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淺利三朗君
一関に
電気通信管理所を
新築していただきたいという
請願であります。これはすでに
專門員の方からお話があつたと思いますけれども、なお念のために私からも事情を申し上げて、ぜひ御採択を願いたいと思います。
岩手県
一関電報電話局は、
一関郵便局と同じ
庁舎にありまして、郵政省所属でありますが、この建物は元来借地借家であります。
昭和六年建築の木造で、非常に腐朽しておるばかりでなく、
昭和二十二年のカザリン台風及び二十三年のアイオン台風の際には、御承知の
一関大洪水のために二階まで浸つたというような
関係上、その破損が非常に多いのであります。ことに
電話交換機を備えております二階は沈下しております。これを大修繕するにも、もともと根本が腐
つておるので、この修繕はできないのであります。
従つて郵便局においても目下改築を
計画しておるのでありまして、二十六年度にできなければ、少くとも二十七年度には必ず実行されるのであります。それで両方の局が同じ場所を使
つております
関係上、窓口の事務のごときも非常に狭い。ことに一般の
電話事務とそれから加入
関係の
施設事務とは、約百メートル離れたバラツク建で行
つておるということで、非常に不便を感じておるのであります。なお現在の
電話加入の
状況から見ますと、七十名ぐらいの
申込みがありますけれども、この腐朽した
庁舎においては、新たに
交換機を
増設するということは不可能の
現状であります。ことに現在の機械類が非常に能率が劣
つておりまして、故障のためにその用をなさぬようなものが約三十ほどあるのであります。しかしこれを改式いたしますにも、今のような場所柄でありましては、すでに土台が腐
つておりますので、新たに大きな機械をすえつけることは不可能な現在であります。
一関は、御承知のごとく岩手県南の中心地で、か
つての田村藩の城下でありまして、また大船渡線の分岐点でありまして、
経済、文化、交通、各方面において枢要な地位にあります。ことに県下各方面の取引
関係から見ましても、この
電話通信の必要は最も痛感せられるのであります。そういう
状況でありまして、これは建物の年限以上に、再度の災害で非常に腐朽いたしておるのであります。一日も早くこれを改築していただきたい、こういう
請願であります。現在におきましても、
通信管理所と
電話局との間も
相当離れておりまして、
通信管理所は今倉庫を利用して事務を取扱
つておるようなありさまでありまして、
市民の不便は単に
一関のみならず、
一関を中心とするところの各
地区の交換事務に非常な不便があります。ぜひ至急新
庁舎を建設していただきたい、こういう
請願であります。何とぞ本
委員会においてもこの事情をごしんしやくせられまして、御採択いたされるようにお願い申し上げる次第であります。