
年度
に完了をいたす次第でございます。市は二十六
年度
に一応完了するように
計画
を
考え
ておるのでございます。 それからなお
あと
で御
質問
によりまして個々にお答えいたしますが、次に水道
事業
につきましては、上水道と下水清川の改良
事業
に分けましてこの上水につきましては、大体
原局
の要請額としては非常に多い金額が出て参
つたの
でございまするが、実は従来の実績もございまして、これは本来公益
事業
といたしまして水道の料金収入を以て独立換算制を
実施
いたして参りました
関係
上、一応その大部分を地財委等に連絡をいたしまして起債の面に
考え
まして、そのうち起慣のみを以ていたしましても現実の
工事
の
施行
上、或いは公共団体が非常に財政逼迫で小規模の財政である。これに対しまして、新設
工事
等には
相当額
の金がかかる。而も衛生上その他の
見地
からいたしまして、緊急にこれを
実施
しなければいけないとい
つた
ような
工事内容
を特に
個所別
に重点的に選定をいたしまして、極く若干でございまするが、上水道の改良補助を規定いたして参
つたの
でございます。なお地盤沈下の上水道のいわゆる
災害
対策
といたしまして、実は
災害復旧
よりはこれは新設
工事
、井戸水の減水、井戸水の塩水化に対しまする上水道の新設
工事
でございまするので、嚴密な
意味
におきまして、
災害復旧
の範疇には入りにくいだろうと思われまするので、一応改良
工事
のほうに取上げまして、
原局
査定
の総
事業
費に対しまして、今後二カ年
計画
を以ちまして、一応これを完了するという建前の下に約九千三百万円でございまするが、これを計上し、
一般
の上水道の改良
事業
につきましても、
原局
の要請額は相当巨額な
数字
でございましたが、これが
一つ
は地方公共団体のいわゆる固有事務的な
関係
で非常に強いとい
つた
ような線と、次に下水の現実の問題といたしまして、起債の面で
相当額
を従来
実施
いたして参
つて
おりまするので、それらを勘案いたしまして要請されました総
工事
費のうち、
一定
の基準により特に緊急性、衛生上の
見地
等を睨み合せまして
査定
を
実施
いたし、前
年度
よりは
相当額
の増加を示しておるのでございます。 それから
住宅
につきまして申上げますと、終戰後より現在に至りまするまで、外地引揚或いは戰災等によりまして
住宅
問題は相当深刻な問題に相成
つて
おります。これを
数字
で申上げますと、
昭和
二十五年におきまして庶民
住宅
は一応、二万七千二百二十一戸、うち木造二万六百四戸、鉄筋コンクリート造四千百二十戸、コンクリート造一千戸、転用
住宅
一千四百九十七戸、合計二万七千二百二十一戸を
建設
いたしたのでございますが、年々の火災による消耗及び先ほど申上げました戰災或いは外地引揚等によります
住宅
の要請が、なお現在に至りましても非常に強い要請がでございます。これにつきまして
各種
の
見地
から
検討
いたしました結果、工法について特に
住宅
の不燃化を促進いたすという考慮を拂い、或いは全戸数の約二割を生活困窮者に対する低額家賃の料金として認める。こういう考慮を拂いまして、国度補助額にいたしまして総額約四十三億で、大体合計戸数二万八千五百五十戸の
建設
を
計画
いたしたのでございます。 それから次に
建設
機械の点でございますが、
建設
機械につきましては、前
年度
よりも公共業事の
各種
土木
工事
その他につきまして機械によりまする
事業
の
施行
が極めて能率その他を低減し、
工事
能力を増大せしめるということが現実に強く要請いたされてお
つたの
でございますが、特に三十六
年度
におきましてこの
見地
より
建設
機械の整備に相当考慮を拂いまして、それぞれ
工事
別に、一応これを特に重点的に促進するような考慮を拂
つて
おるのでございます。先ほど申上げました
港湾
、漁港におきまする作業船の整備等、一応土木機械の整備と相待
つて
一つ
の機械化、
公共事業
の機械化に向
つて
の努力の現われでございます。 それから次に
災害復旧
公共事業費
について申上げます。これは過
年度
災につきまして三百八十億、
昭和
二十六
年度
発生
災害
につきまして八十億、これは
局長
が御
説明
申上げましたように、過
年度
災につきましては、
ちよ
つと訂正いたします。過
年度
災二百二十億、当
年度
災八十億、合計四百億の
国費
でございます。これにつきまして過
年度
災につきましては、未だに
昭和
二十五
年度
末におきましての残
工事
が、
国費
でなお千二百億を数えられます。これに対しまして大体二カ年半、三年目の出水期までに一応重点
個所
の復旧を完了するという目安の下に、一応
予算
配分
を
実施
いたして参
つたの
でございます。過
年度
分で、一応
北海道開発庁所管
を除きまして、
災害
の場合は全部
経済安定本部所管
に相成
つて
おるのでございます。
災害
につきましては、
昭和
二十五
年度
における
災害
土木
全額国庫
負担の特例法が、一応
昭和
二十五
年度
を以て廃止に相成りまして、これに代りまするに
只今
新立法を
各種
の
見地
から
検討
をいたして、そのうちに新立法を御提案申上げることに相成ると思われるのでございまするが、
予算
配分
の際には、一応この新立法のすつきりした
結論
がまだ構成されませんでございましたので、従来の
補助率
、
災害
土木につきましては三分の二という
補助率
を想定いたしまして、この
国費
の
配分
を
検討
いたしたのでございます。改めて新立法の具体的な
方針
が明確になりました場合には、これを又御
説明
申上げたいと思うのでございます。で大体
方針
といたしましては、
災害
の過
年度
分につきましては、
昭和
二十五
年度
末における未復旧の
残事業
量を大体各
費目
とも
原局
査定
分を基準といたしまして、省
査定
分を基準といたしまして、先ほど申しました三年目の出水期までに一応主要
個所
を完了するという目安の下に
配分
を
実施
して参
つたの
でございます。ともあれ、この過
年度
分の
各省
の
災害
査定
額が、なお厖大な
内容
がございまするので、二十六
年度
の過
年度
分につきましては、その一部
相当額
を重点的に最も緊要な
個所
から復旧を
実施
することに相成ることと思われるのでございます。なお
昭和
二十六
年度
発生分につきましては、八十億の予備費、これも一応従来の推定によりまする同
年度
発生分のうち、特に
工事
能力等を勘案し、且つ
予算
の限度を
考え
まして、大体二二%
程度
を当該
年度
に復旧できるだろうという見通しの下に、この
配分
を計上いたしたのでございます。それからなおその
補助率
の点につきまして申上げますと、一応今申しました
災害
土木につきましては、やがて新立法によりまして何らか
方針
が決定いたされるのでありまするが、
災害
土木以外の、例えば
農業
、
山林
等につきましては、一応農林、
水産
の暫定措置に関する法律がございます。この暫定措置に関する法律の
国費
率を一応基準として、この
配分
の
実施
計画
をいたして参
つて
おります。次に都市
災害
或いは上下水道或いは
港湾
その他の
災害
につきまして、それぞれ従来の
補助率
を適用いたしまして、主として二分の一でございまするが、一応
国費
の
配分
を
実施
いたしたのでございます。 次に
災害
は一応さつき申しました
経済安定本部所管
に計上いたされておりまするが、
北海道
開発
公共事業費
一般
のほうにつきまして極く概略を申上げますと、全体的な
予算
配分
の
考え
方といたしまして、特に
開発庁
ができまして
北海道
の
公共事業
につきまして一応総括的に
検討
を加え、
内地分
と比較いたしまして、一応この
予算
の
配分
につきましても合理的な、そうして
経済効果
、潜在した資源の開発等を睨み合せての
配分
とい
つた
ような
方針
によりまして、別枠で
取扱
いましたのでございまするが、
河川
におきましては、特に
北海道
の
直轄河川
、
国費河川
に重点を置きまして、これを
予算
的には計上いたして参
つたの
でございます。なお
調査費
も若干計上いたし、未開発の地区におきまして、特にこれは
河川
のみならず全般を通じての問題でございまするが、
調査
を更に嚴密に行いまして、この資源開発の
見地
からの
公共事業
の
個所別
な合理的な
予算
の
実施
につきましての
方針
といたしておるのでございます。それでそれぞれ
河川
、
道路
、
山林
、土地改良、開拓と
個所別
に一応現在集まりました
各種
の基礎
資料
によりまして、その
配分
を
考え
まして、なお
開発庁
が個々の詳細につきましてはその後の
資料
等を取りまとめておりますので、これが更に詳細な
配分
は、
開発庁
のほうで大枠の下におきまして
事業個所
別な
配分
を
検討
されることに相成ると思われるのであります。 非常に至らない御
説明
でありますが、概略を御
説明
申上げまして、なお御
質問
によりまして又お答えいたします。
赤木正雄
35
○
赤木正雄
君 順を逐うて少し気の付いた点からお伺いしたい。
海岸堤防修築費補助
というのがありますが、これは
補助率
はどれほどの割合にな
つて
おるのですか。
石田政夫
36
○
説明員
(
石田政夫
君) これは従来
海岸堤防
につきましては、
昭和
二十五
年度
におきまして
補助率
が二分の一と、それから東京、大阪が一五%でございました。ところでこの
海岸堤防
につきましては、今般例のジエーン台風によりまする
災害
対策
といたしまして、この海岸築堤の要請が強いのでございまして、これに対しまして補正
予算
で、御
承知
のジエーン台風分といたしまして、
防潮対策
として
国費
で十二億を計上いたして参
つたの
でございまするが、その際に
補助率
の問題で一応
検討
を加えまして、或いは曾
つて
の案にございました東京、大阪、大都市におきまする一五%の
補助率
では到底
地方費
の点で、これは起債等の枠の不足からいたしまして、
工事
全体
計画
の当該
年度
工事
計画
或いは過
年度
工事
に重大な支障を来たすであろうと思いまして、一応論議を尽しました結果、四〇
程度
に
考え
たのであります。これは
防潮対策
としてでございます。そういたしまして、
個所
によりまして大体五〇%地区と、それから四〇%地区と二様に分けて
考え
ております。
赤木正雄
37
○
赤木正雄
君 この仕事は
災害復旧
費とみなすことはできないのですか。
石田政夫
38
○
説明員
(
石田政夫
君) この
災害復旧
費は飽くまで現在の例の
昭和
二十五
年度
におきまする
災害
土木
全額国庫
負担の特例法におきましても、原形復旧という線が大原則でございますので、一応
防潮対策
といたしまして、従来堤防等がございまして、これが破壊されたという
個所
につきましては、これは原形復旧でございます。そこで従来そういう
施設
が全然なか
つた
、これに対して新たに新設
工事
として堤防を築き上げるということにつきましては、勢いこれは
災害復旧
ではなくして
災害
対策
である。さつき申げた特例法の原形復旧のあの原則から言いますと、どうしても
災害復旧
としては認めるわけには参りかねるという点が第一点と、それから次に、
災害復旧
でございますと、
昭和
二十五年におきましては一応あの
災害
土木の特例法の適用を受けまして、全額が
国費
だということに相成
つて
おります。尤もあの括孤書きによりまして、原形復旧
工事
につきましては三分の二が国庫補助ということに相成
つて
おりますが、原則として
全額国庫
負担ということになりますと、限られた
国費
では到底この
事業
量はでき得ないという原則的な問題がございます。ともあれ、全体といたしまして法律の建前上、今申上げました
施設
があ
つて
、それが破壊されたという部分につきまして、
災害復旧
でや
つて
おりますが、そうでないもの、新設
事業
につきましては、これは
一般
法で
災害
対策
、
海岸堤防
として、これに
予算
的措置をせざるを得ないということでございます。
赤木正雄
39
○
赤木正雄
君
災害
ではなしに、大体
災害
を防ぐための仕事のように今御
説明
になりましたが、
従つて
こういうものはひとりあのキジア台風でしたか、あの台風による
阪神地方
のみならず、全国のこれに相当した
海岸堤防
の
修築
を要するものは当然計上してあると信じますが、そう
考え
て差支えありませんか。
石田政夫
40
○
説明員
(
石田政夫
君) 一応
資料
に基きまして考慮をいたしております。
赤木正雄
41
○
赤木正雄
君 ではひとり
阪神地方
のみならず、ほかにも計上してありますか。
石田政夫
42
○
説明員
(
石田政夫
君)
考え
ております。
赤木正雄
43
○
赤木正雄
君 いや計上してありますか。
石田政夫
44
○
説明員
(
石田政夫
君) 計上してございます。
赤木正雄
45
○
赤木正雄
君 それから
附蔕事務費
というのがありますが、これはどういう費用ですか。
石田政夫
46
○
説明員
(
石田政夫
君) 附帶事務費につきましては、これは実は本省……私も詳細には存じておらないのでありますが、本省旅費、それから庁費等につきまして、一部この直轄補助を通じて当然一応
費目別
に想定をいたしました。その後
大蔵省
と
協議
をいたしまして
一定
の割合によりまして本省旅費その他一部事務費をこの
事業
費の中から割きましてここに計上いたしたのでございます。これは実はあの直轄の事務費的な色彩りを持ちまする直轄の人件費、庁費等の、この
経済安定本部所管
、
北海道開発庁所管
の
公共事業費
以外の直轄
事業
の事務費が、これとは別途に約二十億
程度
だと思いましたが、計上されてございます。それとは又別にここに附帶事務費といたしまして各
費目
、小さな
費目
の中に含まれました本省旅費その他でございます。
赤木正雄
47
○
赤木正雄
君 その率は
事業
費に対して何%になりますか。
石田政夫
48
○
説明員
(
石田政夫
君) これは
事業
ごとに一応率を、あらかじめ想定された
一定
の率ということでなく、
事業
内容
を詳細な
費目
ごとに
検討
いたしまして実はこの附帯事務費につきましては、特にさつき申上げました本省旅費その他が相当入
つて
おりますので、これには他の行政部費等におきます旅費等の比率等を勘案いたしまして、大体
大蔵省
が
公共事業費
以外の、今申上げた
一般
の率等を勘案いたしまして、
原局
と
協議
の結果、この附帯事務費を別に抽出したのでございまして、私この
査定
の
内容
につきましては、主として
大蔵省
が担当いたしたのでございますので、詳細には存じ上げないのでございます。
赤木正雄
49
○
赤木正雄
君
安本
といたしまして、この件は
大蔵省
に聞けばはつきりわかる、こういうことですね。
石田政夫
50
○
説明員
(
石田政夫
君) これはなお
内容
につきましてこの次までに
資料
を整えましてお答え申上げます。
赤木正雄
51
○
赤木正雄
君 次に
治山
事業
費というものがありますが、これは
治山
事業
費の中にもいろいろありましようが、どういうふうな
費目
ですか、
内容
を承わりたい。言い換えますと、例の荒廃地復旧
工事
と見て差支えないのですか
石田政夫
52
○
説明員
(
石田政夫
君) この
治山
事業
の
内容
につきまして、一応直轄、補助と分かれるのでございます。更に直轄の中で
対象
は国有林、民有林と分かれておりますが、これは山地荒廃復旧、荒廃地の復旧と、それから海岸砂地の増林、或いは禿山の復旧、地辷り等の防止等が大きな種類別の
費目
としては出ておりますのでございまするが、
一定
の
資料
に基きまして、現在の荒廃された荒廃地の復旧、それから次にこの海岸砂地の増林とか、或いは地辷りの防止とか、いずれも
個所
ごとにそれぞれの
資料
に基きまして、この
治山
といたしまして築き上げた総額の
一定
の
計画
線を立てまして、この復旧並びに
治山
対策
にあてるということで計上して参
つた
わけでございます。
赤木正雄
53
○
赤木正雄
君
開墾建設事業
費について承わりたい。この
委員会
で、
委員会
がある度ごとに開墾はむしろ
治水
上に非常に害があ
つて
、或いは開墾によ
つて
得る収益よりも害のほうが多いというようなことをたびたび申しています。従いまして開墾は成るべく手控えにして欲しいという要望をたびたびしていますが、この開墾については今度は何町歩くらい開墾なさる
計画
なんですか。若し何でしたらこの次で結構です。
石田政夫
54
○
説明員
(
石田政夫
君) この
計画
面積につきましては、
ちよ
つと私現在
資料
を持ち合せませんので、一応入植戸数で
予算
のいろいろ
配分
の際にそれに当てまして、六千五百戸を一応想定いたしまして、これに対しまして
開墾建設事業
といたしまして、先ほど申上げました
新規
入植者のかたに対する保護
対策
ということを先ず重点的に
考え
まして
検討
をいたしております。
赤木正雄
55
○
赤木正雄
君 或いは私の
考え
違いかもわかりませんが、開拓というのはそれは
新規
の開墾地が入
つて
いるのですか……。若しも何でしたらこの次の
委員会
で結構です
石田政夫
56
○
説明員
(
石田政夫
君) この次までに
調査
資料
をお出しいたします。
赤木正雄
57
○
赤木正雄
君 どの
項目
に入
つて
いるか私は
ちよ
つと気付きませんが、
農林省
で防災堰堤というのをほうぼうしておられた。この防災堰堤は
砂防
堰堤とどこに区別があるのか。むしろ同じような
事業
面を
各省
でなされることは非常に不都合ではないかということをこの
委員会
で申しまして、やはり
公共事業
課のかたが参
つて
、そういうことは全然ないと、去年の夏前の
国会
で言われたのです。それは私石川県に行
つて
見たところ、事実そういう
事業
をや
つて
おりましたが、又二十六
年度
にやはりそういうふうの
項目
は載
つて
いますかどうか。載
つて
おればどの
項目
にどれほどの
事業
が載
つて
おりますか、それを伺いたいのです。
小沢久太郎
58
○
政府委員
(
小沢久太郎
君) 防災溜池の問題は、二十五
年度
に載
つて
おりまして、二十六
年度
の
予算
に関しましては、防災溜池ということを
農林省
でやるのはおかしいじやないかということでこれは削りまして、防災溜池というものは結局
治水
の一環としてやるべきである。むしろこれはやるならば
建設省
でやるべきだということで
新規
は認めませんで、
只今
問題といたしまして、これまでやりかけのやつがあるわけです。それをストツプするというわけに行きませんから、これまでのやりかけただけの
事業
は一応見てあるということであります。
赤木正雄
59
○
赤木正雄
君
只今
局長
の防災溜池の
事業
は
新規
としては認めないというお話は、この前の
国会
で私のいたしました
質問
に対する御当局の御
意見
と全く一致しております。その点で私は非常に結構なことと思います。今
局長
の言われた通りに、防災溜池と申しましても、事実
砂防
堰堤と何ら相違ない。これは
昭和
十年からして
昭和
二十二年頃まで、
農林省
で遊水林という名目をと
つて
堰堤を造
つて
おります。こういう名前こそ違うが、事実
砂防
とどこに違いがあるのか、
砂防
堰堤とどこが相違あるのか。それをやかましく言いまして、止むを得ずこれを一本に改めたのです、それと同じような体系にやはり安定本部としてお
考え
にな
つて
おることと思いますからして、その点は今後もはつきりと今の御趣旨を進めて頂きたい。それを特に要望します。 次に伺いたいのは
都市計画
調査費
というものは前
年度
には少しもなか
つた
。これが二十六
年度
には計上されておりますが、今までこれがなくて済んだものが新らしく計上されているが、どういうふうなことを
調査
なさるのか承わりたい。
石田政夫
60
○
説明員
(
石田政夫
君)
只今
ちよ
つと
内容
を………この次までに………。
赤木正雄
61
○
赤木正雄
君
道路
事業
と
都市計画
でや
つて
おられる
道路
事業
とが非常にあいまい模糊たる
関係
にあることは、
局長
十分御
承知
の通りと思います。それについてこの
予算
面におきまして今までのような形をすつきりされたような形態にな
つて
おりますか。或いは又今のところは差当り従来通り当然
道路
事業
としてやるべきものを
都市計画
でされていたのでありますが、この
予算
としてはそういうものを認めて行こう、こういうふうにな
つて
おりますか。これは御
意見
だけで結構であります。これは今直ぐ問題を決して追及しませんがどういうふうにな
つて
おりますか。それを簡單に………。
小沢久太郎
62
○
政府委員
(
小沢久太郎
君) 外部の問題、つまり
都市計画
で
考え
ております
道路
と、
道路
局でや
つて
おります
道路
との間に或いはダブル点がある、矛盾があるということで、
道路
事業
といたしまして一貫性を欠くという点は我々といたしましても痛感いたしまして、その点を
建設省
のほうの
道路
局、或いは都市局とそれを相談してやることを申しております。来
年度
の
予算
につきましては急にそこまで行くわけに行きませんので、一応これまでの点よりも若干進歩はしてございますが、また抜本的にやるというところまでな
つて
おりません。それは今後の問題に是非それをお願いするというふうに
建設省
のほうにお願いしてございます。
赤木正雄
63
○
赤木正雄
君 次に
災害復旧
のほうに参りまして、
災害復旧
費は相当出ておりますが、私はこの
予算
をおきめになる前に
各省
が各
費目
についてどれほど
要求
していたか。それを知りたいのは、特にこの
災害
の件に関して一層その念を深くするものであります。一体この
災害復旧
がいいか悪いか。なおこの際承わりたいのは、
山林
施設
災害復旧
事業
費、これは従来通りの復旧のやり方でこの
費目
をお挙げにな
つたの
でありますか。と申しますのは、
災害復旧
の規定につきまして、
建設省
の
災害復旧
と
農林省
の復旧とに非常な相違がある。これでは同じ国の仕事をすることに対して余りに格段の相違があるので、これを一本にまとめるべきであるということを三回ほど前の
国会
で私申しまして、
安本
もその
方針
で行く。
従つて
今まで間違
つて
いたことは今度はしないということをおつしやいましたが、この
災害復旧
費を計上されるについてはどの法規によ
つて
なされたのか、この点を承わりたい。
石田政夫
64
○
説明員
(
石田政夫
君) 先ず法規
関係
から先きに御
説明
申上げますと、
砂防
のほうは御
承知
の
砂防
法によります
砂防
でございます。それからここに計上いたしてございまする
山林
施設
災害復旧
事業
費、この中に林道、それから崩壊地の復旧等がございます。現在の農林、
水産
に関しまする暫定措置の法律、あれによりまして
補助率
が、
山林
施設
の中の林道につきましては五割、それから林野
砂防
の
施設
の、
砂防
施設
の復旧につきましては大副五分という規定があるのであります。
安本
におきまして一応ここに計上いたしてございます
山林
施設
災害復旧
事業
費、このうちには今申上げました林道の復旧と崩壊地の復旧と両者入
つて
おりまして、なお嚴密に申上げますと、崩壊地の復旧の中に、
施設
も暫定措置によりまするところの
施設
の復旧と、それから次に崩壊地の中で、極く重点的に
内容
を
検討
いたしました結果、先ほど御
説明
いたしました
一般
のほうの
治山
と一応一線を画しまして、この
災害復旧
の範疇に入れるほうが先ず以て適当であるまいかと思われるものにつきまして新たにここに計上いたしまして、前年よりも飛躍的に殖えているのであります。
一般
のほうの崩壊地の復旧でございますと、
補助率
の点で
災害
のほうの六割五分と違いまして三分の二で、殆んど
補助率
の点では同じだということに相成るのでございます。一応額が殖えた事情といたしましてはそういう事情で殖えたのでございます。
赤木正雄
65
○
赤木正雄
君
只今
山林
施設
災害復旧
のほうは、林道の復旧も崩壊地の復旧も両方殖えておる。又崩壊地をなおこれを二つに区別すると、こういうふうな御
説明
でありますが、それならば承わりたいのは、直轄はいわゆる補助はありましようが、
治山
施設
災害
、これは一体どういうふうなのですか。又その下に林道
施設
災害復旧
とありますが、
山林
施設
災害復旧
には林道があり、林道
施設
災害復旧
の中にも林道があるのですが、林道がダブ
つて
いるのはどういうわけですか。
石田政夫
66
○
説明員
(
石田政夫
君) この
予算書
の印刷がここにございまするが、
山林
施設
災害復旧
事業
費二十億五千七百五十万円、その内訳が
直轄治山
の一億四千二百と、
治山
施設
十一億二千五百、林道
施設
、事務費、こうな
つて
おります。
赤木正雄
67
○
赤木正雄
君 それでよくわかりました。
治山
施設
災害復旧
費の中にすでにあ
つた
施設
の復旧と、それから
施設
のことでありますが、恐らく
施設
のないものに
災害復旧
費をお取りにな
つて
いるはずはないと思いますがどういうふうな崩壊復旧がその他にありますか。
石田政夫
68
○
説明員
(
石田政夫
君) これは先ず理論的に申上げますと、いわゆる
施設
のない分の
災害復旧
には、これはまさに当然であるということが申せますのでありますが、現実の問題で言いますと、例えば
施設
がないが、すぐそばに民家が密集しておる。そういたしますとこれは
施設
がないから
災害復旧
には入れられないという解釈をとりますとよ
一般
の崩壊地の復旧に入れるほかないということになるわけであります。ところでいろいろ過去の
災害
の
査定
並びに
一般
の
治山
等の
関係
につきまして、従来
昭和
二十五
年度
におきましては、これを一応
一般
のほうに入れてお
つたの
です、つまり
施設
を嚴密に解釈いたしまして……。ところがそういたしますと、現実前にはこういう問題が
一つ
起
つて
参ります。当面の
災害
発生につきまして、若し
施設
のないものが出て参る。而も密集された部落の極く近くの、公安上一日も捨て置けないというものがございます。こういうものにつきまして、これは
災害復旧
費でないのだということになりますと、急速な
災害
対策
に、今の広い
意味
では
災害
対策
とも申せましようが、なり得ないという欠点があるのでございます。いろいろ勘案いたしまして
治山
施設
を一応広義に解釈いたしまして、若干の公益上、或いは
個所
ごとに
検討
いたしまして、これに何らか台風その他大きな
災害
によりまして、大きなそこの
施設
ではないが、被害を来たしたというところにおきましては、一応この
災害
といううちに入れて参
つたの
でございます。若干これは現実の要請からこういうふうにな
つて
おります。
赤木正雄
69
○
赤木正雄
君 よくわかりました。誠に広義に解釈されて適当なお
考え
と思います。それと関連いたしまして、同じようにこの土木
災害
におきましても、
施設
はなくともそれをうつちや
つて
置くと直ぐ下流の人家に危害を及ぼす、
一般
公益に被害の甚大なもの、こういうものは今の明瞭な御
説明
によりまして、当然土木
災害
においてもお取りにな
つて
入れるべきと思います。そういうふうに解釈して差支えありませんか。
石田政夫
70
○
説明員
(
石田政夫
君) 先ほど申上げました
昭和
二十五
年度
における
災害
土木の
全額国庫
負担における暫定措置の法律が改正になります。それによると新立法の
結論
かまだ出ておりませんので、私ここで
結論
酌に御
説明
申上げることはこれは困難でございますが、先ず
考え
方といたしまして、これは例えば
河川
のほうにおきまして、天然河岸におきまして特に公益上必要なる
個所
部分につきましては、これを以て
災害復旧
の
対象
たる
施設
とみなすというふうに
考え
て、その特に公益上必要な、最も公益上必要と思われます点を、
査定
の際に嚴密に
対象
を選定するということに仮に相成りますれば、先ほど御
説明
申上げました崩壊地の復旧のうち、特に人家の密集した、その他公益上捨て置き難い
個所
につき、これを
災害復旧
施設
とみなすという
考え
と一致して参ります。
赤木正雄
71
○
赤木正雄
君 私はこれからお出しなさる
災害復旧
法案がどうなろうと、そういうことは問題にしておりません。この
予算
を計上なす
つた
現状においての
質問
をいたしております。その前提におきまして、今御
説明
の通りに自然の崩壊でもこれを放棄して置くと非常に
一般
公衆に危害を来たすが、それを
災害復旧
として農林
関係
では殊に
治山
関係
では取上げたと、こういう御
説明
でありました。その御
説明
は、私は御尤もと思います。そういう観点で、例えて申しますと、非常に
建設省
関係
の荒廃林地復旧に密接不可分の
関係
にある堰堤
工事
のごとき、よしそこに
施設
物がなくても、この
治山
の
施設
のないものを
災害復旧
として取上げられた以上には、そういうものを当然
災害復旧
として取上げておらるべきものだ、こういうふうに解釈すべきが当然と思います。それに対する御
意見
はどうな
つて
おりますか。
石田政夫
72
○
説明員
(
石田政夫
君) 先ほどの御
説明
を、もう少し敷衍いたして御
説明
申上げます。
昭和
二十五
年度
における特例法のうちにおきまして公共的土木
施設
ということが
対象
に相成
つて
おりまするが、そのうちに一応
海岸堤防
等公益上必要なものはこれを
施設
とみなしておるのでございます。で、特例法におきましても、現在人工的な
施設
がないものも、一応公益上必要なものは
施設
とみなして復旧の
対象
といたしております
赤木正雄
73
○
赤木正雄
君 私の
質問
がまずいもんで、たびたび御迷惑をかけますが、要点は、仮に谷川におきまして、その下のほうに人家があると、その上の山が、何ら荒廃林地復旧
工事
はなか
つた
が、それが自然の山が崩壊してしま
つた
。その自然の山の崩壊だけに、そこにこの
治山
施設
、
災害
の
治山
施設
として復旧を施すのみでは不十分である。どうしてもそれに関連して堰堤を
一つ
造らなければならん、
一つ
設けて置かないと困る、無論そこには人為的の工作がない、そういう
意味
での今の御解釈ならば、当然
建設省
のそういうものも
災害復旧
費としてお取上げになるべきが
安本
の理論と思うのですが、そうあるべきと思いますが、それはどうなんでしようか。
石田政夫
74
○
説明員
(
石田政夫
君)
災害
の
対策
につきましては、実は率直に申上げますと、先ほど
局長
並びに私から御
説明
申上げたように、
残事業
量でございますね、未復旧の、
予算
的措置の整いません末復旧の
残事業
量が厖大な数に達しております。これに対しまして、最重点的な
個所
を選定しようということに、
方針
として
考え
ておるわけでございまするが、この際に一応
災害
の
対策
につきまして、
只今
御
質問
のような
工事
といたしまして、山奥の崩壊地の復旧と、それからそれに使いまする上流
河川
の堰堤
工事
等を同時に
施行
しなければ実際の
治山
効果
がない、こうい
つた
問題につきましては
只今
検討
中でございまして、新立法にどういう
結論
が出ますか
検討
中でございます。で、
只今
の御
説明
を敷衍いたしますると、さつき申しました
災害復旧
といたしましての崩壊地の復旧、これと先ほど御
説明
いたしました
一般
の
治山
のほうの崩壊地の復旧と二通りに分けておるのでございまして、そういたしまして、既存の森野
砂防
の
施設
の復旧、これは当然
災害復旧
としてと
つて
おりまするが、それ以外の崩壊地の復旧となお分類いたしますると、そのうち山奥であ
つて
、復旧には緊急性も少いとい
つた
ものは、これはまあ
一般
の
治山
のほうにぶち込んである。その崩壊地のうち、さつき申上げました民家の近く、或いはその他公益上どうしても緊急性がある、そうい
つた
事情によります分を一応
災害復旧
として
考え
ておるということでございます。
赤木正雄
75
○
赤木正雄
君 どうも私の
質問
に対して、特に焦点をお避けにな
つて
いるように解釈するのでありますが、それはそれでいいです、よくわか
つて
ます。要点は、新立法の問題というのではありません。この
予算
に計上された分においてどういうふうにされたか。例えて申しますと、
公共事業費
、殊に
災害復旧
費で、先ほどからこれに対して非常に重点的に……、今御
説明
ありましたが、その場合に、今申す通りに、全然
施設
のない山が崩壊して、それを
災害復旧
したと、無論そこにはすぐ下に人家があればそれを保護するという
意味
からしてお取りになるのは結構です。本当に今日の情勢に適した明断だろうと思います。そういうふうな明断をお下しなさるならば、やはり
建設省
の仕事に対しても、それほどの親心を持
つて
なさるべきだと思うのです。そういうふうに、誰が見ても公平にお取りにな
つて
おるか。何だか堰堤と申すとすぐ下流の
河川
とか何とかとおつしやいますが、あなたはよくおわかりにな
つて
いても何だか答弁をお避けにな
つて
おりますが、併しこれは率直にどうなんです。
石田政夫
76
○
説明員
(
石田政夫
君)
只今
の御
質問
の点につきましては、なお私
ども
のほうでよく
検討
いたしまして、又改めてお答えいたしたいと思います。
赤木正雄
77
○
赤木正雄
君 次に
北海道
関係
のことで
ちよ
つと、ここに初めて
砂防
費が出ていますが、これは補助はどれほどの割合でしようか。
石田政夫
78
○
説明員
(
石田政夫
君)
北海道開発庁所管
の
一般
のほうにおきまして、
砂防事業
費が
昭和
二十六
年度
国費
が二千五百万、これは補助でございますから、
砂防
法によりまして
補助率
が二分の一でございます。
赤木正雄
79
○
赤木正雄
君 私の
質問
は一応……。又詳しく研究して、この次に又……。
石川榮一
80
○石川榮一君 この
公共事業費
の
建設省
関係
でありますが、
直轄河川
として九十一億二千二百七十二万九千円、前年が六十一億六百三十三万四千円、これは見返
資金
による昨
年度
の
予算
額のうちに入
つて
おりますか、入
つて
おりませんか。もう一度お尋ねしますと、今
年度
の
直轄河川
の九十一億幾らの中には、本年見返
資金
で始めたものに対する費額も入
つて
おりますかどうか。それから昨年の
予算
の六十一億の中には見返
資金
関係
で使
つた
ところの
予算
は入
つて
おるかどうか、こということであります。
石田政夫
81
○
説明員
(
石田政夫
君) 二十六
年度
の
要求額
として、ここに計上してございますのは、これは
最初
冒頭に申上げました見返
資金
の残
工事
の経費も含めております。ところで前
年度
の
予算
額、これの中には実は
一般
会計における前
年度
の
予算
額でございまして、見返
資金
特別会計は計上されておりませんのです。
石川榮一
82
○石川榮一君 それは幾らになります、昨
年度
の見返
資金
は……。
石田政夫
83
○
説明員
(
石田政夫
君) 二十五
年度
の見返
資金
の
事業
につきましては、
河川
で
事業
費は二十五億、それから
砂防
で八億でございます。
石川榮一
84
○石川榮一君
砂防
は八億……。
石田政夫
85
○
説明員
(
石田政夫
君) 八億でございます。
石川榮一
86
○石川榮一君 そういたしますと、本
年度
は六十一億、昨
年度
二十五億合わせますと、同じ比率ならば、これもやはり二十五億を加えれば八十六億と見て、パーセンテージを比較するのじやないでしようか。
石田政夫
87
○
説明員
(
石田政夫
君) 実は前
年度
予算
の比較表は
一般
会計におきまする
予算書
の額を取りましたので、一応実はお
手許
にお上げいたしました
資料
は、この
予算書
を提案いたしました
一般
予算書
の
説明
書をそのまま拔いた
資料
でございます。
石川榮一
88
○石川榮一君 もう
一つ
お伺いいたします。そういたしますと九十一億二千の中、本
年度
見返
資金
の継続
事業
として幾ら見ておりますか。
石田政夫
89
○
説明員
(
石田政夫
君)
只今
検討
中でございまして、まだはつきりした
数字
がわからないのでございます。
石川榮一
90
○石川榮一君 およその見当はつきませんか。
石田政夫
91
○
説明員
(
石田政夫
君) 大体この金融の
検討
は、
建設省
のほうでなお詳細な
建設
の
内容
を御
承知
だろうと思いますので………。
石川榮一
92
○石川榮一君 相当に計上して下さい。昨
年度
の見返
資金
による
工事
の継続
事業
に対する充当分のものは……。
石田政夫
93
○
説明員
(
石田政夫
君) 一応
相当額
を私のほうでも継続
工事
の残
工事
分につきまして
考え
て予想しております。
石川榮一
94
○石川榮一君 それから
北海道
のことで
ちよ
つとお伺いしたいのですが、
北海道
のほうの
関係
についての見返
資金
、それが昨
年度
北海道
分といたしまして、前
年度
のこの
予算
以外にどれだけ使
つて
おりますか、お伺いいたします。
石田政夫
95
○
説明員
(
石田政夫
君)
北海道
関係
の二十五
年度
の見返
資金
の
事業
費といたしまして
河川
につきまして一億を計上してございます。
石川榮一
96
○石川榮一君
河川
だけしか見返
資金
は
北海道
では使いませんか。
石田政夫
97
○
説明員
(
石田政夫
君)
北海道
の見返
資金
につきましては、
道路
が五千万、それから橋梁が八千万と合計一億三千万でございます。これは
河川
になりますが……。
石川榮一
98
○石川榮一君 もう
一つ
、
直轄河川
の
改修
費を現在
計画
せられております全
改修
費額は幾らにな
つて
おりますか、合計で結構ですから……。それと
北海道
の
直轄河川改修費
の
計画
費、総
改修
費は幾らにな
つて
おりますかをお伺いいたします。
直轄河川
の総額、それは
内地分
は何本で幾ら、
北海道
分は何本で幾らと、こういうわけです。
石田政夫
99
○
説明員
(
石田政夫
君) 後ほど
建設省
からはつきりした
数字
をお答え申上げます。
石川榮一
100
○石川榮一君 中断しまして、
あと
で又
質問
いたします。
小林英三
101
○
委員長
(
小林英三
君)
安本
のほうの
公共事業費
の
一般
の
説明
につきましては、この辺で打切りたいと思いますが、よろしゆうございますか。
岩崎正三郎
102
○
岩崎正三郎
君
土地改良事業費
の中で、先ほどの御
説明
のところで
国営
、
県営
のほうの、これを非常に重く見て、団体を軽く見ておるという御
説明
があ
つて
、その
項目
は、これは
土地改良事業費補助
の中に入
つて
おりますね。そうして一体どの
程度
に
一般
の土地改良は軽く見ておるか、御
説明
を願いたい。
石田政夫
103
○
説明員
(
石田政夫
君) 団体の
土地改良事業
につきまして、前
年度
におきましては九千三百四十七万が
国費
でございます。前
年度
におきまして、一応先ほど御
説明
申上げましたような
検討
を加えました結果、
国費
におきまして九千百七十一万七千という額を計上いたしたのでございます。
岩崎正三郎
104
○
岩崎正三郎
君 この
項目
の中の
土地改良事業
補助費という中には、これは含まれているのですか。今の九千百七十一万七千というのは……。
石田政夫
105
○
説明員
(
石田政夫
君) さようでございます。
岩崎正三郎
106
○
岩崎正三郎
君 この残が結局
府県営
というわけですな。
石田政夫
107
○
説明員
(
石田政夫
君) そうでございます。
岩崎正三郎
108
○
岩崎正三郎
君 ついでにもう
一つ
、
直轄河川総合開発事業費
というのが出ましたが、これは一体どんな川を今や
つて
いるのですか。
石田政夫
109
○
説明員
(
石田政夫
君) これは川を申上げますと、琵琶湖でございましてこの琵琶湖一
個所
でございます。なお先ほど御
説明
申上げたのでありますが、補助のほうは、前
年度
における
河水統制事業
費
補助事業
は数カ所ございますが、直轄のほうは琵琶湖だけでございます。
小林英三
110
○
委員長
(
小林英三
君) 如何ですか。
委員
の人数も大分減
つて
いるようですが、本日はこの
程度
にいたして置きまして、十日の午前十時から
委員会
で更に
安本
の継続並びに
河川局
に、
一般
公共事業
について御
説明
をお願いしたら……。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小林英三
111
○
委員長
(
小林英三
君) じや本日はこれで散会いたします。 午後三時四十二分散会 出席者は左の通り。
委員長
小林
英三
君
理事
岩崎正三郎
君
赤木
正雄
君
小川
久義
君
委員
石川 榮一君
島津
忠彦
君
小林
亦治君
田中
一君
徳川
宗敬
君
政府委員
経済安定本部
建 設交通
局長
小沢久太郎
君 事務局側 常任
委員会
専門 員 武井 篤君 常任
委員会
専門 員 菊池 璋三君
説明員
経済安定本部
建 設交通局公共事 業課 石田 政夫君