○
小林(進)
委員 私はむしろこの問題は、やはり超過供出の特別
価格を認めて、正当なル—トに乗せて、そうして
政府で管理せられるのが、少くとも
食糧行政としては一番正しい
方法だと思うのでありまして、片方に統制を押しつけて、片方で自由販売を許す、しかも昨年度の
ように、一定の事前割当をして、その割当が完了したにもかかわらず、
農林大臣はまた追加供出の割合で、農民に二重の割当をやられた、強制ではないとはいいながら強制的な形でおやりに
なつた、おそらく私は今年度もそうなるということは、これは火を見るよりも明らかである、なぜならば本年度の
政府の
買付米というものは、昨年度よりもよけいにちやんと
予算に組んでおられる。これは三年目で、
農村は豊作というが、
農村の豊作というものは三年も続けば手一ぱいであります。私は今年は不作とは言いませんけれども、不作ならんことをおそれているにもかかわらず、
農林大臣は昨年よりもずつと多く買
上げする
ように
予算を組んでおられるので、これは秋になれば確然とする。私は必ず第一次の割当をや
つて、まだ足りなくて、追加割当をせられると思うので、それを供出完了後の米は、自由財売でよろしいということになれば、一体だれが追加供出に応じますか。しかも同じ
価格で二度も三度も出さなければならない。農民はあなたに信用していただくのはけつこうでありますが、その
ようにお人よしではございません。農民も怒ることを知
つておるということを御承知願いたいのであります。
農林省の御都合で、値段を
上げたり下げたり、足りないからとい
つてまた追加供出にするということでは、あなたの予想せられる
ような米の供出は、決してうまく行かないと私は思うのであります。この点はどうかいま一度再考慮して、はつきり御
答弁をお伺いしたいと思うのであります。