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1951-05-18 第10回国会 参議院 議院運営委員会 第43号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年五月十八日(金曜日)    午前十時四分開会   —————————————   本日の会議に付した事件 ○皇太后陛下崩御に関する議長の報  告 ○委員辞任及び補欠選任の件 ○議院運営小委員辞任及び補欠選任  の件 ○議院運営小委員予備員辞任及び補  欠選任の件 ○庶務関係小委員補欠選任の件 ○国会法第三十九條但書規定による  国会議決を求めるの件  (広島地方專売公社調停委員会委  員) ○労働行政に関する実情調査のため議  員派遣要求の件 ○議会雑費増額に関する件 ○国会議員歳費旅費及び手当等に  関する法律の一部を改正する法律案  の委員会審査省略要求の件 ○公職選挙法改正に関する特別委員会  の経費に関する件 ○国会議員秘書国会内医療機関利用  に関する請願(第一五三八号) ○列国議会同盟に関する件 ○議院運営に関する件 ○特別委員会設置の件 ○弔旗掲揚の件   —————————————
  2. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 只今から会議を開きます。
  3. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 実は皆さんがた昨日の新聞、ラジオ等で御承知通り皇太后陛下が突然昨日午後四時十分に崩御あらせられたのであります。つきましては議長は夕刻早速宮中並びに大宮御所に参内いたしまして、そうして議院を代表しまして哀悼の意を表するために御弔問申上げました。そのことを御報告申上げます。  又本日の本会議の劈頭におきまして議長から右の趣きを本会議報告いたしたいと思います。その点も御承認をお願いしたいと思います。
  4. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) なお皇太后陛下崩御につきまして、過去の先例を取調べますと、明治天皇崩御の場合、照憲皇太后崩御の場合、大正天皇崩御の場合等においては、議会哀悼の音を表するため上奏決議が行われております。併し新らしい国会になりまして殊に新らしい憲法国会法の下にきましてどんな方法がとられるかということにつきましては、極めて慎重なる検討を要する点かと存じますので、これらの点につきましては皆様がたの御協議をお願い申上げたいと存ずる次第でございます。
  5. 中村正雄

    中村正雄君  只今議長報告を了承しまして、本会議に御報告願つて、又今後議院としてどういう方法をとるかということは、衆議院関係“ありますので、委員長衆議院のほうと御相談願つて、後刻又この委員会再会いたしまして、その席上できめたいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  6. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 只今中村君の動議につき、衆議院委員長交渉をいたしまして、後刻又改めて御協力をお願いするということにいたしまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。
  8. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に常任委員辞任及び補欠に関する件を議題に供します。
  9. 河野義克

    参事河野義克君) 社会党の厚生委員上條愛一君、内閣委員堂森芳夫君がそれぞれ辞任せられまして、厚生委員堂森芳夫君、内閣委員上條愛一を指名せられたいとの申出が出ております。  又国民民主党から予算委員駒井藤平君、労働委員栗栖赳夫君がそれぞれ辞任せられまして、予算委員鈴木強平君、内閣委員栗栖赳夫君が指名せられたいと申出が出ております。
  10. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 只今報告通り決しまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。
  12. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 議院運営小委員及び同予備員辞任及び補欠に関する件を議題に供します。それから庶務関係小委員補欠に関する件、右二件を議題に供します。
  13. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 議院違憲小委員岩間正男君が辞任せられ、その補欠として兼岩傳一君、同予備員細川嘉六君が辞任せられ、その後任として岩間正男君、庶務関係小委員岩間正男君が任せられ、その後任に兼岩傳一君がそれぞれ推薦せられました。
  14. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 只今報告通り決しまして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。
  16. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 広島地方專売公社調停委員会委員委囑につき国会法第三十九條但書規定により議決を求むるの件を議題に供します。
  17. 井上清一

    政府委員井上清一君) 広島地方專売公社調停委員会委員委嘱につき議決を求むるの件に対しまして御説明を申上げます。  衆議院議員中原健次君を広島地方專売公社調停委員会委員委囑いたしたく国会法第三十九條但書規定によりまして、国会議決を求むるために本件を提出いたしたものでございます。同調停委員会広島地方におきます日本專売公社とその職員との間の苦情及び紛争の調停を行うものでございまして、中原君は昨年四月同委員委囑されまして一年の任期が満了いたしたのでございますが、今回組合側より再び委員候補者として選出され、重ねて委囑したいと思いますが、同人は国会議員でありますため国会法第三十九條の制限を受けますので、同條但書によまして国会議決を求めるものでございます。以上でございます。
  18. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 これは前回官房長官が御出席願うとして資料を各会派に配付になつておりますので、こうした説明のあとで各会派に持ち帰つてつてつたの先例でありましたけれども、これは各会派検討済みのことと思いますので、本日即決して頂くようにお願いいたします。
  19. 鈴木恭一

    鈴木恭一君 恐らく私のほうも異議はないと思いますが、まだ私のほうはきめてないのです。従つて今日の午後までに一応私のほうは諮りたいと思いますが、午後でよろしくはないですか。
  20. 中川幸平

    中川幸平君 ちよつと異論もあつたわけで……。
  21. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 先ほど事務総長の小委員会において本日の日程にすべく挙げておつたのを私は自由党も了承しておるものと考えて申上げておるわけであります。
  22. 山田佐一

    委員長山田佐一君) ちよつと速記をとめて。    〔速記中止
  23. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 速記を開始て下さい。
  24. 鈴木恭一

    鈴木恭一君 自由党といたしましも、中原健次君の今の調停委員の任命については異議ございません。
  25. 山田佐一

    委員長山田佐一君) じや異議なく承認を與えまして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。
  27. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に議員派遣要求に関する件を議題に供します。
  28. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 労働委員長赤松常子君から労働行政実情に関する調査として労働省珪肺療養所を観察し、労働災害対策実情調査する調査派遣のお申出でございまして、議員赤松常子君、一松政二君が五月二十日、二十一日の二日間栃木県に派遣される要求でありまして、費用概算は六千八百円でございます。
  29. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは議員派遣の件は承認を與えましてよろしうごございますか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  30. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。   —————————————
  31. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に議会雑費増額に関する件を議題に供します。
  32. 中村正雄

    中村正雄君 実は三月三十一日の議運理事会で各会派了解を得ていたわけでありますが、実は議員手当改正いたしますときに洩れておりましたのが委員長等役員手当でありまして、従つて議員旅費手当に関して議院役員国会開会中の議会雑費は直つておりませんので、開会中一日二百円というのを五百円にしたらどうかという問題でありまして、お手許に配りましたように、一応案文を拵えまして、関係方面とも交渉してOKを得ましたので、衆議院のほうとも話済みになつておりますので、できれば本日正規に各会派共同提案にしまして、本日の本会議に上程しまして衆議院に廻したいと思ひますので、御了解を得たいと思います。  それからもう一つそれに関連しまして、弾劾裁判所裁判員手当支給規程改正裁判所職員旅費及び手当等支給規程改正同様開会中二百円を五百円にして頂きたいと思うわけで、これは法律ではありませんので、規程でありますから、決議だけで済むわけでありますが、これにつきましてはまだ交渉を終つておりませんので、御了解を得次第直ちに関係方面に持つて行きたいと思います。なお附加えましてこれが出ます関係上、閉会中月千五百円の手当が出ておつたわけでありますが、上げることによりまして閉会中の手当はなくするようにしたい、かように考しえております。
  33. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 只今の御報告に御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  34. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。ちよつと速記をとめて。    〔速記中止
  35. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは速記を始めて下さい。只今議会雑費増額に関する件について……。
  36. 中村正雄

    中村正雄君 只今提案いたしました国会議員歳費旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案につきましては、過般御相談申上げておりますので、委員会審査を省略いたしまして直ちに本会議の議に付するように願いたいと思います。
  37. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 審査を省略いたしまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  38. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。
  39. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に公職選挙法改正に関する特別委員会経費に関する件を議題にします。
  40. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 今回公職選挙法改正に関する特別委員会前回の本会議で新たに設置決定いたしまして、委員会ができたのでございますが御承知通り特別委員会、今までにございました引揚の委員会並びに電力委員会、この二つ委員会経費と同様にこの委員会経費の取扱をするということの御決定をしておいて頂きたいと思います。この点お諮り願います。
  41. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 只今報告通り決しまして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  42. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。   —————————————
  43. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に国会議員秘書国会内医療機関利用に関する請願について御協議申上げます。
  44. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 紹介議員石原幹市郎君でありまして、従来国会議員秘書国民健康保険の加入を認められず公務員法にも該当しない存在にあるため、一朝病気におかされた場合は実費医療を負担しなければならん、單なる売藥にしか人命を託することができない悲惨な現状であるから、国会内の医療機関議員に準ずる利用を認められたいとの請願でございます。
  45. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 庶務小委員会に付託いたして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  46. 山田佐一

    委員長山田佐一君) じや御異議ないものと認めます。さよう決しました。   —————————————
  47. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に列国議会同盟に関する件を御協議申上げます。
  48. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 列国議会同盟会議の件にきましては、前にすでに御協議を頂きまして、その御協議に基きまして、日本側といたしましては速かに参加のできるようになりたいという希望が出されてあります。ところが列国議会同盟会議のほうより、只今手許にお配りいたしてありますが、この間すでに公報と共に全議員のかたにお配りいたしました通り、本年八月三十一日より九月六日までトルコのイスタンブールにおいてその大会が開かれるからという招請状が参りましたので、これを全部その関係書類等を訳文にいたしまして皆さんにお配りしてございます。それでこの参加の問題につきましては、参加いたしますためには分担金の問題、それから旅費の問題もございます。それから又参加する日本列国議会同盟団を組織しなければならん、その会長等いろいろの問題がございますので、今直ちにそれをここで御決定を頂くわけには行くまいと存じます。なお衆議院とも十分の御協議になる必要があると思いますので、これらの点につきましては、衆議院議長参議院議長とで協議して頂くということについて各派の御意見がおありであれば、この際御意見等をここで承わらして頂きまして、それに基いて両院議長協議をお進めを願う、現実にこれは旅費がどうなるか、分担金がどうなるか、現実に今年の八月には参加できるかどうかということについてはいろいろ問題があると思いますが、そういう点を議長協議に御一任を願うということにでもして頂かなければならんと存じますが、如何でございますか。
  49. 中村正雄

    中村正雄君 衆議院との関係もありますし、手続一切の点につきましては参議院議長及び副議長に一任いたしまして、衆議院協議を願いたいと思います。
  50. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 只今中村君の動議のごとく決しまして、御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  51. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。  これで御協議を願うことは私のほうからは済みました。一応休憩いたしまして、衆議院委員長交渉のでき次第又お集まりを願います。    午前十時二十五分休憩    ——————————    午後三時十八分開会
  52. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 休憩前に引続きまして会議を開きます。  敬弔の儀を開くにつきまして、先刻衆議院運営委員長とも懇談をいたして参りました。詳細に関しましては事務総長から申上げます。
  53. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) こちらの委員長衆議院委員長とも一応御協議になりまして、その後衆議院におきましては議院運営委員会が開かれまして弔意を表する方法について御協議がございました。その御決定なつ内容を先ず申上げます。  弔詞議決したいということが先ず確定いたしました。それで弔詞議決するに当りましては、衆議院弔詞を起草するために特別の委員を十五名作る、但しこれに反対をされるような会派がある場合にはその会派は初めから除くということにきまつたそうであります。果してどこが反対をなさるかは伺つておりません。それから明日本会議を開いて、本会議は午後一時から開くそうでございます。その本会議において特別委員を指名し、その委員会において案文を起草する、こういうことになつておるそうであります。それから起草して直ちに明日の本会議において弔詞議決する。捧呈の方法につきましては、これは宮内府ともよく協議いたさなければならん点があります関係と存じますが、全然議運では触れなかつた議長に御一任申上げることになるかと存じます。それから今一つは、弔旗を掲げる問題でございます。国旗をここに立てる問題は、かねて両院議長協議して定めるということになつております。これは開会式の当日とか或いは祝祭日に立てる、その他に立てる場合にはすべて両院議長協議に一任されていますが、今度の場合は、衆議院としては昨日より起算いたしまして五日間、昨日は立てるわけに行きませんしたが、今日これからでも立てて結局五日間弔旗を掲げよう、こういう御意向にきまつたようでございます。衆議院の様子は以上でございます。  そこでこちらとしては弔詞をどういうふうになさるか、つまり弔詞起草のために特別の委員会お作りになつて弔詞お作りになるか、或いは又議運で直ちに弔詞お作りになるか、その他の方法をお考えになるかというような問題を御協議願わなければならんのではないかと存じます。
  54. 中川幸平

    中川幸平君 弔詞々々と言われるのですが、これは弔詞でいいか、やはり敬弔の詞とかいうようなことにするのが本当じやないかと存じますが、どうですか。
  55. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) これは今朝の議院運営委員会でも私ちよつと申上げましたが、昔の例から申上げますと旧憲法の時代を申上げますと、大正天皇明治天皇或いは照憲皇太后の場合は、いずれも上奏書ということになつております。上奏書というものを起草いたしまして、上奏案議場全会一致を以て議決して、議長がこれを捧呈されております。ところが新憲法の下におきましては国会法には上奏という手続がございませんので、実は今朝この点にいろいろ問題があるだろうということをちよつと申上げたわけでございますが、そこで衆議院では普通の弔詞という形式をとりたい、こういうことでございます。弔詞としては、弔詞議決する、そうしてその弔詞をどういうふうにして捧呈するかは、よく宮内府と御相談申上げた上できめようというわけでございます。
  56. 中川幸平

    中川幸平君 我々国民同士弔詞でいいのであろうか、やはり事皇室のことだから、日本国国会としてやはりそこに多少敬う言葉使つて敬弔の詞とか何とかというようなことにするのが本当じやないかと思うのですがどうですか。
  57. 中村正雄

    中村正雄君 決議という形式よりほかにないわけですから、やはり衆議院決定のように決議という方法とつたら如何ですか。いろいろまあ先例になるわけですから、愼重考えなければいけませんが、やはり事務局も相当御研究なさつているらしいし、衆議院委員長協議なさつておるので、一応衆議院通りにどちらも形式にやはり起草委員を挙げてやつた如何ですか。大体私の考えでは、明日本会議定例日ではありませんが、この決議だけに本会議を開きまして、本会議開会を十一時にしまして、十時に議運を開いて起草委員を選任する、そうして十一時までに一応の決議文作つて、十一時に本会議開会するというふうにしたら如何です。
  58. 鈴木直人

    鈴木直人君 手続としてはそのほうがいいと思いますが、さつき事務総長が言われた弔辞を決議するのですか。
  59. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 弔詞でございますね、弔詞という言葉使つておりますが、これを決議するわけでございます。
  60. 鈴木直人

    鈴木直人君 その哀悼の意を、決議という形によつて表すのか、或いは何か弔詞のようなものを差上げるのか、その弔詞案文決議するのか。
  61. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) こういうことに御了解願えると思います。つまり弔詞案文を作りまして、これを議場弔詞議決する、つまり一種の決議だろうと私存じますが……。
  62. 鈴木直人

    鈴木直人君 例えば法律案文のようなものを議決するというのか、その内容参議院として弔意を表すとい弔意思発表決議ということでするか、こういうことでございます……。
  63. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) やはり案文を作りまして、案文そのもの議決されるわけでございます。そうしてその案文議決された弔詞そのものをどういう方法を以てお傳え申上げるかということは、これは別問題で、一応案文そのものが文章として議決されるわけでございます。
  64. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 端的に言いますが議題としてはどういうふうになるわけですか。
  65. 河野義克

    参事河野義克君) 議事手続として二つ方法が技術的には考えられますが、一つは、議長のほうから皇太后陛下が御崩御遊ばされた、これに対して弔意を表したいと思うが御異議ないか異議なしという場合に、それでは議長において起草した案文を朗読して議院に諮る方法一つと、もう一つは、皇太后陛下が御崩御なつた、ついては参議院としては弔意を表するために特別委員会作つて弔詞を起草し、その弔詞案をお諮りする。これは動議でもいいですが、大体議長発議でやる、二つ方法があると思います。その弔詞は、法的には国会法や規則で言う無論決議一つでございます。ただ儀礼的なものは議長発議で普通やります。議長発議でやります関係と実体をそのま主表すので、参議院では従来弔詞と言つておりますが法規上の性質は決議であります。
  66. 中川幸平

    中川幸平君 まあ弔詞はわかつたですけれども、明日定例日でないのに本会議を開くということは、それ自体弔意を表するために国会を開く、その機会に意思決議をするということになる、国会を開くこと自体敬弔国会開会という意思でやる……。
  67. 中村正雄

    中村正雄君 従つていろいろ議論は出ておりますが、明日弔意を表するための決議文を上程するために本会議を開くということと、決議文を起草するための特別委員会設置することということをきめて、その方法でやつた如何ですか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  68. 山田佐一

    委員長山田佐一君) どういたします。起草委員を作りまして案文を起草いたしますか。議長手許においてついでに起草文を朗読いたしまして満場一致賛成いたしますか、どつちの方法をとりますか。
  69. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 深甚なる弔意を表するという意味から、手続十分愼重にという意味特別委員会を以て起草する……。
  70. 山田佐一

    委員長山田佐一君) そうしますと衆議院と同じように案文を作る起草委員各派から出してもらう、それは明日までに皆さん協議願つて、明日の午前十時に人名を出してもらつて……、人数はどうですか、十五名にして置きますか。
  71. 中村正雄

    中村正雄君 二十五名で議運全員で……。(「それでいい」と呼ぶ者あり)
  72. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 二十五名で全員……そうすると二十五名でよろしうございますか。御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  73. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それではさよう決しました。
  74. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 議院運営委員のかた……それで只今のようなふうに明日起草委員会ができるといたしますと便宜ここでこの際皆様がたに御参考のために、明日その内容を御協議願う準備のために、事務当同におきまして御参考のために弔詞案文三つばかり作つて置きましたのをお配りしておきたいと存じますが、如何でございますか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)只今お配りいたしますこの案文につきまして一案、二案、三案と書いてございますが、これは何といいますか順番を付けただけで、前だからいいの二案はその次の案だという意味ではございませんで、ただ三つ案がございますので、A、B、Cという順序を付けてもいいのですが、結局一案、二案としましたが、形式が違うだけでございます。第一案は全くの文語体とつたわけでございます。これを第一といたしましたのは、御承知通り議員の亡くなられた場合に使います弔詞がすべて文語体のこういう形式をふんでおります関係で、これが一応第一に出ております。  それから第二の案は、普通の口語体の形であります。第三案は極く柔かい形をとつた様式でございます。それでこの三案のどういうような形をおとりになるか、ただ中味は全然同じことを言つておりますが、三案が文体の上で三つとも変つているというだけで、これにはこちらといたしましては一番、二番、三番という順番を以て出したつもりではございませんことを申上げておきます。  なお弔旗のことは衆議院から御相談のありました通り、昨日から計算して五日間及び御葬儀当日は掲げるということで両議長協議を進められるということは御異存ございませんか。
  75. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  76. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。
  77. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 今一点はお供物等関係でございますが、現在宮内府のほうといたしましては、まだきまらない点もありますので、今差当つて御榊とか花等はお引受けいたさないということになつておりますので、現在こちらはお供物等については全然用意を進めておりません。それで斎場等におきまして御葬儀の際、更にそういうものをお受けになるかどうか、或いはどの範囲で例えば議長がお出しになるかというような点は、もう少し葬儀模様等が進みませんときまりませんので、その際恐らく全般的な方針できまると思いますので、議長において適宜にその際お取扱い願うようにして頂いたらと存じております。
  78. 鈴木直人

    鈴木直人君 御葬儀国葬になつておりますか。
  79. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 御葬儀につきましては、前には皇太后陛下の場合は必らず国葬儀を以て行われておりました。大喪儀でございます。ところが今度はこの点は、憲法が変りましてからどういうふうにお扱いになるかという点で、直ちに結論が出まいと思います。更に内閣におかれまして、内閣総理大臣が特別いろいろ御相談になつているということも聞いておりますので、まだどういう方針に行くかというようなことは全然伺つておりません。
  80. 櫻内辰郎

    委員外議員櫻内辰郎君) この点は議題外ですが、天皇、皇后両陛下、それから皇太子、お孫さん、曾孫さんのところまでは国葬を行うということになつてるのですね、ところが皇太后の場合が実は規定してないわけです。それから国民感情から言いますと、皇太后の御葬儀であるから当然国葬だろうというふうな考えを持つのですけれどもね。ここの点が非常に……恐らく内閣でも御研究になるだろうと思いますね。
  81. 山田佐一

    委員長山田佐一君) そうすると先ず御協議願うことはこういうことですが、別に御発言がなければこれを以て散会いたしたいと思います。本日はこれを以て散会いたします。    午後三時三十六分散会  出席者は左の通り。    委員長     山田 佐一君    理事            愛知 揆一君            鈴木 恭一君            中村 正雄君            鈴木 直人君            大隈 信幸君    委員            加藤 武徳君            木村 守江君            中川 幸平君           小笠原二三男君            吉田 法晴君            赤木 正雄君            小宮山常吉君            高橋 道男君            鈴木 清一君            兼岩 傳一君   委員外議員    外務委員長   櫻内 辰郎君            石川 清一君            矢嶋 三義君   —————————————    議長      佐藤 尚武君    副議長     三木 治朗君   —————————————   政府委員    内閣官房副長官 井上 清一君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君