○
吉川委員 もう一つだけ
簡單に……。
農協の
指導というようなことが非常に不十分でありまして、たとえば町村の
單位組合の
理事の
選出方法なんかを見ましても、これは
部落割当みたいな
やり方をして、優秀なる
人材があるのにもかかわらず、その人々が出られないような
選出方法が現に行われております。こういうことはそうむずかしい問題ではありませんから、
十分指導よろしきを得ますならば、たちまち改まることだと思うのです。悲しいかな、
日本の
農村においては、まだまだ抜くべからざる
封建制や
因襲がございますがために、下から民主的によくない点は改めて行くというようなことが十分行われがたいのであります。上から来る問題ならば、何でもかでももうそのまま引受けるというような悪い
因襲がございます。こういうものを急に改めることができない限りは、もう少しあたたかい
指導をやる必要があるんじやないかと思うのです。これは
連合会あたりが大いにやらなければならないことだと思いますけれども、
連合会あたりの最近の行動を見ておりますと、経費の
関係で、気づかれながらもほとんどそれができない状態にあるのです。こういう点を、
一本立ちのできるまで、
政府がもう少し
めんどうを見てやることが必要であり、
農林省の
協同組合部あたりがもつと乘り出して、積極的に
めんどうを見てやられるような御配慮があ
つたならば、
封建制であるだけに、上から言うことはよく徹底すると思います。そうしてもう少し
少数精鋭主義で、この
農協の
経営に当る優秀な
人材を入れられるような
指導ができると思うのですが、そうい
つた問題について、ほとんど等閑に付されておることは
農協運動の将来のために憂慮しているのです。その点について、今後どういうふうにおやりになるか、それだけ伺
つておきたいと思います。