○
八百板委員 先ほど
横田君から
資料の提出に関する要求があ
つたのでありまするが、この
農林漁業資金融通法がとにかくここにできましたことは、
長期金融の道が開かれたという
意味でかなり重要な問題だと思うわけでございます。
従つてこの問題の
審議をいたしますためには、初めての事柄でありますので、基礎的な
資料をいろいろ御用意いただきたか
つたと思うのであります。たとえば、ただいま議題とな
つておりまする
農業委員会法案審議にあたりましても、
農林省側から出されております
資料はかなり尨大なものがあるのでありまして、お手元にあります表を見ましても、何十枚にわたる
数字の表が出ておるのであります。しかもわずかの予算を伴う
農業委員会法案に対してすら、こういう詳細な
資料が出ておるのでありますが、初めてのこういう
農林漁業の
融資法案に対して何らの
資料がないということは、私
どもとしてまことに残念に存ずる次第であります。われわれは專門家ではないのでありまするから、具体的な
資料を示していただかなか
つたならば、これを国政の全体との関連において
審議することは非常にやりにくいのであります。二百億の要求が百五十億になり、あるいはまた半分になり、また半分にな
つても、これがどういうふうな関連と影響とがあるかということを、具体的に知ることができないのであります。従いましてこの機会に、まず
農業の
生産力をどんなふうに見られておるか、
農業界の
生産力をどういうふうに見ておられるか、そういうふうな点の基礎的な
資料、それに対して
農業面の
資金需要はどういうふうに見ておるか、
農業界の
資金需要はどういうふうに見ておられるか、そういう
前提に立
つて、どれだけの供給を必要とすると
考えられて
農林金融の立案をせられたか、そしてその
資金需要に対して、どれだけの供給額が本法の施行前において行われておるか、財政投資なり、金融的な投資なりが、それぞれの市中金融あるいは
農林中金を通じてどんなふうにまかなわれておるか、すなわち本法の施行前における
農業金融の状況と、本法施行後における
農業金融の状況を対照して、われわれが了解することができるように、ひ
とつ資料をお出しいただきたいと思います。そうして先ほど
横田君からお尋ねがありましたように、本法の施行によ
つて、目的の第一條に掲げてありますような
農林漁業の
生産力の維持増進が、どの程度にはかられるという見通しを立てておられるのであるか、それを三箇年
計画との関連において、わかるような
数字を配慮いただきたいのであります。さらにまた六十億の
資金が供給せられまする場合において、
融資する対象を先ほどお答えいただきましたけれ
ども、早く申されましたので、なかなか書き取ることも困難な状態であります。従いまして、一から六までございまするが、それに対するそれぞれの
数字をあらかじめ表をも
つて出していただきたいと思います。さらに、たとえば北海道に対しては幾ら幾らという
数字を先ほど述べられておるのでありまするが、その際に、この
資金の対象が新規の
資金需要に対してどの程度見ておるか、あるいは継続事業に対してどの程度見ておるかという点をわかるように
数字を示していただきたい。これをいただきませんことには、この
法律によ
つて一体どれだけ
農業金融の上に寄与するところがあるのか、あるいはその他の産業との関連において、
農業金融がどういうふうな位置に取扱われておるものであるかということが、私
どもとして了解することができないのであります。大分たくさんの
資料にわたるようでありますが、安本、
大蔵等との協力の上に、そういう点について
資料の提示を要求申し上げます。