運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1951-03-30 第10回国会 衆議院 通商産業委員会 第21号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年三月三十日(金曜日)     午後二時三十六分開議  出席委員    委員長 小金 義照君    理事 多武良哲三君 理事 中村 幸八君    理事 高橋清治郎君 理事 今澄  勇君       今泉 貞雄君    小川 平二君       神田  博君    澁谷雄太郎君       高木吉之助君    福田  一君       南  好雄君    加藤 鐐造君  出席国務大臣         通商産業大臣  横尾  龍君  委員外出席者         專  門  員 谷崎  明君         專  門  員 大石 主計君         專  門  員 越田 清七君     ――――――――――――― 三月二十九日  委員高木吉之助辞任につき、その補欠として  宇田恒君が議長指名委員に選任された。 同日  委員宇田恒辞任につき、その補欠として高木  吉之助君が議長指名委員に選任された。 三月三十日  委員河口陽一辞任につき、その補欠として中  村寅太君が議長指名委員に選任された。     ――――――――――――― 三月三十日  高圧ガス取締法案内閣提出一三〇号)(  予) 同月二十八日  空知川上流北落合地区発電所設置等請願(  佐々木秀世紹介)(第一五七八号)  工業用水流出防止対策費国庫補助請願(横  田甚太郎紹介)(第一六五〇号)  電気法規変更に伴う二重監督排除請願(西村  英一君紹介)(第一六六四号) の審査を本委員会に付託された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  高圧ガス取締法案内閣提出一三〇号)(  予)  中小企業金融促進に関する件   請 願  一 中小商工業者不動産担保による長期金融    対策確立請願志田義信紹介)(第一    二号)  二 鉱業法改正に関する請願平井義一君紹    介)(第六三号)  三 炭鉱資材異常売掛金回収促進に関する    請願(小金義照紹介)(第六五号)  四 中小企業者に対する金融対策確立に関する    請願阿左美廣治君外一名紹介)(第六六    号)  五 鉱業法改正に伴う租鉱権設定に基く租鉱    料引下げ請願江田斗米吉紹介)(第    二〇号)  六 中小商工業者不動産担保による長期金融    対策確立請願柄澤登志子紹介)(第    二九三号)  七 度量衡法改正に関する請願川西清君紹    介)(第四九三号)  八 電気事業編成に伴う水力発電所譲受に関    する請願今澄勇紹介)(第五九一号)  九 成羽川成弱町地内に発電所設置請願(橋    本龍伍君紹介)(第七四六号) 一〇 中小企業等協同組合設立認可制度並びに    知事の監督権強化に関する請願坂田道太    君紹介)(第七四七号) 一一 電気事業編成に伴う発電設備等譲受に関    する請願小西英雄紹介)(第七七七    号) 一二 電気法規変更に伴う二重監督排除請願(    岡田五郎紹介)(第八九〇号) 一三 中小鉱山育成対策確立に関する請願小金    義照君外一名紹介)(第九三八号) 一四 天然ガス総合研究所設置に関する請願(丸    山直友君紹介)(第九五三号) 一五 競輪運営制限緩和に関する請願多田勇    君紹介)(第九五四号) 一六 産業用発電施設譲受に関する請願神田博    君紹介)(第一〇三二一号) 一七 病院療養所に対する電力割当増加請願    (多田勇紹介)(第一〇三二号) 一八 日韓貿易の仲継港として舞鶴港利用に関す    る請願大石ヨシエ紹介)(第一〇三九    号) 一九 定期船長崎寄港に関する請願岡西明貞君    紹介)(第一一六四号) 二〇 丸山ダム電源帰属に関する請願外一件(千    賀康治紹介)(第一一八三号) 二一 同(早稻田柳右エ門紹介)(第一一八四    号) 二二 北陸通商産業局設置に関する請願南好雄    君外二名紹介)(第一二三六号) 二三 鉱毒災害防除費国庫補助早急交付に関する    請願佐藤重遠君外五名紹介)(第一二五    八号) 二四 電気事業編成に伴う電気料金地域差縮小    等に関する請願青野武一紹介)(第一    二八四号) 二五 農業用かんがい排水機電力料金改正に関す    る請願大石ヨシエ紹介)(第一二八    号) 二六 島原綿織業に対する原糸配分に関する請願    (岡西明貞紹介)(第一二八六号) 二七 中小企業信用保險法の一部改正に関する請    願(今澄勇君外五名紹介)(第一三四三    号) 二八 大淀川第一発電所えん堤放水施設完備の請    願(瀬戸山三男紹介)(第一三八八号) 二九 桐生繊維製品検査所伊勢崎支所設置請願    (藤枝泉介紹介)(第一三八九号) 三〇 病院療養所に対する電力割当増加請願    (苅田アサノ紹介)(第一五一四号) 三一 産業用電力確保に関する請願大石ヨシエ    君紹介)(第一五四六号)   陳情書  一 鉱業法中一部改正に関する陳情書外六件    (第二一号)  二 中小企業信用保險法改正に関する陳情書外    一件    (第三八号)  三 炭鉱資材売掛金回収促進に関する陳情    書    (第六二    号)  四 度量衡器及び計量器検定事務並びに同手数    料の地方委譲陳情書    (第二七号)  五 四国に公益事業委員会事務局支局設置に関    する陳情書    (第一三八号)  六 中小企業等協同組合危機打開に関する陳    情書    (第一四五号)  七 信用保証協会保証額に対し政府資金によ    る再保証陳情書    (第一五五号)  八 中小企業技術者養成に対する国庫補助の    陳情書    (第一六九号)  九 備蓄輸入対策に関する陳情書    (第一九一号) 一〇 電気事業編成に伴う善後措置に関する陳    情書    (第一九三号) 一一 電気事業編成に伴う善後措置に関する陳    情書(第    二二七号) 一二 同(第二    二八号) 一三 同(第二二九    号) 一四 電気事業編成に伴う善後措置に関する陳    情書    (第二五三号) 一五 阿武川第二発電所新設等に関する陳情書    (第二六六号) 一六 徴税整理期中小企業金融対策に関する陳    情書    (第二九〇号) 一七 鉱業法中大理石掘採に関する陳情書    (第三二七号) 一八 電気事業編成に伴う善後措置に関する陳    情書(第    三四三号) 一九 同    (第三四四号) 二〇 電気事業編成に伴う善後措置に関する陳    情書    (第三八二号) 二一 中小企業相談所拡充強化並びに商工指導    員制度の創設に対する国庫補助陳情書    (第三八六号) 二二 中小企業専門金融機関設置に関する陳情    書    (第    四一四号) 二三 電気事業編成に伴う善後措置に関する陳    情書(    第四六〇号)     ―――――――――――――
  2. 小金義照

    小金委員長 ただいまより通商産業委員会を開会いたします。  本日は、まず日程に掲げてあります請願及び陳情書議題といたします。右につきまして、請願及び陳情書審査小委員会委員長中村幸八君より審査報告をいたしたいとの申出がございます。これを許します。中村幸八君。
  3. 中村幸八

    中村(幸)委員 ただいま議題となりました請願及び陳情書審査につきまして、通産委員会請願書及び陳情書審査小委員会審議の結果について御報告申し上げます。  第十国会、三月二十八日までに当通産委員会に付託せられました請願は、総数三十一件でありまして、そのうち請願日程第一二の電気法規変更に伴う二軍監督排除請願及び第二三の鉱毒災害防塗費国庫補助早急交付に関する請願は、なお内容を再検討すべきものとの見地より、その採否を保留いたし、その他のものはすべて採択すべきものと決した次第であります。  次に陳情書総数二十三件でありまして、これはいずれも当委員会において了承すべきものと決したのであります。  以上簡單でありますが、御報告申し上げます。
  4. 小金義照

    小金委員長 以上をもつて委員長報告は終りました。  これについて御発言がございますれば、この際これを許します。——御発言がないようでありますから、この請願日程中第一二及び第二三を除く残與請願は採択の上内閣送付と決し、第一二及び第二三は、なお研究すべきものがありますので、いずれもこれを保留することといたします。それぞれ以上のように決定することに御異議はございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 小金義照

    小金委員長 御異議なしと認めます。よつてさよう決しました。  決に陳情書につきましては、いずれも当委員会といたしまして、その趣旨を承つておく意味におきまして、これを了承いたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 小金義照

    小金委員長 御異議なきものと認めます。そのようにとりはからいをいたします。  なお委員会報告書作成の件につきましては、委員長に御一任を願いたいと存じます。     —————————————
  7. 小金義照

    小金委員長 本日高圧ガス取締法案が当委員会予備付託と相なりました。理事会申合せに基きましてこれを議題といたします。高圧ガス取締法案提案理由説明を求めます。横尾通商産業大臣
  8. 横尾龍

    横尾国務大臣 ただいま議題となりました高圧ガス取締法案について、その提出理由を御説明いたします。  危険物としての高圧ガス取締りは、従来とも圧縮瓦斯及液化瓦斯取締法、大正十一年法律第三十一号によつて行われて来たものでありまして、当初内務省の所管に属していたのでありますが、昭和二十二年内務省が解体せられ、翌二十三年警察法施行とともに、右の法令に基く事務商工省に移管せられ、通商産業省の発足とともに、これに引継がれることになつたのであります。その後通商産業省におきまして、圧縮瓦斯及び液化瓦斯取締法について、一、日本国憲法施行に伴う法体系整備、二、高圧ガス工業進歩発達に伴う技術上の基準の再検討、三、行政組織の変革に基く取締り担当機関明確化という三つの観点からその全面的改正を企図し、爾来鋭意通商産業省としてこれが検討を重ねるとともに、他方関係行政庁、学界、業界その他とも意見を交換、聽取し、ここに高圧ガス取締法案を立案するに至つたのであります。従つてこのたび提出いたします高圧ガス取締法案は、圧縮瓦斯及液化瓦斯取締法全面改正の性格を持つものであります。  以下改正の目的について簡單説明いたしますれば、第一は、新たな法体系整備ということでありますが、現行法は旧憲法下立法でありまして、法律は本文五箇條、罰則七箇條、計十二箇條簡單なものにすぎず、実質的取締規定は大部分省令によるという全面的委任立法に近いものであり、かつ、不当な行政処分に対する救済も認めていないので、かかる点について新憲法に即応した法体系整備し、取締り対象権利制限義務設定行政救済等法律自身規定することといたしたのであります。  第二に、技術的事項に関しましては、現行法制定以来の高圧ガス工業あるいは容器製造工業進歩発展より見て、製造施設製造の方法の規制あるいは容器検査制度製造作業監督者である作業出任者の資格その他高圧ガス貯蔵消費、廃棄、輸入高圧ガス規制等について、それぞれ所要の規定を設けることといたしたのであります。  第三に、取締り担当機関明確化の問題でありますが、内務省の解体、地方自治態勢確立警察制度改正後における取締り機関としての通商産業省、都道府県及び警察のそれぞれの権限、所掌事務の範囲な明らかにし、運用上の疑義をなからしめることといたしたのであります。  以上のような諸点を考慮して、高圧ガス製造、販売、貯蔵へ移動その他の取扱い及び消費並びに容器製造及び取扱い規制することにより、高圧ガスによる災害を防止し、公共の安全を確保するために、現行圧縮瓦斯及液化瓦斯取締法を全面的に改正することが必要であります。  右の理由により、ここに高圧ガス取締法案を提出した次第でありますが、何とぞ愼重御審議の上、すみやかに可決されんことを希望いたします。
  9. 小金義照

    小金委員長 以上をもちまして高圧ガス取締法案提出理由説明は終りました。  お手元に関係資料が配付してあるはずでありますが、なお資料の御要求がありましたならば、後刻委員長までお申出を願います。  高圧ガス取締法案に対する質疑は後日これを許すことといたしまして、本日はこの程度にいたしておきます。     —————————————
  10. 小金義照

    小金委員長 南好雄君より緊急動議が出ましたからこれを許します。南君。
  11. 南好雄

    南委員 私は中小企業対策につきまして、本委員会緊急動議を提出したいと思うのであります。  御承知通り中小企業わが国におきまして、農業と相並立いたしまして国民暦一大支柱をなしておることは、私が申し上げるまでもないと思うのであります。中小企業は戰争後いろいろの問題に災いされまして、最近はなはだ困つておるということもまた私から申し上げるまでもなく、皆様承知通りだと思います。何とかしてこの中小企業にある程度のよき対策を講じて行つて、その中小企業によりましてわが国生産を勃興させたいということにつきましては、政府においてもつとにいろいろお考えのもとに対策を講ぜられていることと思うのでありますか、何と申しましてもその対策実施の状況を見ますると、組織化においても、資材配給の面におきましても、意に満たない点が多々あるのであります。中小企業が今日金融の梗塞のはなはだしいことによりまして、非常に困つておりますことは、皆様よく御承知通りであります。当委員会といたしまして、この問題を取上げまして、何とかこの際中小企業金融促進に関しまして政府に御希望を申し上げて、対策を講じていただきたい、こういう考えを持つておるのであります。委員各位の御賛同を得まするならば、中小企業金融促進に関する決議案を提出いたしたいと思いますので、よろしく御同意くださらんことをお願い申し上げます。
  12. 小金義照

    小金委員長 ただいま南君から中小企業金融促進に関して緊急動議が出ましたが、これを本委員会において取上げることに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 小金義照

    小金委員長 御異議がないようでおりまするから、これを取上げることといたします。南委員
  14. 南好雄

    南委員 それでは本員は当委員会決議案文をここに朗読いたします。    中小企業金融促進に関する決議案   わが国経済組織及び産業構造に占める中小企業の地位の重大性については、いまさら喋々を要しない。昨夏の朝鮮事変以来、特需の増加により、一部の中小企業者にも若干の好況のきざしが見えたが、大部分中小企業者は依然として各種の困難に逢着している。ことにその金融対策の実効については、今なお遺憾の点が多く、中小企業合理化は、わが国自立経済達成のための必須條件である事実にかんがみれば、その融資対策の成否は、日本経済の運命を左右するものと断じてさしつかえない。   よつて政府は  一、日銀中小企業別わく資金、対日援助見返り資金預金部資金その他政府資金の注入による中小企業資金源の充実。  二、商工組合中央金庫、国民金融公庫、信用協同組合など各種中小企業金融専門之する金融機関整備拡充。  三、中小企業信用保險及び信用保証制度活用と、中小企業の経営並びに経理の指導による融資受入れ態勢強化等の実現に格段の努力を傾注すべきである。   右決議す。  以上の通りであります。
  15. 小金義照

    小金委員長 ただいまの決議は、南君の発言通り決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 小金義照

    小金委員長 御異議なしと認め、さよう決定し、これを通商産業大臣大蔵大臣経済安定本部長官に送付いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 小金義照

    小金委員長 それではそのようにとりはからいます。  議長に対する報告その他諸手続につきましては、委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 小金義照

    小金委員長 御異議がないようでありまするから、そのように決定いたしました。本日はこれにて散会いたします。     午後二時五十三分散会