○衆議院議員(坪内八郎君) 鈴木
委員にお答えいたします。お答えをいたす前にお許しを得まして、一言お詫びをいたしたいと思います。去る五月十七日に両
委員会におきましては、この
法案の御審議に当りまして、
提案者を代表いたしまして、私が説明に来ることに予定いたしておつたのでありますが、止むを得ない事情のために出席ができなくなりまして、各
委員の先生がたに非常に御迷惑をかけましたことにつきまして、誠に恐縮に存じておる次第であります。この際十分心からお詫びをいたしまして、御
了承を頂きたい、かように
考えておる次第であります。なお本日は更に合同
委員会を開催下さいまして、この
法案につきまして、相当時間も経過いたしておりまするにもかかわらず、かくのごとく愼重に御審議下さいますことにつきまして、誠に感謝いたしておるものでございます。何とぞ十分あらゆる角度から御賢察、或いは御
検討、御審議下さいまして、できるだけ御協賛頂くように、切に前以てお詫びを申上げますと共にお願いをいたしたいと、かように
考える次第であります。
そこで鈴木
委員にお答えいたしまするが、その前に
大臣の
答弁を鈴木
委員が求められまして、
はつきりしなかつた一、二の点がございますので、
提案者といたしまして、
参考までに
大臣の
答弁の不十分なところを補足さして頂きたい、かように
考えております。
先ほどの鈴木
委員の
お尋ねで、この
モーターボート競走法案はいわゆる
地方公共団体が要求したのかしないのか、要望してこれをやるように
なつたのかというような
お尋ねでございましたが、これは
地方公共団体が関心を持
つておりましたけれ
ども、要望をいたしてこの
法案が立案されたのでございません。私
ども提案者があらゆる再度から愼重に
検討を加えまして、むしろ
地方公共団体にこの
法案の
趣旨を十分徹底いたしましてむしろ呼びかける、そうしてそれによ
つて生ずるところの一七%の収入の財源を以てむしろ
公共団体のいわゆる公共の福祉になるような点、或いは
地方財政に幾分なりとも寄與するような運びに持
つて行かせようというのが狙いでありまして、
地方公共団体が進んでこの
法案を要求したのでなくして、私
ども提案者がむしろ
地方公共団体に呼びかける、こういう建前で
提案いたした次第であります。更に又この競走
法案によ
つてむしろ民間
団体なり或いは会社、そういつたこの
法案に興味を持つものに委ねて、
地方公共団体のいわゆる都道
府県なんかに委ねる必要はないじやないか、こういう
お尋ねもあつたのでございまするが、申すまでもなくこの競走は海の上で行うのでございまして、その海の港なりそういつた港湾を使用しなくてはできない競走でございます。従
つてそういう
関係からいたしまして、どうしてもその海に関連の深い都道
府県と緊密なる
連絡をと
つて行うことが最も理想的に行えるというような
観点から、更に又
法案に謳
つておりますように、これは
運輸省の所管にもなりますことだし、そういつた
関係から手続
関係もそれぞれ
地方の海運局を通じて進捗させるというような
関係もございますので、これはやはりそういつた都道
府県に密接な
関係のある海を利用するという建前から、都道
府県にこれを委ねてやらせることが妥当である、こういうことで
提案いたした次第であります。
次に
先ほどお尋ねの点でございまするが、実は私も
提案者でございますけれ
ども、この競走を実施するに当りましての專門家ではないのでございます。そこで衆議院の
運輸委員会におきましては、これらのモーターボートの競走、或いはモーターボートにつきましての権威者と申しましようか、これに深い造詣のある経験者を我々
運輸委員会は呼びまして、その方法も十分聽取いたしたのでございまするが、今日は幸いにしてその
関係者が傍聽席に顔が見えておるようであります。この
法案の立案に当りましては堤君とか或いは福島君とかいうかたがたがその尊き体験を基礎といたしまして、この立案に非常に功績があつたわけでありまするが、両人が傍聽席に来ておるようでありますから、若し当
委員会が御要求なさいますれば、傍聽に来ておるかたを
参考人として更に問い質して頂きますれば、具体的にそれらの点が十分わかるだろうと思うのであります。従
つてこの競走に対しまして、このレースをするに当
つて同じボートが同じ機能でやるからむしろこれは競走にならんじやないかというような
お尋ねのようでありますけれど、私
どもの聞く範囲内におきましては、このモーターボートの競走のいわゆる
技術、或いはターンの操作、そういつた
関係が非常に興味があるということを聞いておりまして、第一回の競走に勝つたものが引続き第二回、第三回にも勝つのじやないかというような
お尋ねでございまするが、むしろ一回に負けて
技術的にあのカーブがこうであつた、あの浮標物をよけるのにこういう
技術を用いなかつたからこういう結果に
なつたのだというようなことをむしろ
研究、批判、反省いたしまして、そうして次のレースに参加して更にこれを実施するというようなところに興味が湧くのであろうと私たちも聞き、又承わ
つているのでございまするが、この点につきましては、実際の経験者も
先ほどお話申上げました
通り傍聽人として来ておるわけでありまするが、そういうことで鈴木
委員の
お尋ねのような平凡なレースにはならないというようなことを我々は
考えておる次第でございます。特にこのモーターボートの競走はもう相当古い歴史がありまして、そうして国際的には古い国際的なルールを持
つてこれが施行されますので、なかなか興味が深いということを
考えておる次第でございます。いろいろと申上げたいこともございますけれ
ども、他に
委員の各先生がたがあらゆる点から御質疑がございましようから、以上簡單に
答弁させて頂きました。