○黒田
委員 大蔵大臣がお見えになりましたので、私簡単に御質問いたしたいと思います。
開発銀行が新たに設けられることになりまして、これは第二
復金だとかなんとかいうようなうわさがありますけれども、
復金との異同は別といたしまして、大体
復金によ
つて長期金融を行うということがすでに禁止せられておりますときに、あらためて同じような国家
資金をも
つて長期の
金融を行うというような制度が設けられることに
なつたと私は解釈するのでありますが、こうなりますと、従来の財政と
金融との分離という方針が来ておりましたその政策の上に、国際
情勢を反映いたしまして大きな転換が行われる、その方向においてこの
銀行が開設せられるのではなかろうか、こういうように思われるのであります。
長期金融が必要であるということはだれしもわか
つてお
つたことでありますけれども、特にこの際におきましてこういう
銀行が現われて参りますところに、単に
長期金融機関が必要だからというだけでなく、そういう形式を越えて、財政、
金融の分離という方針に対する政策上の大変革が行われて来たのであるというように見てよろしいでございましようか、この点の御
意見を承りたいと思います。