○渕通義君 発言を御許可にな
つたのでありますが、三十分以内に限られますと、非常に重大な問題を控えておりますので——いわば私にと
つては十三年来研究し、今日あるを予期して参
つた重大な問題でありますので、三十分や一日や二日ではなかなか要点を盡せないのでありまして、その点あらかじめ賢明なる
委員諸君には、十分御了解いただけると思うのであります。
価格の問題はことに重大であります。また
遠藤君の言われるように単純な問題ではありません。ことに
提案者が参議院である以上は、衆議院はこれに対してはよほど腰をすえてやらなければいかぬと思います。林業議員懇話会で十分
意見は盡されたという議論もありますが、林業議員懇話会の議論は速記にも載らない、将来、日本の国会といたしまして、どういうことが論議されたかが全然残
つていないということになると、非常な問題だと思います。先ほどの
提案者の
説明によりますと、これは暫定的につく
つたのであるというのですが、いわばこれからもう一歩進んで、
国有林全体の買上げについても問題があると思います。そういう遠大な理想であるだけに事は重大であると思います。
それでこの
国有林野整備法の前段を見ますと、
国有林野の収益性ということに非常に重きが置かれているのでありますが、
国有林野の収益性ということは、
国有林野法制定の国家の基本的
意思と、はたして合うものであるかどうか。この草案の前段には、
国有林野についても収益性ということは一番大きくうたわれており、収益性以外については非常に簡單にうた
つている。この収益性というものは、それほど
国有林野にと
つて重大なものであろうか、
国有林野法制定当時においても、収益性はそれほどうたわれなか
つた。ところが最近独立採算性ということがやかましく言われるように
なつたから、この収益性というものを強くうたうようにな
つたのでありますか。