○国務
大臣(
周東英雄君) お答え申上げますが、これは
赤木さんもよく私は
御存じだと思うのです。
一体国土調査というものはこれで十分な
予算で十分できるとはまだ思つていません。併し
国土の質的並びに量的な
調査というものなくして、すべての
総合計画が立つか立たんかと、
日本の経済自立に関しての
総合計画を立てると、最も狭い
国土、水面を有効に
利用することが必要であると思います。その際に
国土の面積すらはつきりわかつていないということは、これは私は
計画に徹底していない憾みがある。然らばそれの
調査が終るまで待つているかということについては、
総合計画のほうも急いで並行的にこれをやる必要があると思うのです。私はこの問題についてはむしろ議論でなくてざつくばらんに御相談的に申上げたい。こんなものはやる必要はないとあなたさんは思われるかと……決してこれは議論するのではないのです。一体
日本に量的にも質的にも
国土並びに水面の的確な
調査がありますかと、こういうことを申上げたい。これは
赤木さん、長いこと内務省並びに
建設省の
関係の土木
関係におられてよく
御存じだと思う。実態はわかつておらない。これは明治七年の地租条例に関する
調査のときに初めて面積的なものが
調査された以来というものはないのであります。そこで非常にまだ不満足ながら一つ手を着けて行こうというところに、私はそれは一つ尤もだと、この点はそう直さなけりやならんと、こういうふうなことは
お話合いをして一つ御懇談して見たらどうかと思うのです。それは勿論あなた一億六千万円のこの
予算で全部できるとは思いません。これはざつくばらんなことですが、これは当初とにかくも何とか技術的なことは私よく知りませんが、四等三角
測量というもので一応森林或いは田畑そういうものの面積がどれだけあるかということの
調査を非常に早くして行こう、而もこれは全国的に及ぼしたいのですが、この
予算で以てやる場合においては十三県ですか、一応急ぐところから先ずやつて行こうとしているところなんです。そういうことが、一つ急いで早くできるということは……その間においてどれくらいを工場地帯に割いて、どのくらいを耕地に割き食糧増産に向けて行くとか、どのくらいを原野として残したらいいか、どれだけを山林として残して行かなければならないかということは、私は一つのまあ案の見通しがつくものだと
考えるのであります。それで私はざつくばらんに申しまして、今の
日本の財政状態で今年の
予算の
関係で完全だとは思いませんけれども、これを先ずどうしたら一体ない
日本の
国土の質的量的な
調査ができるかと、これを基にもう少し来年はこう直して
予算を殖やせという一つの話し方が必要じやなかろうか、このような感がいたします。これを先ず冒頭に申上げて置きます。次に今あなたの
お話の、それは農林省なり
建設省にこれに似た
予算があるのじやないかという
お話ですが、それがあるならば今までにできておるはずと私は思う。これは
建設省なり農林省が一緒に
なつて両方から出されて、やはり
国土の質的、量的な
調査をしなくちやならないということでまとまつたのでありまするので、若しそこに重複するのがあればそれはまとめるように一つ努力することも私は必要だと思います。これは
日本のあなたの御指摘のようにいろいろあつちこつちばらばらに
なつて僅かの
費用が使われるということは直さなければならん点だと私は
承知いたします。併しこの案に盛られた実体が、少くとも四等三角
測量というようなこと、これは、総合的な面積を
調査する
費用がございますか、私は不幸にしてこれは今ない、その点をあらかじめ御了承の上なお御協議を頂きたいと私は思います。