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菊川孝夫君
只今中川委員の
お話でございますが、第二の
鉄道建設審議会委員の
任命に関する
同意を求める件でございますが、これは当院の
運輸委員会におきまして本
法案を
審議する際にも、我々は強く
提案者に対しまして、その意のあるところを
開陳を求めたのでありますが、これではいろいろの各
業等と書いておるところで以て、実は或いは
労働組合側といつたような
代表も一名くらいは入れるべきではないかということを主張しましたところ、それはその「等」の
解釈で以て当然自由に採用できるのであるから、成るべく意に副うように取計うのが法の
精神である。こういうような
説明を行な
つておる。
提案者のほうでも……。
只今政府から
同意を求められておりまする
委員の顔振れを見ますると、何と申しますか会社の
社長であるとか、或いは前の
政府の
高級官僚であ
つた人、こうい
つた人ばかりでありまして、一般の本当に
大衆の
利用者、
定期券を利用して通勤するものの
代表になる者だとか、そうした
大衆性が私は欠けているだろうと思う。これはどなたもお認めになるだろうと思いますので、そういう人も一人ぐらいはやはり
指名されるのは、むしろこの
法案の本当の
精神を活かすことになるだろうと思う。特に将来におきましてこの
鉄道建設は、勿論単に交通の便利を図るというのみではなくて、
失業対策という面も考えなければならんと私は思うのであります。その方面の
失業者をやはりこの
鉄道建設をや
つて、そこに吸収するというようなことも考えなければならんと思いますので、やはり日本の
代表的な
労働組合も、或いはさもなければ
農民組合の
委員長といつたような
代表的な人、而も
政府のほうでは、一応たびたびの
機会をつかまえまして、自由にして民主的なる
労働組合の
育成強化を図るのだというようなことを繰返し
答弁されております。その
意味からいたしましても
政府側でも御再考願いまして、一名くらいは入れて、そして
国民の各階層から選んで討議する、こういうような
機会を持
つて頂くために私はもう一遍
政府のほうで再考願いたい。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕