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説明員(
石井昭正君) 御
説明申上げます。五百三十五号の
代金未
徴収の問題でございますが、このうち、
東京鉄道局の分の約八百万円につきましては、
昭和二十四年の十二月までに二十一年度分の一万五千円、二十三年度の十二万二千百九十八円、合計十三万七千八百七十三円を
収納いたしておりまするが、その
残りのうちの
日本鉄道会に対する分の六百五十三万九千五百三十円、これは
日本鉄道会が
閉鎖機関に二十三年の四月に指定せられまして、その
関係で同年の五月に
債権申告をしておる。なおその他の百三十九万四百八十五円につきましては、これはいろいろ督促いたしておりまするがその後の
収納も進んでおりまして、
只今のところは
日本鉄道会の分と合せまして、ここに書いてございます以後に、これは
ちよつと計算しております、約百十九万円を
収納いたしております。その後
収納も進んでおるのでございますが、
新潟鉄道局の
不二越鉱業に関する分につきましては、これは
残りも二十五年の四月十一日に全部
収納を完了いたしました次第でございます。これは
検査院の御
報告の
通り徴収方が遅れて、誠に遺憾の極みでございますが、
責任者に対しましても十分
注意し、且つ
責任のある者は
処分をいたした次第でございます。
五百三十六号の
大井工機部において
制輪子の
自家製作をや
つたが、足りないために
外註をいたした。ところが結局
外註以外に又
自家製作もや
つて不
良品を出して、而もそれを安く売渡さざるを得なか
つたという御
批難でございますが、これは誠に御
指摘の
通りかと思うのでありまするが、ただ当時の
事情を考えますると、今日では誠に考えられないような
情勢でございまして、非常に
電車の
運行状態も悪化しておりまして、いわゆる
殺人電車というようなふうに、いろいろの苦情さえあ
つた際でございます。この
制輪子が欠けますると、たたでさえ非常に困難を極めておりました
輸送状態に更に拍車をかけるというような
状況でございまするので、何はともあれ手に入るものは入れなければならん。然るに一方一番大事な
材料である
鑄物コークスが非常に
入手難であ
つたというわけで、急遽
外註をいたしたということでございまするが、一方併しながら
コークスの
状況が非常に好転いたしましたので、まあそれ以外の
資材も非常に
関係箇所が努力いたしまして、このほうが二十三年度に入
つて自家生産が
活撥にな
つて、結局
外註の
制輪子が或る
程度不要に
なつたということに相成ると思うのであります。これはまあ
自家生産の
原料の
入手その他の
見込が確実についておりますれば、かような不手際は演じなか
つたかと思うでご
ざまいすが、まあ一方においては是非ともまあ特に
電車或いは列車の
輸送を落してはならんという非常な焦慮がございましたために、と同時に一方当時の
情勢といたしまして、
物資の
入手見込が殆んど確実な見当が立たなか
つた、こういうようなことでこういうような結果を来たした。この点
責任者に対しましてもそれぞれ
相当の
処分を与えておりますが、
事情におきましてそういうような
事情のあ
つたことも御了承願いたいと思います。
五百三十七号の
貯蔵品購入資金の
運用当を得ないもの、要するに
被服類を
貯蔵品購入賃金で
買つたというお叱りでございまするが、これは御
承知の
通り二十二年の冬と二十三年度の
貨物輸送の一億三千万トン
輸送、これは当時の
日本経済再建のために何とか
貨物輸送力を増強しなければならん、当時の
貨物輸送の
逼迫状況は、今日も可なり逼迫して参りましたが、その
程度ではなか
つたのであります。それで格段の
措置を講じなければそれができないというようなり見通しでて、いろいろ対策を立てたのでございまするが、なかんずく
従事員の
勤労意欲を発揮させねばならん。最近の
繊維事情から見ますると、全く夢のような時代でございましたが、殆んど
繊維が手に入らない。
従つて外で働いております
従業員の苦難は、非常は筆舌に盡しがたいものがあ
つたのでございます。当時の
状況並びにこれらに対しまする
労働運動の当時の
状況から見まして、
被服類の
貸与に対する要求が非常に強か
つたのでございまするが、それらを勘案いたしまして、この一億三千万トン
輸送は、
政府の政策として
閣議決定を願いまして、
閣議決定としてこれらの
従事員に対する
被服その他の
材料も重点的に
割当配給するという
決定を
願つて、
安本その他にもその
割当の
増加等を折衝し、
相当の
割当を頂いたのでございまするが、この建前は、これをできれば全部すべて
無償で
貸与したいということであ
つたのでございまするが、いろいろ
予算の
事情で、結局一部は
有償配給にして
資金を回収するというような結果に
なつたわけでございます。これらの
考え方でございまするので、
作業に必要だというような観念が、今日のごとく
情勢が安定して参りましたときと、当時の
繊維事情等で考えますると、必ずしも今日の
考え方で律するわけには参りかねるのではないかと思うのでありますが、その
意味で以てこれらの
職員に
無償で
貸与するものはそれぞれ
貸与規定の改正というような
手続を経まして、
成規の
手続によ
つてこれを
従事員に
貸与いたしたわけであります。又
有償配給の
防寒チヨツキは
單価が四百九十五円のそれを二百七十三円で売
つたのは安いというような
お話でございまするが、これは
防寒チヨツキの正
平均單価は
貯蔵品の一律の
評価換をいたしました際に、その同じ率を以て評価喚いたしたのでありまして、
品質から見てどうしても高過ぎる。
従つてこれを
有償で配給する場合には
購入原価で
評価換したほうが適当であろうということで
評価換をいたしたのでありまするが、如何にも
評価換の
手続を省略いたしましたために非常に安い
価格で売
つたというようなかつこうに
なつたと思うのであります。誠にこれはいろいろの
事情からとは申しながら、当時の
事情止むを得ざるものありと言いながら、
手続上必ずしも万全でなく、不行届な点があ
つたことは誠に遺憾に思
つております。なお
名古屋鉄道局におきまして
ゴム底布靴を
無償で配給いたしましたのは、主として
機関区
技工者が
履物等に難澁いたしまして、下駄履きで
作業するというような
状態で危險でもあり、
作業能率上も考慮すべきものがありましたので、止むを得ず実施いたしたのでありますが、併しこれは
成規の
手続を
経ずして局限りでできないことを処理したのでございまして、誠に
手続上は遺憾の点があります。これは以後こういうことのないように
注意をいたし、
責任者には
処分を
願つておる次第でございます。
次に
労務者用石鹸の
購入に当
つて処置当を得ないというお叱りでございますが、これは
昭和二十三年度において
安本から
国鉄に
割当てられました
労務者用石鹸の
個数は約二百五十万個ほどでございまして、
必要個数の約二割五分に過ぎなか
つたわけでございまして、これも又御
承知のように
機関区その他の
工場等に必需の
物品でありまして、当時の
油脂事情から何とも
割当だけではどうにもならなか
つたと思うのでございまして、そのために当時出廻
つて参りました
市場品の
入手に苦心いたしていたのでありますが、まあ
割当外といたしましては到底
良品を得ることができなくて、結局
会計検査院の
検査部御
報告の結果にな
つたのであります。誠にこの点は、何と申しますか安い物を、
品質の悪い物とは知らずに飛びついて
買つたというような結果に相成りまして、非常に遺憾に存じておるのでございます。この
処置といたしましては結局この
東京鉄道局管内で配給いたしました
粗悪品二十五万個は結局
品質価格等を考慮いたしまして、四対一の割合で
良品と取換えさせて現場に配給いたしました。それから
大阪鉄道局管内の
粗悪品四十九万個については二十四年十一月までに全部再製し、
使用に堪え得る品として配給した次第であります。今後はこういうことのないように十分
注意し、
責任者に対してはそれぞれ
処分を行うように手配したのでございます。
それから五三九号の
ウオーター・
ゲージの問題でございまするが、これも御
承知の
通り当時
品質が非常に悪く、いい
品物が入りませんので、だんだん
使用中その他で壞れて行くと、出る水がどの
程度あるかわからないで、
機関車を
運転をしているという
状況でございまして、
労働組合、
従業員方面からは非常にやかましく、当時の
情勢から見ますと
安全運転というような
当局側の設備の不備を衝いて、ストライキなりサボタージユ的な行為をやられる慮れもあ
つたのであります。少くともそういう言いがかりをさせないためにも、できるだけ早くこの
ウオーター・
ゲージを備え付けたいというようなことで、従いまして多少焦
つて入手をしたというようなことは確かにあると思うのであります、その結果
検査院の御
指摘のように、他
鉄道局に比べますと、どうも
値段が高いというようなものを
購入したというような結果になりました。この点は誠に遺憾に存ずる次第であります。将来は特段の
注意を払わせるようにいたしたいと思うのであります。これらの
物品の
購入についての問題は概括いたしますと、全く
終戰後におきまする
物資不足の際、どうしても
輸送を確保いたさなければならんという問題からいささか
焦り気味であ
つたためにいろいろのこういう不
始末が生じたこととなるのでありまして、
経済状態が安全化いたしまして、
終戰後の何と言いますか、戰争中から
終戰直後に至りますところの滓みたいなものがきれいに
整理された今日におきましては、こういうような心配も殆んどなし、又こういうような不
始末をすることもないと思うのであります。当時の
事情はいろいろ皆様も御記憶に新たなことと思うのでありますが、
私経済等におきましても同様で、安い物を無理して
買い溜めて使うというようなことも間々あり勝ちで、
鉄道におきましても勿論公器でございまするので、できるだけ合理的に間違いのないようにやらせなければならんのでございまするが、どうしても
輸送を確保するという立場上、いささかこういうような
事件が出ましたことは大変に遺憾に存じておりまするが、御了承も又一面得たいと思うのでございます。
五百四十号の
物品の
加工賃が著しく高価なもの、これは誠に
担当者の事務の不慣れなためでありまして、実は
加工賃見積り明細書に
亜鉛地金二五〇瓲と要りもしない多量の計上をいたしておるのでありまして、これは錫、アンチモニー、
コークス等の副
資材を分割して計上して、正確に計上すべきものを
担当者の不慣れなために全部
亜鉛地金として一本にまとめかような疎漏な
見積計算書をや
つたのであります。この
加工賃そのものは、これは
契約当時の
物価庁の
公定価格と
亜鉛メツキの
公定価格との差を引いて見ますと、六千百二十二円になります。
従つてこれに
運賃等を加算いたしますれば六千八百四十円となるのであります、これは当時の
物価庁告示を
基礎として計算いたしまして、決して不当な
価格ではないと思うのであります。ただ
加工賃の
見積りの
明細書というものの
手続がさように疎漏であ
つたということは誠に申訳けないと存じます。これは今後こういうことのないように十分留意いたしたいと考えておる次第であります。
薪製造代金の著しく高価なもの、これは御
承知の
通り、薪炭も非常に不足いたしておりまして、工場用の薪炭等が不足いたしましたので、
国鉄も
自家生産をやるというようなことで、兵庫県は
自家生産を許可したのでありますが、
自家生産の場合は製炭業者の供出を阻害しないというような建前から、経済的な殆んど採算もとれない不利不便な僻陬の地に指定されたのであります。
国鉄としても決して望ましいことではざごいませんでしたが、何としても現物が手に入らなければ困るということでこれを大鉄産業に委託製造をさしたわけであります。併しながら該地は生野駅から二十数キロの山奥で、結局労務費と運搬費で以て経済的に非常に不利な
契約單価とならざるを得ない。
契約單価が当然高物価とな
つてしま
つたのは誠に遺憾と思うのでございます。併しながら御
承知のように二十三年八月以降薪炭も非常に需給度のバランスがとれて参りまして、所要量の配給を受けることになりましたので
自家生産を廃止いたしたのでございます。五百四十二号、
タンク車使用料の
支払でございまするが、これは内外
輸送と日本石油
会社かと名義変更の申請があ
つたのであります。それは結局旧軍に対し両社が債権を持
つておる。それによ
つてその債権の代償としてこれを讓り受けたのだというような
意味合でございますが、
運輸省といたしましては、当時はなかなかそれに対してまあ確たる
確認の方法もなく、又
タンク車の
使用は
輸送状況から見て是非開始しなければならんというようなことでございましたので、
運輸省としてはまあそのまま名義変更を認めたのでございます。これがけしからん、これがどうも
確認方が不十分だというお叱りでございましたが、併しながらこれが大蔵省で結局
国有物件であると
決定せられましたのが、これが後日でございまして、
従つて大蔵省もその後日
決定のときから遡
つての
使用料に対しては
弁償金というかつこうで取
つておるということにな
つておりまするので、
従つて成るほど形式的には
終戰直後に遡及してということにな
つておりますのは、実際確定いたします間は一応かような
処置も止むを得なか
つたのではないかと思うのでございます。
国有物件に編入せられて、各社のほうから大蔵省の方へ
使用料を払うということに相成
つたわけでございます。
次に五百四十三の
函塊の北海道庁に対する
無償貸付でございまするが、これは当時二十三年の七月の貸付の当時は、借入方の申入が北海道庁であ
つたと思います。まあ
国鉄といたしましても相手が公共団体でございまして、且つ又差当
つて使用の予定がなか
つたのでこれを受諾したということなのでございます。併しこれをまあ貸付と申しましてもものがものでございますから返せないではないかという
検査院の御意見御尤もでございますが、併し将来これが必要な場合には同じものを
製作して返してもらえばいいということを考えておるので、まあ貸付と申しましても正確に言えば
製作返還の
契約と申しまするか、そういうような
考え方でや
つてお
つたことだと思うのでございます。で
国鉄といたしましては近い将来に函館の水陸連絡設備の修繕及び改良
工事に本件と同じ
函塊を
使用する計画もあるのでありまして、その際は道庁からそう
函塊を提供してもらえばいいと、かような
考え方で現在おるわけでございます。併しながらこれらの
物件管理に当りまして、
検査院御
指摘のような
考え方を十分に研究して見なか
つたという点は職務執行上誠に遺憾だと思うのであります。これは今後そういうことのないように十分
注意を与えた次第であります。
五百四十四号の
貯蔵品を仮
使用した件でございまするが、これは前回の委員会のときにも申しました同じことでございまして、
貯蔵品の二十三年度中における物価の改訂が、予定以上の高い物価が高騰いたしましたために、こういう保有
貯蔵品の
価格もこれに応じて改訂されましたが、福井の震災或いはアイオン台風等いろいろの災害復旧
工事のために
予算を超過することにな
つて、ところが追加
予算が認められなか
つたために、既定
予算の範囲内で何とかやりくりをいたしたわけであります。とうとうやりくりのできない分が、
検査院の御
指摘の
措置とな
つて残
つてしま
つたわけであります。誠にこれは遺憾な点でございまして、早速そういう行為をやめさせるように禁止の通達をいたしたわけでございまするが、これは又今度支出負担行為認証制度を確立されまして、
国鉄の
資材部門から
管理部門が独立いたして参りまして、こういうような事務上かような行為が起らないという制度が確立されましたので、今後はこういう点はないと、こういうことの起ることはあり得ないだろうと存じております。
責任者に対しましてはそれぞれ嚴重に
注意を与えた次第であります。
五百四十五号の未
契約のまま
車輌を納入させたものでありまするが、これは御
承知のように終戰以来の
輸送状況、特に二十三年度は貨物におきましては非常に
輸送力が不足しておりまして、これが改善についでは国民経済の復興上第一の要件ともな
つておりましたのでございますが、七月の物価改訂並びに例の均衡
予算の
関係、両方ありまして、どうもこのままでは二十三年度の
輸送量に対処できなくなり、一方
車輌のメーカーのほうでは
見込生産を行な
つておりまして、結局当初の計画による
車輌の生産を行な
つておりましたので手持分を生じまして、何とか
使つてくれないかという申入があ
つたのであります。御
承知のように
車輌は一般商品と違いまして他に融通性を転嫁するわけにも参りません。又留置して置きますことは、結局
車輌が傷たんでしま
つて折角作
つたものがものにならん。こういうような
関係で
無償使用というような
措置をと
つたのでありますが、かようなことを漫然といたしましたことは誠によろしくないことでありまして、ちやんと
成規の
手続によらなか
つたことは、
検査院の御
指摘の
通り申訳がないと思
つております。なお
責任者に対しましては十分
注意を与えた次第であります。
五百四十六号の
枕木の問題でございまするが、これはまあ戰時中、
終戰後を通じまして
枕木の
入手は非常に困難であ
つた。そうしてどうもそれがなかなか思うように
入手できないというような
状態で、
運転保安上非常に憂慮すべき
状態にな
つたのであります。そこで結局生産力の最も多い北海道地区に対して
枕木をうんと買うような計画方法を立てた。そうしてこれをほかの
鉄道局にも配給するという計画を立てたのでありますが、非常に厖大な計画を一時に実施したために不手際を生じた。同時に
枕木の
検収員が僅かでありまして、急にはなかなか熟練した
検収員が得られないということと、又生産地の山元の駅からの
輸送が石炭、食糧、復興木材等の緊急
物資の
輸送と丁度からみあ
つたため、結局滞荷を作
つて検査院の検査の御
報告のような腐蝕等を出したということは、誠に遺憾でございました。なお
札幌鉄道局から東京ほか数
鉄道局へ保管転換した不良
枕木を
只今申上げました事由によ
つて発生いたしまして、結局腐蝕前に
クレオソートを注入したということは、
枕木の選別に対しまして、やはりまあ係員の不慣れとは言え、非常な経済的の損失を見たことで、まあ
管理、或いは職務の監督上非常に遺憾な点があ
つたと思うのでございます。で、これらの実情に鑑みまして、その後
物品の
検収、保管について特に機構の改善を図りまして、熟練した
職員の養成を図
つておりまして、今後はかかることのないように十分努力させるつもりでございます。
五百四十七号の、交付原
材料が未回収のままとな
つておりましたのは誠に申訳ございませんが、全く
検査院の御
指摘の
通りでございます。伊藤某に対する
弁償金が未
徴収に終
つておりまするが、これは当人のむしろ自身のために
只今督促中でございますが、思うように入金いたしておりません。大変遺憾に存ずる次第でございます。
五百四十八号の
貯蔵品の
整理当を得ないものとございまするが、これは一般的な仕事のやりかたについてのお叱りでございますが、結局まあ終戰前後におけるこの混乱の垢落しを、二十三、年度末にな
つてや
つて、二十四年度から新らしく立派な方法でや
つて行きたいと、かような
考え方でいたしましたために、まあかように不行届の点がお眼に止ま
つたのでございます。勿論
成規の上から申しますれば、
亡失毀損の発見の都度
整理すべきでありますが、液体燃料とか、ガス薪とかいうものは、保管中どうしても自然減耗がございまして……特に
管理も十分でなか
つた点もありましようが、
相当の自然減耗もございます。直ちに
亡失扱いにすることも決しかねております。又現品の移動等に伴
つてどうも証拠書類等が損失し、
出納簿の
整理ができなふ
つたとか、或いはその数量とか、滅失毀損の事由が
確認できなか
つたというために
整理が遅れたおけであります。併し、どうしてもこの辺で一つ垢を落してすつきりしなければいかんということで、全部
整理いたしましたために、かような結果にな
つたのであります。今後はその点に鑑みまして、二十四年度四月一日から伝票による以外は
物品の出納がなし得ないように規定を改正いたしますと共に、
輸送品勘定というものを設定いたしまして、
輸送中の
貯蔵品の把握ができるような制度に改めまして、こういうようなことのないようにいたしました。新らしい垢を落した
状態から
物品の
整理は再出発しようという次第でありまして、この点一つ御了承を得たいと思うのでございます。